英国の幸福度No.1、世界遺産の街エジンバラの魅力をご紹介

エジンバラ

エジンバラは、その美しい街並みでユネスコの世界遺産に登録されているスコットランドの首都です。

日本ではスコットランドは英国の1つの地方と思われていますが、正式には1つの国です。

英国の正式名は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国です。グレートブリテン島にあるイングランド、ウェールズ、スコットランド及び北アイルランドの4つの国から構成されていて、4カ国それぞれに首都と国旗があります。ラグビーのワールドカップには、スコットランドとウエールズがイングランドとは別に出場するのはこのためです。

スコットランドの人と言えば、タータンチェックのスカートのようなキルトを着て、バグパイプを持っているイメージがあるのではないでしょうか? 

実は民族も違っています。スコットランド人は、ケルト民族の一派のスコット族で、イギリス人はゲルマン民族の一派のアングロ・サクソン人です。

スコットランドには、イングランドから長年侵略され併合されたという歴史があります。その戦いの歴史は11世紀初頭から18世紀初頭まで700年。そのためスコットランドの人々は、自分たちのことをScots(スコットランド人)と呼び、English(イングランド人)と呼ばれることを嫌います。スコットランドの人々は、今でも民族意識が非常に高く、スコットランドの伝統を守り続けています。

今回は、そのスコットランドの中でも、英国で一番幸福度の高いと言われるエジンバラの魅力をご紹介します。

目次

エジンバラとは

エジンバラ城
<エジンバラ城>

スコットランドの首都、エジンバラは、人口は約55万人、グラスゴーに次いで、スコットランドで2番目の都市になります。政治そして文化の中心の都市で、世界的な名門大学のエジンバラ大学を有する学術都市でもあります。

街全体が世界遺産に登録されている美しい街で、ロンドンについで英国で2番目に観光客が訪れる街でもあります。1年にエジンバラを訪れる観光客も数は400万人以上と言われる観光都市です。

エジンバラは観光都市であるだけでなく、英国の大都市の中で97%の住民が幸せであると回答している英国で一番幸せな都市として知られています。今回は、観光客の目からだけでなく、住む人達も幸せな街なエジンバラの魅力をご紹介します。

街全体が世界遺産

Dean Bridgeからの眺め
<Dean Bridgeからの眺め>

エジンバラには歴史的建物が街中にあります。

エジンバラ城が街の真ん中に聳え立ち、その両側に中世の旧市街と18世紀に計画的に建設された都市計画の最高傑作と言われるジョージアン様式の建物と庭園が整然と配置された新市街があります。

街の75%が歴史的建物として登録され保存され、1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。まさに、街全体が世界遺産。どこを歩いても絵になる街です。

ロイヤルマイル
<ロイヤルマイル:エジンバラの中世の街並みの広がるエジンバラ城へとつながる道>

ビクトリアストリート
<ビクトリアストリート:エジンバラの最も美しい道と称される道、ハリーポッターのドラゴンアリーのインスピレーション>

サーカスレーン
<サーカスレーン:エジンバラの最も美しい道の2つ目>

ディーンヴィレッジ
<ディーンヴィレッジ: エジンバラの隠れた秘宝>

文化都市:エジンバラ・フェスティバル

エジンバラ国際フェスティバル
<エジンバラ国際フェスティバルのクラシック音楽コンサート>

エジンバラは英国一の文化都市です。毎年夏には、世界的な音楽家やダンサーが集うエジンバラ国際フェスティバルを中心に、フェスティバル・フリンジ、ブック・フェスティバル、アート・フェスティバル、映画祭、ジャズ・ブルース・フェスティバル、ミリタリー・タトゥーが開催され、世界中から多くの観光客が訪れます。

夏以外にもたくさんのフェスティバルがあり、年間を通じてなんと11のフェスティバルが開催されます。

エジンバラフェスティバルの公式サイトによると、3,000以上のイベント、25,000人以上のパフォーマー、450万人以上の観光客が世界70ヵ国から訪れるとされています。

主なフェスティバルをご紹介します。

エジンバラ国際フェスティバル

1947年に始まった毎年8月に3週間に渡って開催されるオペラ、演劇、クラシック音楽、バレエなどの分野の世界一流の芸術家が公演を行う芸術フェスティバルです。

今までに、世界的に有名なオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、チェリストのヨーヨーマさんが毎年訪れていたことが有名で、日本からは蜷川幸雄氏やバイオリニストの五嶋みどりさんが出演しています。

>>エジンバラ国際フェスティバル公式サイトはこちら

エジンバラ・フェスティバル・フリンジ

大道芸人
<街中で大道芸人がパーフォマンスがみられます>

フリンジは、エジンバラ国際フェスティバルと同時期に開催される世界最大の芸術祭です。

世界一流アーティストを招待するという方針を打ち出しているエジンバラ国際フェスティバルとは対照的な地位を占めるのがこのフリンジです。その起源は、1947年の第1回エディンバラ国際フェスティバルが開催された際、招待されなかった8つの劇団が自主的に公演を行ったことだそうです。

直訳すると「周辺」という意味となる名前が付けられたこのフェスティバルには、アマ・プロ、有名・無名を問わず、資格審査は全くありません。登録料と参加費を収め、会場を見つけさえすれば、誰でも公演できるシステムになっているので、このフリンジに出演することで注目を集め、一旗揚げようとする野心旺盛なアーティストが集まってきます。

フリンジ出演後に有名になった人として、Mr. Beanで有名なRowan Atkinson、アメリカの俳優Robin Williams、英国の有名な女優のEmma Thompsonなどがいます。

以前は演劇中心でしたが、最近はコメディやダンス、ミュージカル、オペレッタ、ライブ音楽、サーカスなどのジャンルまで、幅広いパフォーマンスが行われています。

公演場所も教会やホテルの会議室、大学の空き教室など、市内中心部の数百の会場があり、2014年には3,193のショー合計49,497のパフォーマンスが行われ194万のチケットが販売されたと報告されています。

その上、大道芸人が町中にパフォーマンスをしているので、このフェスティバル中は町中がお祭り状態です。

>>エジンバラ・フェスティバル・フリンジ公式サイトはこちら

エジンバラ・ミリタリー・タトゥー

エジンバラ・ミリタリー・タトゥー
<エジンバラ・ミリタリー・タトゥー/Wikipediaより引用:By xlibber - Edinburgh Tattoo 2010, CC BY 2.0,

エジンバラの夏の風物詩と言われるイベントが「ザ・ロイヤル・エジンバラ・ミリタリー・タトゥー」です。

1950年から始まった軍の音楽隊やその演奏によるショーで、エジンバラ城入り口前のエスプラナード広場で期間中毎晩行われ、ショーの最後にはエジンバラ城を背景に花火が打ち上げれられます。伝統衣装のタータンのキルトを着た各国の軍楽隊が、バクパイプを弾きながらパレードするショーですので、スコットランドの気分が盛り上がります。

「タトゥー」というと「刺青(tattoo)」と思われがちですが、こちらの意味は「軍隊の帰営ラッパ(tattoo)」のことだそうです。

>>ザ・ロイヤル・エジンバラ・ミリタリー・タトゥー公式サイトはこちら

公園だらけのガーデン・シティー

オールドタウン
<プリンシーズガーデンから見るオールドタウン>

エジンバラは市内に112の公園がある緑の街です。 

市民の憩いの場となって親しまれているのが、街の真ん中のエジンバラ城の下に広がるプリンシズ・ストリート・ガーデンズ、そしてエジンバラを一望できるアーサーズシートと呼ばれる岩山のあるホリールード・パーク、そしてザ・メドウと呼ばれるエジンバラ城の南側に広がる草原です。

ホリールード・パークにあるアーサーズシートは、溶岩が氷河に削り取られた後の残丘で、先史時代の遺跡があり、スコットランド的な少し荒々しい風景の広がる岩山ですが、麓の池には多くの白鳥がいて、週末には多くの市民がジョギングやハイキングを楽しんでいます。

ザ・メドウには子供の遊び場、クロケットクラブ、テニスコートなども装備され、週末には多くの市民がスポーツを楽しみに訪れます。

しかし、エジンバラの緑の多さの特徴は、大きな公園だけでなく、プライベートガーデンの多さです。

エジンバラにはプライベートガーデンが道ごとに整備されています。プライベートガーデンとは、フェンスで囲まれた公園で、周りの住人のみが鍵を持っていて中に入ることができ、ガーデンを楽しむことができます。言わばエジンバラに住む人々の特権のようなものです。 天気の良い日は住人はガーデンで本を読んだり、バーベキューをしたり、ピクニックを楽しんでいます。

アーサーズシート
<アーサーズシートからみるエジンバラの眺め>

シャーロットスクエア
<シャーロットスクエアのプライベートガーデン>

シーフードの宝庫

シーフード
<スコットランドのシーフード>

スコットランドはヨーロッパ屈指のシーフードの産地です。スコットランドでは、遠洋魚から白身魚、甲殻類、養殖魚まで様々な魚介類が採れ、世界中に供給しているそうです。魚介類が豊富な理由は、スコットランドの地形にあります。スコットランドには、氷河の浸食によって刻まれた谷が細長い線状・帯状の水域となってできた深い入り江・湖(ロッホ)が多くあり、海産物の宝庫となっているそうです。

スコットランドのシーフードとして有名なものは、イギリスのフィッシュ&チップスに使われるハドックやコッド、ヘイクなどのタラ科の魚、そしてアンコウやカレイ目の魚などがあります。そして、スコティッシュサーモン、さらにはラングスティーヌ(ヨーロッパアカザエビ)の水揚げ量は、スコットランドは世界最大です。他にもロブスターや蟹味噌たっぷりのブラウンクラブ。貝類も豊富で、新鮮な生牡蠣、ムール貝、帆立貝、マテ貝など、海岸沿い地域に行くと、マーケットや魚屋さんで破格のお値段で買うことができます。

シーフードレストランも多いので、ぜひ美味しいシーフード料理を楽しんでください。

ユネスコの文学都市

Sir WalterScottのモニュメント
<Sir WalterScottのモニュメント>

エジンバラは2004年にUNESCOの文学都市に認定された最初の都市だそうです。 エジンバラゆかりの作家は、Roburt Burns(国民的詩人)、Arthur Conan Doyle(シャーロックホームズ)、文豪のWalter Scott (アイヴァンホー、ロブ ロイ)、Robert Louis Stevenson(宝島、ジキル博士とハイド氏)やハリーポッターのJK Rowlingなどがいます。

エジンバラには素敵な本屋がたくさんあります。本好きにはたまらない古くからある棚が上から下まで埋まっているような本屋です。有名な本屋を2つ紹介します。

Armchair Books

Armchair Books
<所狭しと本が並んでいるArmchair Booksの中>

エジンバラの本屋の人気リストの一番上に出てくるのがこの古本屋さんです。

ただ、アジア人から見ると本当に単なる年季の入った古本屋のように感じますが、床から天井まで何百冊もの古本を取り揃えた書店は、インスタグラムにもよく登場します。その古い本屋の雰囲気のため、ハリーポッターにでてくるドラゴンアリーのモデルとなったヴィクトリアストリートのそばにあることもあり、ハリーポッターファンの隠れ聖地になっているそうです。

【Armchair Books】

  • 住所:72-74 West Port, Edinburgh EH1 2LE
  • 公式サイト:Armchair Books

Topping & Company bookseller

Topping & Company bookseller
<Topping & Companyの2階>

この本屋さんは、Bathで始まった本屋さんですが、エジンバラの店内にはなんと70,000冊の本があるそうです。

ビクトリア時代の建物にある本屋は天井が高く、天井近くまである本棚にはしごがかかっていて自分で登って好きな本を手にとることができます。 本好きの夢のような本屋さんです。

ちなみに、私が好きなところは、無料で紅茶を窓際に座って楽しめることで、ポルカドットのテヒーポットを机まで運んでくれます。そしてたくさん作家のサインのある本があることも嬉しくなります。

【Topping & Company Bookseller】

国際ブックフェスティバル

次にご紹介するのは、世界最大のブックフェスティバルです。毎年8月に、エジンバラフェスティバルの1つとして、エジンバラの中心部にある世界で一番美しいと名高いジョージアン広場のシャーロットスクエアで国際ブックフェスティバル(EIBF)が開催されます。

1983年に始まったブックフェスティバルは年々大きくなっていて、2016年には、フェスティバルが開催された17日間で、55か国以上から800人を超える作家などが参加しました。

執筆ワークショップ、教育イベント、パネルディスカッションから、国際的な作家、詩人、劇作家、イラストレーター、歴史家、哲学者による講演やパフォーマンスにまであります。(2020年から2022年はオンラインでのイベントになっています。)

まとめ

ボビー
<エジンバラのハチ公ボビー:14年間亡き主人のお墓を守ったそうです>

観光客からの目ではなく、住人の目からのエジンバラの魅力をご紹介してみました。

エジンバラは住んでだけで幸せになる街で、イギリスの各地からも移り住む人が多い街です。街を歩くたびに美しい景色に出逢います。ぜひ英国を訪れる際は、エジンバラまで足を伸ばしてみてください。

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Sachiko

名古屋市出身、海外滞在歴30年、38カ国490以上の都市を訪れました。多趣味で、アート系のクラッシック鑑賞、バレエ・ダンス鑑賞、美術鑑賞、アンティーク収集から、スポーツ系のテニス・ダイビング、グルメまで色々なことが好きですので、様々な視点で皆様に旅の楽しさがお伝えできればと思っています。捨て猫2匹をインドネシアで拾い、日本まで連れてきました。

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