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ポーランドへ女一人旅、陶器の絵付け体験に挑戦!

東欧に位置するポーランドは、日本からは遠く、訪れたことのある方は少ないかもしれません。
ポーランドはショパン生誕の地であり、ヨーロッパ文化の豊かな色彩をまとい、美しい街並みが魅力。
まさに、ヨーロッパの雰囲気をたっぷり味わえる穴場の国をご紹介します。
最近日本でも人気を集めているポーランド陶器。
その産地として知られるボレスワビエツ(Boleslawiec)への女一人旅です。
「ただ見るだけでは物足りない!」「思い出に残る特別な体験がしたい!」「ありきたりなツアーではなく、海外でハンドメイド体験に挑戦したい!」
──そんなわがままな私は、公共交通機関を乗り継ぎ、地図とにらめっこでボレスワビエツへ。
ポーランド陶器の絵付け体験は、きっと一生忘れられない思い出になるはずです。
目次
- 小人の銅像が可愛いヴロツワフ(Wroclaw)が拠点
- 在来線に乗って陶器の街ボレスワビエツ(Boleslawiec)へ
- 郊外にある工場へは駅からタクシー利用
- カラフルな絵の具でマイプレート製作
- まとめ
小人の銅像が可愛いヴロツワフ(Wroclaw)が拠点
陶器の街ボレスワビエツは、ポーランド南西部のドイツとチェコ共和国の国境近くに位置しています。
人口4万人にも満たない小さな町で、飲食店や宿泊施設も限られています。
ですからボレスワビエツ訪問の際は、ポーランド第4の都市ヴロツワフに宿泊することがおすすめです。
日本からの直行便はありませんが、首都ワルシャワ経由で国内線に乗り換えて約1時間でヴロツワフ空港に到着します。
ヴロツワフは、数々の民族に支配されてきた歴史を持ちます。
そのため文化が混じり合い、街並みはとても可愛らしい雰囲気。
ポーランド国内では有名な観光地だそうで、観光客の大半はヨーロッパから来ていました。
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<可愛い小人たちが街角のあちこちに>
ヴロツワフの街を歩いていると、街角のあちこちに可愛らしい小人の銅像を見つけることができます。
その数は増え続け、現在では400体にも及ぶとか。街歩きをしながら小人を数えてみました。どの小人も個性的で可愛いです!
旧市街は徒歩でも十分に回れる広さですが、トラムやバスも利用できます。
ポーランドではタッチ決済が浸透しており、トラムもタッチ決済できました。
出発前にVISAカードかMasterカードのタッチ決済機能を準備しておくと便利です。
ユーロが使える場所も多いので、ポーランドズウォティへの両替は最低限で大丈夫です。
ヴロツワフのような大きな街では、配車アプリのUberも利用できます。
予めUberアプリにクレジットカード払いを設定しておくと便利です。
ヴロツワフ
在来線に乗って陶器の街ボレスワビエツ(Boleslawiec)へ
ヴロツワフ中央駅から在来線に乗って約1時間半で、陶器の街ボレスワビエツに到着です。
イースターやクリスマスなどのポーランドの休日期間は混み合うため、事前の予約がおすすめです。
また、休日は陶器工場もお休みになるため、現地のカレンダーを事前に調べてから旅の計画を立てましょう。
電車の切符は2025年4月現在で片道33.7ズウォティ(約1280円)でした。
初めて訪れる国で、ガイドなし知り合いなしの一人旅ですから、まるで冒険気分です。
中央駅の窓口で行き先を確認してもらい、無事に切符を購入。切符もタッチ決済で購入できました。
車両は新しく清潔で、USB充電ポートと電源も完備。ほぼ時刻表通りに運行することには驚きました。
西欧では到着時刻が遅れるのは日常茶飯事なのに東欧のポーランドでは定刻到着でした。
座席は自由席で、車掌さんが頻繁に検札に来ます。列車内には清潔なトイレもありました。
広々とした草原の緑をのんびり眺めながら、ボレスワビエツ駅に到着。似たような名前の駅もあるので、Googleマップをにらめっこしながら駅名のアナウンスを聞き逃さないように気をつけました。乗り過ごしたら大変ですからね。
ボレスワビエツ
郊外にある工場へは駅からタクシー利用
駅前には小さなカフェがあるだけで、ツーリストインフォメーションのようなものはありません。
多くの観光客は、国境を越えて車で訪れるようです。私のように電車で来るのは少数派。
駅前の小さなタクシースタンドでタクシーを待ちました。
小さな町なので、配車アプリのUberはありません。路線バスも本数が少ないため、タクシーが唯一の交通手段となります。
工場の周辺に流しのタクシーはありません。帰りの列車の時刻に余裕を持って工場にタクシーを予約してもらいました。
タクシー代は片道およそ15ズウォティ(約600円)でした。タクシーもタッチ決済で簡単。
ボレスワビエツの駅は小さいですが、町には陶器のお店がいくつかあります。
今回私が訪れた工場見学や絵付け体験ができる場所は、街中から少し離れた郊外にあります。
一人旅ですから、山林の寂しい道をタクシーが上っていく時は少し不安になりましたが、約20分で工場に到着。
外から見ると倉庫街のように見える場所にタクシーを降ろされ、「こんな寂しい場所に一人残されたらどうしよう?」と一瞬心配になりましたが、ドアを開けると愛らしいカラフルな陶器が目に飛び込んできて、ホッとしました。
カラフルな絵の具でマイプレート製作
工場の見学ツアーはポーランド語かヨーロッパの言語で行われます。
英語のツアーは事前予約が必要です。私が訪問した日は英語のツアーがなかったため、工場見学はできませんでした。
ワークショップ内には簡単なカフェがあり、飲み物や軽食も購入できます。
最初に絵付けをしたいお皿かボウルを選びます。ショップに並んでいる完成品を見て、デザインや色合わせのアイデアを参考にしました。窯で焼くと絵の具の色は変わるそうで、完成時の色チャートを参考にしながら絵の具を選んでいきます。
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<焼きあがった時の色のチャートを参考にします>
たくさんの種類の中から好きなモチーフのスタンプを選び、ペタペタ押していく作業はとても楽しい!まるで小学校の図工の時間のようです。子供でも参加できるので、家族みんなで楽しめるアクティビティです。
家族連れも参加していました。筆を使って絵を描き足し、世界に一つだけのマイプレートが完成です!陶器工場に預けて窯で焼いてもらいます。
ワークショップは原則としてネットか電話で事前予約が必要だそうです。カウンターで申込用紙に記入し、料金85ズウォティ(およそ3300円)を支払います。この料金には、お皿1枚の代金、絵の具、ワークショップ代金、窯で焼く費用までが含まれています。私はボウルも追加して、別途30ズウォティを支払いました。絵付けの後、こちらの工場で粘土を乾燥させ、釉薬を塗り、何度も窯で焼く作業を繰り返すため、完成までには数ヶ月を要するそうです。
焼きあがった作品は工場に取りに行くこともできますし、郵送してもらうことも可能です。現在、郵送はヨーロッパ内の住所のみ受け付けており、送料は100ズウォティ(約3800円)です。
The Living Museum of Ceramics in Bolesławiec
- 住所:ul. Gdańska 30, 59-700 Bolesławiec
- 電話:+48 75 732 20 62
- 工場見学:8:00~15:00、日曜10:00~14:00
- チケット料金:45ズウォティ
- ワークショップ:事前予約必須(電話またはEmailで申込)
- 参加料金:85ズウォティ
- Email: turystyka@polish-pottery.com.pl
- 公式サイト:The Living Museum of Ceramics in Bolesławiec
まとめ
夏にボレスワビエツで開かれる陶器祭りには、世界中から陶器好きが集まるそうです。いつかぜひ参加してみたいですね。
宿泊したヴロツワフの街は空港もあり、近代的なショッピングモールやレストラン、ホテルも充実しています。
ボレスワビエツ訪問の際にヴロツワフに宿泊すれば、二つの街のを楽しむことができます。ヴロツワフのショッピングモールは近代的で、フードコートもありました。ポーランドにはこの他にも美しい街がたくさんあり、また別の機会にご紹介できればと思います。
西欧の大都市よりも治安が良く物価も安い、そして美しいポーランドは、女子旅、家族連れ、一人旅におすすめです。成田から首都ワルシャワまでは、ポーランド航空が就航しています。
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星の種
- シンガポール在住のクリスタルを求めて世界を旅するスターシード。




























