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ニュージーランドで有名なものといえば何? 羊や湖、キウイまで

ニュージーランドは南太平洋に浮かぶ島国で、オーストラリアの南東に位置するオセアニア州の国のひとつです。ニュージーランドは日本のように四季がはっきりしており、豊かな自然に恵まれた国で、北島と南島の2つの主要な島と多くの小島によって構成されています。
この記事では多彩な魅力に溢れたニュージーランドについて、有名なものを種類別に紹介していきます。
目次
1. 「たくさんの羊」で有名
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ニュージーランドは世界の主要な羊毛輸出国のひとつであり、羊がたくさんいることで有名です。ニュージーランドでは1800年代から羊の飼育が本格化し、現在でも多くの場所で羊の放牧や飼育が行われています。
ニュージーランドには人口の5倍近い数の羊がいる
ニュージーランドでは、人口が約500万人であるのに対し、人口の5倍近くである約2,530万頭もの羊がいます。羊の飼育が本格化した1800年代の約7,200万頭をピークに減少傾向が続いているものの、現在でも多くの羊が飼育されています。人口に対して約5倍もの羊がいるというのは、世界的にみても非常に高い割合です。
ニュージーランドの羊は、主に羊毛の生産と食用肉の生産を目的に飼育されています。ニュージーランドは水と緑が豊富で、羊がストレスなく健康に過ごしやすい環境です。寒暖差が激しいという気候条件のもと育つので、ニュージーランドの羊の毛は強くて長く縮れた形状であり、あたたかく良質な仕上がりになるのが大きな特徴です。
また、恵まれた大自然のなかで放牧された羊は肉質が柔らかく、品質のよいラム肉として世界中に輸出されています。
参考
羊の毛刈りショーが楽しめる
ニュージーランドでは、羊の毛刈りショーを見られる場所がいくつかあり、観光名所として人気があります。
羊の毛刈りショーが見られる代表的な施設のひとつに「アグロドーム」があり、ここでは牧場体験や農場体験ができます。アグロドームはニュージーランド北島のほぼ中心部に位置するロトルアにある施設で、羊の毛刈りショーはもちろん、さまざまな動物と触れ合ったり、ファームツアーをはじめとした多彩なアクティビティを楽しんだりすることが可能です。
アグロドームの羊の毛刈りショーは国内でも有名で、羊の毛刈りだけでなく、さまざまな種類の羊が登場するコミカルなショーになっています。
2. 「美しい山や湖」で有名
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ニュージーランドは山や湖が多い国としても有名で、観光で訪れたい美しい山や湖もたくさんあります。ここでは人気の観光スポットでもある「テカポ湖」「マウントクック」「ロトルア湖」についてそれぞれ解説します。
テカポ湖
南島のほぼ中央に位置するテカポ湖は、ニュージーランドを代表する景勝地として有名です。昼は穏やかで美しいターコイズブルーの湖面と周囲の山々の景色、夜は満点の星空を楽しめるのが大きな魅力です。
テカポ湖の美しい星空は、国際ダークスカイ協会が認定する星空保護区のなかでも最高ランクの「ゴールデンティア」に選ばれています。ゴールドティアに認定されている地区は、ナミビアのナミブ砂漠、アイルランドのアイベラ半島、ニュージーランドのテカポ湖の3箇所しかありません。
星空はテカポ湖の周辺でも鑑賞できますが、より美しい星空を満喫するにはマウント・ジョン天文台での鑑賞がおすすめです。天文台はツアーの参加者だけが入れるので、事前に予約をしておきましょう。
また、テカポ湖では気象条件によってはオーロラを見られるチャンスがあります。星空と同じくマウント・ジョン天文台や、テカポ湖のすぐ近くにあるコーワンズ天文台などで鑑賞するのがおすすめです。ニュージーランドの冬にあたる4月から9月にかけての時期は、オーロラを見られる可能性がより高くなります。
関連記事:【ニュージーランド】レイク・テカポへ世界一の星空を観に行こう!
マウントクック
マウントクックとは、南島の中央部に位置するニュージーランドの最高峰です。標高は3,724メートルと富士山と同じくらいで、万年雪と氷河に覆われています。マウントクックを擁するアオラキ・マウントクック国立公園は世界遺産にも登録されており、雄大な山岳風景を楽しむことが可能です。
マウントクックを含むアオラキ・マウントクック国立公園では、トレッキングやボートツアー、ヘリコプターの遊覧飛行など、多彩なアクティビティも楽しめます。初心者向けのハイキングコースもあり、山に囲まれた景色やさまざまな高山植物を見て楽しむことも可能です。
また、標高1,000メートルほどの場所でも氷河を見られるのがアオラキ・マウントクック国立公園の大きな特徴でもあります。氷河の景色を楽しめる遊覧飛行のほかにも、国立公園内のタスマン湖では数百年前にできた氷河を間近で見られる氷河湖ボートクルーズも楽しめます。
ロトルア湖
ロトルア湖は北島の中央部に位置する湖で、パラセーリングや遊覧船、遊覧飛行機などさまざまなアクティビティが楽しめる観光地です。ロトルア湖は火山噴火によってできた円形の噴火口に水が貯まってできたカルデラ湖で、透明度が高く美しい湖です。
ロトルア湖とその周辺にはニュージーランドの先住民であるマオリのゆかりの場所も多く、さまざまな場所でマオリ文化を感じられます。マオリの伝統食「ハンギ」を味わったり、ロトルアの多くのホテルで開催しているマオリ・コンサートでマオリの伝統的な踊りの「ハカ」を鑑賞したりすることも可能です。
また、ロトルアでは火山湖や間欠泉など、ダイナミックな自然も楽しめます。日本の露天風呂に似た温泉施設の「ポリネシアン・スパ」では、ロトルア湖を見ながら入浴することも可能です。
3. 「キウイフルーツ」が有名
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ニュージーランドは世界有数のキウイフルーツの産地として有名です。豊かな土壌と温暖な気候はキウイフルーツの生産に適しており、とくに温暖な気候である北島の北部にあるベイ・オブ・プレンティ地方がキウイフルーツの生産の中心地となっています。
ニュージーランドの国鳥「キーウィ」が由来
キウイフルーツという名前は、ニュージーランドの国鳥であるキーウィが由来となっています。フルーツの表面に茶色の細かい毛が生えている様子が、茶色くて丸く愛らしいキーウィの姿に似ているとして、キウイフルーツと名付けられました。
キーウィは翼が完全に退化しているため飛べず、夜行性で地面をくちばしでつついてエサを探します。愛嬌のある見た目やのんびりとした歩き方なども相まって、ニュージーランドの人々から長く愛されてきました。現在では絶滅危惧種となっており、保護活動が行われています。
キウイフルーツの旬は?
ニュージーランドのキウイフルーツは、3月から5月頃に旬を迎えます。また、サンゴールドは4月末から10月中旬頃、グリーンは4月末から12月末頃が旬といわれています。
ニュージーランドで収穫されたキウイフルーツは、日本のスーパーでは5月から12月頃に出回るのが一般的です。日本は北半球、ニュージーランドは南半球に位置するため、キウイフルーツが出回る時期がちょうど反対になり、日本では1年中キウイフルーツを食べることが可能になっています。
4. 「ワイン」で有名
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ニュージーランドは、世界的に高い評価を受けるワインの生産地としても有名です。ニュージーランドにはワインの生産地が点在しており、全国に700以上のワイナリーもあります。ここではニュージーランドのワインの特徴と、ワイナリーについて解説します。
ワインの特徴は?
ニュージーランドのワインの歴史はまだ浅く、19世紀頃からワイン造りが始まったとされています。1980年代にマールボロ地区で造られたソーヴィニヨン・ブランが国際的なワインコンペで最優秀賞を受賞したことがきっかけでニュージーランドのワインは世界的にも認められ、注目が集まるようになりました。
ニュージーランドは朝晩の寒暖差が大きく、日照時間が長いことなど、ブドウの栽培にとって好条件が揃っています。日照時間が長いとブドウの完熟度が高くなり、寒暖差によって輪郭のはっきりとした味わいになるため、フレッシュでシャープな高品質のワインが多く作られています。
ニュージーランドのワインは、主に白ワインは「ソーヴィニヨン・ブラン」、赤ワインは「ピノ・ノワール」という品種のブドウが中心です。ソーヴィニヨン・ブランは、グレープフルーツやトロピカルフルーツ、ハーブなどの爽やかな香りや酸味が感じられるブドウです。
ピノ・ノワールはフランスのブルゴーニュ地方が原産のブドウで、ニュージーランドも気候が似ていることから上質なピノ・ノワールが栽培されています。ニュージーランドのピノ・ノワールは、チェリーやラズベリーなど赤い果実の香りと滑らかなタンニンが特徴的です。
ワイナリーを巡ろう
ニュージーランドには数多くのワイナリーが点在しているため、ワイナリー巡りを楽しむのがおすすめです。春から秋にかけてのシーズンを中心に見学や試飲、販売などが行われるのが一般的で、冬季は週末のみの営業や休業となっている場合が多いです。
シーズン中は毎日営業しているワイナリーも多く、収穫作業や醸造の様子を見学したり、オーナーやスタッフからワイン造りの話を直接聞いたりして、ワインに対する理解を深められます。地元グルメとワインのフェスティバルや、コンサートなどのイベントが開催されるケースもあります。
また、レストランを併設しているワイナリーでは、美味しい食事とワインを合わせて楽しむことも可能です。
ワイナリー巡りには、各エリアで実施されているワイナリーツアーへの参加がおすすめです。ツアーであればさまざまなワイナリーを効率よく巡れるのはもちろん、車の運転など移動手段の心配もないため、安心してワインを楽しめます。
ワイナリーを訪れる時期によっても楽しめるワインや体験できることが変わるため、何度訪れても新鮮に楽しむことができるでしょう。
5. 「アイスクリーム」で有名
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ニュージーランドは、アイスクリームが愛されている国としても有名です。ニュージーランドは放牧酪農が盛んな国で、ニュージーランド産の高品質な生乳を使用したアイスクリームは多くの人々に愛されています。
アイスの消費量が世界1位!?
ニュージーランドは、アイスクリームの消費量が世界1位のアイスクリーム大国です。World Atlasによると、ニュージーランドでは1人あたり年間平均28.4リットルものアイスクリームを消費しています。また、約3分の1の人が週に数回、約半数の人が月に複数回アイスクリームを食べていると回答しています。
日本アイスクリーム協会によると、2023年の日本のアイスクリームの消費量は1人あたり年間平均6.7リットルで、22位という結果でした。つまり、ニュージーランドの人々は、日本人の約4倍ものアイスクリームを消費しているということになります。
ニュージーランドでは食後やおやつなどにアイスクリームを食べる習慣が根付いているケースも多く、日常的にアイスクリームが食べられていることから消費量も多くなっていると考えられます。
関連記事:消費量世界一ニュージーランドのアイスクリームの特徴とおすすめのお店3選
参考:
人気の「ホーキーポーキー」
ニュージーランドでは、「ホーキーポーキー」というフレーバーのアイスクリームが有名です。日本ではなかなか目にする機会はありませんが、ニュージーランドでは一般的なフレーバーで、国民的な人気を誇っています。
ホーキーポーキーは、キャラメルアイスクリームにキャラメルの粒を混ぜ込んだアイスクリームです。酪農大国であるニュージーランド産の生乳がたっぷりと使用されており、キャラメルの粒の食感と新鮮な生乳の濃厚な味わいが楽しめます。
ホーキーポーキーはアイスクリームショップやスーパーマーケットなどでも手軽に入手でき、多くの人々から愛されています。
6. 「映画のロケ地」として有名
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ニュージーランドは豊かな自然に恵まれており、雄大な自然は映画などさまざまなロケ地としても採用されていることで有名です。世界的に有名な映画のロケ地にもなっていることから、ロケ地を訪れることをニュージーランドへの旅の目的とする人も少なくありません。
ここでは「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」のロケ地となったエリアと、「ナルニア国物語」のロケ地となったエリアについて、それぞれ解説します。
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」のロケ地
2001年に1作目が公開された映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作や、2014年に1作目が公開された映画「ホビット」3部作は、ニュージーランドで撮影が行われていました。とくにロケ地として人気が高いのは、映画の撮影用セットがそのまま残された「ホビット村」です。
ホビット村は、オークランドから南東方向に車で約2時間ほどのワイカト地方マタマタ町という農業地帯にあります。ホビット村は自然の地形のなかにイチから作られており、木や石などなるべく自然の素材を使用しているのが大きな特徴です。一般的に映画のセットは撮影の終了後には取り壊されますが、ホビット村は映画の撮影で使用されたままの状態で残されています。
オークランドからはレンタカーや長距離バスを利用してもよいですが、オークランドからの日帰りツアーを利用するのもおすすめです。日本語ガイド付きのツアーもあるので、英語が苦手な人でも安心です。
関連記事:【ニュージーランド】ホビット村で「ロード・オブ・ザ・リング」と「ホビット」の世界へ!
「ナルニア国物語」のロケ地
2006年に公開された映画「ナルニア国物語」では、ニュージーランドの景勝地のひとつである「カセドラル・コーブ」がロケ地のひとつとして採用されました。カセドラル・コーブはオークランドから東に車で約2時間半ほど進んだ場所にあるコロマンデル半島にあります。
コロマンデル半島は北島のなかでも人気の高い観光スポットで、美しい原生林やビーチなどの自然を味わえるのが魅力のエリアです。映画のロケ地となったカセドラル・コーブは、長い歳月をかけて波によって侵食された巨大なアーチ状の洞窟で、大自然の力によってつくりだされた奇跡のような美しい景色を味わうことが可能です。
カセドラル・コーブは近くまで車で乗り入れることができないため、シャトルバスなどを利用してハヘイ・ビジター・カーパークまで行き、あとは徒歩で向かいます。約40分ほど歩くと、美しい景色が広がるカセドラル・コーブへとたどり着きます。
ニュージーランドで有名なものを実際に見に行こう!
ニュージーランドは豊かな自然に恵まれた国で、羊の飼育やキウイフルーツ、ワインなどの生産、酪農大国ならではのアイスクリーム、美しい景色、映画のロケ地など有名なものが多く、多彩な魅力に溢れています。
南半球に位置するため日本とは季節が逆ですが、四季がはっきりとした温暖な気候で、訪れる時期によってもさまざまな楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。
ぜひ、実際にニュージーランド旅行で確かめてみてください!
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