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フランスの観光ガイド~おすすめスポットを目的別に紹介~

フランスには有名なエッフェル塔をはじめ、宮殿や城、美術館など数多くの観光スポットがあります。フランス旅行を計画する上で、どこを見て回ろうか迷っているという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、フランスの観光でおすすめのスポットを目的別に紹介します。観光地としてのフランスの見どころを知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
1. フランスで特に有名なスポット
まずは、フランスで特に有名なスポットを3つ紹介します。
エッフェル塔
エッフェル塔は、1889年のパリ万博で建てられた高さ約300メートルの鉄塔です。レースをまとったような美しいデザインが特徴で、パリのシンボルとして知られています。
エッフェル塔自体の姿だけでなく、塔の上にある展望台から一望できるパリ市内の景色も見どころです。展望台は3つあり、ガラス床から下の景色が見える第1展望台、歴史ある建物を眺められる第2展望台、シャンパンバーも楽しめる最上階の第3展望台とそれぞれ違った魅力があります。
エッフェル塔はパリ7区という場所にあり、シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内まで行けるロワシーバスや、タクシーなどの公共交通機関でアクセスが可能です。
エトワール凱旋門
エトワール凱旋門は、エッフェル塔からセーヌ川を越えて北に3キロメートルほど離れた場所にある建造物です。高さ約50メートルの大きな門で、1806年から1836年にかけて建設されました。
エトワール凱旋門はシャルル・ド・ゴール広場の中心部にあり、外からその荘厳な外観を眺められます。周辺の地下通路を通って建物の中に入ることもでき、凱旋門の特徴や歴史が学べる展示や、最上階の展望台からの眺めも見どころです。
エトワール凱旋門の中に入る際はチケットを買う必要があります。人気観光スポットで混雑するため、公式サイトなどからチケットを予約しておくとスムーズです。また、パリと近郊にある複数の観光スポットに入場できる「パリ・ミュージアム・パス」も使えます。
モン・サン・ミッシェル
モン・サン・ミッシェルは、海に浮かぶように建てられた幻想的な姿の修道院です。パリから電車やバスなどで3時間から5時間ほど移動した、フランス西部にあるサン・マロ湾にあります。島全体が修道院となっている珍しい場所で、1979年に世界文化遺産に登録されました。
モン・サン・ミッシェルの主な見どころは、15世紀に造られた「王の門」や、美しいステンドグラスが見られる「サンピエール教会」などです。また、メインストリートの「グランド・リュ」では、レストランやお土産店でのショッピングも楽しめます。
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2. フランス観光でおすすめの都市
フランスには、観光におすすめの都市がたくさんあります。ここでは、主な都市としてパリ、ニース、リヨンの3か所を紹介します。
パリ
フランスの首都であるパリは、芸術やファッションなどの文化、グルメなど見どころの多い都市です。歴史的な建造物や美術館、教会など名所が数多くあるパリには、世界中から多くの観光客が訪れます。また、エルメスやルイ・ヴィトンといったファッションブランドの本店があり、ショッピングを楽しみたい方にもおすすめです。
同じパリでも、ルーヴル・オペラ地区や下町のモンマルトルなど場所によって雰囲気が異なります。名所が点在しているため、行きたい場所をピックアップした上で、地下鉄や観光バス、タクシーなどの移動方法を決めておきましょう。近い距離での移動なら、レンタサイクルの「ヴェリブ」が便利です。
ニース
ニースはフランス南東部の海岸沿いにあるリゾート地です。アルプスの山々と地中海の間にあるコート・ダジュール地方の中心都市となっています。美しいビーチの景色や海水浴を楽しみたいなら、6月から9月ごろがベストシーズンです。また、冬にはカーニバルなどのイベントが開催されます。
イタリアからの影響が見られる街並みや料理もニースならではの魅力です。美術館や礼拝堂、公園などフランスらしい観光スポットも点在しています。ニースへの交通手段には、パリから高速鉄道「TGV」に乗る方法や、ニースの最寄りの空港であるコート・ダジュール空港に飛行機で行く方法などがあります。
リヨン
リヨンは、2000年以上の歴史を持つ都市です。リヨン歴史地区と呼ばれるエリアでは、15世紀から17世紀ごろに作られたルネッサンス様式の建築物が数多く見られます。また、石畳の広がる街並みもリヨンの特徴です。リヨンは中世に絹の町として栄えた都市で、織物装飾芸術博物館では美しいドレスやタペストリーなどの織物芸術品が数多く見られます。
これらのほか、ランドマークの噴水があるリヨン市街中心部の「テロー広場」や、キリンやライオンなどが見られる広大な市民公園「テット・ドール公園」なども人気のスポットです。リヨンには、パリから高速鉄道TGVに乗って2時間ほどで移動できます。
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3. フランス観光におすすめの宮殿
フランスには長い歴史を持つ宮殿が複数あり、時代ごとの建築様式の美しさや伝統的な雰囲気に触れられます。ここでは、フランス観光におすすめの宮殿を3つ紹介します。
ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世によって1682年に完成された宮殿です。ヴェルサイユ宮殿は政治的な中心地としてだけでなく、フランスの文化・芸術が集約された場所でもあります。1979年には世界文化遺産に登録されました。
フランス・バロック様式やロココ様式が取り入れられたヴェルサイユ宮殿は、華やかな装飾が特徴です。宮殿の内部には、17世紀ごろの芸術作品や家具などが展示されています。広大な敷地には庭園があり、彫刻や花壇、噴水なども見られます。
ヴェルサイユ宮殿はパリから20キロメートルほど離れた場所にあり、RER(高速郊外鉄道)に乗って40分ほどで行けます。入場にはチケットが必要なため、公式サイトなどで事前に購入しておくことがおすすめです。
リュクサンブール宮殿
リュクサンブール宮殿は、パリの中心部にある宮殿です。1600年代前半ごろに改築され、バロック様式とルネサンス様式が組み合わさった建築美が見られます。現在はフランス上院の議事堂として使われているため、特別に一般公開される日以外は内部には入れません。隣接するリュクサンブール公園から、建物の外観を眺めることは可能です。
リュクサンブール公園の敷地には、美しい装飾が魅力の「メディシスの泉」や、ニューヨークに贈られた自由の女神の原形の彫刻などがあります。長い歴史を持つ果樹園や養蜂所があることもリュクサンブール公園の特徴です。
シャイヨー宮
シャイヨー宮は1937年のパリ万博のために建設されました。エッフェル塔の向かいにある丘の上に立っていて、テラスからはパリ市内を一望できます。テラスを中心として、左右に羽を広げたような美しい姿がシャイヨー宮の魅力です。新古典主義とアールデコ様式が融合した建築には、数々の彫刻やレリーフが施されています。
シャイヨー宮には国立海洋博物館や人類博物館、建築と文化遺産の博物館などがあり、展示が見られます。隣接するトロカデロ広場の広々とした庭園や、セーヌ川の眺めなども見どころです。
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4. フランス観光におすすめの城
フランスには城も多く、特徴的な建築構造や装飾、美しい庭園などが見られます。ここでは、フランス観光におすすめの城の中から、主な3つを紹介します。
シャンボール城
シャンボール城は、パリから南に160キロメートル離れた場所にある城です。1500年代半ばごろに150年以上もの歳月をかけて作られ、ルネサンス様式の城として最大級の大きさを誇ります。
シャンボール城の特徴は、巨大な4つの塔が左右対称に配置された美しい建築や、二重構造の珍しい形で作られた螺旋階段などです。また、内部には400以上もの豪華な部屋があり、その内60部屋が見学できます。建築当時の姿がほとんどそのまま残っているシャンボール城は、1981年に世界遺産に登録されました。
シャンボール城には、パリから電車で1時間30分ほど、バスでは2時間30分ほどでアクセスできます。入城にはチケットの購入が必要です。
フォンテーヌブロー城
フォンテーヌブロー城は、パリ近郊の広大な森にある城です。1528年にフランソワ1世によって増築され、その後数世紀にわたって王の居城として使用されてきました。そのため、様々な時代の建築様式が混在したユニークな姿が見られます。1981年に世界遺産に登録されました。
フォンテーヌブロー城の見どころは、「三位一体堂」や「ディアヌの回廊」などに見られる豪華な内装です。また、彫刻や絵画なども数多く展示されています。また、城の周囲にあるフォンテーヌブロー庭園では、ルネサンス式と英国式の2種類の庭園が楽しめます。自然を満喫したい方には、フォンテーヌブローの森でのハイキングなどもおすすめです。
フォンテーヌブロー城にはチケットを購入するか、「パリ・ミュージアム・パス」で入れます。
アンジェ城
アンジェ城は、フランスの西部にあるロワール川の支流、メーヌ川のほとりに建てられた城です。12世紀にアンジュー伯の住居として作られ、13世紀にはルイ9世によって軍事要塞として再建されました。
アンジェ城の見どころは全長800メートルにおよぶ城壁や17個の塔などの堅牢な外観です。また、長さ100メートルに及ぶ、ヨハネの黙示録を題材にしたタペストリーが展示されています。アンジェ城には入場料を払うほか、美術館や公共交通機関も利用できる「アンジェシティパス」で入ることも可能です。
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5. フランス観光におすすめの美術館
フランスには、有名な芸術作品が見られる美術館が数多くあります。ここでは、フランス観光におすすめの美術館の中から主なものを3つ紹介します。
ルーブル美術館
ルーブル美術館は、パリの中心部にある世界最大級の美術館です。年間800万人以上の来場者が訪れるルーブル美術館には、38万点以上もの作品が収蔵されています。特に有名な展示作品はレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「モナ・リザ」や、「ミロのヴィーナス」、「サモトラケのニケ」といった彫刻などです。ルネサンス美術だけでなく、古代オリエントや古代エジプトなど幅広い芸術作品に触れられます。
ルーブル美術館はもともと宮殿として使用されていた建物で、敷地が広大なことも特徴です。全ての展示を見るには1週間ほどかかると言われるほど広いため、見たい作品を予め決めておくことをおすすめします。
オルセー美術館
オルセー美術館は、パリの中央部からやや西側に位置する、セーヌ川沿いにある美術館です。年間300万人以上が訪れるオルセー美術館は、ルーブル美術館、ポンピドゥー・センターとともにパリの三大美術館に数えられます。
オルセー美術館には、主に19世紀のフランスの美術作品が展示されています。特に有名な作品は、ゴッホの「自画像」やミレーの「落穂拾い」、モネの「睡蓮」などです。絵画以外にも、彫刻や工芸品など数多くの作品が見られます。
オルセー美術館は、もともと1900年のパリ万博にあわせて建設されたオルセー駅を改装して作られました。大時計やアーチ状の構造など、駅舎だったころの雰囲気が感じられる建築も見どころです。
ヴェルサイユ宮殿美術館
ヴェルサイユ宮殿美術館は、約6,000点の絵画や約1,500点の彫刻などが収蔵されている美術館です。中世から20世紀までのフランスの美術作品を中心に、様々な作品が展示されています。
特に有名な作品は、ダヴィッドの「ナポレオン1世の戴冠式」や、ル・ブランの「マリーアントワネットと子どもたち」などです。また、美麗な装飾が見られる美術館の内装自体も、ヴェルサイユ宮殿美術館の見どころとなっています。
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6. フランス観光におすすめの村
フランスには、パリなどの都市部以外にも観光におすすめの場所が数多くあります。ここでは、フランス観光におすすめの村を3つ紹介します。
ジェルブロワ
ジェルブロワは、パリから北西に100キロメートルほど離れた場所にある小さな村です。薔薇の花が咲き誇る美しい街並みを見るために多くの観光客が訪れます。
中世のジェルブロワは城壁を備えた村でしたが1901年ごろにこの場所を訪れた画家のアンリ・ル・シダネルが城壁内にある家を購入し、庭園を造りました。その後、村民たちの協力により、薔薇村として知られる現在のジェルブロワの風景が作られています。
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エスケルベック
エスケルベックは、フランス北部のベルギーとの国境近く、フランドル地方にある村です。伝統的な赤レンガ造りのエスケルベック城の遺跡や聖フォルカン教会など、長い歴史を持つ建築物が見られます。のどかな風景のフランドル風庭園もエスケルベックの見どころです。また、クラフトビール醸造所があり、地元のビールを味わえます。
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べック・エルアン
ベック・エルアンはフランスの北西にあるノルマンディー地方の村です。森林地帯に位置し、伝統建築で作られた民家と自然が調和する美しい景観が見られます。また、ノートルダム修道院の建築や中庭もベック・エルアンの見どころです。
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フランスには魅力的なスポットがたくさんあります。今回ご紹介したおすすめスポットを参考に、ぜひフランス観光を楽しんでみてください。
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