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【インドネシア・バリ島】ボカシテラピーで発汗デトックスしてみた!テラピー編

みなさん、こんにちは!
今年のバリ島の雨季は、最初の頃はまったく雨が降らず、暑さに耐える日々が続きました。
しかし、その後は一転して雨の日が増え、涼しく過ごせたのは良かったものの・・・。
こんな時は温泉でじっくり療養したいのですが、以前ご紹介した 「バリ島の自然温泉!ESPA(エスパ)」 は自宅から遠すぎて、逆に首と肩に負担がかかりそうです。バリ島南部には温泉こそありませんが、スパはたくさんあります。そこで思い出したのが 「ボカシテラピー」の存在です。
バリ好きの方ならご存じかもしれませんが、サヌールには「Massage Clinic Usada Pak Oles(マッサージ クリニック ウサダ パッ オレス)」というボカシテラピーを提供しているスパがあります。サヌールなら自宅から気軽に行ける距離。しかも、サヌールは日本人にも大人気の観光地です。
バリ島に住んで10年になりますが、このスパには一度も行ったことがありませんでした。
理由はシンプル「近いからいつでも行ける」と思っていたからです(笑)。
でも、もう首と肩が限界!これは行くしかない。
そこで「Massage Clinic Usada Pak Oles」に行ってきたので【セラピー編】と【マッサージ編】の2回に分けて体験レポートをお届けします。
目次
ボカシテラピーの「ボカシ」ってなに?
「ボカシ」とは一体何なのでしょうか?
ボカシとはバリ島ではとても有名なナチュラルハーブオイルのことです。健康促進やデトックス効果が期待できることから、今では インドネシア全体で広く愛されている人気のオイルです。
もともとは リウマチによる痛みの緩和、虫刺されの炎症・かゆみ・腫れの軽減、体臭予防などの目的で使われていましたが、現在では万能薬のような存在になっています。私も以前、夫のおばあちゃんへのお土産としてよく持って行ったことがあります。
こちらの写真は「ボカシ」の成分表です。100%ナチュラルな成分で作られており、 飲めるボカシオイル、軟膏、ハーブティー、化粧品 など、さまざまな商品が作られています。
日本に一時帰国する際、友人から「ボカシオイルをお土産に買ってきて!」と頼まれることも多く 日本人にも大人気 のアイテムです。ただし、香りに独特のクセがあるために好みは分かれます。
そんな 「ボカシ」の搾りかすを自然発酵させ、酵素風呂にしたものが「ボカシテラピー」 です。
ボカシテラピーの治療効果と効能
ボカシ・セラピーは日本で発展した酵素風呂の一種で発酵による自然の熱を利用した治療法です。
ボカシの発酵床は、EM技術(有用微生物群)を活用し、スパイスやミネラルを発酵させて作られており、その過程で酵素や糖分、アミノ酸、プロテイン、乳酸などの有機化合物が生成されます。
この発酵熱と有機成分には治療効果があり、体を温めることで大量の発汗を促し、汗とともに体内の毒素(トキシン)を排出するデトックス効果が期待できます。
さらに体が熱を受けることで血流が良くなり、血行促進や冷え性の改善にもつながります。温熱の刺激によって神経の働きが正常化し、自律神経のバランスが整うことで、リラックス効果やストレス軽減も期待できます。
ボカシ・セラピーの具体的な治療効果と効能は以下の通りです。
- デトックス:大量の発汗による老廃物の排出でむくみが解消される。
- 血行促進 & 冷え改善:発酵熱によって体温が上がり、冷え性対策に効果的。
- 免疫力向上:有用微生物やハーブの成分が体の抵抗力を高める。
- 筋肉痛・関節痛緩和:肩こりや腰痛、神経痛、リウマチ、寝違え、筋違いの軽減に役立つ。
- 美肌効果:発汗によって毛穴の汚れが取り除かれ、肌がツルツルに。
- リラックス効果:ストレスの解消や深い睡眠につながる。
まさに、この時の私の症状に必要だった治療効果がそろっていました!
では、実際に体験してきたボカシ・セラピーのレポートをお届けします♪
ボカシテラピー体験レポート!
バイパス・ングラライをサヌール方面へ進むとこの看板が見えてきます。
「Massage Clinic Usada Pak Oles」は、お土産の購入にも便利な ロッテマートの隣にあります。サヌールに位置していますが、サヌールの中心部というよりは、クタとサヌールの境目に近いエリアにあります。
こちらが「Massage Clinic Usada Pak Oles」 の外観です。一見、小さなお店のように見えますが、バリ島のお店には「入り口は小さいけれど、内部は意外と広い」という共通点があります「Massage Clinic Usada Pak Oles」もその一つ。
また施設の雰囲気は 観光客向けというよりは、どちらかというとローカル向けという印象を受けました。「タオルは持参しないといけないかな?」と思い、事前に問い合わせてみたのですが、タオルはお店で提供されているとのこと。準備の手間が減るのは嬉しいポイントですね。
入口の扉に手をかけた瞬間、「ボカシ」特有の香りがふわっと漂ってきました!これは期待大です。
こちらが受付カウンターです。お支払いは施術後なので、まずはここでメニューを見て、受けたい施術を選びます。また、このカウンターでは、ボカシ関連の商品も販売しています。ちなみに、国際クレジットカードでの支払いは7%の手数料がかかるため、できれば現金を用意しておくことをおすすめします。
メニューはこんな感じです。※料金は2025年3月現在のものです(100K=10万ルピア:日本円で約1000円~1100円)。
私たちはボカシテラピーとフルボディマッサージ(カップルルームで1時間、メニューの値段は2人分の料金)を選択しました。マッサージについては、このとき特に聞かれなかったので後から気づいたのですが「リラクゼーション」と「オステオパシー」が選べたようです。
次回の記事はマッサージについて書きますが、もしかすると私たちが受けたのは「オステオパシー」だったのかも?と思っています。また、ボカシテラピーとマッサージの順番も選べたので、私たちはボカシテラピーの後にマッサージを受けることにしました。これが大正解でした。
事前に予約をしていたため、予約時間までは受付カウンターのあるロビーで待っていました。
こちらはボカシテラピー施術を受ける際の健康制限と注意事項です。以下の症状や状態に該当する方は、ボカシテラピーを受けることができません。
- 健康制限:高熱・痛風・糖尿病・喉の炎症・手術直後・呼吸困難・生理中・高血圧・胃潰瘍・逆流性胃腸/食道炎・低血圧・冠動脈疾患
- 注意事項:ボカシテラピーを受けられるのは、65歳以下の健康な方です。普段、食事を摂らない人は受けられません。
ここで「普段食事を摂らない人は受けられない」という点に言及しているのが、なんだかバリ島らしいですよね。挨拶の時にも「Sudah Makan(ご飯は食べた?)」と絶対聞かれます。実は、私も以前病院に行った際、朝食と昼食を忙しくて取れなかったことを医者に話したら、ものすごく怒られました。
日本ではよくあることだと思いますが、バリ島では「食事をしっかり取ること」が健康管理の基本としてとても大切にされているんだなと感じました。
では、いよいよボカシテラピーを体験します。この小さな扉の向こうには、一体どんな世界が広がっているのでしょうか?ワクワクしながら、さっそく入ってみます。
「ここは1人用のフルボディマッサージ室かな?」
「ここはフットマッサージの部屋かな?」 などと周りをキョロキョロ見ながら、奥へと進んでいきます。
一番奥へ進むと、ボカシテラピーの待合室&休憩室に到着しました。ここでボカシテラピー用の専用ウェアが渡されます。
着替えルームはこんな感じで、鍵もかけられます。 ただし、先ほどの待合室よりもボカシの発酵床に近いため、かなり蒸し暑いです。
ボカシテラピー用のウェアです。 手や足までしっかり包まれるデザインになっています。パンツと上着はセパレートタイプで、上着には前開きのファスナー付き。ただし、着るときにファスナーを全開にしてしまうと、指先までウェアに包まれているため、ファスナーが閉めにくい。
スムーズに着るには、ファスナーを全開にせず、ある程度開けた状態で、足から上着を着るのが正解です。右側にあるのはボカシテラピー専用のロッカー(無料)で、ここに服やバッグ、履物などを収納できます。
準備完了! ということで、ボカシ発酵床を管理している男性に促され、いよいよボカシテラピーの開始です。すでに 2人分の穴が掘られていました。広さは大体5~6人分くらいでしょうか?この時間帯は、たまたま私たち2人だけだったので、貸し切りのような贅沢な空間になりました。
ボカシの発酵床に寝転ぶと、担当の男性がボカシのおがくずで全身を優しく埋めてくれます。これがすごく絶妙な技で、顔には一切おがくずがかからない。 まさに職人技です。すごい!さらに、最後にはちょうどいい高さの枕までおがくずで作ってくれるので、想像以上に快適な状態です。細かい気配りに感動。すっぽり全身埋められました。
ボカシの発酵床の温度は約45℃。時間制限は30分ですが、これを最後まで耐えられる人っているのかな・・・?埋まった瞬間から、全身から汗が噴き出すのが分かります。 そして、時々担当の男性が顔に流れる汗をティッシュで拭いてくれるという気配りがありがたい。
このボカシの酵素床に入る際は、必ずお化粧や日焼け止めを落としたほうがいいです。汗で流れてしまい、目に入ると沁みて大変なことになりそう。夜も営業しているので、日焼けが気になる方は夜の時間帯に行くのがおすすめです。
ボカシの酵素床は1週間に1回全部取り換えられるとのこと。私たちが行ったときは前日に新しいものに交換されたばかりだったそうです。結果は・・・夫は10分でギブアップ、私はお尻とつま先がとにかく熱かったものの、18分(最後の3分は足を外に出した状態) 頑張りました。
あとで友人から聞いたのですが、おがくずを変えた直後が一番熱いらしく、どうやら私たちは初めてなのに、最も熱い状態で入ってしまったようです(笑)。
ボカシテラピーが終わった後、おがくずを落とすためにシャワーを浴びます。ローカル施設なので、シャワーの温度調整が難しく、結局水シャワーになりました。とはいえ、火照った体にはちょうど良かったかもしれません。一応、ボディソープ、シャンプーが備え付けでありました。私たちはこの後マッサージを予約していたので、移動用にショートパンツと羽織るタイプの上着を渡されました。タオルももちろん渡してもらえました。
マッサージではまた別のタオルを提供してもらえるので、タオルはここだけで使います。必要なものはすべて用意されているので、手ぶらで来ても問題なさそうです。
シャワーを浴びた後は、ボカシ発酵床のすぐ横にあるこのスペースで、まずは無料の水を飲んで休憩するように促されます。
施設はローカル向けですが、サービスが行き届いている印象です。また、ボカシのおがくずから香る成分自体も体に良いとのことなので、発酵床のすぐ横で水を飲むのも、より効果を高めるのに良さそうですね~。
最後に
今回は「Massage Clinic Usada Pak Oles(マッサージ クリニック ウサダ パッ オレス)」のボカシテラピー編をお届けしました。ボカシテラピーの後はお肌がつるつるになり、いい汗をかいて体もスッキリ。夫も「体が軽い」と驚いていました。
実は強い雨のせいで、いつもお願いしているマッサージ師さんが家に来られず、私自身も風邪を引いてしまいました。気づけばマッサージを受けられないまま数ヶ月が経過。するととうとう首から肩にかけて強い痛みが走るように。
私はもともと首と肩に持病があり、定期的なリハビリやマッサージ、ストレッチが欠かせません。しばらくはストレッチでごまかしていたものの、ついに限界がきていました。痛かった首と肩もすっかり柔らかくなり、痛みもなくなって本当に行ってよかったと思いました。
私は18分でギブアップしましたが、実は熱さよりも急にお手洗いに行きたくなってしまったのが理由でした。汗をたくさんかいているし、事前に済ませていたのに、たった18分でまたトイレに行きたくなるなんて。これもデトックスの一環なのかもしれません。
今回はボカシテラピーについて詳しく書いたので、マッサージ編は次回お届けします。ボカシオイルを使ったマッサージなのですが、とにかく最高でした。今まで色々なマッサージを受けてきましたが、人生最高のマッサージだったかもしれません。
ぜひ、次回の【マッサージ編】もお楽しみに。
Massage Clinic Usada Pak Oles(マッサージ クリニック ウサダ パッ オレス)
- 所在地:Ruko Moleque, Jl. Bypass Ngurah Rai No.7 Blok L, Pedungan, Denpasar Selatan, Kota Denpasar, Bali INDONESIA
- 電話番号:0821-4691-5354(日本からは+62 821-4691-5354)
- 営業時間:9:00~22:00 ※最終予約は21:00まで
- 営業日:月~日曜
- WhatsApp:+62 821-4691-5354
- 公式サイト:Usadha Pak Oles
- Instagram:Bokashi Therapy and Balinese Best Massage , Usada Pak Oles Bokashi Teraphy
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Kucing
- 2014年に日本からバリ島へ移住。現在は夫・猫の姉妹と暮らしている主婦です。バリ島のおすすめ情報からディープなバリ島の姿まで、幅広い内容を在住者目線でお届けします!どうぞよろしくお願いします♪