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【現地レポート記事】第2のアマゾン!?北カリマンタン島~前編~|インドネシア

みなさん、こんにちは!
「アマゾン」と聞くと、「ジャングル」や「未確認生物が多い」というイメージがありますよね?お買い物じゃないですよ。笑
実は、インドネシアもアマゾンの次に、未確認生物が多い国だと言われているんです。ってことは、ジャングルでは世界第2位!?
インドネシアは熱帯雨林や深い山地が多く、島の数も世界一。そのため、「アジアのアマゾン」と呼ばれることもあるんですよ。
今日はそんな僻地に行ってまいりましたので、現地レポートをお届けします!ボートでしか行けない町・・一面マングローブの世界・・。
どんな場所なのか、写真とともにご紹介します。カリマンタンの魅力をぜひ感じてみてください。
目次
カリマンタン島について
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カリマンタン島は、ボルネオ島(Borneo Island)のインドネシア側の呼び名です。世界で3番目に大きな島で、インドネシア、マレーシア、ブルネイの3つの国に分かれています。インドネシアの首都ジャカルタがあるジャワ島の北側にあります。
熱帯雨林が広がり、オラウータン、テングザル、珍しい植物などが生息しています。一部地域は今でもジャングルが深く、アクセスが難しい場所もあり川を北上しないと行けない町など、船が主要な交通手段になっている地域も数多くあります。
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ちなみに、オラウータンはインドネシア語の「Orang hutan(オラン フタン)」からきているんですね~!(Orang = 人、Hutan = 森)心なしか標識もオラウータン!?笑。
現在、ジャカルタから首都移転計画があり新首都の予定地もカリマンタン島です。しかし予算が尽きてしまい、工事は滞っているようですが。。。
タラカン島はどんなところ?
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まず、空港に到着するとメインビジュアルが工事の写真でした。なんで工事現場?と思いましたが、タラカン島では石油が豊富に採れるようで地元の方のお仕事も石油関係が多いみたいです。
タラカン島の油田は、オランダの植民地時代に開発されたそうですが、第二次世界大戦中に日本軍と連合軍の間でこの石油を巡り激戦区になったとか。。。ですので、戦争跡地の博物館などもタラカン島にはあります。
他にも、タラカン島は自然豊かで天然のマングローブが保護されていたり、そのマングローブにテングザルが生息していて、都市と自然のギャップも感じられます。
島全体が小さく、日本でいう自然もたくさん残っている西表島みたいな感じですね。
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また夜は静かになるタイプの町でした。渋滞もなく、車やバイクもビュンビュン早いわけでもなく、クラクションも鳴らなくて「ここは本当にインドネシアかっ!?」と思うくらいのんびりとしたいい所でした。
タクシードライバーに「なんでみんなこんなにゆっくり走るの?」と聞いたら、「小さい町なんだから急がなくてもすぐ着く」とのことでした。
穏やかでフレンドリーな人が多く、やはりストレスや交通環境が人の気質に関係しているのだなぁと実感するいい機会となりました。日本でも田舎の方の方が温厚な方が多いですもんね。
マングローブパーク
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こちらは行政が運営しているマングローブパーク。外国人は 50,000ルピア(約450円)で入場できます。
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入口を抜けると、目の前いっぱいに広がるマングローブの森!空気が一気にひんやりして、木々のざわめきと潮の香りがふわっと漂います。
テングザルはちょっと恥ずかしがり屋で、なかなか近くで見られないようですが、運が良ければ枝の上から顔をのぞかせてくれるそう。
性格はとても穏やかで、人を襲うことはほとんどないんだとか。..どっかの強気なサルとは大違いですね。笑
さらに奥へ進むと、車の音も消えて、聞こえるのは風と鳥の声だけ。まるで別世界に迷い込んだような感覚で、久しぶりに"本物の大自然"を全身で感じました。
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なんとなんと!出口付近でテングザルと遭遇しました。親子で行動していて、鼻の長さは見えづらかったですが、とても可愛らしかったです。
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そして、なにやら見たことがある看板が出現してきました。日本企業が環境保護としてスポンサーしているみたいですね。また、タラカン島はカニの養殖でも有名なので日本企業がこちらで事業を行っているようですね。
Kawasan Konservasi Mangrove Dan Bekantan
- 所在地:Karang Rejo, Tarakan Barat, Karang Rejo, Kec. Tarakan Bar., Kota Tarakan, Kalimantan Utara
- 開園時間:7:00~17:00
- 入園料金:50,000ルピア(外国人)
タラカン島の食べ物は?
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これはCempedak(チュンプッダッ)といってジャックフルーツの親戚です。なにこれ!?どうやって食べるの????と思いますよね。笑
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初めて食べましたが揚げて食べるようです。ひと口目がまるでオニオンリングを食べているようで、中の種はじゃがいものような食感。(種も食べられます)
そして最後に、ほんのりとドリアンの香りが広がります。日本にはない果実で、言葉で表現するのが難しいほど不思議でおもしろい食べ物でした。
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また、海が近いのでシーフードのお店がたくさんあります。新鮮でとてもおいしいです。目の前で炭火で焼いてくれたり、特性ソースで炒めてくれたり食べ方は色々。
いざスピードボート乗船!
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さて、今回の旅の目的地はタンジュンセロールという町です。この町にはタラカン島からの道路がなく、スピードボートに乗らないといけない町なんです。
石垣島から小浜島、竹富島、西表島に行くような感覚で私は昔、小浜島で働いていたことがあるのですごく懐かしい感じがしました。
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まず、乗船時刻を選びチケットを購入します。一人145,000ルピア(約1,300円)。
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待合室は割と綺麗で、船が到着すると目的地の「タンジュンセロール!タンジュンセロール!」と係員が呼んでくれます。
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乗船中は、何かのアクティビティに乗っているような感覚でした。船内はエアコンが効いていて快適です。
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グーグルマップもどこを通っているのやら・・笑。乗船時間1時間30分、ようやく目的地に到着です。
さて、タンジュンセロールの町については後編でお送りいたします。
まとめ
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いかがだったでしょうか?タラカン島についての記事はまだ少ないので、少しでも参考になれば嬉しいです。
私はこれまでインドネシアのさまざまな場所を訪れてきましたが、「また行きたい!」と思ったのは今回が初めてでした。
田舎でのんびりと過ごす時間には、不思議とストレスがなくその穏やかな空気が人々のやさしさを形づくっているようにも感じました。日本でも田舎の方は温厚ですもんね。
「お金がなくても心は豊かに暮らせる」そんな大切なことを思い出させてくれる場所でした。
日本人がいつの間にか忘れてしまった感覚かもしれませんね。ぜひみなさんも、都会の喧騒を離れて、海外や地方のゆったりとした時間を楽しんでください。
それでは素敵なインドネシア旅行になりますように。最後までありがとうございました。
★maki green★
>>【現地レポート記事】第2のアマゾン!?北カリマンタン島~後編~はこちら
タラカン島
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green
- インドネシア在住で「なんでも屋」をやっているgreenです。猫アレルギーなのに、猫10匹と共存中。在住者だからこそ見えてくるインドネシアの魅力をご紹介します!




























