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佐賀といえば何だろう? 定番観光スポットや食べ物などの基礎知識

佐賀といえば、佐賀牛をはじめとしたグルメや歴史のある遺跡、陶磁器などで有名な場所です。また温泉も数多くあり、九州地方の観光スポットとして人気があります。
この記事では、佐賀に行ってみたい方の参考になるように、「佐賀といえばこれ!」という定番観光スポットやイベント、食べ物などをご紹介します。佐賀の魅力を知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
1. 佐賀といえば?
佐賀は、九州地方の北西部にあり、福岡県と長崎県の間に位置するエリアです。北部は玄界灘、南部は有明海に面していて、有明海の干潟では珍しい生き物として有名なムツゴロウが見られます。
佐賀といえば、弥生時代の集落跡である「吉野ヶ里遺跡」や、伝統工芸品の「有田焼・伊万里焼」などが有名です。また、高級ブランド牛の佐賀牛の産地としても知られています。
2. 佐賀の観光スポットといえば
佐賀には、歴史や自然を感じられる場所や、特産品が手に入る施設などの観光スポットが数多くあります。以下では「佐賀の観光スポットといえばここ」という代表的な場所をご紹介します。
吉野ヶ里歴史公園
<出典元:写真AC>
吉野ヶ里歴史公園は、吉野ヶ里遺跡の保存と活用のために作られた国営公園です。弥生時代の特徴的な建物である物見やぐらや高床倉庫、竪穴住居などが見られます。また、大きな広場や大型の遊具が設置された遊び場があるため、小さな子どもも思い切り楽しめるでしょう。
吉野ヶ里歴史公園の体験プログラムでは、勾玉(まがたま)づくりや土笛づくり、火おこしなど弥生時代の暮らしが体験できます。レストランでは古代米の「赤米」や、吉野ヶ里の地元食材を使ったメニューを楽しめることも吉野ヶ里歴史公園の魅力です。
- 住所:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
- 公式サイト:吉野ヶ里歴史公園
唐津城(舞鶴城)
<出典元:写真AC>
唐津城は1602年から1609年にかけて作られた城です。城の東西に松原と砂浜が広がっている様子が鶴の翼のように見えるため、舞鶴城とも呼ばれます。
1966年には天守閣が建てられ、内部は唐津の歴史に触れられる博物館になっています。天守閣の5階の玄界灘に面した展望所から見える景色も見どころです。唐津城の周辺では4月には桜、4月~5月には藤の花が咲き、お花見スポットとしても人気があります。
- 住所:佐賀県唐津市東城内8-1
- 公式サイト:唐津城
虹の松原
<出典元:写真AC>
虹の松原は、佐賀県北西部にある唐津湾に沿って虹の弧のように広がる松原です。国の特別名勝として指定され、日本三大松原の1つとなっています。
もともとは、唐津藩の藩主が防風と防潮を目的としてクロマツを植林したことが虹の松原の始まりとされています。JR筑肥線虹の松原駅から降りてすぐアクセスできるため、松原の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 住所:佐賀県唐津市東唐津から浜玉
- 公式サイト:佐賀県公式観光サイトあそぼーさが(虹の松原)
武雄温泉
<出典元:写真AC>
武雄(たけお)温泉には、「元湯」「蓬莱(ほうらい)湯」「鷺乃(さぎの)湯」などの大衆浴場のほか、貸し切り風呂の「殿様の湯」「家老の湯」「柄崎亭(つかさきてい)」など複数の温泉施設があります。どの温泉も弱アルカリ性の柔らかな湯ざわりで、美人の湯とも呼ばれています。
元湯や蓬莱湯、鷺乃湯の近くにある鮮やかな色彩の「武雄温泉楼門」や、現在は資料館として無料で見学できる「武雄温泉新館」も見どころです。武雄温泉楼門と武雄温泉新館は、国指定重要文化財に指定されています。
- 住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425
- 公式サイト:武雄市観光協会(温泉)
嬉野温泉
<出典元:写真AC>
嬉野(うれしの)温泉も、公衆浴場や旅館など複数の温泉施設が楽しめる人気スポットです。
レトロな雰囲気のゴシック風建物が特徴の「シーボルトの湯」では、大浴場だけでなく貸し切り風呂にも入れます。歴史ある温泉旅館の「大正屋」では、宿泊だけでなく日帰りで温泉を楽しむことが可能です。大正屋の大浴場「四季の湯」は半露天風呂となっていて、開放的な雰囲気が味わえます。
ほかにも、木と石を使った和のデザインが特徴の「和多屋別荘」の日帰り温泉や、大衆浴場の「百年の湯」なども人気です。
- 住所:佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙
- 公式サイト:嬉野温泉観光協会うれしの温泉情報局
祐徳稲荷神社
<出典元:写真AC>
祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は、毎年約300万人が参拝する神社です。伏見稲荷、笠間稲荷と並び、日本三大稲荷として知られています。
祐徳稲荷神社は、漆塗りの鮮やかな彩色の楼門や社殿が特徴です。社殿の壁面や天井には絵や彫刻があしらわれています。4月から5月にかけて周囲の山々に咲く桜やツツジもみどころです。日本庭園では時期を問わず、四季折々の植物が見られます。
- 住所:佐賀県鹿島市古枝乙1855
- 公式サイト:祐徳稲荷神社
アリタセラ
アリタセラは、有田焼の専門店が数多く集まるショッピングエリアです。日用品として使える食器だけでなく、贈答品や高級美術品など様々な陶磁器を販売する22件の店舗が連なっています。
また、アリタセラにはギャラリーやホテル、レストランもあり、有田の伝統的な陶磁器文化に触れられます。JR有田駅から車で5分とアクセスしやすく年中無休で営業しているため、ぜひお買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351番地169
- 公式サイト:アリタセラ
呼子朝市
<出典元:写真AC>
呼子(よぶこ)朝市は、元旦以外毎日開かれている朝市です。朝市通りは200メートルほどの長さがあり、30件から50件ほどのお店が並びます。
新鮮な魚介類をはじめ、干物や漬物、近郊で採れた野菜、陶磁器など佐賀ならではの品物が手に入ります。呼子朝市には、唐津市街地からバスに乗って30分ほどでアクセスが可能です。朝市は午前7時30分から正午までのため、遅れないようにスケジュールを立てましょう。
- 住所:佐賀県唐津市呼子町呼子朝市通り
- 公式サイト:唐津観光協会旅karatsu(呼子朝市)
七ツ釜
<出典元:写真AC>
七ツ釜(ななつがま)は、唐津氏の北部にある玄界灘に面した洞窟です。大小7つの洞窟が並んだ珍しい景観が特徴で、国の天然記念物にも指定されています。火山活動によってできた玄武岩の岩肌が、玄界灘の波で浸食されることで七ツ釜の独特な地形ができました。
波が穏やかな時には、呼子港か出港する遊覧船で洞窟の中まで見られます。七ツ釜上部の草原にある遊歩道や展望台も、佐賀で人気の高い観光スポットです。JR唐津線筑肥線唐津駅からタクシーで約20分、またはバス停七ツ釜入口から徒歩約30分で七ツ釜に行けます。
- 住所:佐賀県唐津市屋形石
- 公式サイト:唐津観光協会旅karatsu(七ツ釜)
3. 佐賀のお祭りやイベントといえば
佐賀では、江戸時代から続く伝統的なお祭りや干潟の上で行われる運動会など、ユニークなイベントが開催されています。ここでは、佐賀で人気のお祭りやイベントをご紹介します。
唐津くんち
<出典元:写真AC>
唐津くんちは、唐津神社の例大祭として11月2日から4日にかけて毎年開催されている伝統的な行事です。
曳山(やま)と呼ばれる大きな山車が、「エンヤ、エンヤ」や「ヨイサ、ヨイサ」という掛け声とともに唐津市内を練り歩きます。巨大な獅子や鯛など漆塗りの造形物が乗った曳山14台が、1台につき200人から400人ほどの大人数に支えられて移動する様子は圧巻です。
伝統的な行事である唐津くんちは、佐賀県重要有形文化財や国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産などに指定されています。
- 住所:佐賀県唐津市南城内3-13
- 公式サイト:唐津神社公式ホームページ(唐津くんち)
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、毎年10月下旬から11月上旬にかけて開催されている熱気球の大会です。100機を超える色鮮やかな熱気球が飛ぶ様子が楽しめます。
また、競技用の熱気球だけでなく、珍しい形のシェイプドバルーンが飛行する様子もこのイベントの見どころです。イベント開催期間中は、「JRバルーンさが駅」という臨時駅が会場付近に開設されます。
- 住所:佐賀県佐賀市嘉瀬川河川敷
- 公式サイト:佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
有田陶器市
<出典元:写真AC>
有田陶器市は、毎年4月29日から5月5日にかけて開催されるイベントです。約4kmの会場に450件以上のお店が並び、様々な陶磁器が出品されます。
また、陶磁器の魅力を発信する展示やカフェの出店、楽器の演奏なども行われるため、賑やかな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。アクセスにはJR有田駅のほか、周辺を巡行している無料のシャトルバスも利用できます。
- 住所:佐賀県西松浦郡有田町外尾町
- 公式サイト:有田陶器市
鹿島ガタリンピック
<出典元:写真AC>
鹿島ガタリンピックは、有明海の干潟で6月初旬に行われるスポーツイベントです。日本だけでなく海外からの留学生なども含め、約2,000人が干潟の泥の上での競技に参加します。
競技の内容は、干潟に設置された細い板の上を自転車で走る「ガタチャリ」や、泥の上を走り抜ける「25M自由ガタ」などユニークなものが盛りだくさんです。
競技へのエントリーには事前の申し込みが必要ですが、観覧は無料で予約もいりません。ぜひ、泥だらけで繰り広げられる珍しい競技を楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 住所:佐賀県鹿島市大字音成甲4427-6
- 公式サイト:佐賀県鹿島市公式観光サイトかしまいろ(鹿島ガタリンピック)
4. 佐賀で有名なグルメといえば
佐賀では佐賀牛をはじめ、イカやカニなどの海の幸や郷土料理も楽しめます。ここでは、佐賀で有名なグルメをご紹介します。
佐賀牛
<出典元:写真AC>
佐賀牛は、柔らかな赤身とこくのある霜降りが特徴の高級ブランド牛です。JAグループ佐賀管内肥育農家が飼育し、肉質等級が5等級、または4等級かつ脂肪交雑BMS値が7以上の黒毛和牛が佐賀牛と呼ばれます。
佐賀県の穏やかな気候の中、美味しい水や空気で育てられた佐賀牛は肉質がよく、ステーキやしゃぶしゃぶなどに適しています。佐賀に訪れた際は、佐賀牛を使った料理が楽しめる飲食店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
呼子のイカ
<出典元:写真AC>
呼子では、年間を通じて様々な種類のイカが楽しめます。4月中旬から10月中旬ごろはコリコリとした食感のケンサキイカ(ヤリイカ)、10月中旬から4月中旬ごろはアオリイカ(ミズイカ)が旬です。また、2月から6月ごろには甘みが特徴の甲イカが旬を迎えます。
呼子のイカで人気の食べ方は、透き通ったイカをお刺身でいただく「活き造り」です。呼子では、熟練の漁師がイカ釣り漁船で獲ったイカが鮮度の良い状態で流通するため、美味しい活き造りが食べられます。
竹崎カニ
<出典元:写真AC>
竹崎(たけざき)カニは、佐賀県の南西にある藤津郡太良町(たらちょう)の特産品として知られるワタリガニの一種です。有明海の干潟にはカニのえさとなるプランクトンや小動物が豊富なことが、竹崎カニが美味しい理由と考えられています。
通年を通して食べることができ、オスの竹崎カニの旬は夏、メスの竹崎カニの旬は秋口から冬にかけてです。佐賀に訪れた際には、塩ゆでや天ぷら、味噌汁、雑炊など様々な味わい方で竹崎カニを満喫しましょう。
須古寿し
須古寿し(すこすし)は、佐賀県中南部にある杵島郡白石町の郷土料理です。四角い箱に詰められた酢飯の上に、魚介類や錦糸卵、シイタケ、ミツバ、紅しょうがのみじん切りなど色とりどりの具材が乗っています。
魚介類にはもともと有明海で獲れるムツゴロウのかば焼きが使われていましたが、ムツゴロウの漁獲量が大幅に減った近年では、うなぎのかば焼きやエビなどで代用することも一般的です。
シシリアンライス
<出典元:写真AC>
シシリアンライスとは、佐賀のレストランや喫茶店の定番メニューとして親しまれているご当地グルメです。1枚の皿にライスを広げ、甘辛く炒めたお肉と生野菜のサラダを乗せ、マヨネーズをかけたものがシシリアンライスと呼ばれます。
もともとは佐賀市内の喫茶店のまかない料理として誕生したといわれていて、現在ではお肉や野菜の種類を変えるなど店ごとに工夫を凝らしたシシリアンライスが食べられます。名前の由来には、「イタリアの国旗に色が似ていたため、イタリアのシチリア島にちなんでつけられた」など諸説があります。
5. 佐賀のお土産といえば
佐賀のお土産として、和菓子やお茶、陶磁器などが人気です。ここでは、佐賀ならではのお土産をご紹介します。
丸ぼうろ
<出典元:写真AC>
丸ぼうろは、素朴な甘みとふんわりとした食感が特徴のお菓子です。丸ぼうろの名前はポルトガル語でケーキを意味する「ボーロ」に由来し、約300年前から佐賀で作られるようになったといわれています。
丸くて可愛らしい形や、子どもからお年寄りまで楽しめるシンプルな味わいが丸ぼうろの特徴です。そのまま食べるだけでなく、マーマレードやアイスクリームなどを添えても美味しくいただけます。
松露饅頭
松露饅頭(しょうろまんじゅう)は、佐賀県唐津市のお土産として人気のお菓子です。あっさりした甘みのこしあんがカステラ生地で包まれています。松露とは、虹の松原に生えるコロコロとした見た目のキノコのことです。松露に似た球状の形にちなんで、松露饅頭と名付けられました。
松露饅頭は、専用の銅板で丁寧に焼き上げて作られます。直径約2.5センチで食べやすく、あんの甘さも控え目なため、老若男女を問わずお土産としておすすめです。
小城羊羹
小城羊羹(おぎようかん)は、明治時代の初期ごろから作られている伝統的な羊羹です。厳選された小豆や砂糖、寒天などを使用して伝統的な製法で作られる小城羊羹は、佐賀で定番のお土産の1つとして人気があります。
こしあんを使用した羊羹のほか、抹茶羊羹や小倉羊羹、栗羊羹など味の種類も豊富です。小城羊羹はメーカーによって形状やサイズが異なるため、好みやお土産を渡す相手に合わせて最適なものを選んでみてはいかがでしょうか。
嬉野茶
<出典元:写真AC>
嬉野茶(うれしのちゃ)は、全国茶品評会で数々の賞を獲得している上質なお茶です。茶葉の形状が丸みを帯びていて、お湯を注ぐと徐々に開いていくため、味や香りの変化が楽しめます。
佐賀県嬉野市から長崎県彼杵郡(そのぎぐん)にまたがる地域で生産された原料を100%使ったお茶が嬉野茶と呼ばれます。製法は2種類あり、蒸して作る「蒸し製玉緑茶」はこくのあるうまみとさわやかな香りが特徴です。釜で炒って作る「釜炒り茶」はさっぱりした味わいと釜炒りならではの香ばしさが楽しめます。
有田焼・伊万里焼
<出典元:写真AC>
有田焼と伊万里焼は、江戸時代から佐賀で作られている伝統的な磁器です。高温で長時間かけて焼き上げられる有田焼・伊万里焼は、薄さや固さ、表面の滑らかな質感などが特徴です。
また、表面に描かれる藍色や赤色、金色の鮮やかな模様でも人気があります。使用されている材料や製法は同じですが、販売時に出荷する港や駅の違いによって、有田焼と伊万里焼という名前が付けられるようになりました。
6. 佐賀の方言といえば
佐賀の方言といえば、映画化やドラマ化された小説で有名になった「がばい」がよく知られています。「がばい」は、「とても」や「非常に」という意味の言葉です。
また、「こんな」や「そんな」などのこそあど言葉は、佐賀方言では「こがん」や「そがん」、唐津方言・田代方言では「こやん、こぎゃん」や「そやん、そぎゃん」といいます。
動詞の語尾が詰まる音や長い音に変わることも佐賀の方言の特徴です。例えば、「起きる」は「おきっ」や「おきー」、「取る」は「とっ」や「と―」と発音されることがあります。
今回は、「佐賀といえばこれ」という観光スポットやイベント、グルメ、お土産などをご紹介しました。あなたも佐賀に実際にいってみて、ぜひ自分なりの「佐賀といえば」も見つけてみてください。
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