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【日本百名山】21座目はダイナミックな爆裂火口を有する磐梯山(福島県)

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回登った日本百名山は磐梯山(ばんだいさん)です。
民謡に歌われる会津磐梯山は1888年の大噴火で今の山容になったと言われています。八方台登山口から山頂を目指しましたが、このルートは登山シーズン中、最も多く登山者が訪れるルートです。森の中から始まる登山道を進むと急に桧原湖や五色沼の北側の視界が広がります。
さらに登ると弘法清水の水場へ。そこから山頂まではダイナミックな爆裂火口を見下ろしながら急登を一気に登ります。山頂からは360度の大パノラマが楽しめる磐梯山。
さぁ一緒に登りましょう!
目次
- 日本百名山21座目 磐梯山
- 【登り】八方台登山口から弘法清水へ
- 【登り】弘法清水から磐梯山山頂へ
- 磐梯山山頂
- 【下り】磐梯山山頂から弘法清水へ
- 弘法清水
- 【下り】弘法清水からお花畑経由、八方台登山口へ
- 表磐梯と裏磐梯
- 磐梯山登山のためのリンク集
日本百名山21目 磐梯山
磐梯山
磐梯山(ばんだいさん)は磐梯山(大磐梯1,816m)、櫛ヶ峰(1,636m)、赤埴山(1,430m)の3つの峰からなる成層火山です。磐梯山の火山活動はおよそ70万年前に始まりました。古い時期の活動で、櫛ヶ峰や赤埴山を含んだ大きな山体が形成されました。
その山体が崩壊した後、1~2万年前には大磐梯や小磐梯を中心とした新しい山体ができ上がりました。さらに、1888年(明治21年)の水蒸気爆発による噴火で小磐梯の峰が崩壊し、切り立った崖の上に岩肌が露出した爆裂火口が生じました。この時に岩なだれによる川のせき止めで、桧原湖や五色沼をはじめとする裏磐梯の湖沼群が誕生しました。【登山口の看板より引用】
登山概要
- 登山日:2024年10月12日
- 天候:晴れ
- 日本百名山21座目:磐梯山【福島県】
- 標高:1,816m
- 登山ルート:八方台往復コース(八方台駐車場から弘法清水経由で磐梯山山頂への往復ルート)
- 距離:7.0km
- 標高差:729m
- 所要時間:4時間40分(休憩なしの場合)※僕は休憩時間を含め4時間42分でした。(ほぼ基準通りの結果でした)
- 公表されている難易度(無冠雪期):初級者向け
- 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期):中級者向け
登山道の特徴と注意点
- 登山口から弘法清水までの登りは緩やかで登りやすい登山道
- 弘法清水から磐梯山山頂までは急登で登山道が狭いので譲り合って進みましょう
- 登山道は整備されていますので道迷いはほぼありません
- 弁当など飲食できる広いスペースは磐梯山の頂上と弘法清水になります
- 山内にトイレが弘法清水の山小屋だけしかありません。このトイレは携帯トイレ専用のため携帯トイレを持参してください
- 山内に売店は弘法清水にあります。簡単な食事も取れます
- ダイナミックな山容から厳しい山に思われがちですが、比較的登りやすい山です。それでも登山装備はしっかりと準備してください
- 冬期は雪山になります
- 雨天時の下り坂は足を滑らせないように気をつけてください
- 悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しないようにしましょう
- 磐梯山は活火山です。事前に気象庁の火山情報(磐梯山)を確認してください
- 山岳保険は必ず加入しましょう
- 登山届を必ず提出しましょう
- ゴミは必ず持ち帰りましょう
【登り】八方台登山口から弘法清水へ
磐梯山ゴールドラインに面した八方台登山口の駐車場です。この時、7:40ですが、ほぼ満車です。ここが満車の場合は猪苗代湖寄りに第2駐車場があります。道路に路上駐車するのは絶対に止めましょう。
駐車場には公衆トイレがあります。登山道にはトイレがありませんので、トイレを済ませてから登山を開始しましょう。
【7:47発】八方台の登山口です。登山開始です。
登り始めはこのように広い整備された登山道です。
途中、磐梯山の山頂が見えました。まだまだ先が長いです...。
【8:10】開けたところに出てきました。「中の湯」です。昔は温泉小屋だったのか建物が一部残っています。
中の湯を過ぎると上り坂が少し急になります。
【8:15】裏磐梯登山口との分岐点です。
火山なのでところどころ大きな岩場があります。足の置き場に注意して進みましょう。
北側が開けてきました。吾妻連峰の山々が綺麗に見えました。
桧原湖も綺麗に見えていました。
一部鎖場があります。手すり程度のものなので、ゆっくり進めば大丈夫です。
西側に見える山々です。
【9:11】分岐点です。左に進むとお花畑経由で弘法清水、右に進むと弘法清水へ直行の分岐点です。僕は右に進み、下りにお花畑経由にしました。結果的にこれで正解でした。
【9:18】弘法清水に到着。弘法清水には2軒の小屋があります。手前が岡部小屋、奥が弘法清水小屋です。どちらも宿泊はできません。
【登り】弘法清水から磐梯山山頂へ
【9:19】このまま山頂を目指します。いきなり急登から始まります。
山頂が見えてきました。
高度を上げるにつれ、桧原湖や吾妻連峰の山々を一望できるようになりました。
北東方面に櫛ヶ峰(標高1,636m)が見えてきました。
磐梯山の北壁です。急峻な岩肌に圧倒されそうです。
このあたりは登山道が狭く、左側は崖になっています。ロープが張られていますので問題ありませんが、下を見ないように進みましょう。
磐梯山の山頂が見えてきました!
磐梯山山頂
【9:44着】磐梯山山頂に到着!八方台登山口を7:47に出発しましたので、登りは1時間57分でした。
磐梯山山頂の三角点です。
南西方面です。尾瀬、日光方面の山々が遠望できます。手前の小屋は岡部小屋です。売店として営業していました。
山頂には少し広いスペースがあります。
南側の眺望です。雲海の下に猪苗代湖があります。見えず残念!
東側も雲海が広がっていました。
北東側の櫛ヶ峰(標高1,636m)、そして右側は沼ノ平と呼ばれる爆裂火口です。
少し下った岡部小屋の前に山頂の看板が立っていました。山頂に人が滞留しないよう、一段下がったところに山頂看板を設置したのかな?
山頂看板から見た磐梯山の山頂です。
【下り】磐梯山山頂から弘法清水へ
【9:58発】15分程度休憩後、下山します。
磐梯山でもところどころ紅葉していました。
荒々しい櫛ヶ峰です。こちら側からも登り下りできますが、ガレ場の危険なコースですので、注意が必要です。
【10:29着】弘法清水まで下ってきました。
弘法清水
弘法清水の水場です。弘法清水には2軒の小屋があります。宿泊はできず、売店と軽食の営業を行っていて、休憩所的な役割です。
岡部小屋の内部です。グッズ、飲み物、菓子類、軽食の販売を行っています。
岡部小屋の奥にある携帯トイレブースです。携帯トイレは400円で販売していました。
弘法清水小屋です。こちらもグッズ、飲み物、菓子類、軽食の販売を行っています。
弘法清水小屋では本格的なドリップコーヒーを飲むことができます。
弘法清水小屋の携帯トイレブースです。こちらも400円で携帯トイレを販売していました。
【下り】弘法清水からお花畑経由、八方台登山口へ
【11:02発】約30分の休憩を取りました。弘法清水からの下山はお花畑経由で下ります。最初は急な下り坂です。
正面には櫛ヶ峰の急な尾根が見えます。
お花畑に通じる登山道。鋭い山並みの後方には桧原湖が見えます。
【11:09】猪苗代登山口、渋谷登山口への分岐点です。
ある程度下ると緩やかな山道になります。ここがお花畑のエリアです。開花シーズンになるとたくさんの高山植物が咲き誇るそうです。
お花畑エリアから見た磐梯山の山頂です。
【11:17】八方台登山口への分岐点です。登りはここから弘法清水を目指しました。
標高が下がるにつれ、五色沼の見え方も変わってきました。
【12:06】裏磐梯登山口との分岐点です。
【12:10】中の湯まで下ってきました。登山口までもうすぐです。
【12:30着】八方台登山口に到着しました。山頂を9:58に出発しましたので下りは2時間32分かかりました(弘法清水での30分休憩を含む)。
表磐梯と裏磐梯
磐梯山は猪苗代町から見る表磐梯と北塩原村から見る裏磐梯で山容が違います。
<写真提供:福島県観光物産交流協会>
猪苗代湖越しに表磐梯を見ると磐梯富士と呼ばれるように綺麗な円錐形の山容に見えます(磐梯山は左側)。
五色沼のひとつ毘沙門沼から見た磐梯山は荒々しい山容に見えます(磐梯山は右側)。
磐梯山登山のためのリンク集
磐梯山関連サイト
天気
※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A予報なら登る、B予報は検討、C予報は中止するようにしています。
登山
※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。
日本百名山シリーズ
- 『日本百名山』とは?現在、百名山に挑戦中の僕が解説します「日本百名山」を解説した記事です。日本百名山の一覧や資料などを掲載していますので参考になると思います。
- ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート僕が「日本百名山」を登り続ける理由や、これまで登った日本百名山の記事を紹介しています。
福島県の旅行は『福島県観光情報サイトふくしまの旅』をご覧ください。
※当記事は2024年10月12日に登山した時のものです。登山の際は常に最新情報を入手して危険な目に遭わないようにご注意ください。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。