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【北海道】思わず食べささる(方言)美味しさ!北海道・美唄4大グルメ
北海道グルメでお好きなものは何ですか?ジンギスカン、ラーメン、海鮮丼などメジャーなグルメも良いですが、地元で長らく愛されるローカルなグルメもたくさんあります。
札幌から特急で約1時間の美唄市には、美味しいものが溢れています。思わず食べささる(北海道弁で意思に関係なく食べたくなるの意味)美唄のソウルフードを紹介します。
もくじ
- 1. 開拓時代に誕生した元祖ソウルフード「とりめし」
- 2. ビール片手に味わう至福の時間「美唄焼き鳥」
- 3. 炭鉱マンに愛された焼かない焼きそば「角屋のやきそば」
- 4. これは珍しい!「羊のセセリジンギスカン」
- 5. 美唄グルメを「アンテナショップPiPa」で購入しよう!
美唄市は人口約2万人の街です。昭和30年ごろまでは炭鉱の街として栄え、現在は農業が基幹産業となっています。開拓や産業の歴史の中で、さまざまな美唄グルメが誕生しました。
1. 開拓時代に誕生した元祖ソウルフード「とりめし」
「とりめし」の歴史は約100年前までさかのぼります。全国から北海道開墾に入植した人々は大地を耕し、水田や田畑を作りました。しかし、厳しい気候によって思うように作物が育ちません。そこで美唄市中村地区の農場主である中村豊次郎は、収入の足しになるように小作人一戸につき鶏のつがいを与えました。
大正時代に安定して米が収穫できるようになると、客人に鶏一羽をさばいてもてなしました。これが「とりめしの始まり」といわれています。今では家庭料理として親しまれていますが、祝い事や行事の際に振る舞われる「晴れの日」の料理だったんですね。
平成10年に農家の主婦が集まって「なかむらえぷろん倶楽部」を結成しました。郷土の伝統的な料理を受け継いでいます。鶏肉とモツ、たまねぎをしょうゆなどの調味料で炊き込むシンプルな料理です。
美唄は米どころでもあるので、美味しさは保証付き。今も家庭料理として親しまれており「ウチのとりめしが最高!」「いや、ウチのが一番うまい!」など、ちょっとした論争になることもあるそうです。
2. ビール片手に味わう至福の時間「美唄焼き鳥」
「美唄焼き鳥」は、美唄市で飲食店 三船を営んでいた三船福太郎氏が、昭和30年代に提供したのが始まりといわれています。
精肉・レバー・砂肝・キンカン・皮など、さまざまな部位が1本の串に収まり、鶏の美味しさをまるごと味わえます。とりめしと双璧をなす美唄グルメです。
市内に店舗がある「三船」「鳥乃家」「たつみ」「福よし」が、美唄焼き鳥の直系伝承と呼ばれています。地元の隠れたグルメとして親しまれていましたが、全国のやきとりが一堂に会する実演イベントなどで知名度をあげました。今では札幌市内の焼き鳥屋などでも提供されています。
3. 炭鉱マンに愛された焼かない焼きそば「角屋のやきそば」
焼きそばは、鉄板などで麺を焼くのが一般的ですが、「角屋のやきそば」は、直火を通していない「袋入り茹で麺」です。発売開始は炭鉱が盛んだった昭和30年頃のこと。
袋から直接食べることができるので、手が汚れた炭鉱マンの小腹を満たすのに重宝したそうです。
袋には平仮名で「やきそば」や「ゆで」と表示されており「焼いてないけどやきそばだぞ!」と強く主張しています。現在は王道の「ゆでやきそば」のほかに、「塩やきそば」「石炭やきそば」の3つをラインナップ。火の扱いが難しい子どものおやつに最適です。
4. これは珍しい!「羊のセセリジンギスカン」
第一次世界大戦中に軍用の羊毛が必要になり、北海道で綿羊百万頭計画が開始されました。毛を刈り取ったあとの羊の食肉店用として、ジンギスカン鍋が考案されたと言われています。
なぜジンギスカンと呼ばれるようになったのか、なぜ独特な鍋を使うのか。諸説ありますが、はっきりしたことはわかっていません
北海道の郷土料理として有名ですが、羊肉の99%がオーストラリアなどから輸入されています。さらに国内に流通している羊肉のほとんどが、美唄にある「昭和畜産」で加工されています。
昭和畜産では、海外から枝肉(解体された後の骨付きのままの肉)の状態で仕入れ、自社工場で加工しています。
「羊のセセリジンギスカン」は、ストレイシープのブランド名で販売されています。セセリは首の肉で脂が少なくコリコリした食感です。1頭から取れる首の肉はわずかなので、一般に出回ることはありません。
専門業者だからこそできる商品です。ラムやマトンとも違うおいしさがクセになりますよ。
美唄グルメを「アンテナショップPiPa」で購入しよう!
今回紹介した4つは、すべて美唄市内の「アンテナショップPiPa」で購入できます。とりめしは農家の方々が作っているため、田植えや稲刈りの時期は生産中止です。
そのほかにもお米やアスパラガスなど、美唄には特産品がいっぱい。おいしいものを知るごとにウエストラインが気になりますが、ぜひ美唄グルメを味わってください。
アンテナショップPiPa
- 住所:北海道美唄市進徳町
- 電話:0126-62-4343
- 営業時間:10:00~18:00(冬季営業~16:00)
- 定休日:月〜水曜
- Facebook:アンテナショップPiPa
※営業時間や定休日は季節によって異なるため、必ずご確認ください。
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吉田匡和
- 札幌市在住のよろずライターです。美味しい食べ物から温泉、穴場スポットや定番スポットの知られざる楽しみ方など、地元ライターらしい視点でワクワクを紹介します。