北海道で海鮮といえば? 北海道の市場&海鮮系お土産の一覧も

北海道 海鮮

あれも食べたい、これも食べたい! おいしいものの宝庫な北海道。中でも海鮮系グルメは、北海道に行ったなら絶対食べておきたいもの。旅行から戻ったときに「もっとウニを食べておくんだった!」「海鮮系のお土産も買っておけばよかった!」と後悔することのないよう、しっかりチェックしてから出かけてください。北海道で絶対に食べたい海鮮のほか、市場やお土産情報もまとめてお伝えします。

目次

<1. 北海道の海鮮といえば?>

<2. 北海道の代表的な海鮮料理>

<3. 北海道で海鮮を思う存分楽しむなら市場へ>

<4. 北海道での海鮮系のお土産>

1. 北海道の海鮮といえば?

周囲を海に囲まれ、豊かな漁場に恵まれている北海道。多種多彩な魚介類が水揚げされますが、その中でも「北海道といえばコレを食べないわけにはいかない!」という海鮮を紹介します。

1.1 ウニ

食べたい海鮮の筆頭は、ウニです。日本でウニが獲れる地域は北海道以外にもありますが、北海道のウニのおいしさは格別。

その理由は、ウニのエサとなる海藻などが豊富だから。人工的なエサで育てるのとは違い、質の良い天然モノのエサで育つ北海道のウニは、品質も最高級です。

また、周囲を太平洋、オホーツク海、日本海に囲まれているため、地域によって水質や育っている海藻が異なります。そのため、同じ北海道で育ったウニでも、地域によって特徴があるのです。自分好みのウニはどの地域で獲れたものか、ぜひ食べ比べてみてください。それも、旅の楽しさのひとつです。

1.2 カニ

ひと口にカニといっても多くの種類がありますが、北海道で水揚げされるのは、四大カニと呼ばれる「タラバガニ」「毛ガニ」「ズワイガニ」「花咲ガニ」。

ウニの項目でも説明しましたが、太平洋、オホーツク海、日本海、水質の異なる3つの海に囲まれているため、海藻だけでなく、魚のエサとなるプランクトンが豊富。たくさんの魚と一緒に、カニも元気に育つ環境が整っているのです。冷たい水の中で育つため、身が引き締まってしっかり詰まっている点も、北海道産のカニの持ち味といえます。

1.3 いくら

「海の宝石」とも呼ばれるいくら。いくらは鮭やマスの卵をほぐしたものですが、北海道は国内における鮭やマスの水揚げ量がダントツ。秋の産卵期になれば、その卵であるいくらも、たくさん獲れるのです。塩漬けにするのがポピュラーで、北海道中に、やわらかい皮、濃厚な旨みをもった上質ないくらが出回ります。

1.4 ホタテ

北海道の海鮮を語るうえでは、ホタテもはずすことのできない一品です。

中でも、オホーツク海で育つホタテは絶品中の絶品。そう言われる理由は、オホーツク海の水の冷たさと豊富なエサにあります。エサが多いとたくさんの魚介が集まるため、ホタテにとっての天敵にも遭遇するということですが、実はそれがホタテのおいしさの秘密でもあるというからおもしろいものです。

どういうことかというと、ホタテが天敵から逃げようと体を動かすことで、身が引き締まってぷりぷりに。北海道のホタテは運動量が豊富で、ほかの地域にはない食感になるというわけです。

2. 北海道の代表的な海鮮料理

北海道には、海鮮を使った料理、地域に伝わる郷土料理も数えきれないくらいあります。中でも代表的なものを紹介しますので、ぜひ旅行中にコンプリートしてみてください。

2.1 海鮮丼

海鮮丼
<出典元:写真AC

ほかほかご飯や酢飯の上に、北海道自慢の海鮮を乗せた海鮮丼。ウニだけをこんもりと盛りつけたウニ丼、きらっきらのいくらで埋め尽くされたいくら丼をはじめ、「海鮮丼」というネーミングで、数種類の海鮮をあしらったものもいただくことができます。

乗せるネタ、種類には、提供するお店ならではのこだわりがあり、選ぶのに迷ってしまいますが、やはり人気があるのは、いろいろな海鮮を味わえる海鮮丼です。しかし、間違った食べ方をすると、おいしさが減ってしまうかもしれません。ここで、海鮮丼のおいしい食べ方も確認しておきましょう。

海鮮丼を注文すると、小皿が一緒に出てきます。その小皿に、お醤油やタレを注ぐことが第一ステップです。そうしたら、食べたいネタをお醤油やタレにつけ、ご飯の上に戻します。そして、ネタとご飯を一緒にいただく、これが正統派の食べ方です。

わさびが添えられている場合は、お醤油で溶かずに、ネタの上に適量を乗せるのがポイント。ネタの旨みもわさびの風味も損なうことなく、おいしくいただくことができます。

ありがちなパターンは、わさびを溶いたお醤油を丼全体に回しかけたり、海鮮だけを取り出して口にしたりという食べ方。前者は、お醤油がご飯の下にたまって食べにくくなるだけでなく、ご飯のしょっぱさばかりが際立ってしまいます。また、後者のような食べ方では、せっかく丼を注文した意味が薄くなってしまいます。

海鮮丼を食べるときは、丼に乗った新鮮なネタとご飯のコンビネーションを楽しみましょう。

2.2 石狩鍋

石狩鍋
<出典元:写真AC

冬の風物詩として日本各地でも知られるようになった石狩鍋ですが、「石狩」という地名がついていることからもわかるように、本家本元は北海道。石狩地方の郷土料理なのです。

入れる具材は、鮭の切り身やアラと、野菜。昆布だしで具材に火を通したら、味噌で味をつけます。入れる野菜としてポピュラーなのは、北海道ならではのジャガイモ、キャベツ、タマネギ。それ以外にも、長ネギ、シイタケ、ニンジンなど、家庭やお店ごとの取り合わせがあります。

もうひとつ、煮込んだ最後に山椒を振るのが流儀。とはいえ、食べ方に厳格な決まりがあるわけではなく、いくらを乗せたり、バターや牛乳を入れてまろやかにしたり、楽しみ方はさまざま。なお、石狩鍋については、下記でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

石狩鍋ってどんな鍋? 歴史や具材、作り方、北海道の有名店まで紹介

2.3 いかめし

いかめし
<出典元:写真AC

スルメイカの身に、うるち米ともち米を混ぜて炊いたご飯を詰めたいかめしは、函館の郷土料理です。駅弁としても名を馳せ、全国にファンがいます。ほかのおかずがあるわけでもなくとてもシンプルな作りですが、だからこそ、秘伝のタレが生きている! 輪切りにして食べるもよし、豪快にかぶりつくもよし、自分流の食べ方でいただきましょう。

2.4 ちゃんちゃん焼き

ちゃんちゃん焼き
<出典元:写真AC

ちゃんちゃん焼きの具材は、鮭と旬の野菜。その上にバターをまぶして鉄板で蒸し焼きにし、味噌やみりんなどで味をつけた郷土料理で、石狩鍋と同じ石狩が発祥の地とされています。

本格的なちゃんちゃん焼きは、鮭を3枚おろしにして使いますが、手軽な切り身も利用されるようになりました。家庭ではホットプレートやフライパンを使う方法が普及していますが、ぜひ本場の食べ方で味わってみてください。

3. 北海道で海鮮を思う存分楽しむなら市場へ

街中にも海鮮のお店はたくさんありますが、せっかく北海道に足を運ぶのなら、市場に足を運んでみませんか。観光客も歓迎してくれるので安心して行ってみてください。獲れたてピチピチの味を堪能できます。

3.1 札幌中央卸売市場 場外市場

札幌中央卸売市場 場外市場
<出典元:写真AC

すぐ隣に位置する札幌中央卸売市場から仕入れた、とびきり新鮮な食材を食べられる場外市場。60ほどの店舗がひしめきあい、個性を競い合っています。

ぜひ食べてみたいのは「場外市場めし」。これは、北海道ならではのホタテをテーマに、各店が腕をふるった食事を提供するというもの。海鮮丼を中心に、おにぎり、焼きそば、ラーメンまで、工夫を凝らしたホタテメニューが観光客を呼び込んでいます。お値段も、お手頃なものからリッチなものまで、バラエティ豊か。好みと予算に合わせて、好きなものをどうぞ。

海産物だけでなく、干物やお菓子を扱うお土産店もあります。早朝に行って朝ごはん、ぶらぶら回ってお土産を買いながら、お腹がすいたら昼ごはんというプランもいいのでは?

  • 住所:札幌市中央区北11条西21丁目1番7号214
  • 営業時間:6:00~17:00(店舗により異なる。15:00ごろから閉め始める店あり)
  • 定休日:店舗により異なる(市場は年中無休)
  • 公式サイト:札幌中央卸売市場 場外市場

3.2 二条市場

二条市場
<出典元:写真AC

札幌の観光地から程近い場所にある札幌二条市場。札幌市民の台所として、125年以上の歴史を誇り、札幌大通公園からも札幌テレビ塔からも徒歩5分程度と、アクセスのよい立地です。

食事処には、海の幸をてんこ盛りにした丼物がずらり。海産物店には、大きなカニや鮭が店頭に並んでアピールしています。

イートインコーナーのある店、海鮮以外の道内のお土産も買える店、ベテランのお母さんが切り盛りする店、ソフトクリームが名物の店など、店ごとのアイデアやこだわりを見て歩くだけでも楽しさ満点。市場の入り口に観光インフォメーションセンターが設置されています。

  • 住所:札幌市中央区南2条東1丁目
  • 営業時間:7:00ごろ~18:00ごろ(店舗により異なる)
  • 定休日:なし(年中無休)
  • 公式サイト:札幌二条市場

3.3 釧路和商市場

釧路和商市場
<出典元:写真AC

釧路市民の台所として1954年に設立された釧路和商市場は、釧路駅から歩いて5分という立地のよさ。モダンな建物の中に、食事処、鮮魚店のほか、青果店、干物店、お菓子や珍味を売る店が軒を連ねています。

そんな市場には、名物の丼物があります。その名は「勝手丼」。自分で好きなように勝手に作れることから、この名前がついたそうです。さて、作り方はというと...。

まず、市場内のお惣菜屋さんで白いご飯を買い、丼に盛ってもらいます。ご飯の量は好みで選べるほか、酢飯を用意しているお店も。

丼を手にしたら、次は乗せたい海鮮ネタ探しです。ネタは、量り売りもしくは切り身で売られています。好きなネタを好きなだけ乗せれば、オリジナル丼「勝手丼」の出来上がり。「勝手丼」に参加しているお店のマップを入手して歩くと便利です。もちろん、それ以外のお店も見どころ満載、じっくり歩いてみてください。

  • 住所:釧路市黒金町13丁目25
  • 営業時間:8:00~17:00
  • 定休日:毎週日曜日(臨時営業日あり)
  • 公式サイト:釧路和商市場

3.4 小樽三角市場

小樽三角市場
<出典元:写真AC

小樽駅から歩いてすぐのところにある小樽三角市場は、国道につながる通路に、食事処、鮮魚店、海産物店、菓子店などが並んでいます。規模はさほど大きくないものの、市場としての魅力は十分で、ウリは値段の安さ。

市場で買った海鮮をその場で調理して丼を作ってもらうこともできるので、新鮮さを損なうことなく味わうことができます。小樽観光のコースの中に組み込んで、お昼ごはん、お土産選びを楽しむのもオツではないでしょうか。

  • 住所:小樽市稲穂3丁目10-16
  • 営業時間:6:00~17:00(市場)、7:00~17:00(食事処)※いずれも店によって異なります
  • 定休日:なし(年中無休)
  • 公式サイト:小樽三角市場

4. 北海道での海鮮系のお土産

北海道で海鮮を食べ尽くすことはもちろん、家族や勤め先の同僚、友だち、そして自分にお土産も買って帰りたいものです。選ぶのにも悩んでしまいますが、おすすめのお土産を紹介します。

4.1 鮭ルイベ漬(佐藤水産)

天然物の鮭をメインに、高級海産物を取り扱う佐藤水産。その代名詞とも言われているのが「鮭ルイベ漬」です。

ルイベというのは、お刺身用に凍らせた生鮭のこと。寒さが厳しい冬の貴重な保存食として受け継がれてきた食材ですが、凍らせると余分な水分が抜けて旨みが増すのだとか。そんなルイベにいくらを取り合わせて醤油ダレに漬け込み、3年もの試行錯誤の末に誕生したのが、鮭ルイベ漬です。とろけるような味わいは絶品中の絶品。

ほかほかの白いご飯に乗せたら...至福のひととき。箸が止まらなくなり、おかわり連発すること請け合いです。

  • 商品:鮭ルイベ漬(150g) 1,390円(税込み)
  • 取扱店:佐藤水産本店、新千歳空港店、札幌三越店など
  • ネットショップ:佐藤水産

4.2 さんまんま(魚政)

道東の海鮮土産なら、これ。釧路で生まれたご当地グルメ「さんまんま」。脂が乗った大きなサンマに、もちもちの炊き込みご飯と大葉を組み合わせた逸品です。そのおいしさの秘密は、醤油をベースにした秘伝のタレ、そして、炭火で焼き上げていること。サンマを食べるときに気になるのが骨ですが、しっかり取り除いてから調理されているので、安心してパクつけます。手間暇を惜しまない職人さんの心意気、ぜひ味わってください。

  • 商品:さんまんま(150g・2本入り) 2,160円(税込み)※価格は水揚げ量や時期により変動することがあります。
  • 取扱店:魚政、鳥政MOO店、鳥政栄町店
  • 公式サイト:魚政

4.3 いかめし(いかめし阿部商店)

全国各地で開かれる北海道物産展でも大人気の駅弁「いかめし」。JR函館本線森駅で購入できます。お土産におすすめしたいのは、おいしさをまるごと閉じ込めたレトルトタイプ。そのままボイルして温めれば、出来たての味がよみがえるという嬉しさです。賞味期限が180日もあるので、まとめ買いすれば食べたいときに食べることができるだけでなく、非常時の保存食としても重宝します。

  • 商品:いかめし(レトルト2~3尾入り) 1,188円(税込み)
  • 取扱店:JR函館本線森駅
  • ネットショップ:元祖森名物いかめし

4.4 ほたて燻油漬(帆立屋しんや)

ホタテ養殖の地、北見市常呂町(ところまち)で生まれたホタテの加工品「帆立燻油漬」。ホタテの旨みを凝縮して長期保存も可能にしたという品には、開発者たちの誇りも凝縮されています。

まるまる育ったホタテの貝柱は、産地ならではの高品質。塩ゆでしてから軽く燻製し、しんやならではの植物油に漬けた味は、しんやの伝統として60年以上も受け継がれています。しっとりとした食感、その味わい深さは、ご飯にもお酒にも。

  • 商品:帆立燻油漬(10粒入り) 2,970円(税込み)
  • 取扱店:貝の蔵(直売店)、北見パラボなど
  • ネットショップ:帆立屋しんや

4.5 うに屋の自家製・雲丹の佃煮(うに屋むらかみ)

函館朝市のウニ専門店、うに屋むらかみ。生のうにも絶品ですが、なんと佃煮に仕立て上げたという品です。ウニ専門店としてのプライドは、ウニの味わいを損なうことなく煮込んでいる点。新鮮なウニを手作業で丁寧にむき、調味料だけで味つけをしています。保存料などは使わない無添加の味わいをぜひ。

  • 商品:うに屋の自家製・雲丹の佃煮(40g) 1,728円(税込み)
  • 取扱店:函館本店、函館駅前店、札幌店
  • ネットショップ:うに屋むらかみ

4.6 ごくうま塩辛(佐藤水産)

北海道産のスルメイカを使った「ごくうま塩辛」。佐藤水産には定番の「塩辛職人」というイカ塩辛もありますが、「ごくうま塩辛」は、ゴロと呼ばれるイカの内臓を多めに使用しています。そのため、見た目もちょっと濃い色合い。それが「ごくうま」たる秘訣であり、理由でもあります。子どものご飯にも、大人のお酒のおつまみにも、何にでも合わせることができ、絶賛する声も多数です。

  • 商品:ごくうま塩辛(150g) 920円(税込み)
  • 取扱店:佐藤水産本店、新千歳空港店、札幌三越店など
  • ネットショップ:佐藤水産

水質の異なる3つの海に囲まれた海鮮天国の北海道。ご紹介した情報を参考にして、獲れたての海鮮を思う存分、味わってください。市場もしっかり観光コースに組み込んで、お腹をすかせて出かけていきましょう! もちろんお土産も海鮮ざんまいで充実の旅になりますように。

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