【天空の稜線を歩く】南アルプス『白峰三山』人気の夏山登山!!

白峰三山 天空の稜線

<トップの画像:「天空の稜線」と言われる景観>

こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。

2024年も猛暑が続きましたが、皆さまは夏山登山に出掛けられたでしょうか?

私事、先ずは7月下旬に天空の稜線と呼ばれる南アルプスの北部、通称『白峰三山(しらねさんざん)』と称する標高3,000m級の北岳、間ノ岳、農鳥岳を縦走するコース、登山をする者にとって憧れの三座を3日間掛けて歩いて来ました。

天候の不安定が続く日々でしたが、この日は幸い天気に恵まれ、予定した雄大なルートを歩くことができました。今回はその様子をご紹介したいと思います。

北岳の山頂
<北岳の山頂を紹介する看板(過去に登山した時のイメージ写真)>

目次

白峰三山ってどこにあるどんな山?どうやって行くの??

日本の屋根と呼ばれる「日本アルプス」は、北から南に「北アルプス(飛騨山脈)」、「中央アルプス(木曽山脈)」、「南アルプス(赤石山脈)」と3つ斜めに並んだ山脈の総称になります。

中央アルプスは長野県にあり、南アルプスは長野県、山梨県、静岡県との県境をなしていて北アルプスは主に長野県とその周辺の県との県境をなしています。

地図
<地図出典:山と渓谷オンライン

白峰三山(しらねさんざん)は南アルプスの北部にあたり山梨県に属します。南アルプスは南北120kmの間に14もの三千超級の峰がそびえる日本一の山脈なので、登山口は多数ありますが、私たちは白峰三山の一つ北岳の広河原と言われる人気の登山口から入山しました。

JR甲府駅前から直行の登山バスが運行されていますので、アクセスはとても便利になっています。

>>広河原登山口までのアクセスはこちら(南アルプス市観光協会 公式サイト)

今回歩いた縦走ルートとスケジュール

私たちは2班に分かれて広河原登山口に集合しましたので、登山バスは2通りになっています。大きな山塊なので、3日間で歩いた距離は約30kmになりました。

1日目

甲府駅前(6:55発)==<山梨交通/2,400円>==広河原(8:48着)

奈良田駐車場(8:40発)==<山梨交通/1,300円>==広河原(9:25着)

※広河原で合流

インフォメーションセンター(9:40スタート/標高1,520m)・・・野呂川の吊り橋を渡る・・・白根御池小屋ルート(八本歯のコルは行かない)・・・御池小屋(12:30頃/標高2,200m)・・・草すべり・・・小太郎尾根分岐(15:00頃)・・・北岳・肩ノ小屋15:30頃着/標高3,000m)

【食事】朝食:各自、昼食:各自、夕食:小屋

【宿泊先】肩の小屋/TEL 090-4606-0068/収容80名/夕食付き 10,500円 ※第二のTEL 080-9524-5262、期間外及び緊急TEL 0552-88-2421

2日目

起床(3:00)・・・肩の小屋(4:00発)・・・北岳・山頂から御来光(4:50頃/標高3,193m)・・・北岳山荘(5:50頃/標高2,900m)・・・中白根山山頂(3,055m)・・・間ノ岳山頂(7:30頃/標高3,190m)・・・(岩稜続く)・・・農鳥小屋(8:30頃/標高2,800m)・・・西農鳥岳山頂(9:20頃/標高3,051m)・・・農鳥岳山頂(10:00頃/標高3,026m)・・・大門沢降下点(11:00頃)・・・(ザレタゴーロの急坂注意) ・・・ 大門沢小屋(13:30頃着/標高1,765m)

【食事】朝食:各自、昼食:各自、夕食:小屋

【宿泊先】大門沢小屋/TEL 090-7635-4244/収容100名/2食付き 11,000円

3日目

起床(5:00)・・・大門沢小屋(6:00発)・・・尾根の肩・・・大古森沢・・・奈良田第一発電所・・・奈良田温泉(9:30頃着/標高830m/女帝の湯9:00から/700円/汗流します)・・・奈良田第一駐車場==<マイカー移動/県道37号、南アルプス街道/約50分>==JR身延線・波高島駅(経由)==下部温泉早川IC(12:00頃)==中部横断自動車道==甲府

【食事】朝食:小屋の食堂、昼食:身延にコンビニ有り、夕食:各自

ルートに沿って写真でご紹介!

02.jpg

登山口になる広河原は、甲府駅からバスで2時間の山深い場所にあります。

野呂川に掛かる吊橋

まずは、野呂川に掛かる吊橋を渡り、登山道へと続きます。

標高1,880m 第一ベンチ付近

標高1,880mの第一ベンチ付近の様子。

登山道が荒れている

集中豪雨の影響か、一昨年より登山道が荒れている感じです。

木道階段

以前より木道階段も多く設置され、登山道の崩れを感じました。

白根御池小屋

白根御池小屋で一休み。ここの湧水は冷たくてとても美味しいのでおすすめです。

北岳肩の小屋

本日の宿泊先、標高3,000mに建つ立派な「北岳肩の小屋」に到着。

外気温は9℃

到着後、一面霧が立ち込んで、外気温は9℃と少々寒い。

感動の生ビール

気温には関係なく、本日お疲れ様の一杯(至福の生ビールは1杯1,000円です)。

4時に起床

2日目の起床は遅らせて4時。御来光は山頂ではなく小屋の前からへ変更しました。

鳳凰三山越しの景色

鳳凰三山越しに、明るく周囲を染めて暖かくなって来ました。

富士山と北岳

山頂へ向かう途中、標高日本1位の富士山と2位の北岳が一緒に望めます。

北岳の山頂

標高3,193mの北岳は日本で第2位の頂きです。

富士山

やはり気になる日本一の富士山を探してしまいます。綺麗に望むことができました。

360度パノラマ

山頂では360度パノラマ。左が南アルプスの女王「仙丈ケ岳」で右が「甲斐駒ヶ岳」。

霧の中をスタート

天空の稜線へ向かって霧の中をスタート。次に目指すは「間ノ岳」です。

北岳山荘

標高2,900mの「北岳山荘」で一服休憩する頃には、霧が晴れてきました。

雷鳥

分かりますか?岩の上に「雷鳥」を見つけました。そっと近づきハイチーズ!

中白峰山

途中越えて行く標高3,055mの中白峰山も立派な山です。

天空の稜線

どうですか!これが「天空の稜線」と言われる景観です。

間ノ岳

日本で第3位の頂き「間ノ岳」の標高は3,190m。奥穂高岳と同じ高さです。

農鳥岳

天空の稜線を次に目指すのは標高3,026mの「農鳥岳」。

農鳥小屋

名物おやじで有名だった「農鳥小屋」で一服休憩し、農鳥岳へ登り返します。

西農鳥岳

まずは標高3,051m「西農鳥岳」に登頂。景色も天気も抜群です。

岩ルート

こんな岩ルートもよじ登りながら進めます(これでも正式な登山道です)。

農鳥岳

白峰三山で三つ目の「農鳥岳」標高3,026mに登頂。走ると危ないでしょ!

大門沢小屋

2泊目の宿「大門沢小屋」に到着。ここまで歩き応え十分なルートでした。

下山のルート

3日目は奈良田温泉へ向かって下山のルートですが、少々デンジャラスです。

丸太や木の橋

丸太や木の橋などが何度も登場するので緊張が続きます。

危ない瞬間

「おっと危ない!」と思ったけど難無く通り過ぎました(一芸でした)。

木の橋

木の橋は特に滑りやすいので慎重に足を運びます。

危ない瞬間

「危ない!」また走っている。骨折でもしたら下山できないよ!!

アルプスの天然水

南アルプスは天然水の宝庫を本当に感じさせてくれる山塊です。

沢を渡る

冷たくて綺麗な沢を何度も渡りました。

吊り橋

不安定でレトロな吊り橋を渡れば、奈良田のゴールまでもう少し。

下山口にゴール

下山口に無事ゴール!とてもよく歩いた3日間でした。

雑談とワンポイントアドバイス

今回ご紹介した「白峰三山」は登山体力が中級者以上と紹介されることの多いルートですが、山小屋やテント場が各所に有り、で2~3泊で計画すればゆったり登ることもできます。登山経験がある方は、山旅先として候補に入れてみてはいかがでしょうか。

ただし、天候のことや急な出来事に対応できる様、登山知識を十分に持つことが必要な山です。

また、北岳と間ノ岳は『日本百名山』に数えられる名峰なので登山客も多いルートです。登山計画する際には、小屋の宿泊予約をしないと寝床が確保できない程に人気の山なので、十分にご注意ください。

私は、白峰三山からの素晴らしい眺望が好きで、北岳だけでも何度も登って来ました。厳しい所もありますが、達成感と登山中の景観への感動は飽きる事はありません。

また、登山道の脇にはとても小さく可愛いらしい「高山植物」がたくさん咲いていますので、お花の好きな方にもおすすめの山です。

こんなに素晴らしい南アルプスの山へ、時間を掛けながらゆっくり登ってみませんか。

最後になりましたが、北岳山頂からの動画(約24秒)をお楽しみください!

・・・・・登山の紹介はまだまだ続く。

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倉山(くらさん)

2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。

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