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全国の有名な橋12選! 長くて有名、絶景で有名、怖くて有名など
海と山に囲まれた日本には数多くの橋があり、それぞれに異なる魅力を持っています。今回は「全国の有名な橋といえば」をテーマに、景色の良さや長さで有名な橋、渡るのが怖くて有名な橋、個性的な特徴を持つ橋など、有名な橋を12か所厳選してご紹介しましょう。
目次
1. これぞ絶景! 景色の良さで有名な橋
橋の上から眺める美しい景色も魅力のひとつですが、その橋自体が観光スポットとして知られる場所もたくさんあります。
まずは、景色の良さでとくに有名な橋を3か所ご紹介します。
夢の吊り橋(静岡県)
<出典元:写真AC>
夢の吊り橋は、静岡県川根本町(かわねほんちょう)にある寸又峡(すまたきょう)にかかる吊り橋です。大井川の支流である寸又川をせき止めて作られた大間ダムの上に位置しています。橋の全長は90m、高さは8mです。
寸又峡は、生態系の保全を目的とした「南アルプスユネスコエコパーク」に認定された地域の一部で、夢の吊り橋はその大自然の中にたたずんでいます。
見どころは、眼下に広がる美しいエメラルドブルーの湖面。これは水の透明度が高いからこそ引き起こされるチンダル現象によるものです。周囲に広がる緑と、青い湖面は圧巻の美しさ。春の新緑から秋の紅葉まで、四季折々の絶景を楽しめる人気の観光スポットです。
- 住所:静岡県榛原郡川根本町千頭 寸又峡温泉
- 公式サイト:夢のつり橋 寸又峡温泉
渡月橋(京都府)
<出典元:写真AC>
渡月橋(とげつきょう)は、京都府京都市の嵐山地区にある橋で、嵐山のシンボルとして親しまれています。この橋は平安時代に僧の道昌(どうしょう)がかけたと伝えられており、亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことからその名がついたそうです。
渡月橋の長さは155mで、幅は12.2m。橋桁と橋脚は鉄筋コンクリート製で、欄干は木造になっています。嵐山地区は四季折々の美しい景色が楽しめる人気の観光スポットで、とくに桜や紅葉の名所として知られています。渡月橋から眺める嵐山の自然は、京都らしい風情が満載。美しい景色はもちろん、橋がかかる桂川ではボート遊びや屋形船での遊覧も楽しむことができます。
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町1-5
- 公式サイト:渡月橋(京都観光Navi)
角島大橋(山口県)
<出典元:写真AC>
角島大橋(つのしまおおはし)は、本州と山口県下関市の角島を結ぶ橋です。北長門(きたながと)海岸国定公園内にあるため、景観に配慮して橋の高さを低くし、ルートも工夫されています。
橋の全長は1,780mで、一般道としては日本でもトップクラスの長さを誇ります。角島大橋の魅力は、リゾート地のような白い砂浜とエメラルドグリーンの海の眺めです。山口県を代表する景勝地として、多くの人々が訪れる観光スポットになっています。
映画やドラマのロケ地にも採用されており、SNSでも大きな話題になっています。景色を楽しむだけではなく、海風を感じながらサイクリングや散歩を楽しむのもおすすめです。
- 住所:山口県下関市豊北町大字神田
- 公式サイト:角島大橋(おいでませ山口へ)
2. スリリング! 渡るのが怖くて有名な橋
なかには足がすくんでしまいそうになるほどスリリングな橋もあります。渡るのが怖くて有名な橋を3か所ご紹介します。
竜神大吊橋(茨城県)
<出典元:写真AC>
竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし)は、茨城県の奥久慈(おくくじ)県立自然公園にある吊り橋です。竜神ダムの上にかけられており、全長は446m、ダム湖面からは100mの高さがあります。
橋の上からは阿武隈(あぶくま)山地や八溝(やみぞ)山地を見渡すことができ、茨城百景のひとつにも選ばれています。橋には3か所の「のぞき窓」があり、透明板を通してダム湖を見下ろすことができます。のぞき窓の上を歩く体験はスリル満点!足がすくむような感覚を味わえます。
竜神峡ではハイキングやキャンプ、ダム湖でのカヌーツーリングなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。さらに、橋の上からバンジージャンプに挑戦することも可能。素晴らしい景色の中で飛ぶバンジージャンプは、橋を渡るときとはまた違ったスリリングな体験になりますよ。
- 住所:茨城県常陸太田市天下野町2133-6
- 公式サイト:竜神大吊橋
谷瀬のつり橋(奈良県)
<出典元:写真AC>
谷瀬(たにぜ)の吊り橋は、奈良県十津川村(とつかわむら)にある日本最長の生活用吊り橋です。橋の全長は297mで、高さは54m。もともとこの場所には丸木橋がかけられていましたが、洪水で何度も流されたため、1954年に村と住民の協力で現在の吊り橋が完成しました。
谷瀬の吊り橋は、豊かな自然が作り出す美しい眺望と、渡る際のスリル感が話題を呼び、十津川村を代表する観光スポットとなっています。歩くたびにゆらゆらと揺れるため、最初は怖気づきそうになりますが、歩き出すとまるで空中散歩をしているかのような気分が味わえます。
橋の下を流れる美しい十津川も、村で人気の絶景スポット。ただし、安全のために一度に渡れる人数は20名までと制限されています。
- 住所:奈良県吉野郡十津川村上野地65-2
- 公式サイト:谷瀬の吊り橋(十津川村観光協会)
祖谷のかずら橋(徳島県)
<出典元:写真AC>
祖谷(いや)のかずら橋は、徳島県三好市の西祖谷山村(にしいややまそん)にある吊り橋です。橋の全長は45mで、高さは14m。橋はシラクチカズラという植物で作られており、重さはなんと約6t! 国の重要有形民俗文化財にも指定されています。
橋床は隙間が空いた踏み板で、一歩踏み出すたびに橋がぐらぐら揺れるため、手に汗握るようなスリルを味わえます。木々に囲まれた祖谷川周辺では、春は藤の花、秋は紅葉と、四季折々の美しい景観が楽しめます。国内外から多くの観光客が訪れる、徳島県で有名な絶景スポットです。
- 住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
- 公式サイト:祖谷のかずら橋(三好市公式観光サイト)
3. 何メートルあるの!? 長くて有名な橋!
実物を目の前にすると、その圧倒的なスケールに驚かされること間違いなし! ここでは、長さで有名な橋を3か所ご紹介します。
明石海峡大橋(兵庫県)
<出典元:写真AC>
明石海峡大橋は、本州と淡路島を結ぶ世界最大級の吊り橋です。潮の流れが速く、橋をかけるのが難しいとされていた明石海峡に、10年の歳月をかけて完成しました。橋の全長は3,911m、主塔間の長さは世界一の1,991mです。
夜間はライトアップされており、真珠を連ねたような幻想的な景観から、別名「パールブリッジ」とも呼ばれています。
明石海峡大橋では、普段立ち入ることができない管理用通路を通り、海面上約300mの主塔から360度のパノラマ景色を楽しめるツアー「明石海峡大橋ブリッジワールド」に参加することもできます。天気の良い日は、神戸の街並みや瀬戸内海の島々だけではなく、大阪市阿倍野区にある超高層ビル「あべのハルカス」まで見渡せることもあるそうです。
- 住所:兵庫県神戸市垂水区東舞子町4
- 公式サイト:明石海峡大橋(神戸公式観光サイト)
三島スカイウォーク(静岡県)
<出典元:写真AC>
三島スカイウォークは、伊豆と箱根の間に位置する日本一長い歩行者専用吊り橋です。橋の全長は400mで、幅1.6m、高さは70mあります。車いす同士でもすれ違える設計になっています。
橋の上からは、富士山と駿河湾を同時に眺めることができます。見どころは、季節や時間によって変わる富士山です。夏には青く染まり、冬には雪化粧した姿が楽しめます。
橋だけではなく、ロングジップスライドやアスレチックなどのアクティビティも人気です。往復560mのロングジップスライドでは、富士山や伊豆の景色を眺めながら空中を滑走し、まるで空を飛んでいるかのような感覚に。三島スカイウォークは、その絶景とアクティビティで多くの観光客に人気のスポットです。
- 住所:静岡県三島市笹原新田313
- 公式サイト:三島スカイウォーク
蓬莱橋(静岡県)
<出典元:写真AC>
蓬莱橋(ほうらいばし)は、静岡県の大井川(おおいがわ)にかかる、全長897.4m、幅2.4mの木造歩道橋です。歩行者と自転車のみが通行でき、1997年には「世界一長い木造歩道橋」としてギネスブックに登録されました。
川の氾濫による修復を繰り返してきたため、現在の橋脚はコンクリート製の強固なものになっています。蓬莱橋は通行料がかかるため、別名「賃取り橋」とも呼ばれています。
大井川西岸の牧之原台地は全国有数の茶園として知られ、橋は農道としても利用されています。広大な大井川にまっすぐ伸びる蓬莱橋の姿は圧巻。晴れた日には橋の中ほどから美しい富士山を望むことができます。
- 住所:静岡県島田市南2丁目地先
- 公式サイト:蓬莱橋の概要(島田市公式ホームページ)
4. ちょっと変わっていて有名な橋
最後に、個性的なデザインや特殊な構造で有名な橋を3か所ご紹介します。ほかの橋にはないユニークな体験ができる橋もあるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
佐田沈下橋(高知県)
<出典元:写真AC>
佐田沈下橋(さだちんかばし。通称で、正式名称は今成橋)は、高知県の四万十川(しまんとがわ)の最下流にかかる橋です。全長291.6m、幅4.2mと、四万十川で最長の沈下橋です。
沈下橋とは、増水時に流されないよう、欄干を作らずに橋が水中に沈むよう設計された橋のこと。四万十川には支流も含めて60以上の沈下橋があり、現在も地域の生活道として利用されています。
佐田沈下橋からは、緑に囲まれた四万十川の美しい風景を一望でき、観光シーズンには川遊びや写真撮影を楽しむ観光客でにぎわっています。
- 住所:高知県四万十市佐田
- 公式サイト:四万十川の沈下橋について(四万十市公式ホームページ)
上野スカイブリッジ(群馬県)
<出典元:写真AC>
上野スカイブリッジは、群馬県上野村のリゾートエリア「天空回廊」にある吊り橋で、コテージやレストランがある「まほーばの森」と、関東最大の鍾乳洞「不二洞」がある「川和自然公園」を結んでいます。全長225m、高さ90mのこの橋は、歩行者専用の吊り橋として日本有数の規模を誇ります。
上野スカイブリッジのちょっと変わった特徴は、橋から飛ばされるシャボン玉。4月から11月のあいだは、30分ごとにシャボン玉が舞う演出が行われています。大自然の中をキラキラ光るシャボン玉が舞う様子は幻想的な美しさ。また、12月には75万球のLEDで飾られたイルミネーションが実施され、一年を通してさまざまな景色を楽しめます。
- 住所:群馬県多野郡上野村川和665
- 公式サイト:上野スカイブリッジ(上野村公式サイト)
錦帯橋(山口県)
<出典元:写真AC>
錦帯橋(きんたいきょう)は、山口県岩国市にある日本を代表する木造アーチ橋で、日本三名橋のひとつとして知られています。全長193.3m、幅5mで、五連の反り橋が大きな特徴です。反り橋ゆえに、橋台の最も高い部分は約7mにもなります。
国の名勝にも指定されており、国内屈指の木造橋です。錦帯橋の魅力は、四季折々の美しい景色です。春には桜が満開になり、「さくら舟」と呼ばれる遊覧船で橋の下から桜の風景を楽しむことができます。秋には紅葉が見頃を迎え、「もみじ舟」に乗って錦川から紅葉を堪能できます。季節ごとに異なる表情を見せる錦帯橋は、山口県を代表する観光スポットです。
- 住所:山口県岩国市岩国
- 公式サイト:錦帯橋(岩国市公式ホームページ)
今回は、全国の有名な12の橋を、景色の良さや怖さ、長さなどの特徴に注目してご紹介しました。日本に点在するこれらの橋は、どれも一度は渡ってみたいものばかり。それぞれが異なる魅力を持っています。ぜひ、旅行プランを立てる際の参考にしてみてくださいね。
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