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【日本百名山】18座目は神々の遊ぶ庭・大雪山旭岳(北海道)
![大雪山旭岳](https://tabicoffret.com/uploads/IMG_6653-thumb-700xauto-320472.jpg)
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
大雪山(たいせつざん)の主峰・旭岳に登ってきました。初級者向けのコースということで、前日の利尻山と組み合わせて北海道へ行きましたが、前日の利尻山の疲労が蓄積してしまい、下山途中に膝を痛めてしまい途中から足を引きずりながらの下山。まだまだ体力的に無理はしてはいけないなと反省しました。
大雪山旭岳は活火山であり、今も噴煙が上がるダイナミックな山景が広がっていました。大雪山旭岳ロープウェイを利用すれば誰でも簡単にトレッキングできるコースもあります。日本で一番最後の桜、そして日本で一番最初の紅葉と訪れる人を魅了する山でもあります。
それでは旭岳へ登ってみましょう!
目次
- 日本百名山18座目 大雪山旭岳
- 大雪山旭岳ロープウェイ
- 【登り】姿見駅から姿見の池へ
- 【登り】姿見の池から大雪山旭岳山頂へ
- 大雪山旭岳山頂(標高2,291m)
- 【下り】大雪山旭岳山頂から姿見駅へ
- 大雪山旭岳登山のためのリンク集
日本百名山18座目 大雪山旭岳
大雪山旭岳
大雪山(たいせつざん)は日本一の面積を持つ山系です。北海道のほぼ中央に位置し、2,291mの旭岳を最高峰に、50kmにわたって連なる2,000m級の山々の総称です。また大雪山は北に位置しているため、本州の3,000m級の山々に匹敵する高山環境にあり、高山植物群落の多様さとスケールの大きさもまた日本一と言われています。
巨大な庭に咲き乱れる花々のようで、先住民のアイヌの人々は、カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼んで、その美しさを賛えたそうです。
登山概要
- 登山日:2024年7月15日
- 天候:曇り
- 日本百名山18座目:大雪山旭岳【北海道】
- 標高:2,291m
- 登山ルート:大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅から旭岳往復コース
- 距離:5.3km
- 標高差:705m
- 所要時間:4時間25分(休憩なしの場合)※僕は休憩時間を含め5時間41分でした。(下り坂で膝を痛めたため)
- 公表されている難易度(無冠雪期):初級者向け
- 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期):中級者向け
登山道の特徴と注意点
- ロープウェイを利用すれば一気に標高1,600mの姿見駅まで行くことができます
- 姿見駅から姿見の池までは遊歩道となっていて、観光客でも簡単に行くことができます
- 姿見の池から先が登山道となり稜線上を登ります
- 登山道には火山特有の大小様々な岩や石が転がっています。特に頂上直下は注意が必要です
- 足をとられて転倒に注意が必要です
- 旭岳頂上は広いスペースがあり、弁当など飲食できるスペースがあります
- 姿見駅を出発すると山内にはトイレがありません。携帯トイレを持参してください
- 姿見駅を出発すると山内には売店や避難小屋はありません。飲食物は事前に用意しましょう
- 登山ガイドには初級者向けとなっていますが、天候によっては中級者向け以上になることがあります。登山装備はしっかりと準備してください
- 北海道は2,000m級の山でもアルプスの3,000m級の山と気象条件は同じと考え、夏でも防寒具や雨具を準備してください
- 登りより下りの方が神経を使います。滑って転倒しないように気をつけましょう
- 濃霧時は視界がほとんどきかず、とても迷いやすいです。特に下り道は迷いやすいので、進行方向右側の地獄谷を確認しながら下山しましょう
- 山頂付近や稜線上は、強風が吹きます。強風は転倒の原因になるだけでなく、体温を奪い低体温症にもつながるので十分ご注意ください
- 悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しないようにしましょう
- 山岳保険は必ず加入しましょう
- 登山届を必ず提出しましょう
- ゴミは必ず持ち帰りましょう
大雪山旭岳ロープウェイ
朝、7:00にロープウェイ乗り場に到着。もうすでにロープウェイは運行を開始しています。(駐車場は有料)
本日の標高1,600mの姿見駅の状況。天気は曇り、気温は15℃、南の風2m、視界は良好です。
夏期はトップシーズンに当たるので早朝から夕方まで約15分間隔で運行しています。標高1,100mの山麓駅から標高1,600mの姿見駅を結び、約10分間の空中散歩を味わえます。
7:15発のロープウェイに乗車。ほぼ満員の乗客でした。
姿見駅に到着。本来なら正面に旭岳の雄姿を見ることができるのですが...。
【登り】姿見駅から姿見の池へ
【7:30発】1周約1.7km、所要時間約1時間の散策コースを反時計回りに進みます。
途中、チングルマの花が咲き誇る群生地を通りました。
正面に噴煙を上げる旭岳が目の前に現れました。
【7:50】姿見の池に到着。姿見の池は標高1,670mです。
【登り】姿見の池から大雪山旭岳山頂へ
この先の大雪山系の登山図です。
旭岳登山道の案内です。
【7:56発】5合目に当たる旭岳石室(姿見の池)を出発します。
ゴーと立ち昇る噴煙を横目に稜線を登ります。
最初の内は緩やかな登り道なのですが...。
【8:22】6合目(標高1,825m)
ひたすら稜線を登ります。
【8:42】7合目(標高1,935m)
ガスが出てきました。道迷いに注意が必要です。
【9:04】8合目(標高2,065m)
ガスが晴れ一部青空が広がりましたが...。左側は噴煙が上がる谷になっていて「地獄谷」と呼ばれています。
【9:26】9合目(標高2,196m)
【9:30】ここで左に進み、山頂まで最後の登り坂となります。
あと10分ちょっとです。
左に見える四角い岩は「金庫岩」です。
さぁラストスパートです。
【9:43着】旭岳山頂に到着(標高2,291m)。姿見駅を7:30に出発しましたので、登りは2時間13分かかりました。
大雪山旭岳山頂(標高2,291m)
山頂から北側の大雪山系の山々です。直前までガスがかかっていましたが、奇跡的にガスが抜けました。
西側の山々です。
山頂からの北側の山並みを動画でご覧ください。
【下り】大雪山旭岳山頂から姿見駅へ
【10:09発】下山を開始します。
「ニセ金庫岩」です。「金庫岩」の逆にあります。
ガスが晴れ旭岳山頂が見えました。
この後、9合目(10:26)、8合目(10:51)、7合目(11:17)、6合目(11:53)、5合目(12:45)と下りました。7合目から膝を痛めてしまい、恐る恐る進んだ結果、時間がかかりました。
東側に目を向けると日本百名山のトムラウシ(標高2,141m)です。上級者向けの登山コースです。
6合目から手前に姿見の池、奥にロープウェイの姿見駅が見えてきました。
姿見の池から噴煙がモクモク上がる旭岳を望む。
姿見駅に到着前、振り返ると旭岳が見えました。
【13:10着】姿見駅に帰ってきました。10:09に山頂を出発しましたので、下りに3時間かかってしまいました。
大雪山旭岳ロープウェイで山麓駅まで下りてきました。
山麓駅から旭岳の雄姿を眺めることができました。
右膝を痛めてしまい、しばらくうなだれていました...(苦笑)
大雪山旭岳登山のためのリンク集
リンク集
【大雪山旭岳関連サイト】
【天気】
※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A予報なら登る、B予報は検討、C予報は中止するようにしています。
【登山】
※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。
※当記事は2024年7月15日に登山した時のものです。登山の際は常に最新情報を入手して危険な目に遭わないようにご注意ください。
日本百名山シリーズ
- 『日本百名山』とは?現在、百名山に挑戦中の僕が解説します:「日本百名山」を解説した記事です。日本百名山の一覧や資料などを掲載していますので参考になると思います。
- ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート:僕が「日本百名山」を登り続ける理由や、これまで登った日本百名山の記事を紹介しています。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。