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【日本百名山】17座目は大迫力の利尻山(北海道)
![利尻山](https://tabicoffret.com/uploads/IMG_6187-thumb-700xauto-320322.jpg)
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
日本百名山の最北端は利尻島の利尻山(りしりざん)です。日本百名山の1番目に紹介されている利尻山は1,721mの成層火山。稚内から利尻に向かうフェリーの中からも凛とした雄姿が見ることができる利尻山は利尻富士とも言われています。深田氏が「島全体が1つの頂点に引きしぼられて天に向かっている。こんな見事な海上の山は利尻山だけである」と称賛される素晴らしい山ですが、難易度が高いです。
しかし、登頂した時の達成感とパノラマ感は登った人しか分かりません。安全対策を万全にして登りましょう!
目次
- 日本百名山17座目 利尻山
- (登り)利尻北麓野営場から6合目「第一見晴台」へ
- (登り)6合目「第一見晴台」から8合目「長官山」へ
- (登り)8合目「長官山」から利尻山山頂へ
- 利尻山山頂(標高1,721m)
- (下り)利尻山山頂から利尻北麓野営場へ
- 利尻山登山のためのリンク集
日本百名山17座目 利尻山
利尻山
利尻山(りしりざん)は日本海に浮かぶ利尻島の中央にそびえる独立峰。標高は1,721mと高山ではありませんが、麓から登るため標高差が1,573mもあり、体力が必要です。登り切り頂上に立つと360度の大パノラマが広がります。
登山概要
- 登山日:2024年7月14日
- 天候:濃霧から晴れ
- 日本百名山17座目:利尻山【北海道】
- 標高:1,721m
- 登山ルート:鴛泊(おしどまり)コース(利尻北麓野営場から長官山を経由し頂上へ至る往復コース)
- 距離:11.9km
- 標高差:1,573m
- 所要時間:8時間52分(休憩なしの場合)※僕は休憩時間を含め10時間52分でした。(下りに時間を要し遅くなりました)
- 公表されている難易度(無冠雪期):中級者向け
- 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期):中級者以上向け
登山道の特徴(鴛泊コース)と注意点
- 鴛泊(おしどまり)コースは登山者の多いルート。5合目までは樹林帯の緩やかな道ですが、森林限界を抜けた6合目から徐々に傾斜を増し、つづら折りの急登が始まります。8合目の長官山で初めて山頂を望むと、利尻山避難小屋のある鞍部まで少し下ります。9合目から山頂までは浮石に足を取られて歩きにくい道が続きます。下山時に体力を消耗するので、ペースに注意して十分な水分補給を
- 頂上は北峰(1,719m)と南峰(1,721m)の2つのピークがあります。北峰から南峰の縦走路は崩落が進み危険なため、北峰を頂上としています
- 弁当など飲食できる広いスペースは第一見晴台、第二見晴台、長官山、利尻山頂上です
- 山内に山小屋が1ヶ所。8合目から9合目にかけてある利尻山避難小屋(1,233m)で無人です
- 山内にトイレが3ヶ所。すべて携帯トイレ専用ブースです。必ず携帯トイレを持参してください。利尻島では購入できないこともありますので、地元で準備することを強くおすすめします
- 山内に売店はありません。飲食物(非常食も)は事前に用意しましょう。なお、利尻島には24時間営業のコンビニエンスストアはありません。早朝、深夜の飲食物の調達はできません。また夕方以降は食べ物が品薄になり購入できないことがあります
- 登山中級者以上向けのコースです。登山装備はしっかりと準備してください
- 登山計画書は必ず提出しましょう
- 北海道の山です。1,721mと高山ではありませんが気温の変化に注意してください
- 登山道内に山小屋が1ヶ所。8合目から9合目にかけてある利尻山避難小屋(1,233m)で無人です
- 登山道内にトイレが3ヶ所。すべて携帯トイレ専用ブースです。必ず携帯トイレを持参してください。利尻島では購入できないこともありますので、自身の地元で準備することを強くおすすめします
- 飲物を多めに持ち(2リットル以上)、食料、非常食を必ず持参してください
- ストックにはキャップを付けてください
- 植物の上には座らない、踏み込まないように気をつけてください
- 約10時間の長丁場で標高差が1,600m弱あります。ペース配分に気をつけてください
- 頂上直下は崩落箇所(ガレ場)があります。滑落に注意してください
- 利尻山は天候急変の山です。離島のため、観光シーズンの7~8月は天気がめまぐるしく変わり、霧も発生しやすいです。悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しないようにしましょう
- 8合目の長官山まで4時間以上かかった場合は、それ以上進まず、下山しましょう
- 利尻島には熊、蛇などの危険な動物はいません
- 山岳保険は必ず加入しましょう
- ゴミは必ず持ち帰りましょう
★ピークシーズンは利尻島内の宿泊、レンタカー、利尻島へ渡るフェリーが混みあいます。早めの手配をおすすめします。
★下山後、鴛泊港からフェリーに乗って稚内へ向かう場合は、早朝から登山を開始し、時間配分に注意してください。(何かあるとフェリーに乗り遅れる可能性があります)。ピークシーズンは乗り遅れたから次の便へ変更とは行かない場合があります(満席便が多いです)。
(登り)利尻北麓野営場から6合目「第一見晴台」へ
利尻北麓野営場はキャンプ場です。管理棟にトイレがありますので、トイレを済ませてから登山を開始しましょう。
靴消毒。利尻島に雑草の種子を持ち込まないために靴底に付着した種子や土を落としてから入山します。
【4:07発】利尻北麓野営場(2合目標高210m)から登山開始です。最初は整備された登山道です。
【4:15】日本名水百選の甘露泉水です。給水ポイントです。この先に給水ポイントはありません。
【4:17】3合目(標高270m)ここから登山道が始まります。
【4:18】ポン山・姫沼との分岐点です。ポン山・姫沼はハイキングコースです。
【4:19】乙女橋を渡ります。
【4:42】4合目「野鳥の森」(標高390m)
【5:13】5合目「雷鳥の道標」(標高610m)半分来た~と喜ぶがこの先の大変さに気づいていない...。
【5:31~5:41(休憩)】6合目「第一見晴台」(標高760m)
(登り)6合目「第一見晴台」から8合目「長官山」へ
【5:41】6合目「第一見晴台」で休憩後、出発!第一見晴台まで濃霧でしたが、標高を上げるごとに太陽が見えてきました。
雲海から出ました!真っ青な空が出ました!
来た道を振り返ると眼下に雲海が広がっていました。
【5:46】6.5合目「携帯トイレ専用ブース」(標高790m)。次のトイレブースは避難小屋です。
【5:59】7合目「胸突き八丁」(標高895m)この胸突き八丁の意味をこの先知ることになります。
【6:30~6:35(休憩)】第二見晴台(標高1,120m)
8合目「長官山」への登り道。利尻山の山頂は長官山まで行かないと見えません。
【6:58~7:03(休憩)】8合目「長官山」(標高1,218m)ここからようやく利尻山山頂が見えます。
男性的で荒々しい利尻山の山容です。登山道が頂上へと続いているのが分かります。
(登り)8合目「長官山」から利尻山山頂へ
【7:03】8合目「長官山」で休憩後、出発!
正面に利尻山避難小屋が見えてきました。しばらく尾根道を歩きます。
【7:16~7:25(休憩)】利尻山避難小屋(標高1,233m)内部はこのような感じです。
利尻山避難小屋に隣接する携帯トイレ専用ブースです。次のトイレブースは9合目です。
利尻山避難小屋を過ぎたところから見た利尻山の山頂です。
北斜面は崖です。
【7:41】右に崖を見ながら1ヶ所目のガレ場を進みます。
【7:50~7:57(休憩)】9合目(標高1,410m)と携帯トイレ専用ブースです。この先、トイレブースはありません。
9合目から振り返ると登ってきた雲海に浮かぶ尾根道を見渡すことができます。
【8:16】2ヶ所目のガレ場です。道幅が狭く、右側は崖なので怖いです。
【8:23】沓形(くつがた)コースとの分岐点です。ここで登山道整備資材(黒い土のう袋)の運搬に協力します。
崩落部分はこのように修復中です。
【8:36】頂上直下、3ヶ所目のガレ場です。慎重に進みます。
【8:42】頂上が見えてきました。
ローソク岩です。
【8:47着】利尻山に登頂しました!
利尻山山頂(標高1,721m)
山頂には祠が建っていました。
三角点にタッチ!
西側にはローソク岩がそびえています。
南側は雲海。
北側は今日登ってきた尾根が見えます。
最後に頂上で記念撮影。後方右側がローソク岩、後方左側が南峰(1,721m)です。立入禁止のロープが張られていました。
(下り)利尻山山頂から利尻北麓野営場へ
【9:14発】下山を開始します。
【9:38】沓形(くつがた)コースとの分岐点
【10:11】9合目(標高1,410m)と携帯トイレ専用ブース。側面をよく見ると「ここからが正念場!」と書かれていました。
ニッコウキスゲが咲いていました。
【10:46】利尻山避難小屋(標高1,233m)
【10:58】8合目「長官山」(標高1,218m)頂上にガスがかかってきました。
第二見晴台への下り坂。
【11:28】第二見晴台(標高1,120m)
【12:07】7合目「胸突き八丁」(標高895m)
【12:25】6.5合目「携帯トイレ専用ブース」(標高790m)
【12:31】6合目「第一見晴台」(標高760m)
【13:24】5合目「雷鳥の道標」(標高610m)
【14:05】4合目「野鳥の森」(標高390m)
【14:38】乙女橋
【14:40】ポン山・姫沼との分岐点
【14:42】3合目(標高270m)
【14:44】日本名水百選の甘露泉水
【14:54着】2合目「利尻北麓野営場」(標高210m)無事下山しました!
<利尻北麓野営場管理棟横にある靴洗い場>
<利尻北麓野営場管理棟前にある携帯トイレ回収BOX>
<利尻北麓野営場管理棟内のトイレ>
利尻山登山のためのリンク集
リンク集
【利尻島関連サイト】
【天気】
※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A予報なら登る、B予報は検討、C予報は中止するようにしています。
【登山】
※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。
※当記事は2024年7月14日に登山した時のものです。登山の際は常に最新情報を入手して危険な目に遭わないようにご注意ください
日本百名山シリーズ
- 『日本百名山』とは?現在、百名山に挑戦中の僕が解説します:「日本百名山」を解説した記事です。日本百名山の一覧や資料などを掲載していますので参考になると思います。
- ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート:僕が「日本百名山」を登り続ける理由やこれまで登った日本百名山の記事を紹介しています。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。