【四季と宿をめぐる旅】北海道〜旅館 雪国と利尻富士登山〜

夏真っ只中、避暑を求めて北海道へ旅するのが筆者の定番。灼熱の暑さを逃れ、爽やかな気候の中で広大な自然を堪能するのが毎年の楽しみとなっています。

そこで今回は、北海道の最果て、利尻島にある「旅館 雪国」と利尻富士登山をご紹介!最果ての日本百名山の恵みを感じる旅を満喫しながら、山のいただきを目指す旅は、日本全国を見ても他にない貴重な体験です。

目次

利尻富士の麓に立つ離島民宿「旅館 雪国」

利尻島

今回ご紹介する「旅館 雪国」が位置しているのは、利尻島の玄関口・鴛泊(おしどまり)港フェリーターミナルから徒歩約15分の場所です。

港から眺めると、利尻富士という名で親しまれる利尻山(りしりさん、標高1,721m)に溶け込む宿の姿が!まさに最果ての島ならではのロケーションを誇っています。

旅館 雪国

港より無料送迎バスに乗り、宿にチェックインすると、海を眺める和室に案内してくださいました。畳はとても気持ちよく、飾らない落ち着いた空間が魅力です。

何より鴛泊港フェリーターミナルの隣に立つ「ペシ岬」のパノラマが見事!移り行く海の景色をゆっくりと眺めていました。

海の宝石・生ウニも。海鮮尽くしの朝夕食を味わう

海鮮料理

「旅館 雪国」の醍醐味といっても良いのが、漁師宿らしい海の幸が詰まったお料理です。夕食は刺身盛りに海鮮焼き、煮魚に天ぷらまで付いた贅沢な内容。

これほど海鮮尽くしでありながら、オンシーズン(7月〜9月)の利尻島で1人1万円(1室2名利用)を切る料金は、まさに漁師宿の特権でしょう。

ウニ

特に感激したのは、「海の宝石」と称される生ウニが提供されたことです。ミネラル豊富な利尻昆布を食べて育った島のウニは、とろけるような甘さと濃厚な風味が素晴らしく、その味を求めて全国から多くの観光客が訪れます。

ご飯の上にのせて、ミニ生ウニ丼を楽しみました。純粋な甘さのウニで、白いご飯がとても進みます!醤油も何もかけなくて良い美味しさです。

いくら 利尻昆布 

朝食はご飯がとても進む内容。利尻昆布やタコの佃煮、いくらなど利尻島らしいご飯のおともが並びます。朝からモリモリ活力をいただけますよ。

なお朝5時ごろ利尻山登山口(3合目・鴛泊コース)への送迎を希望するお客さんは、事前に旅館へ伝えておくと、朝食の代わりにおにぎり弁当を用意していただくことも可能です。

湧水に天然温泉。利尻富士の恵みに癒される宿泊

長寿の泉水

「旅館 雪国」の宿泊では、利尻富士のもたらす恵みを体験することができます。その一つが、宿の裏手にある「長寿の泉水」です。

雪解けの利尻山から地中を伝って湧き出る水はミネラルを豊富に含んでいます。利尻昆布は、海へと流れ込んだミネラル豊富な湧き水を吸収して育ち、その昆布を食べることで美味しいウニが育つのです。

長寿水泉 モーニングコーヒー

まさに湧き水こそ、利尻山のもたらす恵みの原点と言えるでしょう。

4月下旬〜10月末まで朝6:30から、その「長寿水泉」で淹れたモーニングコーヒーを楽しめます。コクがありながらまろやかなコーヒーです。

このほかにも同じく4月下旬〜10月末には、宿のお風呂で利尻富士温泉のお湯が楽しめるのもポイントです。

日本最果ての百名山「利尻富士」を目指して

利尻富士

利尻島に来る目的といっても過言ではない「利尻富士」登山。ぜひ島に滞在している間に登頂を目指したいものです。前述した通り、旅館 雪国では朝食とモーニングコーヒーを楽しみたいので、下山後に宿泊するのがおすすめ!

利尻富士への主要登山コースは、利尻北麓野営場からスタートする鴛泊コース。樹林帯からパノラマ稜線、長官山から天空の花畑を通過して山頂につく往復10時間ほどの内容となっています。

利尻富士

山頂周辺では礼文島や日本最北端・宗谷岬など、日本の最果てを感じる絶景パノラマが待ち、初めてみる高山植物との出会いの連続です。

また海から山までひと続きの世界を自力でつなぐ、シートゥサミット(sea to summit)の楽しさがあります。ぜひ味わったことのない冒険を求めて、利尻富士登山に挑戦してみてください。

旅館 雪国

    • 住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊港町番4地2
    • TEL :0163-82-1046
    • 公式サイト:旅館 雪国

>>利尻富士の公式サイトはこちら

四季と宿をめぐる旅シリーズ

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土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。

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