公開日:
最終更新日:
【オランダ】子どもと楽しめるアムステルダムのおすすめスポット7選
アムステルダムには、家族で訪れて楽しめる場所がたくさんあります。動物園やサッカー観戦、体験型の博物館、ふれあい牧場や森の中のアスレチックなど、子どもたちが飽きずに楽しめるアムステルダムのおすすめスポット7選をご紹介します。
目次
- 1. NEMO科学技術博物館
- 2. アルティス動物園
- 3. ヨハン・クライフ・アレナ
- 4. ファン・フォレスト・アムステルダム
- 5. ふれあい牧場 デ・アウレンブルフ
- 6. ミュージアム広場
- 7. 無料で楽しめる公園や遊び場
1. NEMO科学技術博物館
NEMO科学技術博物館 (NEMO Science Museum) は、楽しみながら学べる科学博物館です。オランダ最大の科学センターで、2023年の訪問者数は72万人にのぼりました。
NEMOのモットーは「Hands On!(体験しよう!)」で、科学や物理、生物、行動科学といった分野の現象を、来館者が実際に体験できます。たくさんの体験型展示があり、装置を操作したり実験に参加したりして、子どもたちは大はしゃぎです。
<Photo: NEMO-DigiDaan>
5つのフロアに、それぞれのコンセプト
- 1階:DNA実験などができる 「現象 (Fenomena)」
- 2階:ボール工場で仕分け作業に参加できる「テクノロジー (Technium)」
- 3階:実験室で物質に含まれるビタミンCなどを調べられる「元素 (Elementa)」
- 4階:記憶テストや知覚テストに挑戦できる 「人間 (Humania)」
- 5階:再生可能エネルギーについて学べる「エネルギー (Energetica)」
大きなシャボン玉を作ったり、水をぐるぐる回転させて水竜巻を起こしたり、子どもたちが夢中になれる体験型の展示がたくさんあります。空飛ぶ車、巨大なドミノセット、日本では「ピタゴラ装置」として親しまれている仕掛けなど、1日中遊べる博物館です。
ルーフテラスにはカフェや遊び場があり、アムステルダム市街地も眺められます。大海原をゆく巨船のような建物(上写真)は、イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノが1997年に設計したものです。アムステルダム中央駅からは東湾沿いに歩いて15分ほど。晴れの日には気持ちの良い散歩コースです。
ちなみに、NEMOのすぐ東側にある国立海洋博物館 (Scheepvaartmuseum) では、18世紀の帆船の中を探検したり、海をテーマにしたプレイルームで遊べます(下写真)。こちらの博物館は12歳以下は無料ですので、お時間があればぜひ足を伸ばしてみてください。
<Photo: Het Scheepvaartmuseum-Twycer>
NEMO科学技術博物館 (NEMO Science Museum)
- 公式サイト: NEMO科学技術博物館 (NEMO Science Museum)
- 所在地:Oosterdok 2, 1011 VX Amsterdam
- アクセス:アムステルダム中央駅より徒歩15分, またはバス22系統で4分Kadijksplein下車徒歩6分
- 営業時間:10:00~17:30, 国王誕生日(4月27日※27日が日曜日の場合は26日)は休館
- 入館料:大人17.5ユーロ, 子ども(4歳以上)17.5ユーロ, 3歳以下無料, ミュージアムパス無料、I amsterdam City Card無料
- ※事前にオンライン予約が必要です。
- ※13歳未満のお子様は保護者の同伴が必要です。
2. アルティス動物園
アムステルダムの東区には、アルティス動物園 (ARTIS) があります。1838 年に設立されたオランダ最古の動物園で、14haの敷地に900種にのぼる動物が暮らしています。
アルティス動物園では、檻や柵をなるべく使用せず、動物たちを直接見られるような工夫がされています。岩場や森の中で暮らすライオンやジャガー、オオカミを観察したり、広々としたサバンナでゾウやキリン、シマウマを眺めたり、池に架かる橋からは、スイスイと器用に綱渡りをするキホオテナガザルやアカガオクロクモザルが見られます。
園内のなだらかな起伏や曲がりくねった小道、トンネル、池、滝、そこかしこに生い茂る木々や花々が自然の風景を演出し、檻の中の動物を見るというよりも動物たちが暮らす世界に足を踏み入れているような楽しさがあります。
さまざまな猿が暮らしている「モンキーハウス (Apenhuis)」のジャングルや鳥が自由に飛びまわる「バードハウス (Vogelhuis)」、色とりどりの蝶が羽ばたく南国の温室「バタフライ・パビリオン (Vlinderpaviljoen)」といった別世界を探検できます。
子どもにとっては、ナマケモノやマンドリル、オオアリクイ、アルマジロなどの珍しい動物を見つけるのも楽しいでしょうし、「キツネザルランド (Lemurenland)」ではアカキツネザルを腕に乗せる体験もできます。アシカショーやペンギンの餌付けショー、ライオンやゾウ、ゴリラなどについてガイドが紹介してくれるレクチャータイムもあります。休憩やランチには、テラス席のすぐ前にアスレチック遊具のあるレストラン「De Waterkant(上写真)」がおすすめです。
アルティス動物園では、水族館(2024年6月時点では改修工事中)やプラネタリウムも利用できるので、時間をかけて楽しめる方にとっては見どころ満載のお得なスポットです。
アルティス動物園 (ARTIS)
- 公式サイト:アルティス動物園 (ARTIS)
- 所在地:Plantage Kerklaan 38-40, 1018 CZ Amsterdam
- アクセス:アムステルダム中央駅よりトラム14番で11分Artis下車徒歩2分
- 営業時間:3月1日-10月31日 9:00-18:00, 11月1日-2月28日 9:00-17:00, 12月31日 9:00-16:00, 1月1日 10:00-17:00, 定休無
- 入園料:大人29.5ユーロ, 3-12歳25.5ユーロ, 2歳以下無料
※チケットをオンラインで購入すると3ユーロ割引になります - ※アシカショーなどイベントのスケジュールはこちらでチェックできます。
3. ヨハン・クライフ・アレナ
ヨハン・クライフ・アレナ (Johan Cruijff ArenA) は、アムステルダムの南東区にあるスタジアムで、家族でサッカー観戦を楽しめます。
オランダの強豪サッカークラブ、アヤックス・アムステルダム (Ajax Amsterdam) のホームスタジアムで、エールディヴィジ(オランダ1部リーグ)の試合を始め、1998 年にはUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦や、2000 年のUEFA EUROでは3 つのグループ戦、準々決勝、準決勝など、重要な試合が開催されてきました。
ヨハン・クライフ・アレナの名前は、かつてアヤックスに所属した世界的な名選手ヨハン・クライフが2016年3月に死去したことを受け、その功績を称えるべく2018年4月25日に改名されたものです。スタジアムの正面エントランスと、アヤックスのファンショップの前には、ヨハン・クライフの像が設置されています。
<ヨハン・クライフ・アレナは55,865 席を備えたオランダ最大のサッカー スタジアムです>
アヤックスはエールディヴィジにおいて最多優勝(28回)を誇り、フェイエノールト・ロッテルダム (Feyenoord Rotterdam) やPSVアイントホーフェン (Philips Sport Vereniging) とともにオランダの3大クラブに数えられています。
アヤックスのチケットは通常、前期日程と後期日程の2回に分けて、開幕前に一斉販売されます。下記のとおり、販売にはステータスに応じた優先順位がありますが、ビックマッチでない限り即完売はなく、一般販売でも十分入手可能です。
アヤックス公式チケット販売の優先順位
- シーズンチケットホルダー (Seizoenkaart)
- サポーターズクラブSVA会員(Ajax Life, Supporter Vereniging Ajax)
- メンバーシップ (Club Card)
- 障害者メンバーシップ (Mindervalide Club Card)
- 全てのアヤックス会員 (Alle Ajacieden) への一般販売
5番目の一般販売でチケットを購入するためには、アヤックスの無料アカウントを作成する必要があります。一般販売で購入できなくとも、試合の2週間前頃から始まるリセール販売で、完売となったチケットが復活することもあります。チケット販売に関する情報は、アヤックスの公式Xアカウント (@AFCAjax または @AjaxFancare) でチェックしてください。
試合とスケジュールが合わない方は、スタジアムツアーに参加すれば、選手の控室やダグアウトなど、普段は立ち入ることのできないエリアを見学できます。2024年6月時点では、下の表にまとめたように5種類のツアーがあります。オフシーズン・スタジアムツアーでは、コンサートやイベント会場になったスタジアムの様子を見学できます。
ヨハン・クライフ・アレナ (Johan Cruijff ArenA)
- 公式サイト:ヨハン・クライフ・アレナ (Johan Cruijff ArenA)
- 所在地:Johan Cruijff Boulevard 1, 1101 AX Amsterdam
- アクセス:アムステルダム中央駅よりメトロ54番で16分Bijlmer ArenA下車徒歩7分
4. ファン・フォレスト・アムステルダム
<Photo: Klimbos Fun Forest Amsterdam>
アムステルダムセ・ボス(アムステルダムの森)にあるファン・フォレスト・アムステルダム (Klimbos Fun Forest Amsterdam) は、自然の中でアスレチックを体験できるアウトドア施設です。親子で一緒に身体を動かしてリフレッシュできます。
アムステルダムセ・ボスは、アムステルダム周辺で最大の面積を持つ公園で、150種以上の樹木が生い茂り、200種もの野鳥が暮らしています。ファン・フォレスト・アムステルダムでは、木に登ったり、吊橋を渡ったり、緑のトンネルを進んだりと、森の中を冒険するような体験ができます。
アスレチックの難易度や子どもの年齢に応じて、10のコースがあり、2~3時間かけてクライミングに挑戦します。高さは2.5mから15mまであり、バンジージャンプやフリージャンプを体験できるコースも含まれています。
子ども料金は参加コースの数によって異なり、ミニ21.95ユーロ、キッズ25.95ユーロ、ユース28.95ユーロです。大人料金は28.95ユーロ(アダルト)です(下表参照)。
クライミングの後は、アムステルダムセ・ボスで野鳥や花を眺めたり、競艇場でカヌーを見学したり、森の中のレストランで食事を楽しんだりできます。アムステルダムセ・ボスで楽しめるアクティビティやレストランの情報は、公式サイトでチェックしてみてください。
ファン・フォレスト・アムステルダム (Fun Forest Amsterdam)
- 公式サイト:ファン・フォレスト・アムステルダム (Klimbos Fun Forest Amsterdam)
- 所在地:Bosbaanweg 3, 1182 DA Amstelveen
- アクセス:Amsterdam Zuid駅よりトラム5番で2分A.J. Ernststraat下車徒歩15分
- 料金:大人28.95ユーロ, 子ども21.95~28.95ユーロ(詳細は記事内の表に記載)
- 営業時間(6月~7月):水-金13:00-19:00, 土・日10:00 - 18:30, 月・火は休業
- ※7月6日から9月1日までの夏休み期間中は、毎日10:00から18:30まで営業しています。
- ※営業時間は2ヶ月毎に公式サイトに掲載されます。
5. ふれあい牧場 デ・アウレンブルフ
オランダには、子どもたちが牧場の動物を身近に感じられる「ふれあい牧場 (Kinderboerderij)」があります。馬やポニー、ヒツジ、ウサギなどの動物に出会える場所で、無料で利用できるのも魅力です。
オランダ初のふれあい牧場は1939年にアムステルダムで開園し、現在では全国に約600箇所まで増えています。多くは、1950年代にオランダの都市化が進んだ後に作られました。アムステルダムには15のふれあい牧場があり、その中からレンブラントパーク内にあるデ・アウレンブルフ (Kinderboerderij De Uylenburg)をご紹介します。
デ・アウレンブルフは1973年に設立されたふれあい牧場で、ポニーやロバ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウサギ、猫、ニワトリ、インコなどが暮らしています。
草地ではヒツジやヤギ、ブタと直接触れ合えます。ヒツジの毛は驚くほどふわふわで温かく、人懐っこいヤギに心が癒されます。カーリーヘアのヒツジや仙人のような髭を生やしたヤギなど、それぞれの種類の特徴を比べてみるのも楽しいです。「丸々とした」という意味の名前を持つクネクネ・ピッグが、フガフガと鼻を鳴らして草を頬張る様子は、近くで見ると迫力があります。
水辺にはアヒルやカモが日光浴をしており、烏骨鶏やブラーマ種など様々な種類のニワトリ、ホロホロチョウも自由に散歩しています。時折、園内を見回るかのように歩く猫たちもいて、まるで田舎の農家のような長閑な雰囲気です。
デ・アウレンブルフでは、子どもたちの誕生日パーティーやレクリエーションが開催され、夏には子ども向けの演劇も行われます。敷地内には子どもたちの遊び場や、軽食を買えるお店もあり、週末はいつも家族連れで賑わっています。サンドイッチなどを持参して、デ・アウレンブルフのテラス席やレンブラントパークでピクニックをするのもお勧めです。
ふれあい牧場はオランダ全国にありますので、「kinderboerderij」と滞在先の都市名で検索してみてください。
ふれあい牧場デ・アウレンブルフ (Kinderboerderij De Uylenburg)
- 公式サイト(オランダ語):ファン・フォレスト・アムステルダム (Klimbos Fun Forest Amsterdam)
- 所在地:Staalmeesterslaan 420, 1057 PH Amsterdam
- アクセス:アムステルダム中央駅よりトラム13番で18分Adm. Helfrichstraat下車徒歩2分
- 営業時間:10:00~17:00, 木曜定休
- 入場料:無料
6. ミュージアム広場
アムステルダムの中心地にあるミュージアム広場 (Museumplein) は、広大な芝生が広がる公共スペースで、アムステルダムの住民たちに娯楽や休息の場所として親しまれています。サッカーやフリスビー、犬の散歩を楽しんだり、ピクニックや日光浴をする人も多く見られます。バスケットゴールやハーフパイプも設置されており、若者にも人気があります。
子どもたちにとっては、芝生の上を思いきり走り回ったり、遊具で遊べる楽しい場所です。先日、日本から8歳の甥がオランダを訪ねてきた際に、おもちゃ屋さんで5ユーロのボールを購入して、ミュージアム広場でサッカーを楽しみました。甥は汗をかくまでボールを蹴って満足していたようです。
ミュージアム広場には、アムステルダム国立美術館、アムステルダム市立美術館、ゴッホ美術館、コンセルトヘボウ(コンサートホール)などがあり、多くの観光客で賑わいます。周辺にはカフェやレストラン、軽食スタンド、スーパーマーケット、ベーカリー、土産物店、ミュージアムショップもあり、食事やショッピングにも便利です。
ミュージアム広場では、毎年5月5日の「開放記念日ダンスフェスティバル (Bevrijdingsdans Festival)」など多彩なイベントが開催されます。移動式遊園地 (Kermis) がやってきたり、冬になるとアムステルダム国立美術館の前の池がスケートリンクに変身します。イベント期間中は、屋台でオランダのスナックやスイーツを楽しめます。
以前の記事でもご紹介したことがありますが、無料で入場できるアムステルダム国立美術館の庭園にもぜひ足を運んでみてください。私の甥は、噴水で大はしゃぎし、洋服やスニーカーが濡れるまで遊びました(上写真)。タオルや着替えのご持参をおすすめします。
ミュージアム広場 (Museumplein)
- 所在地:Museumplein 1071 DJ Amsterdam
- アクセス:アムステルダム中央駅よりトラム2番で15分Museumplein下車
- 入場料:無料
7. 無料で楽しめる公園や遊び場
アムステルダムには大小さまざまな公園や遊び場があり、ぐずった子どもの機嫌を直すための救世主として活躍してくれます。私の甥は観光で疲れてしまっても、遊び場を見つけるたびに「遊んでいい?」と目を輝かせ、あっという間にエネルギーを復活させていました。子どもが笑顔になれますし、無料で利用できるというのも魅力です。
例えばアムステルダムの中心地にあるフォンデルパーク (Vondelpark) には、3箇所に遊び場があり、水遊びができるプールもあります。ミュージアム広場と同じく、芝生でサッカーやバレーボール、ピクニックなどもできますし、木登りや野鳥探しも楽しめます。季節折々の花々や噴水、パブリックアートなど風景も美しく、バラ園や野外劇場で開催されるイベントも無料ですので、気ままに散策してみてください(上写真)。
公園以外にも、住宅街や観光地のふとした場所に遊び場があります。滑り台やブランコ、砂場、アスレチックなど、場所によって遊具が異なるのも子どもたちには嬉しいようです。また、サッカーゴールやバスケットゴール、卓球台がある遊び場もたくさんありますので、地元のおもちゃ屋さんや「ACTION」という100円ショップのようなお店で、ボールやピンポンセットなどを購入するとかなり役に立ちます。
ちなみに私の甥は2週間のオランダ滞在中、家の近くの公園に日課のように出かけていました。アスレチックを「今日こそ全部クリアする!」と意気込んだり、サッカー場でゴールの練習をしたり、ターザンロープやキックボード、重機の乗り物なども気に入ったようです。イースターのお祭りではバルーン遊具で遊んだり、バニー(の着ぐるみ)からチョコレートをもらったりして喜んでいました(上写真)。
アムステルダムをはじめ、さまざまな都市の観光地に連れて行ったのですが、「オランダで一番思い出に残ったのは?」と甥に聞くと、「公園!」と即答されてしまいました。「オランダで一番美味しかったものは?」との質問には、「ピクニックに持っていたおにぎり!」とのこと。結局のところ、子どもにとっては、お金のかかる観光地よりも自由に動き回れる遊び場が一番のようです。
※こちらの記事でご紹介した施設の詳細やアクセス方法などは2024年6月時点のものです。
関連記事
Related postこの記事に関連する記事
Rankingオランダ記事ランキング
-
Kayo Temel
- オランダ在住。アムステルダムの美術アカデミーで絵画を学び、イラストレーターとして活動中。20年の在蘭経験を活かして、オランダを満喫するためのローカルな情報をお届けします。