タイに行く前に必ず知ってほしい交通事情

皆さんこんにちは、タイ在住の写真家、旅作家の大里康正です。

タイは世界でトップクラスの人気観光地です。日本人観光客も多く、グルメ、歴史観光、ショッピング、マッサージなど、楽しめることがたくさんあります。しかしながら注意すべき点があるのも事実です。

今回は知らなかったではすまされないタイの交通についてです。観光では使うことが多いレンタカーなどを含む交通事情全般、タクシー、バイクタクシー、トゥクトゥクの4つを選びました。それぞれの交通事情はいかに?

日本と似ているようで全く違うので、記事では具体的な「問題」と「対策」を説明します。ぜひ、ご理解していただき、トラブルに巻き込まれず、旅行を最大限に充実させてください!

目次

レンタカーやレンタルバイクを使う?

<日本とはまったく違うタイの交通事情全般>

日本からの直行便で約6時間半の距離にあるタイは、海外観光地の中でも人気が高い国です。せっかくの旅行なので、レンタカーやレンタルバイクで楽しみたいという人も多いのではないでしょうか。

タイはジュネーブ条約に加盟しているので、日本で「国外運転免許証」を取得すれば、持っている免許と同種の車両を運転することが可能です。

タイの車は日本と同じ右ハンドル、左走行で全く同じです。道路交通法もほぼ同じで、道路標識も似ていることから運転はしやすいといえるでしょう。

しかしながら日本と大きく違うのは、残念なことに微笑みの国とは思えないほど乱暴な運転が多いということです。多くの人がルールを守らず、自分を優先させるので事故は多発。連日交通事故の写真や映像がテレビやSNSで流れているのです。

また、バイクのノーヘルは日常的に発生しており、しかも一時停止を守らない、速度超過や割り込みなどの多さは日本とは比較にならないほど発生しています。

タイの国土は日本の約1.4倍、人口は約半分の6,600万人となります。ところが交通事故は日本の3倍以上となり、どれだけ危ないか想像できるのではないでしょうか。

観光中に自分は安全運転をするとしても、周囲の運転は安全とはいえないことが多いので巻き込まれる可能性は高いのです。さらには、タイ人の多くは英語を話すことができません。簡単な数字を英語でいうことさえ困難な人が多く、万が一事故に巻き込まれたら言葉の壁は想像以上の問題になるのです。

大原則として個人での運転はおすすめしません。電車やタクシーなどできるだけ公共機関を利用するのが無難です。

なお、バンコクなどの都市部は交通渋滞が日常的なので、タクシーやバイクタクシーを使う場合は、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。

観光で利用したいタクシー

<正規の運賃って何?>

タイ観光では自分で運転するのはおすすめしないと説明しました。ではタクシーはどうなのでしょうか。タクシーの運賃やよく指摘される問題と、その対策を説明します。

空港からホテルまでその他観光中に利用する機会が多いのは、タクシーでしょう。亜熱帯地方のタイで、エアコンがあるタクシーは快適な移動手段の1つです。

しかしながら実は悪徳タクシーが存在するのも現実で、政府が何度も視察や指導、警告、そして乗客からの通報を受けた警察がタクシー運転手を逮捕というニュースは何度も繰り返し報道されています。何が問題なのでしょうか。

まず多いのが、メーターを利用せず口頭で運賃をいってくるケースです。もし運転手がメーターを使わないなら、そのタクシーは使わないようにしましょう。もし安くするからといってきても、メーターを使わないことそのものが違法です。しかし壊れているなど、適当なことをいってくるドライバーはいるのです。

また、メーターを使っているけれども、観光客は地理が分からないだろうと遠回りをする運転手がいるのも残念な事実です。メーターを使わないタクシーなら乗車しなければいいのですが、遠回りは困りもの。どのように対処すればよいのでしょうか。

移動中は常にスマートフォンのGPSでルートを確認しましょう。すでに目的地は伝えているのですから、最初からGPSで常に確認していることが分かれば、遠回りはやりにくくなるでしょう。

しかしながら、タイの道路は日本と大きく違う点があります。それはバンコク郊外になればなるほど、信号よりもUターンが多くなるのです。目的地はすぐ近くなのにUターンは1km先のような道路がほとんどですので知っておいてください。

さらにはタイの水かけ祭「ソンクラーン」など何かのイベント期間中、あるいはその場所で過去に事故などがあると、あっさりとUターンを封鎖してさらに遠くまで行くこともよくあります。これらは運転手の問題ではありません。

また、有料道路を通るかどうか、タイ語で質問してくることがあります。よく分からずあいまいにする、適当にイエスなどと答えると、有料道路を通ることになるでしょう。なぜならその方が速いことが多いからです。

有料道路を使う場合、料金はゲートで現金で運転手に渡すことになりますので、タイの制度を理解しておきましょう。

タクシーではメーターを使うかどうかの確認は必須条件です。さらに可能なら運転手の身分証明書が掲示されている付近を撮影することをおすすめします。変なことをして通報されるのは困るので、身分がばれていることは抑止力になります。

バイクタクシーの注意事項

<バイクタクシーを使いたい人へ>

タイの町中や観光地では、バイクタクシーを見かけます。日本とは全く異なりタイではオートバイのタクシーが車のタクシーよりも多く利用されています。皆さんは観光で使ってみたいと思いますか?

在住者からのアドバイスとして、バイクタクシーはおすすめしません。なぜなら「危ない」の一言だからです。

バイクタクシーは距離や目的地により運賃が決まっています。しかしメーターが存在しないので観光客だと思われると、別運賃をいってくる運転手はいるのです。多くの運転手は正規料金なのですが、タクシー同様に外国人だとわかると悪い対応をする人は少数であっても存在しています。

そして運転手はヘルメットをかぶっても、乗客に用意しているケースは稀です。つまりノーヘルでバイクに乗ることを覚悟しなくてはいけません。ノーヘルはタイでも違法で、罰金対象となっています。

また、動画でも紹介しているように、タイのバイクは車間をすり抜けるのが普通です。車の左右を問わずとにかく前に前にとすり抜けていきます。また、ウィンカーを使わずに車線変更する車が極めて多いのもタイ社会です。すり抜けようとするバイクとの衝突は毎日発生しているといっても過言ではないのです。

もしかすると正規では無い外国人運賃のうえに、ノーヘルのまますり抜けを繰り返されたら。観光中なので気分は高揚しているかも知れませんが、事故に巻き込まれたらせっかくの旅行が台無しになる怖さも知っておきましょう。

トゥクトゥクの注意事項

<観光で乗ってみたいトゥクトゥクで知っておくべきこと>

では、観光名物ともいえるトゥクトゥクはどうでしょうか。タイに来たなら一度は乗って話題にしてほしいトゥクトゥクの運賃は交渉となります。スマートフォンの翻訳機能を使う、あるいは電卓で数字だけを出して交渉が可能です。それでも値段は高めなのが普通です。

話題作りという点では面白い乗り物ですが、例えば普通のタクシーなら40バーツで行くところでも、トゥクトゥクは100バーツのような違いがあるので、できれば安全性から体がむき出しになるバイクタクシーやトゥクトゥクよりも、エアコンがある一般のタクシーがよいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。タイは人気の観光地で、見どころ多数、楽しみ方多数の国です。しかしながら、事前に知っておくべきことや注意事項を押さえておかないと、思わぬことに巻き込まれるかも知れません。

日本とは違うからこそ楽しい海外旅行ですが、制度や習慣の違いがあり、運転の仕方は全く異なり、中にはずるい人もいるということを踏まえておきましょう。知識をつけて問題になりそうなことは回避し、事故に遭遇せず、不快な思いをせずに時間を過ごすことが観光では大切なことになるのではないでしょうか。

特に移動手段である交通の現実を知りうまく利用してください。

世界でも有数の観光国タイで、世界遺産、グルメ、買い物、マッサージ、アトラクションなど存分に楽しみましょう。

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大里康正

風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!

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