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【アイルランド】豪華!ベリーク城ホテルを紹介<城内ツアーやレストランなど見どころ満載>
今回は、アイルランド西部のメイヨー県にあるベリーク城ホテルに滞在しました。4つ星ホテルならではのスタッフのおもてなしや、内装の素晴らしさにはとても感動しました。オフシーズンだと比較的安価で滞在できるのも嬉しいです。この記事では、ベリーク城ホテルの城内ツアーやレストランなど見どころをすべてご紹介します!
目次
- ベリーク城の庭園と森
- エントランスや廊下も豪華!
- 天井の高い広いお部屋はくつろげる空間
- レストランでの時間はまるでエンターテイメントショー!
- ベリーク城の歴史とコレクション
- ベリーク城の城内ツアー
- アクセス
- まとめ
ベリーク城の庭園と森
ベリーク城は、アイルランド西部のメイヨー県バリナの広大な土地に建てられており、庭園や森は宿泊客だけでなく一般にも公開されています。ベリーク城のもともとの城主であった準男爵アーサー・ノックス・ゴア(Arthur Knox Gore)卿によっておよそ200万本もの木が植えられたそうです。
他のオーナーに城が譲渡された後も植林はつづき、2001年には、6,000本のオーク、4,000本のぶなの木、500本の栗の木が植えらたとのことで、森の存続に非常に力を注いでいることが分かります。
この小さな石段を登ると誰でも、森と庭園を行き来できます。庭園の入口には、ノックス・ゴア家の歴代愛犬のお墓があり、いかにペットが愛されていたのかが分かりますね。庭園内には、見事に成長した大木が枝を悠々と広げ、訪問者に休息の場をあたえています。
エントランスや廊下も豪華!
いつも訪れる度に、入口で出迎えてくれるライオンの石像ですが、なんとも憎めない哀愁漂う表情をしています。
何度かお城のカフェや庭園を訪れたことはありましたが、お城の中に入るのは今回が初めてでした。重い扉を開けると、まず視界に入るのが、こちらの立派な暖炉です。これほど豪華で大きな暖炉は見たことがないので、びっくりしました。かなり広いエントランスの空間をこれひとつで暖めることができるのですから凄い火力です。
夕方には、エントランス空間の至る所でろうそくに火がともされ、まさに昔のお城の雰囲気を楽しむことができました。
廊下には、実際に使われていた本物の鎧があちこちに置かれており、まるでおとぎ話にでてくる西洋の古城そのものです。娘はそこを通る度に微妙に鎧が動いていないかを確認していました。
天井の高い広いお部屋はくつろげる空間
お部屋に入ると、一瞬にしてモダンな雰囲気に。アンティーク調のお部屋もあったのですが、今回選んだ一番広いファミリータイプはモダンな内装でした。
モダンな雰囲気のお部屋ですが、置かれている家具はとても古いものでした。また、西洋建築に良く見られる、窓の内扉も古めかしい雰囲気でとても気に入りました。夜にカーテンをしめると、この扉とカーテンの間に空間が生まれますが、子どもはそういう狭い空間で遊ぶのが好きらしいです。
1つ残念だったのは、お部屋の暖房と電話が壊れていたことです。夕食後にスタッフを呼んで暖房を調節してもらいましたが、なおらず壊れたままでした。幸いバスルームは壊れていなかったので良かったです。
レストランでの時間はまるでエンターテイメントショー!
レストランでの夕食は本当に楽しい時間でした。気の利くスタッフが頻繁に訪れてくれて、子供のお話相手になってくれたりもしました。お肉をテーブルの前であぶる様子はまるで、エンターテイメントショーを見ているかのようでした。
私はこのステーキを注文しなかったのですが、多くのお客さんがこのステーキを注文したおかげで、このショーを何度も無料でちゃっかり楽しめました。
私たちのテーブルは壁際だったので、壁のデコレーションに目が留まりました。すべて古い年代の銅製品で、アンティーク好きには、もうたまらないデコレーションです。生花が飾られてあるのもいいですね。
こちらは、前菜のエビソテーです。ソースやぷりぷりとしたエビの食感がなかなか美味でした。真ん中の丸いものは、たしかスキャンピだったかと思います。
こちらは、メインの牛肉のワイン煮込みです。お肉がとろける程柔らかくて驚きました。このお肉を食べるためにもう一度宿泊したいなと思ったほどです。
こちらは、間違って運ばれてきたチキンのメインディッシュ。美味しそうで思わず写真を撮りましたが、撮影してから注文とは違うものだということに気づきました。
こちらは、娘が注文したゴートチーズの前菜です。フルーツと甘いソースとの組み合わせで、まるでデザート感覚で食べれるチーズです。娘は、ゴートチーズの味が普段食べてるゴートチーズとは違うせいか、あまり手をつけませんでした。
ベリーク城の歴史とコレクション
ベリーク城の所有者は、ノックス・ゴア家から何人も変わった後、最終的にはマーシャル・ドーラン氏(Marshall Doran)になりました。マーシャル・ドーラン氏がこのお城にもたらした功績は非常に大きく、おかげで廃れた状態だったお城は今の豪華な輝きを取り戻したそうです。
海軍を経て船乗りをしていたドーラン氏は、船の廃材を使用して、城の一部を船をイメージしたバーや宴会場に改築しました。この写真のバーの窓が斜めになっているのは、船をイメージして作られたためです。また、世界中からアンティーク家具や化石を買い集め、その一部をお城のマーシャル・ドーラン・コレクションとして残し、残りはニューヨークのコレクターに売って改築の資金を作ったそうです。なかなかのやり手の人だなと感じました。
ベリーク城の城内ツアー
城内ツアーは別料金ですが、宿泊客ならいつでも参加することができます。地下1階に降りるとまず目に入るのがこちらの宴会場です。こちらでウェディンパーティーが行われているそうですが、この空間もまるで船内そのものですね!この木材を惜しみなく使った豪快なデザインが私は個人的にとても気に入りました。
実は、初めてお城の庭園を訪れてから、娘と一緒にダンジョンの入口を探していたのですが、外からアクセスできる入口はないようで、見つかりませんでした。そのことをツアーガイドに伝えると、嬉しそうにダンジョンを案内してくれました。全部で6室ぐらいあり、写真の1室は、今はワインセラーとして使われているそうです。
こちらの1室は、化石の部屋として使われています。巨大なアンモナイトやマンモスの歯など日本ではなかなか見ることができない貴重な化石が並べられていました。
日本の捕鯨船が描かれた貴重な角を発見しました。1864年とだけ記されてあり、この捕鯨船が日本の船なのか、それとも西洋の船なのかははっきりしませんでした。ツアーガイドの話では、おそらく西洋からはるばる日本まで捕鯨のために船で渡航していたのではないか、とのことでした。
ダンジョンの一番奥の突き当りでは、この鎧が待ち構えています。地下牢で見るとなかなかの存在感でした。この時も娘は鎧が微妙に動いていないかを確認していました。
最後の1室は、鎧と刀のお部屋でした。ここには世界中の刀や鎧が敷き詰められており、とても興味深かったです。さらに弓や槍も置いてありました。
日本の鎧や兜もいくつか置かれてありましたが、そのうちのひとつはまるでサザエのような巻貝の形をしており、とても希少価値が高いものだそうです。日本人が訪れることはとても珍しいそうで、娘が特別に被らせてもらえました。あのような繊細に収縮する兜を考えた人はいったいどんな人だったのか、とても興味が湧きました。大名が被りそうな兜でないので、日本の展示で見かけたことはありませんが、とても不思議な印象の兜でした。
アクセス
Belleek Castle
- 住所:Belleek Castle Hotel, Garrankeel, Ballina, Co. Mayo, F26 KV04
- 電話番号:+353-96-22400
- 公式サイト:Belleek Castle
まとめ
今回ご紹介したベリーク城の写真はほんの一部です。紹介しきれないほどたくさんのアンティーク品に囲まれてとても幸せな滞在でした。もし、機会があればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
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Maroon
- アイルランド在住のトラベル・ライター兼YouTuber。アイルランドから「アイルランドの田舎暮らし」の面白さを発信しています。現地では、ネイリストやネイル講師としても活動しています。