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新世界に串カツ屋が何軒あるか数えてみた! 名店の実食レポートつき!
大阪のグルメで外せない串カツ。串カツの本場といえば、やっぱり新世界。新世界に足を踏み入れると、そこかしこに串カツ屋さんが立ち並びます。賑やかで活気のある通りには、魅力的なお店がたくさんあり、どこを選べばいいのか迷う観光客もしばしば。
では、実際のところどのくらい串カツ屋さんがあるのでしょうか? 今回はディープな新世界の街に、串カツ屋が何軒あるのかを数えようと試みました。新世界の串カツの名店における実食レポートを交えてご紹介します。
1. 新世界には串カツ屋が何軒あるの?
関西人はもちろん、遠方からの観光客も多く集まる新世界。迷わないために事前に下調べしてから向かいたい方も多いはず。新世界では、どのくらいの数の串カツ屋さんから目星をつければよいのでしょうか。
今回は、新世界の串カツ屋の数を数えるのに挑戦します!
1.1 ネットで検索して調べてみると?
まず、検索エンジンで「串カツ 新世界」と検索。しかし、店舗数についての正確な結果はありません。お店のリストの検索結果は、場所やメニューが新世界の串カツ屋とは言い難いお店も、検索結果に含まれています。Google マップで検索するも、情報不足のお店もあり、正確な数は分かりません。
グルメに特化した検索サイトでも調べてみました。「ぐるなび」では35件、「食べログ」では68件とばらつきが出てくる結果に。新世界以外や、串カツ専門の店以外のお店も入ってしまうようです。通天閣の公式サイトの新世界周辺マップも確認しましたが、一部のお店しか紹介されていない模様。
結果的には、大阪の新世界に串カツ屋が何軒あるかどうかの正確な情報は得られませんでした。
2. 新世界を歩いて串カツ屋を数えてみた!
新世界の串カツ屋の数をネットで検索しても、正確な数は分からずじまい。そうなると、新世界に足を踏み入れて数を数えてみるのが手っ取り早いはず!
ここで、新世界とは具体的にどの場所を指しているのかを確認しておきましょう。新世界とは正式な地名ではなく長い歴史のなかで定着していった通称です。そのため地図で探しても、「新世界」の地名はありません。調べてみると、一般的に「新世界」は、JR環状線と南海電車の通る新今宮駅の北東に位置する、大阪市浪速区恵美須東1~3丁目あたりの歓楽街を指すようです。
新世界の場所を明確にしたところで、実際に通りを歩きながら串カツ屋を数えていくことに! 新世界には、主な通りがいくつかあります。カウントのルールとして、串カツを店名に掲げていて、さらに串カツをメインのメニューにしているお店を串カツ屋として通りごとに数えることとしました。
2.1 通天閣南本通り商店街
まずは、通天閣の南に位置する「通天閣南本通り商店街」から。
日没になると通天閣がライトアップされ、通りに見える明るいネオンの看板も相まって、街全体がさらに盛り上がっていきます。隙間なく店が立ち並び、新世界といえばこの画角のイメージがある方も多いのではないでしょうか。インバウンド効果のためか人通りも多めで、大阪の観光地らしい場所です。街並みと遊びとグルメを堪能できる雰囲気に包まれています。
この通りを歩きながら串カツ屋の数を数えてみたところ、10店舗もの串カツ屋が確認できました!
2.2 ジャンジャン横丁(南陽通商店街)
続いては、さらに南に進んだところにある「南陽通商店街」です。動物園前駅から通天閣までの180mに渡るこちらの通りでは、戦前から店の呼び込みのために三味線や太鼓の音がジャンジャカ響いていたことから、通称「ジャンジャン横丁」と呼ばれています。
狭めのアーケードに広がる商店街のなかには、串カツ屋をはじめとしてお寿司、将棋クラブなどがあり、地元民にも愛される商店街です。数えてみると、この狭い通りに6店舗の串カツ屋が! どの串カツ屋も賑わっています。
この他に「新世界本通」にも足を運びました。こちらは、ガヤガヤした雰囲気はなく落ち着いた通りでしたが、5店舗もの串カツ屋がありました。
2.3 新世界の串カツ屋はいくつ?
新世界の大きな通りだけでも、約20店舗の串カツ屋を確認。さらに実際に歩いてみると、大通りの間には細い道がちらほら。そういった道の串カツ屋も数えてみましょう......。
結果として、私が目視で確認した限りでは、新世界の串カツ屋は28店舗もありました!!
新世界南通に串カツ屋が1番多いことも発見しました。やはり写真スポットになるような、人の集まる活気あふれる場所に、串カツ屋も多く集まるのではないでしょうか。串カツ屋の裏側はまた違う串カツ屋だったり、外れの場所にも串カツ屋があったりと、今回発見できていないお店もたくさんありそうです。
3. 串カツのルールをおさらい
大阪のソウルフード、串カツ。人情に厚い文化のなかで発達してきた文化には、こだわりもたくさん詰まっています。串カツは食べたことがあっても、大阪の本場の串カツ屋で食べるのは特別。新世界は大阪のなかでも特にディープな場所のため、慣れないと臆してしまうこともあるでしょう。
最高の串カツをいただくためにも、串カツのルールをおさらいしましょう。
● 手を清潔にする
サクッと食べられる回転の速い串カツ屋だからこそ、感染症対策の基本を徹底しましょう。串カツ屋には共通で使うソースや、七味や塩などの調味料もあります。
● 2度漬け禁止
共通のソースがあるお店では、厳守必須のルール。串が揚がって最初の1回のみ、共通のソースに漬けられます。串カツを一度でも取皿に置いてしまえば、不潔になるためです。
たっぷりのソースとともに串カツを楽しみたい方は、最初にソースに漬けるときに、ソースを多めにつけて取皿にソースを溜めておくのがおすすめです。ソースが足りない場合に、キャベツでソースをすくって取るという方法もありますが、感染症対策のためNGとされることもあります。
● 串カツの味の調整は取皿で
串カツがカウンターで提供されるお店では、揚がった串を置くトレイが用意されます。そこで調味料を使うと、トレイが汚れ、結果的にせっかくの秘伝のソースも汚れてしまいます。味は取皿で調整しましょう。
● 食べ終えた串は串入れに
串カツを食べた後は、専用の串入れに入れます。マナーとして、食べ終わった串を取皿や机に置くのはやめましょう。テーブルの上を綺麗にすることで、周りの方も気持ちよく過ごせます。
4 新世界で名店とされる串カツ屋に入ってみた!
数えきれないほどの串カツ屋がひしめく新世界。串カツのマナーもチェックしたら、いよいよ串カツを食べる本番のとき。
行くお店を決めて訪れたとしても、どのお店も美味しそうで、さらにお店の雰囲気も味があるところばかりで、迷ってしまいますよね。最初は、誰もが知る名店に行ってみるのもよいでしょう。
今回は、3つの有名店に行ってみました!
4.1 元祖串かつ だるま
初めにご紹介するのは、「元祖串かつ だるま」。
新世界エリアだけでも、4店舗も展開している有名店。昭和4年創業の老舗の串カツ屋です。今回は、新世界のジャンジャン横丁にあるジャンジャン店に伺いました。外観からインパクトたっぷりで、串カツへのモチベーションが高まります!
長細く広さもあり、活気溢れる店内。注文は、QRコードを読み取ってスマートフォンからも可能。SDGsの観点からフードロスを無くすためにキャベツは有料です。ジャンジャン店限定のアボカドと生ハム巻きの串もあり、メニューのバラエティが豊富な印象です。
今回はジャンジャンセットと、単品で気になる串を注文。
元祖串かつ(牛肉の串カツ)は、サクサクな衣のなかに牛肉の旨みがギュッと詰まっていて絶品。串カツはどれも食べやすく、手が止まりません。
ジャンジャンセットの串カツは、王道の牛肉や海鮮やうずらやチーズちくわなど、食べてみたい具材を網羅してくれています。なかでも、もちの串かつは、サクッと揚がった衣の中にもちの食感が健在で、いい意味で期待を裏切られる1本でした!
そしてなんと、串かつだるまには「揚師」の認定制度もあるのだとか。認定がなくても調理はできますが、切磋琢磨できる環境により、より美味しい串カツの提供を目指されています。気になる方は、お店にある認定証をチェック! 串カツを真心こめて揚げているプロのいるお店でいただく串カツで、心もお腹も満たされました。
【元祖串かつ だるま ジャンジャン店】
- 住所:大阪市浪速区恵美須東3-4-4
- 営業時間:11:00~22:30(ラストオーダー30分前)
- ※12月31日1月1.2.3日10:30開店
- 定休日:年中無休
- 公式サイト:元祖串かつ だるま
4.2 王将倶楽部
次にご紹介するのは、「王将倶楽部」。
もともとこの場所には70年ほどの歴史を持つ将棋クラブがあり、2階席では将棋盤がテーブルとして使われています。
ここは「新世界で一番軽い串カツ」を自負するお店。季節や気温で油を選んだり、揚げ方に工夫を凝らしたりすることで、軽い食感の串を実現しているそうです。揚げ物に抵抗のある方から、こだわりのある串カツを食べ歩きしたい方まで、気軽に立ち寄れる串カツ屋です。
将棋クラブだったころの時代も大切にしている2階席。喧騒を忘れてゆっくりした時間を過ごせます。
名物の串カツ、「丸ごと食べる有頭海老」は、今にも踊り出しそうな美しさ。新世界一の軽さを誇る串カツの名の通り、大きめの串カツをいくつか頼んだもののすぐにペロリ。後に油が残らず、素材の味をしっかり楽しめます。串カツと海鮮のコラボがしっくりくるのも、このお店ならでは。最後にデザートで、クラブハリエのバウムクーヘンの串カツまで食べられました。
【王将倶楽部】
- 住所:大阪市浪速区恵美須東3-4-9(新世界 じゃんじゃん横町)
- 営業時間:平日 12:00~21:30(Lo21:00)
土日祝 11:00~21:30(Lo21:00) - 定休日:火曜日、第3水曜日
- 公式サイト:王将倶楽部
4.3 八重勝
最後にご紹介するのは、「八重勝(やえかつ)」。
ジャンジャン横丁にある行列の絶えない串カツ屋です。こちらは、1947年創業で70年以上の歴史があり、大阪で最初に「ソース二度漬けお断り」の看板を作ったお店なのだそう。カウンターの席から見える、串カツを揚げる一連の流れは必見です。揚げたての串カツがすぐに食べられるのも嬉しいポイント。
甘めの濃厚なタレのどて焼き串を頬張っているあいだに、注文した串カツがどんどん揚がってきます。串カツのために選び抜かれた具材は、どれを食べても舌鼓を打つほどの美味しさ。
お肉は旨みが凝縮し、海鮮はぷりぷりの食感が楽しめ、野菜は優しい甘さが広がります。特にささみ生姜は、こってりなソースと爽やかな生姜の風味が染みこんだささみとのハーモニーが口の中を駆け抜ける絶品。並ぶ理由のあるお店です。
【八重勝】
- 住所:大阪市浪速区恵美須東3丁目4-13
- 営業時間:10:30~21:00
- 定休日:木曜日
- 公式Instagram:八重勝
5. まとめ
新世界には串カツ屋がたくさんあり、歩いて回ってみると28店舗が見つかりました。でももっとありそうですし、これから新しい串カツ屋さんも出てくるかもしれません。どこで食べるか迷ったら、今回紹介したような串カツの名店をまずは試してみてください。どのお店も串カツへの情熱が感じられ、串カツをもっと多くの方に知ってもらいたくなるほどの美味しさでした。
今度は、直感で選んだお店にも足を運んでみたいと思います。大阪に行った際にはぜひ新世界の串カツを堪能してみてくださいね!
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yuriyan
- 関西に住むグルメと旅行をこよなく愛する医療職ライター。健康な心は健康な体に宿るをモットーに、美味しい食事を楽しく食べられるようなリサーチができるように日々アンテナを張っています。