大阪の名物はこれ! 行って食べたいグルメ&買いたいお土産

大阪の名物 通天閣とたこ焼き

大阪と言えば、「食いだおれ」の街。

食いだおれとは、飲み食いで破産するほどの食道楽であるという意味を指しますが、大阪は昔からそれくらい食に恵まれ、かつ、食にこだわる街だったわけです。そんな大阪のグルメは、どれもお財布に優しい価格ながら、味は一級品というのが嬉しいところ。

この記事では、そんな数ある大阪の名物の中から、特におすすめのものをご紹介します。

目次

<1. どうして大阪には美味しい名物が多いの?>

<2. 大阪の名物はこれ!>

<3. 大阪のグルメならまずはこのお店をチェック!>

<4. 大阪で買いたいお土産>

1. どうして大阪には美味しい名物が多いの?

大阪の名所
<出典元:写真AC

そもそも大阪はなぜこんなに食にこだわる街になったのでしょうか?

その背景には、まず大阪が山や海に囲まれ、豊かな食材に恵まれていたということがあります。さらに江戸時代には大阪は流通の要衝となり、「天下の台所」と呼ばれるほど全国から物資や食材が集まるようにもなりました。

こうした食材を料理するために一役買ったのが、大阪の堺で発展した刃物です。優れた包丁などの調理道具は、料理人たちの腕を磨き上げるのに大きく貢献しました。また大阪の近くには良質な酒を造る酒蔵も多く、料理を引き立ててきたのです。

そして最後に、料理を食べる客の存在を忘れてはなりません。商人の多い大阪では、商談の際に料理屋が多く使われました。富裕で舌の肥えた客たちの要求はレベルが高く、それに応えようとした料理人たちの腕はさらに磨かれ、大阪の料理はますます洗練されていきました。

こうした歴史や環境、恵まれた条件が大阪を「食の街」へと育て上げてきたのです。大阪で食べ歩きをする際には、それぞれのグルメの裏側にある背景を想像しながら味わってみるのも楽しいかもしれません。

2. 大阪の名物はこれ!

数多い大阪の名物。ここでは特に「これだけは外せない!」というものをいくつかご紹介します。街を歩けば多くのグルメに目移りしてしまいますが、まずはこちらのメニューを押さえておけば間違いなしです。

たこ焼き

たこ焼き
<出典元:写真AC

美味しいものが多い大阪の中でも、代表格といえばたこ焼きではないでしょうか。

たこ焼きは昭和の初めごろ、それまでにすでにあったラジオ焼きや明石焼きなどいくつかの「粉もん」の料理を参考に作られたと言われています。

大阪では数多くのたこ焼き店があるのはもちろん、たこ焼きは家庭料理の1つでもあるほど、生活に浸透しています。それだけにお店の競争も激しく、「安くてうまい店」だけしか生き残れません。こうした環境が、大阪のたこ焼きを日本一美味しくしている理由と言えるでしょう。

道頓堀をはじめ、大阪のあらゆる場所でたこ焼き店がしのぎを削り、日夜アレンジの工夫を重ねています。ぜひ各店舗の自慢の味を食べ比べてみましょう。

お好み焼き

お好み焼き
<出典元:写真AC

たこ焼きと並ぶ大阪の粉もん名物がお好み焼きです。

昭和30年代の終わりから40年代にかけて、チェーン展開をしていたお好み焼き店が「大阪名物」と名乗り始めてから大阪のお好み焼きは一気に存在感を高めました。

広島風のお好み焼きはさらりとした生地の上にどんどん具材を重ねていきますが、大阪のお好み焼きは、小麦粉をダシ汁で溶いて、キャベツや肉、海鮮などを入れて混ぜ、両面を平たく焼きます。生地はしっかりとしていて、外側はカリッと、中はしっとりふんわりしていることが特徴。ランチでもおやつでも夕食でも、さらにはお酒の肴にもなってしまう万能選手です。

大阪の地元民は家庭で作ることはもちろん、ご贔屓のお好み焼き屋さんにも足しげく通うそう。大阪を訪れた際には、ぜひお気に入りのお好み焼き屋さんを見つけてみて下さい。

ねぎ焼き

ねぎ焼き
<出典元:写真AC

ねぎ焼きが誕生したのは昭和40年頃、大阪の「お好み焼やまもと」が発祥の店といわれています。

従業員のまかない飯が好評で、やがてお店のメニューにも加わったというねぎ焼き。見た目はお好み焼きに似ていますが、何と言ってもその特徴は、キャベツの代わりに青ネギをこれでもかとどっさり入れること。さらに牛すじ、こんにゃくなども加えており、食べ応えは満点です。

たっぷりのソースをかけて食べるお好み焼きとは異なり、ねぎ焼きは醤油だれとレモン汁が味付けの基本。そのため、口当たりはさっぱりとしながらもコクがあり、奥深い味わいを楽しむことができます。人気店は行列必至ですが、これぞ大阪ならではの味。並んででも試したい一品です。

串カツ

串カツ
<出典元:写真AC

串カツの発祥は、大阪の新世界エリアで働く労働者のために、安価で栄養があり、お腹がいっぱいになるメニューが考案されたことが始まりとも言われています(諸説あります)。

串揚げの素材は牛肉や鶏肉のほか、エビ、ホタテ、牡蠣などの海鮮、アスパラガス、トマト、レンコンなどの野菜と、盛りだくさん。衣は薄くてサクサクしつつ、少しもっちりしていることが特徴。ソースはあっさりとしているので、意外とたくさん食べられて、色んな種類が楽しめます。

ここで知っておきたいのが、「ソース二度づけ禁止」のルール! ソースの容器は共用なので、直接つけるのは1度だけというのが決まりです。もしソースが足りないときは、串カツと一緒に供されるキャベツですくってつけると、ツウっぽくなれるかも? 気取らずワイワイと楽しみたいメニューです。

いか焼き

いか焼き
<出典元:写真AC

いか焼きと聞いて、お祭りの屋台でよく見られるいかの丸焼きを想像する人も多いかもしれませんが、大阪でいういか焼きは、いわゆる「粉もん」の一種。

見た目はお好み焼きに近いですが、中身はよりシンプル。基本はモチモチとした生地の中にプリプリのイカをたっぷり入れて焼き上げてソースをかけただけ、という潔さが特徴です。しかしそれだけに新鮮ないかの美味しさをダイレクトに味わえるとあって、人気のお店では常に大行列ができていますが、さっと作れることもあって、それほど待たずに焼き立てを買うことができます。

たこ焼きともお好み焼きとも違う、長年愛されてきた大阪ならではのソウルフード。小腹が空いたときにはぜひパクっと食べてみてくださいね。

てっちり

てっちり
<出典元:写真AC

てっちりとは、フグのお鍋のこと。猛毒を持つフグは、かつては「当たるとすぐに死んでしまう」という意味で、関西では「鉄砲」と呼ばれていました。江戸時代にはフグ食禁止令が出ていたため、フグ鍋を食べたい人々はフグ鍋を鉄砲のちり鍋、つまり「てっちり」という隠語で呼ぶようになり、それが現代にも伝わっているのです。

大阪はフグの主要な生産地ではないにも関わらず、日本一のフグの消費地となっているほど、フグが好きな県民性。一般には高級魚というイメージの強いフグですが、大阪では昔から庶民の間でも親しまれた料理でもあり、価格もこなれていてそれほど敷居の高い魚ではありません。居酒屋感覚で立ち寄れるフグ料理店や、ランチで味わえる店などもありますので、てっさ(=フグの刺身)などと合わせて、気軽に試してみてはいかがでしょうか。

かすうどん

かすうどん
<出典元:写真AC

「かす」と聞くとビックリする方もいるかもしれませんが、実は「かす」とは、牛のホルモン(小腸)を油で揚げ、余分な脂や水分を飛ばした、通称「油かす」のこと。

表面はカリっとしながら、中はホルモンの特徴であるプルプルした歯ごたえを残しており、その旨味や食感は一度食べると病みつき。そんな油かすをうどんにトッピングしたのがかすうどんです。油かすがうどんのダシを吸って柔らかくトロトロになる一方、うどんには油かすの旨味が溶け出して一石二鳥、うどん全体の美味しさが何倍にも膨らみます。

しっかり食べ応えがありながら、消化も良いかすうどん。大阪での飲み会の締めとしても、ぴったりの一品です。

3. 大阪のグルメならまずはこのお店をチェック!

飲食店がひしめく大阪、どのお店に入ろうか迷ってしまったら、まずはこちらのお店を要チェック!人気、実績ともに間違いないお店を選りすぐりました。ぜひ参考にしてください。

福太郎

お好み焼き店がひしめく大阪で、行列のできる人気の老舗店と言えば「福太郎」。

大阪市内に3店舗を構える福太郎のお好み焼きの特徴は、何と言っても絶妙な火入れ加減から生まれるフワトロ食感の生地。そこに厳選された肉、海鮮、野菜などの食材が入ったお好み焼きは食べ応え抜群です。シャキシャキの青ねぎをたっぷり入れたねぎ焼きも外せません。

その他、タコポン酢や各種鉄板焼きなどのおつまみ系も充実しているので、居酒屋としても大人気のお店です。ランチに飲み会にと、様々なシーンで活用できます。

福太郎 本店

  • 住所:大阪市中央区千日前2-3-17
  • 公式サイト:福太郎

たこ焼道楽 わなか

たこ焼き激戦区の大阪で、千日前の老舗といえば「わなか」。

大阪で活躍する芸人や市民、観光客に愛されて半世紀以上の歴史があります。その美味しさの秘密はキメ細かな小麦粉とダシ、塩味からなる生地。主役のタコは旨味たっぷり、その周囲をねぎ、塩生姜、天かすなどの名脇役が固め、外はカリっと、中はとろけるような仕上がりです。

さらに、釜炊き塩、だし醤油、ピリ辛ソースなど、生地に合う特製ソースをお好みで試してみましょう。また、えびせんでたこ焼きを挟んだこれぞB級グルメ、「たこせん」も外せませんよ。

現在市内には本店の他になんば店や道頓堀店など数店舗が展開していますので、市内観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。

たこ焼道楽 わなか 千日前本店

串カツだるま

大阪で外せないB級グルメと言えば串カツ。その草分けとも言えるお店が創業昭和4年の老舗、串カツだるまで大阪では10店舗以上が展開している大人気店です。

肉、海鮮、野菜と種類も豊富な串揚げを、お店自慢のあっさりソースで頂きます。衣はサクっとしながら、少しモチモチともしていることが特徴で、この味わいはハマること間違いなし。

また、衣はキメが細かいので、口の中での刺激も少なく、女性や子どもでも食べやすくなっています。さらに、揚げ油にもこだわりあり。ヘッド(牛脂)を使用しているため、たくさん食べても胃がもたれず、色んな種類が楽しめるのが嬉しいですね。大阪に来たらぜひ1度は試してみましょう。

串カツだるま 新世界総本店

阪神名物 いか焼き

阪神百貨店・梅田本店の名物ともいえる人だかり。皆さんのお目当ては、出来立てアツアツのいか焼きです。

カウンター越しに見える厨房では、秘伝のダシと小麦粉に、細かく切ったいかをたっぷり合わせた生地を、高温の鉄板で上下からギュッと一気に挟み焼き! 焼き立てにソースをさっと塗ったらあっという間に出来上がりです。

ぷりっとしたいかの食感と、ふんわりもちもちの生地。簡単なようでいて家庭では出せない味わいで、しかも200円前後という価格の安さは、B級グルメの王道と言っても過言ではないでしょう。卵を入れたデラバンやねぎ入りも人気メニューです。ビールとともに、気軽な立ち飲みもおすすめです!

阪急阪神百貨店

  • 住所:大阪市北区梅田1-13-13 阪神梅田本店 B1F スナックパーク
  • 関連サイト:阪神名物 いか焼き(阪急阪神百貨店)

大阪で買いたいお土産

大阪では、お土産にぴったりのグルメも充実しています。ご家族やご友人に、美味しい大阪の想い出をぜひおすそわけしてあげましょう。ここでは、誰からも喜ばれて、しかもお土産としても持ち帰りやすい人気の品をいくつかご紹介します。

豚まん(551HORAI蓬莱)

大阪土産の王道と言えば、551HORAI蓬莱の豚まんを挙げる人は多いことでしょう。

昭和20年創業の老舗である551HORAI蓬莱は、今でも創業時と変わらない製法で、職人さんが1日約17万個を1つずつ手包みしているというから驚きです。豚肉と玉ねぎのみのシンプルな具材は、ごろっとした食感を残すため大きめにカット。旨味たっぷりの具材を、ほんのり甘い、ふわふわとした生地が包み込む絶妙なハーモニーは、つい2つ、3つと手が伸びてしまうほど。

本店では、熟練の職人が次々と豚まんを包んで蒸し上げる実演を間近で見ることもできます。また、豚まんのほかに、シュウマイやチャーシューまん、餃子なども人気のメニュー。手作りの味わいを保つため、関西圏内でしか買うことのできない豚まん、お土産にしたら喜ばれること間違いなしです。

551HORAI蓬莱 本店

  • 住所:大阪市中央区難波3-6-3
  • 公式サイト:551HORAI

堂島ロール(モンシェール)

2000年代のロールケーキブームの火付け役といえば、モンシェールの堂島ロールです。

ロールケーキといえばぐるぐると渦巻きにしたスポンジ生地を食べるもの、というそれまでの概念を覆し、堂島ロールはクリームを主役に打ち立て、スポンジはシンプルに一巻きしただけ。良質な生乳で作ったミルク感たっぷりの生クリームを、卵をふんだんに使用したスポンジ生地がしっかり受け止め、クリームが多くてももたれるような感じはなく、最後まで美味しく頂けます。

看板メニューの堂島ロールのほか、季節ごとの限定ロールも楽しみの1つ。保冷剤や保冷バッグの使用で、5時間程度まで持ち歩きが可能なので、大切な家族や友人に、ぜひ出来立ての味を持ち帰ってあげましょう。

モンシェール 堂島本店

面白い恋人(サンタプラネット)

大阪のお笑い総本山、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが手掛けたお土産が、その名も「面白い恋人」。

関西で生まれたゴーフレットに、みたらしのクリームを合わせたナニワの味が特徴です。お土産としての話題性、また、近畿2府4県のみの限定販売商品なので、レア度も抜群です。フルーツクリームサンドなどの季節限定バージョン、また、チョコレートがけのデラックスサンドなど、様々な味を試してみたくなりますね。

購入は、なんばグランド花月内などの各よしもとオフィシャルショップ、また、JR大阪・新大阪などのキヨスクや伊丹空港などで可能です。日持ちがしてかさばらないため、たくさんの方に配り歩くお土産としてもおすすめです。

なんばグランド花月 よしもとオフィシャルショップ

食についての歴史とこだわりが詰まった街、大阪。西日本の中心都市として、近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、今でもあちこちに下町の賑わいを残しています。そんな多様な顔を持つ大阪は、旅先としての魅力もいっぱいです。大阪に行く際には、そんな情緒ある街を散策しつつ、ぜひたくさんの名物料理を楽しんでみてください。

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