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ニュージーランドといえば何? 代表的な観光地や有名なものなど特徴を解説
自然豊かな国、ニュージーランド。多くの島々から構成されており、いまだ手付かずの自然があふれる、南半球の楽園です。そんなニュージーランドといえば、たくさんの羊にフォルムが可愛い国鳥キーウィ、最強のラグビーチーム「オールブラックス」...。さまざまな魅力の詰まったニュージーランドは、旅行先としても人気が高まっています。
今回は、ニュージーランドの観光地や有名なものを、その特徴もあわせて紹介します。
目次
1. ニュージーランドで有名なものといえば?
ニュージーランドは、オーストラリアの南東に位置する島国。面積は日本の約4分の3と、少し小さめです。しかし、その魅力は数えきれないほど。ここでは、ニュージーランドの有名なものを3つ紹介します。
羊
<出典:写真AC>
ニュージーランドと聞いて、まず思い浮かぶのは「羊」ではないでしょうか。酪農大国でもあるニュージーランドは、羊だけではなく、牛やアルパカなどのモフモフ動物がたくさん住んでいます。特に羊は、約2,530万頭と、人口の約5倍。そのため、国内には多くの牧場があり、餌やりやショーなどの触れ合いイベントも豊富です。また、施設によっては、牧場に宿泊する「ファームステイ」体験もできるので、ぜひトライしてみてください。
雄大な自然
<出典:写真AC>
ニュージーランドといえば、美しい山々や海岸線、氷河湖などの雄大な自然を持つ、魅力がぎっしり詰まった国。3つの世界遺産があり、その内の2つは自然遺産、もうひとつは自然と文化の複合遺産に登録されています。
どこを歩いても絶景スポットのニュージーランドは、数々の映画のロケ地にもなっており、世界中からファンが集まる人気の観光地です。ただ、ロケ地観光はツアー参加者のみアクセス可能な場所も多く、それだけ自然が大切に守られていることが分かります。
ワイン
<出典:写真AC>
ニュージーランドは、自然や文化だけではなく、ここでしか味わえないグルメも人気です。特に有名なのはワイン。19世紀に移住してきたヨーロッパ人によってワイン造りが広まったとされています。
国内のほぼ全域で造られているワインは、地域によって味もさまざま。というのも、ニュージーランドは南北に細長い形をしているため、気候によって栽培できる品種が異なるからです。観光地を巡る際は、ぜひワインの飲み比べも楽しんでみてくださいね。
ニュージーランドのワインを紹介した『まずはこれを飲んでみて! 「ソーヴィニヨンブランの聖地」ニュージーランド産ワインの実力!』もぜひご覧ください。
2. ニュージーランドの絶景スポットといえば?
ニュージーランドは美しい自然の宝庫。ここでは、さまざまな絶景スポットの中から3つ紹介します。
テカポ湖
<出典:写真AC>
南島のほぼ中央に位置するテカポ湖。南北に約30kmと細長く、乳白色の色合いが美しい、ニュージーランドを代表する湖です。この独特のミルキーブルーは、氷河から溶け出した水と岩石の粒子が混ざることで作り出されたもの。湖畔にはヨーロッパからの移民が建てた教会があり、絵画のような世界を楽しめます。
テカポ湖の絶景スポットといえば、なんといっても満点の星空。その美しさから、星空保護区「アオラキ・マッケンジー・インターナショナル・ダークスカイ・リザーブ」に認定されています。星空を守るため、周辺区域は人口の光をできるだけ減らし、美しい景観を守っています。
近くには天文台があり、星空ツアーへの参加も可能。南半球でしか見られない星空観察を楽しめます。ニュージーランドの年間気温差は日本より小さいものの、「1日の中に四季がある」といわれるほど朝晩の気温差が大きいので、夏場でも防寒対策を忘れずに。
ミルフォードサウンド
<出典:写真AC>
南島の南西部に位置するミルフォードサウンド。世界遺産「テ・ワヒポウナム」の大部分を占める、フィヨルドランド国立公園内の絶景スポットです。サウンドは「入江」を意味し、ニュージーランドを代表する景観として、たびたび紹介されています。
見所は、落差約155mの滝「スターリン・フォール」。圧倒的な水量と轟音が、自然の偉大さを感じさせます。限界まで近づいて眺めることもできるので、ここでしか味わえない迫力を体感してみましょう。他にも、氷河の一部が残る、サウンド内で最も高い山「ペンブローク山」や、3つの山に囲まれた渓谷「シンドバッド渓谷」など、絶景スポットが盛りだくさん。
ミルフォードサウンドを目いっぱい楽しむには、クルーズの参加がおすすめです。滝の近くまで行けるツアーや大きな観光船に乗って優雅な時間を過ごすツアーなど、楽しみ方もさまざま。クルーズ会社を比較して、自分に合ったプランを探してみてくださいね。
ロトルア
<出典:写真AC>
ロトルアは、北島の中央部に位置する島内最大の観光地。先住民マオリの言葉で「第2の湖」を意味し、国内最大のタウポ湖の次に大きなロトリア湖を有する街です。
ロトルアは、世界的にも珍しい大地熱地帯で、温泉地としても有名。間欠泉やクレーターなど、自然が創り出したダイナミックな絶景を楽しめます。特に、ニュージーランド最大の地熱地帯「ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド」は、景観保護区にも指定されており、迫力満点。赤や緑など、化学物質によって変化したさまざまな色の温泉を見られます。
また、ロトルアは先住民族マオリゆかりの地でもあり、伝統的な村の様子や文化を体感できる貴重な街。マオリ村では、人々の生活を見学したり、ヨーロッパ文化と融合した教会などの歴史的建造物を見られたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
トンガリロ国立公園
<出典:写真AC>
トンガリロ国立公園は、北島の中央部に位置する、ニュージーランド最古の国立公園。一帯には火山が多く、赤い土に覆われたクレーターやエメラルドブルーが美しい湖など、自然豊かな絶景スポットが集まっています。その美しさから、トンガリロ国立公園は世界遺産にも登録されています。
ここに来たら外せないのが、年間約8万人もの観光客が訪れる「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」。公園内の景観を楽しめるトレッキングコースで、火山帯独特の荒涼とした景色が広がります。
また、トンガリロ国立公園はマオリの聖地。ヨーロッパからの移民の乱開発から自然を守るために、当時の首長が国に土地を寄進したとされています。国に守られた雄大な自然は、『ロードオブザリング』をはじめとする、さまざまな映画のロケ地にもなっており、有名なシーンの中に入って記念撮影することも可能。ぜひ、たっぷり時間を取って観光してみてくださいね。
3. ニュージーランドの有名な街といえば
ニュージーランドは先進的な都市と、大自然が共存する、見所満載の国。ここからは、ニュージーランドで有名な街を3つ紹介します。
オークランド
<出典:写真AC>
北島に位置する港町オークランド。ニュージーランド最大の都市で、国内人口の約3分の1の人々が暮らす経済の中心地です。洗練された都会の周りを美しい海が囲んでおり、たくさんのヨットが停泊している姿から「シティ・オブ・セイルズ」とも呼ばれています。
雄大な自然とは対照的に、商業施設や高層ビルが建ち並ぶオークランドは、都市部ならではのアクティビティも豊富。
街のシンボル「スカイタワー」は、地上328mを誇る南半球で最も高い建造物。街を一望できる展望台からは、地上へジャンプするスカイジャンプや、展望台外側のフレームを歩くスカイウォークを体験できたりと、スリル満点のアクティビティを楽しめます。
また、街中には有名なハイブランドのショップや流行りのレストランなどが建ち並び、ショッピングにもピッタリ。おしゃれなカフェや港町ならではのシーフード料理を楽しめます。
クライストチャーチ
<出典:写真AC>
南島最大の都市クライストチャーチ。歴史的建造物と自然が共存する緑豊かな街です。
中心部には、ヨーロッパからもたらされたゴシック様式の教会や大聖堂が数多く残っています。しかし、2011年の地震によって多くの建物が崩壊。今もなお修復途中の建造物もあり、地震のすさまじさと復興の歴史を感じられます。
また、クライストチャーチには至る所に公園や植物園があり、その自然の豊かさから「ガーデンシティ」とも呼ばれています。中でも、国内最大級の面積を誇る「ハグレー公園」は、世界中の植物が集まる彩り豊かな公園。さまざまな花を眺めることができ、桜並木を見ることもできます。公園内に流れるエイボン川で川下りをしたり、散歩やスポーツを楽しんだりと、優雅な時を過ごせる、南島を代表する有名な街です。
クライストチャーチについては、こちらの記事『坂茂氏が設計したクライストチャーチ「紙の教会」。地震で倒壊した大聖堂を紙で仮設したのは日本人建築家でした』もぜひご覧ください。
クィーンズタウン
<出典:写真AC>
クィーンズタウンは、南島の中で特に観光客が多く訪れる街。周りを雄大な山々に囲まれており、内部には国内3番目に大きな湖「ワカティプ湖」を有します。その自然の豊かさからアクティビティが盛んな街としても知られ、さまざまな体験にチャレンジできます。
例えば、ワカティプ湖でのジェットボート体験。近郊の川を最高時速95kmで疾走するボートは迫力満点。また、冬場はスキーやスノーボードで急斜面の雪山を滑降する、スリル満点の体験もできます。
自然の中でゆったり過ごしたい人には、ワカティプ湖クルーズがおすすめ。蒸気船内部で食事や音楽を楽しんだり、牧場見学ができたりと、クィーンズタウン観光では外せないツアーです。
また、周辺のショップでは、ここでしか買えないアウトドア用品やお土産を販売しているお店が多く、ショッピングも楽しめる賑やかな街でもあります。
4. ニュージーランドのイベント
先住民マオリ族やヨーロッパからの移民などで構成される、多民族国家のニュージーランド。そのため、全国各地でさまざまなイベントが開催されています。ここでは、有名なイベントを3つ紹介します。
マタリキ
マタリキは、2022年に新しく誕生した祝日で、先住民マオリ族のお正月を祝う伝統的なイベントです。マタリキとは、マオリ語で「プレアデス星団」のこと。この星団が見える6月から7月にかけて、全国各地でさまざまなイベントが行われます。
例えば、昨年オークランドで開催されたマタリキフェスティバルでは、ダンスパフォーマンスや音楽ライブなどが行われ、新年を祝う盛大なイベントとなりました。また各家庭では、焚き火を囲んだり、マオリ料理を楽しんだりするそうです。
2023年の祝日は7月14日と、日にちは毎年変わります。2024年のマタリキは6月28日。冬のニュージーランド旅行を考えている人は、ぜひマタリキイベントにも足を運んでみてください。
国際ホビットデー
国際ホビットデーとは、映画『ロードオブザリング』や『ホビット』の主人公、ビルボとフロドの誕生日を祝うイベントのこと。毎年9月22日に、ロケ地となったワイカト地方にある、ホビトンムービーセットで開催されます。
このイベントでは、ホビット村の散策や、撮影に使われたセットや小道具などの見学が可能。また、映画に登場したホビット料理を食べることもでき、ホビット村の住人になったような貴重な体験ができます。
ツアーに参加するには、チケットの購入が必要なので、検討中の人は事前に確認しておきましょう。
毎年、世界各地から多くの映画ファンが集まる、ニュージーランドを代表するビッグイベントです。
クィーンズタウン・ウィンター・フェスティバル
クィーンズタウンで毎年6月に開催される、冬の訪れを祝うお祭り。10日間にわたってさまざまな催しが行われており、大人から子どもまで楽しめる人気イベントです。
このフェスティバルでは、花火やコンサート、湖への飛び込み大会など、いろいろなプログラムを楽しめます。
南半球にあるニュージーランドは、南に行くほど寒くなるため、南島の南西部にあるクィーンズタウンの冬は非常に冷え込みます。6月の平均気温は5℃前後なので、防寒対策をしっかりしておきましょう。
今回は、ニュージーランドの代表的な観光地や、有名なものなどを、その特徴もあわせて紹介しました。雄大な自然と歴史的な文化が共存する、魅力あふれる国。本記事で紹介した、さまざまな「ニュージーランドといえば」を参考に、旅行プランを立ててみてくださいね。
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