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【奈良】神秘的な世界。熊野三山の奥宮、玉置神社を訪れてみた
今回の舞台は、奈良県十津川村。奈良県の最南端に位置し、西は和歌山県、東は三重県に接しています。源泉かけ流しの温泉や清流、吊り橋など、豊かな自然が魅力の村です。そんな十津川村には、「呼ばれた者しか行けない」と言われる神社が存在します。
今回は知る人ぞ知るパワースポット、奈良県十津川村の玉置神社を訪れてみました。
目次
玉置山とは
大峯山脈南部を代表する玉置山は、山岳修行の聖地とされており、役行者や弘法大師など多くの人々が修行をしたとされています。言い伝えによると、玉置山は八咫烏に導かれた神武天皇が東遷する際に神宝を鎮めた場所とされ、山頂にある玉置神社は、約2,000年前の第10代崇神天皇によって創建されました。
玉置神社
- 住所:奈良県吉野郡十津川村玉置川1番地
- 公式サイト:玉置神社
古代の世界観が今も尚、色濃く残っている玉置山。早速、私も訪れてみました。
玉置神社を参拝
「呼ばれた者しか行けない」と言われていることもあり、道中はかなり狭い山道が続きます。運転に慣れていない方は、心して臨みましょう。日が落ちてくると視界が悪くなり、動物の動きも活発になってきますので、さらに難易度が上がります。太陽の光が届く時間帯に行動をすることがおすすめです。道なき道を進んでいくと、ようやく駐車場に辿り着きました。
広々とした駐車場です。こちらに車を停め、神社に向かいます。駐車場の奥には、トイレもあります。こちらのトイレは比較的きれいですので、参拝前後に立ち寄ることをおすすめします。
鳥居をくぐり、参道を歩いていきます。
木々の間から差し込む光が、とてもきれいでした。
山の神(大山祇神)にご挨拶を済ませて、いよいよ御本殿へ。
本社に祀られている御祭神を簡単にご紹介します。中央殿には国常立尊。古事記では神世七代の最初の神として描かれ、日本書紀では天地開闢の際に最初に出現した神として記されています。姿形も明確になっていない、謎多き神です。加えて、夫婦で国生み・神生みを行った伊弉諾尊・伊弉冊尊も共に祀られていました。
右殿には、言わずと知れた最高神、天照大御神。左殿には、神武天皇こと神日本磐余彦尊が祀られていました。若宮社や神武社等も同様の空間にあり、こちらにもそれぞれの神様が祀られています。気になる方は、是非チェックしてみてください。
さらに、御本殿の付近には樹齢1000年以上の巨杉が多数存在します。
こちらは、夫婦杉。
こちらは、樹齢3000年と言われる神代杉。まるで何本もの木が重なって1つになったかのような、不思議な姿をしていました。5つの御神木はどれも個性的なので、その姿の違いを楽しんでみてください。
巨杉群を後にして、少し歩いていくと、摂社・三柱神社が見えてきました。
稲荷社とも呼ばれ、玉置山の地主明神です。三柱神社の神様は、倉稲魂神・天御柱神・国御柱神の三柱で、厄除けや心願成就、精神の病(ノイローゼなど)や海上安全にも特別の霊験があるとされています。三柱神社、出雲大社玉置教会、真名井社を経て、山頂へと歩みを進めます。
階段が続きますので、歩きやすい靴・服装で行かれることをおすすめします。道中には、多くの丸い石が祀られている不思議な場所もありました。
末社・玉石社は社殿がなく、ご神体の玉石に礼拝する古代の信仰様式となっています。御祭神は、大巳貴命。大国主と同一視されている神です。玉石社の少し上には、霊石三ッ石神祠があります。
御祭神は、磐裂神、石榊根神、軻遇突智神です。こちらの神様の組み合わせが、個人的に面白いなと思いました。さらに歩みを進めていくと、ついに山頂に到着しました。
標高は1,076m、展望も素晴らしく清々しい場所でした。山頂までは30分程度ですので、体力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。
神話の世界を体感してみよう
今回は、奈良県十津川村にある玉置神社についてご紹介しました。豊かな自然に囲まれた神秘的な場所でした。歴史やパワースポットがお好きな方はもちろん、登山やハイキングにも適しています。
ぜひ、訪れてみてください。
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南谷有美
- フリーランスのカメラマン。