シンガポールのベストシーズンは何月? 雨季と乾季の特徴や目的別の選び方

東京23区と同程度の小さな国土に、異国情緒あふれる街並みや近未来的なエンタメ施設、きらびやかなショッピングセンターなど、あらゆる楽しみが詰まったシンガポール。多民族国家ゆえ、コンパクトな日程でもさまざまな文化に触れられるのも魅力です。

シンガポールを最大限楽しむには、いつ訪れるといいのでしょうか? 気候からみたベストシーズンやショッピングを楽しみたい場合のベストシーズンなど、目的に合わせたシンガポールのベストシーズンをご紹介します。

目次

<1. 気温、天気を元にしたシンガポール旅行ベストシーズン>

<2. 安く行きたい場合のシンガポール旅行ベストシーズン>

<3. フルーツを楽しみたい場合のシンガポール旅行ベストシーズン>

<4. バーゲン時期を狙いたい場合のシンガポール旅行ベストシーズン>

<5. 有名イベントに参加したい場合のシンガポール旅行ベストシーズン>

1. 気温、天気を元にしたシンガポール旅行ベストシーズン

せっかくのシンガポール旅行、どうせなら天気が良く、過ごしやすい時期を選びたいものですよね。一般的に、気候からみたシンガポール旅行のベストシーズンは、乾季にあたる3月~10月といわれています。

ただし、雨季の11月~2月に旅行するメリットもあり、「シンガポールは1年中がベストシーズン」という人もいます。雨季と乾季、それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえて、どちらが自分に合っているか判断するといいでしょう。

雨季(11月~2月)

シンガポール
<出典元:写真AC

シンガポールは四季のない熱帯性モンスーン気候。季節は「雨季」と「乾季」に分かれていて、雨季にあたる11月~2月はモンスーンの影響で降水量が増えます。

ただ、雨季といっても乾季と比べて極端に雨が多いわけではなく、1時間程度のスコールで終わることがほとんど。1日中雨が降り続くことはほとんどなく、基本的に洪水などの心配はありません。

シンガポールには屋内型の施設も充実しているため、スコールに遭遇したらカフェやショッピングセンター、ミュージアムなどに入ってしまえば大きな支障はないでしょう。雨季のシンガポールは降水量が増えるかわりに、平均気温はやや低め。雨の後は気温が下がるため、多少なりとも過ごしやすく感じられるはずです。

年明けは比較的降水量が少なくなるため、雨季の中でも降水量の少ない時期を選びたい人には1月~2月の旅行がおすすめです。ただし、この時期は日本との気温差が大きく、身体が暑さに慣れていないため、体調管理には十分注意してください。

  • シンガポールの平均気温/26.8~27.3℃
  • シンガポールの平均降水量/104.9~333.1mm

※気象庁の平年値による平均気温、月降水量を参照(他季節も同)

乾季(3月~10月)

マーライオン
<出典元:写真AC

屋外でアクティブに観光を楽しみたい人には、晴天率の高い3月~10月の乾季がベスト。特に、セントーサ島のビーチやプールでリゾート気分を味わいたい人にはぴったりの時期といえるでしょう。

ただし、乾季でも月によって雨季の半分程度かそれ以上の降水があり、まったく雨が降らないわけではないため、乾季でも雨具の用意は忘れないようにしてください。

乾季の中でも、6月〜8月は特に日差しが強いので、熱中症対策は万全に。日本との気温差は少ないため、体感的にはそれほど暑く感じないかもしれません。シンガポールでは、屋外がどんなに暑くてもホテルやショッピングセンター内はエアコンがガンガンにきいていることが多いため、カーディガンなど羽織れるものがあると安心です。

  • シンガポールの平均気温/27.9~28.6℃
  • シンガポールの平均降水量/133.4~166.5mm

2. 安く行きたい場合のシンガポール旅行ベストシーズン

シンガポールのお金
<出典元:写真AC

「できるだけ旅行費用を抑えたい」という人も少なくないはず。シンガポールに安く行きたい場合はどの時期を選べばいいのでしょうか。

シンガポール旅行の費用が高くなるのは、年末年始、お盆、ゴールデンウィークなどの大型連休と重なる時期です。特に年末年始は世界的なホリデーシーズンにあたるため、航空券はもちろん、ホテルの料金も高騰します。また、世界的に有名な9月の「F1シンガポールグランプリ」前後も航空券やホテルが高騰するので、イベント目的でなければこの時期の旅行は避けたほうが無難です。

反対に、シンガポール旅行が安くなるのは、お正月明けの1月~3月と夏休み前の6月~7月。多くの人が移動するホリデーシーズンの前後は、反動で航空券やホテルの料金が下がりやすいのです。ただし、1月下旬頃~2月下旬頃(年によって異なる)の旧正月の時期は旅行費用が高騰するため、安く旅行したい人はこの時期を避けるようにしましょう。

また、旅行会社は3月と9月が決算月のところが多いため、この時期に格安ツアーが出ることも。パッケージツアーを利用したい人は要チェックです。

同時期でも出発日によって航空券やツアーの料金は変動するため、可能であれば金曜以外の平日出発を選ぶのが吉。個人で航空券を手配する場合は、旅行時期だけではく予約のタイミングも非常に重要になってくるので、「早めに予約する」「航空会社のセール情報や航空券価格をマメにチェックする」などすれば、旅行費用が抑えられる可能性が高くなります。

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シンガポール一口メモ

見どころがコンパクトにまとまっていて、清潔で治安も良いことから、初めての海外旅行やファミリー旅行にも人気のシンガポール。東京からの飛行時間は約7時間、時差もわずか1時間と、比較的気軽に行ける海外旅行先のひとつです。

多民族国家だからこそ、中国、マレーシア、インドをはじめ世界各国のグルメに触れられるのも魅力。CMで一躍有名になったマリーナベイ・サンズや、東南アジア屈指のコロニアルホテル「ラッフルズ シンガポール」など、宿泊施設も粒ぞろいなので、ホテルライフを楽しみたい方にもうってつけです。

<時間と費用>(目安)
●飛行時間:約7時間(羽田・成田~シンガポール)
●旅行日数:4~7日間
●ツアー費用:約70,000円~約290,000円

>>シンガポールのツアーを探す(外部サイトへリンクします)

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3. フルーツを楽しみたい場合のシンガポール旅行ベストシーズン

フルーツ
<出典元:写真AC

ほぼ赤道直下のシンガポールは、さまざまなトロピカルフルーツの宝庫。フルーツ好きなら、代表的なトロピカルフルーツが旬を迎える時期を選ぶのもおすすめです。

旬の時期はフルーツによって異なりますが、マンゴーは6月~11月頃、ライチは5月~6月頃、マンゴスチンは5月~8月頃、ランブータンは6~8月頃と、6月に多くの人気フルーツの旬が重なります。

このほか、ココナッツやパパイヤ、スターフルーツ、パッションフルーツなどは年間を通して楽しめますよ。

4. バーゲン時期を狙いたい場合のシンガポール旅行ベストシーズン

バーゲン
<出典元:写真AC

東南アジア屈指のショッピング天国であるシンガポールには、世界各国の有名ブランドが集結しているため、買い物目的ならバーゲンシーズンが狙い目です。

「グレート・シンガポール・セール(GSS)」と呼ばれるシンガポール最大のバーゲンセールが開催されるのが、6月~7月頃。グレート・シンガポール・セール開催中は、小さな商店から大規模ショッピングモールまでシンガポール全土がバーゲン一色となり、国内外のブランドが最大70%オフで購入できます。

日本ではセールにならないハイブランドもシンガポールではセールを行うことがあるため、より特別感を味わうことができるでしょう。

5. 有名イベントに参加したい場合のシンガポール旅行ベストシーズン

一級のエンターテイメントが揃っているシンガポールは、イベントも盛りだくさん。お祭り好きな人は、イベントの時期に合わせてシンガポール旅行を計画するのもいいですね。

F1シンガポールグランプリ

F1
<出典元:写真AC

シンガポールで開催される有名イベントの代表格が「F1シンガポールグランプリ」。2008年にアジアで5番目のF1としてスタートしました。

世界各地から集まるレーサーによる熱い戦いが繰り広げられるのは、マリーナベイ地区に特設される「マリーナベイ・ストリート・サーキット」。コース全体が1,500以上の照明で照らされるナイトレースで、シンガポールのマリーナベイ地区の夜景とともに最高時速313kmに達するレースが楽しめるとあって、世界各国からモータースポーツファンが集まります。

ナショナルデー

ナショナルデー
<出典元:写真AC

シンガポールにとって特別な意味をもつ祝日が、8月9日の「ナショナルデー」。1965年8月9日、シンガポールはマレーシア連邦から分離して独立国家となりました。それにちなんで、シンガポールの「独立記念日」にあたる8月9日には、各地でさまざまなイベントが開催されます。

シンガポール軍による独立記念パレードや航空ショー、マリーナベイ地区での花火やミュージカルなど、国全体が熱狂するナショナルデーの興奮に触れてみてください。パレード会場への入場はシンガポール国籍保持者または永住権保持者に限られますが、マーライオン公園やマリーナベイ・サンズ前の広場などから花火や航空ショーが楽しめますよ。

シンガポール国立博物館をはじめ、さまざまなランドマークが赤と白の国旗カラーに染まるナショナルデーならではのライトアップも必見です。

タイプーサム

「タイプーサム」は、ヒンドゥー教の伝統的なお祭りで、毎年1~2月のタミル歴の満月の日に開催されます。

ヒンドゥー教の本場はインドですが、タイプーサムはインドでは禁止されているため、シンガポールとマレーシアでしか見られない貴重なお祭り。「カバディ」と呼ばれる豪華な装飾を支える針を身体のあちこちに突き刺した信者たちによるパレードが見られることから、「奇祭」とも呼ばれています。

タイプーサムの日、リトルインディアでは無料の食事が振る舞われ、インドの文化をより色濃く感じることができます。

チンゲイ・パレード

シンガポールの花火
<出典元:写真AC

多民族都市国家・シンガポールを象徴するイベントのひとつが「チンゲイ・パレード」です。「チンゲイ」の名は、「衣装と仮装の芸術」という意味の中国の福建語に由来します。

毎年旧正月に開催されるこのイベントは、中国系、マレー系、インド系などのアジア系の人々が華やかなパフォーマンスを披露するアジア最大級のパレードです。大迫力の山車が登場するほか、花火も上がり、シンガポールの多様性とエネルギーを肌で感じられるでしょう。

シンガポール・ナイトフェスティバル

毎年8月、日没後のブギス~ブラスバサー周辺で開催される光とアートの祭典が「シンガポール・ナイトフェスティバル」。シンガポール最大の野外アートイベントで、大規模なプロジェクションマッピングやインスタレーションアート、歌やダンスなどのステージパフォーマンスが南国の夜を大いに盛り上げます。

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シンガポール一口メモ

見どころがコンパクトにまとまっていて、清潔で治安も良いことから、初めての海外旅行やファミリー旅行にも人気のシンガポール。東京からの飛行時間は約7時間、時差もわずか1時間と、比較的気軽に行ける海外旅行先のひとつです。

多民族国家だからこそ、中国、マレーシア、インドをはじめ世界各国のグルメに触れられるのも魅力。CMで一躍有名になったマリーナベイ・サンズや、東南アジア屈指のコロニアルホテル「ラッフルズ シンガポール」など、宿泊施設も粒ぞろいなので、ホテルライフを楽しみたい方にもうってつけです。

<時間と費用>(目安)

  • 飛行時間:約7時間(羽田・成田~シンガポール)
  • 旅行日数:4~7日間
  • ツアー費用:約70,000円~約290,000円

>>シンガポールのツアーを探す(外部サイトへリンクします)

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年間を通して気候に極端な変化がないため、シンガポールはいつでも好きなときに訪れやすい国のひとつ。ご自身にぴったりのシーズンを見つけて、魅惑の都市国家を遊び尽くしてください。

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