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【富良野・山部】北海道で気持ちのいい朝を迎えたい人におすすめの穴場宿「太陽の里」
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
「北海道のへそ」と言われる富良野。
一世を風靡したTVドラマ「北の国から」や、夏のラベンダー、冬は富良野スキー場で有名な町です。
その富良野の中心街から南に約15kmほどの所に位置する「山部(やまべ)」という町をご存じでしょうか。
全国的な知名度はまだまだですが「北海道らしい大自然の中で気持ちいい時間を過ごしたい」という人にぴったりの癒しの町です。
山部は観光地ではない為、宿泊施設は少ないのですが、今回泊まってみて、想像以上によかった宿「太陽の里・ふれあいの家」をご紹介します。
目次
太陽の里とは?
夕張山地のほぼ中央に位置する標高1726mの芦別岳(あしべつだけ)は日本二百名山、北海道百名山に選定されています。
その芦別岳の麓に広がっているのが「山部自然公園 太陽の里」。JR富良野駅から車で20分、JR山部駅から車で5分の場所にあります。
周辺には、森林浴や自然散策が楽しめる「遊々の森」や、1,000人収容可能な無料キャンプ場、テニスコート、4コース36ホールが楽しめるパークゴルフ場などの施設があります。
太陽の里内にある「ふれあいの家」は宿泊・飲食施設で、レストランでは、富士山の溶岩石で焼く、名物石焼きジンギスカンを味わうことができます。
太陽の里をおすすめする理由
「太陽の里」の魅力をひとことで言えば「北海道の大自然に抱かれて気持ちいい時間を過ごすことができる」ということでしょう。
空気がとてもきれいなのです。確かに実感できました。とりわけ朝がとっても気持ちいい。
こちらが「太陽の里」の中心にある「ふれあいの家」です。右側の建物が宿泊棟で、左側がフロント(受付)とレストランです。
「水と緑 太陽の里」の石碑があります。まさに「水と緑」をたっぷり味わえるのが太陽の里です。
ふれあいの家を背にして見える景色がこちら。
富良野方面、富良野岳、十勝岳を見渡すことができます。芦別岳の山麓に位置しているので、町の中心部よりやや高台に位置していて雄大な風景を楽しめます。空が高くて広いです。
宿泊棟の裏には広々とした芝生の公園があり、ブランコや滑り台などの遊具がゆったりと置かれています。ここで子どもたちが走り回る姿、想像しただけでにんまりしてしまいます。
太陽の里は芦別岳登山のベースでもあります。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、空の青が透きとおっているのです。空気のきれいさがよくわかります。
広いでしょう~。本州ではなかなか味わえない空間です。こころが休まります。
太陽の里内には「ゆうふれ川」が流れています。
芦別岳から流れる豊かな伏流水に恵まれています。
空気のきれいさがわかる指数
スマホ(iphone)の天気予報アプリ内に「空気質指数」というものがあります。
空気のきれいさを図る指数ですが、ここ山部で見てみると。。。
空気質指数は20。
「空気の質は申し分ないレベルであり、健康上のリスクはほとんどありません」と出ました。
ちなみに東京に戻って私の住んでいる地域で調べてみたところ・・・
空気指数は中程度の66。「空気の質は許容レベルです。」と・・・。
山部の空気の清らかさがわかりますね。
太陽の里から山部の町の中心部に向かっている途中の風景。左側には富良野の中心部、富良野岳、十勝岳などの山並みが見えます。
太陽の里の施設内容
太陽の里の見取り図です。キャンプ場(なんと無料!)、パークゴルフ場、テニスコート、遊具などが広々と配置されています。
ふれあいの家のメイン棟です。各種受付、レストラン、ちょっとした売店などがあります。
ふれあいの家(宿泊棟)のバックには、まだ雪の残る名峰芦別岳が見えます。
今回泊まった「ふれあいの家」のお部屋(洋室)です。・・・写真を撮ったのが泊まった後だったのでシーツに皺が寄っていますが、チェックイン時はきれいにたたんでありました。
部屋は広々して快適です。ただ部屋のトイレがシャワートイレでないのは。。。できれば改善をお願いしたいところです。
ちなみにメイン棟(レストラン)のトイレはシャワートイレが付いています。
<4コース36ホールを備えているパークゴルフ場>
こんなに広く爽やかなところなら気持ち良いスイングができそうですね。スコア上がりそう~。
公園内は緑の芝生でいっぱいです。北海道は芝生の広場が本州より多いように思います。気ままにごろんと寝転んで、子どもも大人もくつろげます。
夏のイベントとして、ホタル鑑賞会や星空観賞会が開催されるそうです。
太陽の里で味わえる食事
太陽の里は食事が美味しいことでも評判です。
今回、朝、昼、夜ごはんと、たっぷり太陽の里の料理を堪能しましたのでどどーんとご紹介しましょう。
<ふれあいの家レストランのメニュー>
品揃えも豊富です。
先ずは、夕食に食べたジンギスカン石焼BBQ!
<ハラミ>
<自家製味付きジンギスカン>
北海道といえば、やっはりこれですよね~。
ここ太陽の里のジンギスカンの特徴は、鉄板や網ではなく、富士山の溶岩を使った石板で焼くスタイルです。
熱々に熱した溶岩石に。。。
肉をドサドサッ!と投入!
石のため、じんわりと火が通り、脂も適度に落ちて、肉がとても柔らかく、旨みたっぷりで美味しかったです。
<地元産野菜盛り合わせ>
野菜が、美味しかったんです。。。いやほんとに。写真でもわかると思いますが、パキパキッと活きがいいのです。
すべて地元産の野菜。中でも私は「ねぎ」が美味しくて気に入りました。「BBQでねぎ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、山部のねぎは「軟白ねぎ」という品種で、味が濃く、柔らかくて美味しかったです。
<〆めのおにぎり>
お米は山部産の「ななつぼし」。やや硬めに炊かれた米粒が美味しかった。
そして味噌汁。これがまた秀逸でした。
ここの味噌汁で使われている味噌は地元のお母さんたち手作りの「ふらの農味噌」
とてもあっさりしているんです。味噌汁に濁り、淀みがない。こんな味噌汁初めてです。清らかでさっぱりした味。おにぎりとよく合います。
この農味噌、お土産に買って帰りました。
<ふらの農味噌>
続いてランチ。
野菜たっぷりのスパイスカレー800円。東京のおしゃれなレストランで出てきそうなカレーじゃありませんか。
ミニえび丼 + 温かいそばセット1,000円。エビがデカイ!安定の美味しさです。
ミニぶた丼 + ラーメンのセット1,000円。こちらも北海道らしい組み合わせです。
そして朝ごはん。
とっても素朴です。奇をてらっていません。ごく普通の朝食。でもこれが良いのです。
「ふれあいの家」には2泊しましたので朝食を2回食べました。品数は多めですが、特別な料理はありません。しかしお米も炊き立てでつやつや。農味噌を使った味噌汁。ごはんを朝から4杯も食べてしまいました笑。
実はこの後、富良野市中心部のリゾートホテルに泊まったのです。そのホテルでの朝食はバイキング。ふれあいの家の朝ごはんに比べ、遥かに豪華で美味しかったです。でも・・・でもなぜか、ふれあいの家の朝ごはんが恋しくなったのです。
毎日食べても飽きない味。ふれあいの家の朝ごはんはお腹とこころを満たしてくれる温かくて嬉しい味でした。
太陽の里(ふれあいの家)基本情報
- 住所:富良野市字山部西19線32
- 電話:0167-42-3445(ふれあいの家)
- 宿泊費用:1泊朝食付き 4,100円(取材時)
- 公式サイト:太陽の里(ふれあいの家)
山部周辺の観光地
山部は観光地ではないのですが、周辺にはドライブするととても気持ちいいエリアが広がっています。
「北の国から」のロケ地である麓郷や原始の泉、布礼別などがおすすめです(山部から車で約20分程度)
<「北の国からロード」上にあるハートヒルパーク展望台からの眺望>
富良野盆地であることがよくわかります。
<布礼別の路上からの畑>
まるでイタリアのトスカーナのようなおしゃれな風景が広がっています。人工物がほとんど見えません。さすが北海道。
<原始の泉>
北海道名水百選にも選ばれた原始の泉。
十勝岳連峰の前富良野岳から伏流水が湧いていて、無料で汲むことができます。私が訪れた時も、地元の方がたくさんのポリタンクを携えて汲みに来られていました。
どこまでも続くまっすぐな道。「北海道をドライブしている!」という気分が溢れます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
富良野・山部「太陽の里」の魅力が伝わったでしょうか。
はっきりいって豪華ホテルではありません。
周りにコンビニはおろか、お店、レストランなど何もありません。
あるのは満点の星、爽やかな風、川のせせらぎ、鳥のさえずりだけです。
部屋のトイレもシャワートイレ付きではありません。
でも、また山部に訪れる時には、ぜひ泊まりたいと思いました。
それだけ居心地が良かったのです。
フロントスタッフ(レストランも兼務)が温かくて親切で機転が利いて、気持ちよかったのです。
供される食事も、決して豪華ではないけれど・・・いえいえ新鮮で素材の味がしっかりする料理、これ以上の贅沢があるでしょうか。
思わず深呼吸したくなるほどおいしい空気に充ち溢れた場所。「空気の質は申し分ないレベルです。健康上のリスクもほとんどありません。」と太鼓判を押される場所。
なんといっても朝の気持ちよさはピカイチです。
「北海道に来た~っ!」感がハンパない。
北海道で気持ちいい時間を過ごしたいなら、富良野・山部の「太陽の里」。
私イチオシです。
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。