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野生のコアラやアシカに会える!カンガルー島
アデレード中心部から日帰りでアクセス可能な島・カンガルー島。今でも島の半分以上が手つかずの自然となっており、カンガルーやアシカ、オットセイやコアラなど、野生動物の宝庫となっています。その独自の生態系から「オーストラリアのガラパゴス」ともいわれるカンガルー島の必見スポットをご紹介します。
目次
- カンガルー島とは
- アデレード中心部からのアクセス
- 1.Seal Bay Conservation Park(シールベイ保護公園)
- 2.Remarkable Rocks(リマ―カブル・ロックス)
- 3.Admirals Arch(アドミラルズ・アーチ)
- 4.Kangaroo Island Wildlife Park(カンガルー・アイランド・ワイルドライフ・パーク)
- 5.島全体にいる野生動物
- まとめ
カンガルー島とは
南オーストラリア州の州都・アデレードから南西112kmに位置する、オーストラリアで3番目に大きな島です。面積は東京都の約2倍の大きさです。太古の昔はオーストラリア本土と陸続きでしたが、約1万年前の海面上昇により本土から切り離されて島になりました。
その後、島側に取り残された動物たちが島の環境に適応・進化し、本土とは異なるカンガルー島特有の生態系が築かれてきたという歴史があり、現在でも島のいたるところに本土とは異なる種の野生動物が生息しています。
アデレード中心部からのアクセス
アデレード中心部からカンガルー島へのアクセス方法は、3つあります。
最も便利でお手頃価格なのは、アデレード中心部発着のツアーに参加する方法です。アデレード中心部から港へのバスやフェリー、カンガルー島内の観光バスなどがすべて含まれています。日帰りツアーや宿泊ツアー、アデレード観光と合わせたツアーなどが催行されています。
他には、アデレード中心部でレンタカーを借りてレンタカーで港まで行き、レンタカーごとフェリーに乗せてセルフドライブで島内を回る方法、そしてアデレード空港から島内のキングズコート空港へ飛行機で行く方法があります。
1.Seal Bay Conservation Park(シールベイ保護公園)
野生のオーストラリアンアシカの生息地です。オーストラリア国内で3番目に大きいアシカの集団生息地となっており、約1,000頭生息しています。
海岸にはたくさんのアシカたちがのんびりと寝転がっている様子が見れるほか、前ヒレで勢いよく砂山を歩き回る様子など、貴重な姿を間近で見ることができます。これほど近くで野生のアシカを観察できるスポットは、世界でもかなり珍しいです。
なお、アシカの観察は、ガイドなしで遊歩道から見るか、ガイドつきで海岸から見るかの2つがありますが、断然後者がおすすめです。ガイドの指示に従って、アシカと適切な距離を保ちながら、かなり近い距離感でアシカを見ることができます。
2.Remarkable Rocks(リマ―カブル・ロックス)
海を眼前に断崖絶壁の上に立つ花崗岩の巨大な奇岩です。約5億年もの歳月の間、風・雨・波に浸食されて風化し、この不思議な形になったという、壮大な歴史をもつ岩です。岩肌は、キラキラとした粒の中にオレンジ色の鉱物が混ざっているため、少し離れて見るとオレンジ色や茶色の岩に見えます。
岩の形やところどころある空洞は、まさに自然が生み出したアートといった造形美です。何も知らずにリマ―カブル・ロックスの写真を見せられたら、モダンアートの彫刻作品と思ってしまうかもしれません。
なお、2019~2020年にオーストラリアの広域を襲った森林火災により、カンガルー島では全体の46%の森林が焼失するという甚大な被害を受けました。この森林火災により、リマ―カブルロックス周辺のティーツリーも全体が焼失したそうです。
3.Admirals Arch(アドミラルズ・アーチ)
何千年にも渡る間、南極海の波や吹きあがる風によって崖が浸食されてできたアーチ状の大きな穴です。アーチに垂れ下がっているギザギザした部分は、太古の昔の植物の根です。穴の向こう側には波しぶきや岩の力強い風景を見ることができます。
アドミラルズ・アーチの近くには、「Fur Seal Lookout」という展望台があり、眼下に野生のニュージーランドオットセイを見ることができます。ここはニュージーランドオットセイの集団生息地となっており、岩の上で休んだり食事をしたりする姿を見ることができます。日本では水族館でしか見られない迫力ある姿を野生で見ることができ、感動すること間違いなしです。
4.Kangaroo Island Wildlife Park(カンガルー・アイランド・ワイルドライフ・パーク)
150種類以上のオーストラリア固有の動物が600匹以上飼育されている動物園です。コアラやカンガルー、ワラビー、エミューなどオーストラリアを代表する動物のほか、数十種類の鳥類やヘビ、ミーアキャットなどさまざまな動物に出会うことができます。
園内ではカンガルーやワラビーにえさやりができるほか、コアラをだっこすることもできます。コアラがだっこできるのは、オーストラリア国内でもブリスベン・ゴールドコースト・ケアンズなどの都市があるクイーンズランド州、パースなどの都市がある西オーストラリア州、そしてアデレードやカンガルー島などがある南オーストラリア州の3つの州に限られていますので、ぜひこちらで体験してみてください。
そして、「世界一幸せな動物」として日本でも「一度会ってみたい!」と話題を呼んでいるクオッカワラビーも飼育されています!えさを一生懸命もぐもぐと食べるキュートな姿を間近で見ることができます。
5.島全体にいる野生動物
「A Zoo Without Fences(フェンスのない動物園)」の異名を持つほど、島全体にさまざまな種類の野生動物が生息するカンガルー島。アシカやオットセイ、ペリカンが港にいたり、ワラビーやカンガルー、コアラが道沿いの草むらやユーカリの木にいたりと、島じゅうをドライブするだけでも動物たちの姿を見つけることができます。ほかにも、ハリモグラ・イグアナなどが草むらの中をゆっくりと歩く様子も見られます。ふとしたところに貴重な動物がいますので、散歩する際なども目を凝らして見てみてください。
まとめ
オーストラリア国内でも珍しい動物に出会えるカンガルー島。南オーストラリア州を訪れたら、ぜひ足を伸ばしてみてください!
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Ayumi
- オーストラリア・アデレード在住。2022年10月より夫と共にワーホリ中。今まで15カ国34都市を訪れ、海外渡航回数は25回以上。特に、バックパックで東南アジアを回るのが大好きです。ワーホリ後は世界一周したいと思っています!北海道出身。