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寺以外に限定! 奈良の有名or穴場の観光スポットとは
今から1300年ほど前に日本の首都があったことから、県内に歴史ある寺院が多く残されている奈良。しかし、「お寺以外の奈良の観光地をもっと知っておきたい!」と思う人もいることでしょう。
そこで今回は、奈良の寺院以外の観光スポットを有名・穴場の2つに分け、紹介していきます。また、奈良グルメを楽しめるレストランやカフェなどもピックアップしましたので、ぜひ併せて最後までご覧ください。
目次
1. 奈良の観光地としての魅力!寺以外には何がある?
奈良は京都や大阪からアクセスしやすく、年間を通して国内外から多くの観光客が訪れる街です。かつて日本の都であった「平城宮」の宮跡や、江戸時代の街並みが残る「ならまち」、飛鳥時代の史跡が残る「国営飛鳥歴史公園」など、歴史を感じられるスポットが点在しています。
また、美しい自然景観が楽しめる場所が多い点も奈良の魅力。壮大な自然に囲まれた公園や高原、神秘的な鍾乳洞などでリフレッシュできることでしょう。
さらに、観光スポットだけではなく奈良ならではのグルメを味わえる個性的なレストランやカフェなどもあり、寺院以外にもさまざまな魅力を持つ県となっています。
2. 奈良にある寺以外の有名観光スポット
ここでは、奈良にある寺院以外の有名観光スポットを紹介していきます。
奈良国立博物館
<出典:写真AC>
東大寺や春日大社などに隣接する、奈良公園の一角に位置する奈良国立博物館。
施設内には「なら仏像館」「青銅器館」「東新館」「西新館」の4つのギャラリーがあり、フレンチルネサンス高揚期の様式をとった「なら仏像館」は重要文化財に指定されています。館内には常時100体近くの仏像が展示されていて、国内随一の仏像展示施設だといえるでしょう。
そのほか、「中国古代青銅器<坂本コレクション>」の展示施設である「青銅器館」や、正倉院展をはじめとする特別展の会場として利用されている「西新館」などにも、貴重な美術工芸品や考古遺品などが揃っています。
また、博物館を楽しむためのさまざまな講座やワークショップなども充実。なら仏像館にて開催されているボランティアガイドや、特別展に合わせた公開講座・体験型のワークショップなどを通して、展示内容への理解や歴史・文化への知識をより深められることでしょう。
ユニークな仏像グッズや正倉院展にちなんだグッズなどが購入できるミュージアムショップ、レストラン・カフェなどもあり、落ち着いた雰囲気のなか滞在を満喫できるスポットです。
NARA KINGYO MUSEUM(奈良金魚ミュージアム)
NARA KINGYO MUSEUM(奈良金魚ミュージアム)は、近鉄奈良駅や奈良公園などからバスでアクセス可能なショッピングモール「ミ・ナーラ」のなかにある、エンターテインメントアクアリウムです。
奈良県は日本三大金魚の産地のひとつであり、NARA KINGYO MUSEUMでは、金魚をコンセプトとした五感を刺激するアートが展示されています。
メインの「Kingyo Museum」はプロジェクションマッピングや光、ステンドグラスなどの7つの空間に分かれており、それぞれをアーティストが手掛けています。ミラーボールが回る空間で円柱の水槽のなかを金魚が回遊する様子や、ピンク・赤などの色とりどりの花と金魚のコラボレーションなど、フォトジェニックな景観を楽しめるでしょう。
「Kingyo Museum」の奥にある「JAPANESE AQUQRIUM DISCO」は、ミラーボールの光が水槽の内部で反射する様子が印象的な空間です。世界初のダイヤモンドカット水槽はとても煌びやかで、華のように泳ぐ金魚の姿を堪能できます。
そのほかにも、江戸の街並みを再現した和の空間での展示が特徴的な「JAPONE 小路」や、プロジェクションマッピングを背景にして泳ぐ金魚を見られる「AQUA OASIS」など、ここでしか体験できないアートを満喫できるでしょう。
また、トリックアートや金魚の気持ちを体験できる「人間水槽」など、親子で楽しめるスポットも用意されています。
谷瀬の吊り橋
<出典:写真AC>
奈良県の南部「十津川村」にあり、日本有数の長さを誇る吊り橋として知られる「谷瀬の吊り橋」。長さ297m、高さ54mの吊り橋は、歩くたびにゆらゆらと揺れるスリル満点のスポットです。
眼下には美しく流れる十津川(熊野川)が、周囲には渓谷に沿って連なる山々が見られる絶景が特徴的で、大自然のなかを空中散歩しているような気分が味わえるでしょう。周辺には駐車場や土産物店があり、橋の下のキャンプ場ではキャンプも楽しめますよ。
危ないので一度に20名以上は渡れず、足がすくむ人も多い吊り橋となっていますが、絶景やスリルを満喫したい人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
平城宮跡歴史公園
<出典:写真AC>
世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産のひとつでもあり、奈良時代の遺跡や四季折々の自然の風景を楽しめる「平城宮跡歴史公園」。710年に藤原京より遷都された「平城宮」の宮跡で、敷地内には「朱雀門」や「第一次大極殿院」などの保存・復元された建造物が点在しています。
また、平城宮跡歴史公園の見どころや1300年前の平城宮の様子がわかる「平城宮いざない館」や、発掘のジオラマ模型などが展示されている「平城宮跡資料館」など、平城宮跡について学べる施設も充実。
さらに、観光交流施設である「天平みはらし館」ではVRシアターを楽しめたり、「天平うまし館」では復原遣唐使船に乗り込めたりと、さまざまな体験ができる場所も用意されています。「天平うまし館」には、朱雀門を見ながら飲食ができるカフェ&レストランやお土産店もありますよ。
東西1.3km、南北1kmの広大な敷地のなかで、いろいろな楽しみ方ができるスポットだといえるでしょう。
3. 奈良にある寺以外の穴場観光スポット
有名なスポットは県庁所在地のある北部に集結しているイメージがある奈良ですが、中部や南部にも知る人ぞ知るスポットや、歴史を感じられる観光地などが多数あります。
ここでは、奈良にある寺以外の観光スポットのなかでも、穴場といえる場所を紹介していきます。
面不動鍾乳洞(めんふどうしょうにゅうどう)
<出典:写真AC>
面不動鍾乳洞(めんふどうしょうにゅうどう)は、吉野郡天川村洞川に位置し、県の文化財にも指定されている観光スポットです。関西最大級の鍾乳洞で、約280mの奥行きの洞窟のなかには、ライトアップされた神秘的な鍾乳石や床から伸びた石筍の景観が広がります。
特に見所とされているのが、なかが空洞になっている「ストロー鍾乳管(ストロー状の鍾乳石)」で、自然がつくり出した珍しい鍾乳石の姿を堪能できるでしょう。
また、鍾乳洞の入り口まで、「ドロッコ」という愛称の個性的なモノレールで訪れられる点も特徴のひとつ。切り株がデザインされた電気モノレールは遊園地のアトラクションのような見た目で、自然のなかをゆっくりと登っていく時間を楽しめます。
近隣には同じくモノレールに乗って訪れられる「五代松鍾乳洞」や、「関西の軽井沢」とも呼ばれる「洞川温泉郷」などもあるので、併せて足を運んでみるのもよいでしょう。
曽爾高原(そにこうげん)
<出典:写真AC>
曽爾高原(そにこうげん)は、日本300名山のひとつである倶留尊山(くろそやま)の麓に広がる広大な高原です。秋には、約40ヘクタールはある高原がススキで覆われる景観が人気となっており、シーズンには毎年多くの観光客が訪れます。
ススキが太陽の光を浴びて銀色・金色に輝くのは11月下旬頃で、フォトジェニックな景色を眺められることでしょう。
また、曽爾村には大自然のパノラマを望みながら入浴できる露天風呂が人気の「お亀の湯」があり、観光やハイキングのあとに立ち寄るのがおすすめです。館内にはコシのあるうどんや地ビール「曽爾高原ビール」・「大和コーラ」などを味わえる食事処もあり、飲食も楽しめます。
近隣には古民家の宿や美しい自然に囲まれたオートキャンプ場、コテージなどの宿泊施設も充実しているので、大自然のなかゆったりと休日を満喫するとよいでしょう。
馬見丘陵公園
<出典:写真AC>
馬見丘陵公園は、園内に多数の古墳や子どもが遊べる遊具、四季折々の美しい自然などがある広大な公園です。
大きく「緑道エリア」「北エリア」「中央エリア」「南エリア」の4つのエリアに分かれており、自然を感じたり古墳について学んだりと、それぞれのエリアでさまざまな楽しみ方ができるようになっている点が特徴。
園内には約5,000平方メートルの「馬見花苑」や「ダリア園」、イングリッシュガーデンをモチーフにした「花の道」などがあり、色とりどりの花々が織りなす美しい景観を楽しめます。
公園内外に見られる古墳群は13基で、国指定史跡にもなっている長さ105mの「ナガレ山古墳」は、頂上まで登ることが可能です。
馬見丘陵の自然や古墳について模型・映像などで学べる公園館やカフェレストランなどもあり、子どもから大人まで滞在を満喫できることでしょう。
うだ・アニマルパーク
<出典:写真AC>
宇陀市にある「うだ・アニマルパーク」は、さまざまな動物との触れ合いや、バター作り体験・アイスクリーム作り体験などができる施設です。
駐車料金と入園料は無料のため、リーズナブルに楽しめる点が大きな魅力。無料・受付不要で参加できるふれあい体験だけでも、ポニーの撮影・やぎと羊の餌やり・鶏とうさぎの見学など5種類あり、子ども連れには嬉しいスポットだといえるでしょう。
また、展望広場にはローラーすべり台「アニマルスライダー」が、遊具広場にはすべり台やシーソーなどがあり、ファミリーで1日中楽しく過ごせます。
噴水池・ベンチなどがある自然生態園や展望台などで、雄大な自然のなかのんびりと過ごすのもおすすめです。
国営飛鳥歴史公園
<出典:写真AC>
国営飛鳥歴史公園は、飛鳥地方の史跡や歴史に触れられる、国土交通省によって整備された公園です。
総面積約60ha・5地区で成り立っており、それぞれのスポットで豊かな自然と深い歴史を感じられます。
「石舞台地区」には「蘇我馬子(そがのうまこ)」の墓と伝えられる国内最大級の方墳「石舞台古墳」があります。巨石30個を積み上げて造られたその独特の形状は、一見の価値ありだといえるでしょう。
また「高松塚周辺地区」では、1972年(昭和47年)に色鮮やかな壁画が発見され一躍有名になった、「高松塚古墳」があります。本物の壁画は修復中のため見られないものの、隣接している「高松塚壁画館」にて、精密な壁画模写や副葬品のレプリカなどの展示を見ることが可能です。
さらに、高松塚古墳に続き日本で2番目に発見された壁画古墳「キトラ古墳」がある「キトラ古墳周辺地区」も、ぜひ訪れたいエリアとして挙げられます。
4. 奈良にある有名グルメスポット
旅行をする上で、「観光地だけではなくその土地ならではの食事を楽しみたい」と思う人も多いことでしょう。
そこでここからは、奈良にある有名なグルメスポットを3か所ご紹介していきます。
三輪山本 お食事処
「三輪山本 お食事処」は、そうめん発祥の地といわれる三輪にある、本場の手延べそうめんが味わえる有名店です。麺の細さとコシの強さが最大の特徴で、口当たりも喉ごしもなめらかであるものの、食べ応えのある逸品を味わえます。
メニューは「冷やしそうめん」や夏季限定の「とろろそうめん」などのほか、温かい「にゅうめん」や数量限定の「にしんにゅうめん」など約10種類。「冷やしそうめん」には細さ約0.6mmの極細麺「白龍」が、にゅうめんには希少価値の高い「糸依プレミアム2年熟成」が使用されています。
併設されているショップにはお土産品も豊富に揃うので、家庭用はもちろん、贈答品として購入するのもよいでしょう。
柿の葉寿司 やっこ
酢飯と塩で締めたサバを柿の葉で一緒に包んだ押し寿司である「柿の葉寿司」は、奈良を代表する郷土料理のひとつ。そんな柿の葉寿司の名店として知られるのが、創業80年以上を誇る「柿の葉寿司 やっこ」です。
厳選した素材と独自の製法により、大正時代から受け継がれた風味豊かな味が「柿の葉寿司 やっこ」の特徴。一つひとつ手作業で包まれたお寿司は、程よく味がなじんだ最高の状態で提供されます。保存料などが一切使われておらず、安心して食べられる点も嬉しいポイントでしょう。
また、お店で直接食べるだけではなく、お中元・お歳暮などの品として注文することも可能です。
まほろば大仏プリン本舗 本店 プリンの森・カフェ
「まほろば大仏プリン本舗」は、奈良県内に9店舗を構える人気のお店です。その本店はおとぎ話に出てきそうなフォトジェニックな景観の建物となっており、可愛いモチーフがいっぱいの店内で飲食を楽しめるようになっています。
プリンは大仏や鹿などのパッケージが特徴的で、奈良県の食材が使われたメニューも多く展開されています。例えば奈良特産の大和茶をふんだんに使った「大和茶」味や、地酒「春鹿」を使った日本酒のプリン「大和の地酒」などの味があり、奈良らしさを存分に感じられるでしょう。
なおプリンだけではなく、お土産に適した日持ちのするクッキーやジャム、コーヒーなども販売されています。
5. 奈良にある穴場のグルメスポット
美しい自然を眺められるレストランや、歴史ある建物が改装されたカフェなどがある点も奈良の大きな魅力。
ここでは、奈良らしい雰囲気を味わえる穴場のグルメスポットを紹介します。
森のレストラン ラッキーガーデン
奈良県と大阪府にまたがる生駒山の中腹にある、豊かな自然に囲まれた場所にある「森のレストラン ラッキーガーデン」。ナンやカレーなどのスリランカ料理や、スリランカのスイーツなどが食べられるお店です。
敷地内には「羊エリア」と「桜エリア」という2つのエリアがあり、「羊エリア」がオープンカフェ空間のエリアとなっています。3種類の日替わりカレーとスリランカのおかずが楽しめる「カレープレート」や、16種類以上のスリランカ産スパイスを使ったカレーのスープを味わえるセットなど、多彩なメニューを楽しめます。
「桜エリア」はコース料理を味わえる予約専用のエリアで、個室の空間で生駒の夜景や自然の景観を眺めながら飲食できる点が魅力。
また、オリジナルのドレッシングやスリランカ産黒こしょう、雑貨などを購入できるギャラリーショップもあり、お買い物も楽しめるでしょう。
にこちゃん堂
にこちゃん堂は、明治の米蔵を改装した内装が特徴的な一軒家カフェです。店内は広々としており、足踏みミシンを使って作ったテーブルや秘密基地のような掘りごたつ式のロフト席など、フォトジェニックな空間が広がります。
食事メニューは和食をベースにハーブやスパイス、発酵調味料などが使われているヘルシーなもので、お米は黒米・玄米・酵素玄米のなかから選択可能。糠漬けや沢庵も手作りのもので、こだわりの食事を堪能できるでしょう。
江戸時代の末期から明治時代にかけての町家の面影が残る「ならまち」エリアにお店があるため、食事の前後に付近を散策するのもおすすめです。
6. まとめ
興福寺や東大寺など寺院のイメージが強い奈良ですが、ほかにも歴史を感じられる史跡や公園、博物館などが多数点在しています。
県内には美しい自然景観が楽しめる場所も多く、大都市では感じられない開放感も味わえることでしょう。また、奈良ならではの郷土料理や景観を楽しめるグルメスポットを訪れるのもおすすめです。
奈良へ旅行する際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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