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犬との旅行ガイド~連れていくか預けるか? 宿泊事情も紹介~
可愛らしい姿で毎日笑顔をくれる愛犬との暮らし。家族同然の大切な存在だからこそ、旅行の際には一緒に連れて行くべきか、お留守番をさせるべきか悩んでしまうもの。
そこで今回は、犬がいる家庭の旅行について、さまざまな選択肢や一緒に連れて行く際のポイントをご紹介します。
目次
<2. 犬は乗れる? 乗れない? 旅行に使う交通手段ごとの違い>
1. 犬を飼っていて旅行に行きたいときの選択肢は?
愛犬のいる生活は笑顔に溢れて毎日幸せだけれど、気が付くとしばらく旅行をしていない...という方も多いはず。
でも、犬を飼っているからといって旅行をあきらめる必要はありません。ここからはまず、愛犬がいるご家庭が旅行をする際の選択肢について、詳しく見ていきましょう。
犬も旅行に連れていく
<出典:写真AC>
まずは思い切って愛犬も一緒に旅行へ連れて行ってみるという選択肢を考えてみましょう。
近年は犬同伴OKのホテルやペンションなども増えていますし、宿泊先や旅行先選びを工夫すれば、愛犬が一緒でも快適に旅行を楽しむことが可能です。
家族・親戚、友人などに預ける
旅行中、家族や親戚、友人など信頼できる人に愛犬を預けておくというのも選択肢のひとつになります。
その場合、犬が安心して過ごせるように犬の世話に慣れている人にお願いすることが大切なポイントです。
ペットシッターを依頼する
身近に預けられる家族や親戚、友人などがいない場合には、ペットシッターに預けるという方法も。
ペットシッターは犬や猫のお世話をしてくれる人のことで、飼い主に代わって留守中のお宅で愛犬のお世話をしたり、散歩代行などを行います。日帰り旅行などの際に夕方のお散歩をお願いすることも可能です。
ペットホテルや動物病院に預ける
長期の旅行や預ける人がいない場合には、ペットホテルや宿泊に対応している動物病院を利用するという選択肢もあります。
1泊あたりの料金が発生するため費用面での負担は大きくなりますが、施設をしっかりと見極めれば安心して預けることができます。
犬に留守番してもらう
半日など日帰りの旅行であれば、住み慣れた家でお留守番をしてもらうという方法も検討できます。
知らない人のところへ預けるよりはストレスもなく、リラックスしてお留守番ができるはずです。ただし、1泊以上の宿泊を伴う場合には、エサや排泄の問題もあるためおすすめできません。
2. 犬は乗れる? 乗れない? 旅行に使う交通手段ごとの違い
愛犬と一緒に旅行することを決めたら、まずは移動の交通手段について検討する必要があります。電車、飛行機、バス、タクシー、自家用車など、交通手段ごとに愛犬がどのように利用できるのかを調べておきましょう。
電車
鉄道会社ごとに規定は異なりますが、JRの場合にはペットは手荷物の扱いで電車や新幹線に乗せることが可能です。
手回り品の扱いになるため料金は280円ほど。特急料金は不要です。ただし、鉄道会社ごとに細かな規定が設けられているケースがあり、JR東日本では「長さ70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースに入れ、ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの」と、決められています。
また、原則として座席を使うことができないため、犬を入れたクレート(ゲージ)は膝の上や足元におきましょう。
飛行機
航空会社ごとに乗れる犬種や料金などの規定は違いますが、国内線では多くの航空会社で犬を乗せることが可能です。
ただし、飼い主と一緒に客席に連れて行くことはできず、クレートなどに入れて貨物室に預けられます。飼い主と離れるとパニックになってしまう分離不安の強い犬の場合は、避けた方が良いでしょう。
また、ブルドッグをはじめとする短頭種の犬種やチワワなどの小型犬は輸送環境の影響を受けやすいため、安全のために飛行機に乗ることはできないといった規定もあります。
飛行機は短時間で目的地まで移動することができるというメリットがありますが、犬にとっては相当なストレスになる移動手段のため、利用する際には慎重な検討が必要です。
バス
夜行バスや高速バス、ツアーバスなどでは、犬をはじめとするペットの持ち込みは禁止というのが一般的です。
一方、多くの路線バスでは電車と同様に手荷物として犬の乗車が認められています。
また、最近は犬と一緒に出かけるバスツアーなども多く企画されていて、そういう場合には貸し切りバス旅行であっても犬の同伴が可能です。ただし、犬は排泄のリズムを把握することが難しいため、長距離を移動する場合にはあまりおすすめできません。
タクシー
タクシー会社によって対応が異なりますが、愛犬の乗車を認めているタクシー会社も多くあります。
自家用車と同様に、自由に移動ができるだけでなく、他の乗客や犬のストレスを心配する必要も少ないです。犬との旅行を検討する場合には、ペット同伴OKのタクシーをチェックしておくのもおすすめです。
自家用車
<出典:写真AC>
犬との旅行で最も手軽で安心なのが、自家用車での移動です。
他の乗客を気にすることなく、自分たちのペースで旅行ができるため、移動途中で万が一愛犬がトイレに行きたがっても柔軟に対応できます。
また、愛犬も飼い主と一緒にいられることで安心して移動時間を過ごすことが可能です。最近は愛犬用のシートベルトや車内マットなど安全グッズも多くありますので、工夫して快適な環境を整えましょう。
3. 犬も宿泊できる施設にはどんなところがある?
愛犬と一緒に旅行をする場合、「どこに泊まるのか」がとても重要なポイントになります。ここからは、愛犬と一緒に宿泊できる施設について、詳しく見ていきましょう。
ペット可のホテルや旅館に泊まる
せっかく愛犬と一緒に旅行するのだから宿泊先でも一緒に過ごしたい...という方におすすめなのが、愛犬も客室まで一緒に入ることができるペット可のホテルや旅館です。施設によって宿泊可能な犬種や犬の大きさは異なりますが、寝るときや食事のときなど、ほとんどの時間を愛犬と一緒に過ごすことができます。
犬専用のサービスが付いたホテルや旅館に泊まる
一方、ホテルや旅館によっては、宿泊期間中は犬専用の施設で愛犬を預かってくれるところもあります。客室まで愛犬を連れて行くことはできませんが、ゆっくり温泉や食事を楽しめるのが魅力です。
ペンションに泊まる
<出典:写真AC>
ペンションの中にも愛犬同伴OKの施設が数多くあります。避暑地のペンションなどでは、自然豊かな環境にドッグランやプールなどの愛犬専用の施設が充実しているところも多く、思いっきり走らせたり体を動かすことができるのが魅力です。愛犬同士の交流を楽しみに、ペンションを利用する人も少なくありません。
4. 犬と一緒に宿泊する際の注意点
愛犬と一緒に泊まれる施設は意外とたくさんありますが、どんな犬でも泊まれるという訳ではありません。
ほかの犬連れの家族や一般の利用客の迷惑にならないためにも、原則として基本的なしつけができていることはマストです。他の犬に対して攻撃的に吠えてしまったり、排泄のコントロールができない、無駄吠えが多い場合などは、せっかくの旅行中も気疲れしてしまいます。
また、施設によってはワクチンの接種証明書の提示やノミ・ダニ・フィラリアの薬を服用していることを証明する必要があるところも。受け入れる条件なども含めて、事前に施設側に確認しておくのが安心でしょう。
5. ペットホテルはどんなところ? いくらかかる?
愛犬をお留守番させる際の選択肢のひとつでもあるペットホテル。実際に利用する場合にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
施設やサービス、犬種によっても料金は異なりますが、一般的には1泊4,000円〜15,000円というのがひとつの目安になります。小型犬よりも大型犬の方が料金は高くなり、施設によっては大型犬の受け入れをしていないところもあるため事前の確認は必須です。
ペットホテルは一般的に長期預かりにも対応しているところが多く、宿泊と一緒にシャンプーやトリミングに対応してくれるところもあります。ただし、施設によっては夜間にスタッフが常駐しないところもあるため、分離不安の強い犬や持病を抱えている犬などを安心して預けるには事前の情報収集が大切です。
6. ペットシッターはどんなサービス? いくらかかる?
ペットホテルと比べると、まだまだあまりメジャーではないペットシッター。サービスの内容は料金が気になる方も多いのではないでしょうか。
ペットシッターというのは、犬や猫などのペットのお世話を専門に行ってくれる人のことで、基本的にはそのペットの留守宅でお世話を行います。餌やりや排泄の片付けなどはもちろん、散歩代行も対応してくれるため、普段に近い環境で愛犬をお留守番させることが可能です。
金額はサービスの内容によっても異なりますが、小型犬の場合は1時間あたり2,500〜3,000円、大型犬の場合は1時間あたり3,000円〜5,000円がひとつの目安になります。
預ける犬の頭数が多い場合や、ハイシーズンなどには料金が割増になることも。また、よその人に対して警戒心の強い犬や、持病などを抱えている犬の場合には、預かりに対応していないこともあるため事前に確認してみましょう。
7. 犬を旅行に連れて行くときに必要&便利なグッズ
愛犬と一緒に旅行をする際には、どんなグッズがあるといいでしょう。
移動手段に自家用車や公共機関などを利用する場合や犬同伴OKの宿泊先を利用する際に欠かせないのが、キャリーバックや持ち運び可能なクレートです。移動時に愛犬を入れるだけでなく、宿泊先で寝かせるときにも役立ちます。
<出典:写真AC>
また、移動距離が長くなりそうな場合には、万が一に備えてポータブルトイレを準備しておくのが安心でしょう。
自家用車の車内で安全に過ごすための犬用のシートベルト、汚れた足などをふくためのウェットシートなどもあると便利です。
8. 犬を留守番させるときに必要&便利グッズ
半日程度であれば、愛犬を自宅でお留守番させておくことも可能です。その際に便利なのが、決まった時間にエサが出てくる自動補給機。万が一渋滞などで帰りが遅くなってしまった場合でも、愛犬の食事時間を守ることができます。
また、留守番中の愛犬を見守るためのペットカメラがあれば、気になる愛犬の様子を旅先からチェックすることも。
<出典:写真AC>
機種によってはスマホなどを通して声かけできるものもあるため、いたずら防止にも役立ちます。
愛犬と一緒に生活していると旅行できないというわけではないものの、実際にどうしようか迷ってしまうことも多いでしょう。上記でご紹介した内容を参考にして、さまざまな選択肢のなかから愛犬に合った最適な方法を選んでくださいね。
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