イギリス発祥!「ヴィーガン」というライフスタイルを改めて解説します!

ヴィーガンフード イギリス

イギリスではヴィーガン(完全菜食主義者)が急増中です。もはや「食生活」に限らずライフスタイル、生き方のひとつとしてとらえられているヴィーガンのイギリス人がどんなものを食べてどんな暮らしをしているのかをご紹介します。

目次

ヴィーガンとは?

ヴィーガン(完全菜食主義者)という概念はイギリスが発祥

ベジタリアンの中でもより厳しく菜食主義を貫く食生活をするヴィーガン(完全菜食主義者)という概念はイギリスが発祥と言われています。1940年代に「ヴィーガン協会」が発足された際に作り出された言葉とされています。

以前から知られている「ベジタリアン」と「ヴィーガン」の違いはなに?

ベジタリアンは野菜中心の食生活をする人たちの総称でもありますが、一般的には、肉や魚介類を食べない、ただし動物性でも乳製品や卵は食べる人が多いです。一方、ヴィーガンは「完全菜食主義者」なので卵や乳製品なども食べずに完全に植物由来の食べ物しか口にしません。

増え続けるヴィーガン人口

現在イギリスでは約10%程度の人がベジタリアンで、そのうちの半分近くがヴィーガンであると言われており、ベジタリアン、ヴィーガン人口ともに増え続けています。

特に、ヴィーガンは、環境問題などに意識が高い人に多く、サステイナビリティを意識する上で「自然界から搾取しないライフスタイル」として多くの人に支持されています。

気軽に挑戦できるかも?ヴィーガン、ベジタリアンフードが豊富なイギリス

ごはんにお肉やお魚のおかずを食べるというスタイルで育った日本人にとっては「ヴィーガンってなにを食べている?」と思いがちですが、イギリスではスーパーマーケットやカフェ、レストランなどでも数多く手軽にヴィーガンフードが手に入ります。

最大手スーパー「Tesco(テスコ)」

ヴィーガンフード

最大手スーパー・テスコには、ベジタリアンとヴィーガンのコーナーが大きく設置されています。野菜スープのようなものはもちろん、代替肉を使ったソーセージやベーコン、パスタやインド料理系なども並んでいます。

ヴィーガンピザ

おどろきは、チーズを使っていない「ヴィーガンピザ」。普通のピザにしか見えませんよね?

牛乳に替わるミルク

牛乳に替わるミルク(ソヤミルクやアーモンドミルク、オーツミルクなど)の種類も豊富です。

Pret A Manger(プレタモンジュ)

プレタモンジュ

人気のカフェチェーン「プレタモンジュ」では、ヴェジタリアン専門の店舗もイギリス国内で6店舗、展開されています。

>>Pret A Manger(プレタモンジュ)公式サイトはこちら

サンドイッチやバケット類もすべてもベジタリアン

扱っているサンドイッチやバケット類もすべてもベジタリアン、もしくはヴィーガンです。

ヴィーガンフード

ベジタリアンかヴィーガンかもしっかり表記されているためとても分かりやすいです。

SUSHI&BENTO WASABI(わさび)

WASABI(わさび)

ヴィーガンの人の増加によって再び注目を集めており、イギリスでは密かな日本食の再ブームが訪れています。

ファーストフードのような雰囲気で、店内でイートインすることも可能ですが、テイクアウェイも人気のWASABI(わさび)はヴィーガンのイギリス人に大人気です。

お魚を使わないお寿司

お魚を使わないお寿司が彩りよく並び、軽いランチにぴったりのセットが6ポンド前後(約900円)程度です。インフレの激しいイギリスでは、まあまあリーズナブルと言えます。こちらもしっかりヴィーガンがベジタリアンの表記がされています。

ヴィーガンチョコレート専門店「Montezuma's(モンテズマ)」

ヴィーガンチョコレート専門店 モンテズマ

チョコレートはミルクが入っているため、以前はヴィーガンの人が恋しいと思う食材の常に上位でしたが、現在ではなんとヴィーガンチョコレート専門店まであります。ポップな雰囲気の店内には様々な種類のチョコレートが並びます。

ヴィーガンチョコレート専門店 モンテズマ

ヴィーガンチョコレート専門店 モンテズマ

もちろんサステイナビリティも意識された栽培、製造方法でヴィーガンに支持されています。値段は普通の板チョコレートが2.5ポンド(約400円)ほどと決して安くはありませんが、ヴィーガンの人がご褒美として買ったり、ヴィーガンのお友達へのちょっとしたプレゼントとしても人気です。

>>Montezuma's(モンテズマ)公式サイトはこちら

ヴィーガンは「生き方」そのもの

ヴィーガンバーガーもしくはベジタリアンバーガー

パブでもかなり一般的にヴィーガンバーガーもしくはベジタリアンバーガーが食べられます。パテの部分は代替肉のときもあれば、お芋や豆腐などで作られたコロッケのようなものが挟まっていることもありますが、ありきたりのハンバーガーよりずっとおいしいことが多く、パブに行くと決まってメニューをチェックします。

「食に疎い」と言われ悪名高いイギリスですが、なぜヴィーガンはこんなに浸透しているのかと思うかもしれません。

その理由は!ヴィーガンは「食」ではなく「ライフスタイル」だからと私は思います。

イギリスでは自分らしさ、自分が好きなものを「自ら選んで」生きていくことの大切さを学校や家庭で叩き込まれて育ちます。そのため環境問題に熱い想いがある人や、健康的な食生活にあこがれる人が次々と「ヴィーガン」という生き方を選択しているのです。

よって、人数が増えれば需要も上がるため、飲食業界では「ヴィーガン」向けの展開がされています。また、ヴィーガンは食生活にとどまらず、「ヴィーガンコスメ」「ヴィーガンファッション」というように自然を搾取しないライフスタイルとして定着しています。

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ちき

イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。

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