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【沖縄】飛行時間は8分!日本最短空路に乗ってきた!
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回、紹介するのは日本最短空路(一番距離が短い路線)です。島国日本ですが、国内にはたくさんの航空路線があります。そのたくさんある航空路線の中で最短路線ってどの路線かご存知でしょうか?
今やネットの時代...、調べればすぐに分かると思いますが、まだたびこふれで記事がありませんでしたので、実際に搭乗し、その体験記を記事にしました。離陸してすぐに着陸...。あっという間に到着する日本最短路線にようこそ!
目次
概要
- 日本国内で最短空路は沖縄県の北大東空港から南大東空港間の路線
- 距離は8マイル(1マイルは1.6kmなので12.8kmです)
- 運航している航空会社は琉球エアーコミューター(RAC)。RACは沖縄の離島を結ぶコミューターエアラインで日本航空グループ
参考資料として2023年9月1日~2023年10月28日の時刻表で北大東空港および南大東空港を発着する航空便を書き出してみました。
参考資料
- 那覇空港⇒北大東空港(369km)13:10発/14:15着 RAC847便 月・金・土・日の週4便運航
- 北大東空港⇒那覇空港(369km)15:35発/16:35着 RAC848便 火・水・木の週3便運航
- 那覇空港⇒南大東空港(362km)08:00発/09:00着 RAC861便 毎日運航、13:10発/14:15着 RAC867便 火・水・木の週3便運航
- 南大東空港⇒那覇空港(362km)09:30発/10:30着 RAC862便 毎日運航、15:35発/16:35着 RAC868便 月・金・土・日の週4便運航
- 北大東空港⇒南大東空港(13km)14:45発/15:05着 RAC736便 月・金・土・日運航
- 南大東空港⇒北大東空港(13km)14:45発/15:05着 RAC735便 火・水・木運航
※発着時刻は時期により異なります。
これをつなぎ合わせるとこうなります。
【毎日運航】
- 那覇空港⇒南大東空港08:00発/09:00着 RAC861便
- 大東空港⇒那覇空港09:30発/10:30着 RAC862便
【月・金・土・日運航】
- 那覇空港⇒北大東空港13:10発/14:15着 RAC847便
- 北大東空港⇒南大東空港14:45発/15:05着 RAC736便
- 南大東空港⇒那覇空港15:35発/16:35着 RAC868便
【火・水・木運航】
- 那覇空港⇒南大東空港 13:10発/14:15着 RAC867便
- 南大東空港⇒北大東空港14:45発/15:05着 RAC735便
- 北大東空港⇒那覇空港15:35発/16:35着 RAC848便
僕が搭乗したルート 2023年1月28日(土)
- 那覇空港⇒北大東空港13:10発/14:10着 RAC847便
- 北大東空港⇒南大東空港14:40発/15:00着 RAC736便
- 南大東空港⇒那覇空港15:30発/16:40着 RAC868便
※発着時刻は当時のものです
北大東島(きただいとうじま)
沖縄本島から東へ約360kmに位置する人口約650人、面積は11.93平方メートル、周囲は18.3km、最高点は74mです。(ウィキペディア参照)
南大東島(みなみだいとうじま)
沖縄本島から東へ約400kmに位置する人口約1,270人、面積は30.53平方メートル、周囲は21.2km、最高点は75mです。(ウィキペディア参照)
使用機材
この路線で使用している機材は、琉球エアーコミューターのボンバルディアDHC-8-Q400CC(カーゴコンビ)です。飛行機にはボーディングブリッジ(搭乗橋)を付けず、バスや徒歩での移動になります。
なので、飛行機のそばで写真を撮ることができます。
この機体の客席数の標準仕様は74席ですが、客室を50席にすることで通常の仕様よりも貨物室を拡充した貨客混載型の機材です。
最後部からの機内の雰囲気。
客室の快適性も良く、明るい機内に加え、座席のシート間隔が広くなっています。
那覇空港⇒北大東空港
【2023年1月28日(土)】那覇空港⇒北大東空港13:10発/14:10着 RAC847便
※発着時刻は当時のものです。
那覇空港で出発待ちの様子です。飛行機には後方のバスにて移動となります。
北大東空港へ向け飛行中。
北大東空港へ着陸シーンを動画で撮影しました(約5分30秒)。この時のルートは南側からの進入。なので10秒から1分15秒にかけて南大東島上空を通過しています。
北大東空港へ着陸。飛行時間は46分でした。北大東空港は沖縄の離島空港と同じく簡素な建物です。
北大東空港ではこちらで降りる人(真っすぐ進む)とそのまま南大東空港へ向かう人(左へ進む)の通路が分かれていました。
北大東空港⇒南大東空港
【2023年1月28日(土)】北大東空港⇒南大東空港14:40発/15:00着 RAC736便
※発着時刻は当時のものです。
いよいよ日本最短空路に搭乗します。なんと飛行時間(飛んでいる時間)は8分でした!
その時の様子をすべて動画で撮影しましたのでご覧ください。なお、ベルトサインは消えることありませんでした(笑)
南大東空港は斬新な建物でした。
南大東空港でもこちらで降りる人(真っすぐ進む)とそのまま那覇空港へ向かう人(右へ進む)の通路が分かれていました。
南大東空港⇒那覇空港
【2023年1月28日(土)】南大東空港⇒那覇空港15:30発/16:40着 RAC868便
※発着時刻は当時のものです。
南大東空港を離陸。島へ別れを告げながら上昇を続けます。飛行時間は1時間5分でした。
那覇空港へはひたすら西向きに飛行。
那覇空港に戻ってきました!
北大東空港⇔南大東空港間を利用した際に気がついた点と注意点
気がついた点
曜日によって那覇空港⇒北大東空港⇒南大東空港⇒那覇空港、那覇空港⇒南大東空港⇒北大東空港⇒那覇空港の三角フライトで運航しています。
下記の北大東島と南大東島の地図をよくご覧ください。
どちらの空港も島の東側にあり、滑走路の向きはどちらの空港も南北に造られています。そして、北大東島と南大東島の滑走路がほぼ真っすぐ延長線に位置しています。
飛行機は向かい風に向かって離着陸します。となると、北大東島から南大東島へは南風(南から北へ向かって吹く風)だと北大東島から南大東島まで真っすぐ飛びます。逆に、南大東島から北大東島までは北風(北から南へ向かって吹く風)だと南大東島から北大東島まで真っすぐ飛びます。
僕のときは北大東島から南大東島へ飛びましたが、北風(北から南へ向かって吹く風)だったので、一度北へ向けて離陸し、南へ旋回し、南大東島の南まで出て、北へ向かって旋回して着陸する航路でした。今回、飛行時間が8分でしたが、上記理由なしで真っすぐ離着陸すればもっと飛行時間が短いのではないかと思いました。
またさらなる短時間飛行に挑戦しないと(笑)。風向きを事前に調べてフライトを選ぶべきですね。(難しいことですが...)
注意点
- 50席の飛行機なので常に混み合っています
- 琉球エアーコミューターの独占運航のため、早割などの割引運賃はほとんど適用されていません(島民割引があるのかもしれませんが)
- 1フライトずつ購入する必要があり、費用がかかります
- 三角フライトで日帰りも可能ですが、往復セイバー運賃は使えなかったと思います
- 10分弱のフライトなのに航空運賃が高いのが難点です
⇒当路線は2024年8月1日から運休となります(運航再開は未定)。搭乗できる期間はあとわずか。乗りたい方はお早めに!
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。