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【四季と宿をめぐる旅】北海道〜北こぶし知床ホテル&リゾートと 流氷〜
一度は見たい冬の北海道の風物詩・流氷。せっかくならホテルのオーシャンビューのお部屋から味わってみてはいかがでしょうか?
きたこぶし知床ホテル&リゾートは、知床を代表する老舗リゾートホテル。オホーツク倶楽部客室に宿泊すれば、常に流氷を眺めつつラグジュアリーな滞在を楽しむことが可能です。
サウナー北の聖地と呼ばれる「流氷サウナ」や、オホーツク倶楽部宿泊者だけが予約することのできる「Grill Shiretoko」など最高のおもてなしが待っています。
目次
知床の自然の出発点・流氷
海から山まで手付かずの自然が一続きで残っている「世界遺産・知床」。実はその生態系の原点が流氷だということはご存知でしょうか。
流氷により海水面が冷やされることで、海の下にたまっていた栄養塩類が海水面まで浮上します。その結果、栄養塩類をもとに植物プランクトンが爆発的に増殖。
そして流氷の裏に張り付いた植物プランクトンを求め、動物プランクトンや魚介類が集まります。最後にそれらを求めて猛禽類が飛び交い、哺乳類がやってくるのです。
流氷の海は、栄養の宝庫。まさに流氷とは、知床の食物連鎖の出発点と言えるでしょう。
知床を堪能する老舗リゾートホテル
大自然の神秘と言える流氷。一度は見てみたい冬の知床の風物詩です。そんな流氷を満喫したい方におすすめしたい宿泊先が「北こぶし知床 ホテル&リゾート」。2020年に創業60周年を迎えた老舗リゾートホテルです。
知床の自然と共生してきたホテルは、現地を満喫できるように凝らされた趣向が盛りだくさん。
流氷を眺めながら足湯に入れる「流氷テラス」や、流氷を通年展示する「ミニ流氷館」、斜里来運神社を分社した「知床来運神社」など、知床の世界観が見事に施設内に演出されています。
オホーツク倶楽部とGrill Shiretoko
せっかく宿泊するのであれば、「オホーツク倶楽部」のお部屋がおすすめ。ワンランク上のサービスを受けられる、全室オーシャンビューのモダンな作りのお部屋です。
オホーツク倶楽部の宿泊者は、専用のオホーツクラウンジを利用できるほか、夕食にコース料理・Grill Shiretokoを選択することができます。
中でもスイートを冠した58平米のお部屋には、ラグジュアリーな意匠があしらわれ、サウナ or 露天風呂が付いています。
オホーツク海が流氷に覆われる1月下旬〜3月上旬、気候条件が良ければ、どこまでも続く流氷原を横目に入浴を楽しむことができます。時間帯によって少しずつ表情を変えていく流氷の絶景に心を奪われます。
Grill Shiretokoは、和食の趣向を盛り込んで提供される洋食の創作コースメニュー。知床エゾシカファームのヴェニソン(鹿肉) をはじめ、知床半島・道東の食材を贅沢に使用しているのが特徴です。
また中には、道産食材とオリーブオイルのコラボレーションも見られます。これはホテルのルーツが、かつて香川県から知床に入植した開拓農家であるという理由から。バックグラウンドを大切にし、遊び心も取り入れる当ホテルらしさが表れていますね。
サウナー北の聖地・流氷サウナ
北こぶし知床 ホテル&リゾートは、サウナーの北の聖地と呼ばれています。その理由は、2021年に完成したこの「流氷サウナ」。サウナシュラン2022にも選出されており、今北海道で一番有名なサウナと言っても過言ではありません。
独特の流線型の形状でデザインされ、窓の先には流氷パノラマを眺めることができます。流氷を眺めながら汗をかき、ととのう瞬間は至福のひとときです。
毎朝9:30〜10:00までオフィシャル撮影タイムが設けられており、宿泊者はサウナの中で記念写真を撮ることができます。流氷を見にきたという思い出を象徴する、SNS映え間違いなしの一枚が撮れますよ。
北こぶし知床ホテル&リゾート
- 住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ東172番地
- TEL : 0152-24-3222(予約センター)
- 予算:16,000円前後〜
- 公式サイト:北こぶし知床ホテル&リゾート
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土庄雄平
- 1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。