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【四季と宿をめぐる旅】北海道〜きらの宿すばるとシマエナガ〜
冬の道東といえば流氷が有名ですが、実は野鳥の宝庫だということはご存知でしょうか?流氷の上を飛ぶオオワシやオジロワシをはじめとして、雪の妖精に例えられるシマエナガにも出会うことができます。
今回はそんな冬の道東を満喫できるペンションをご紹介します。チェックアウト前に、野鳥鑑賞に没頭する時間は至福のひととき。ほかにも源泉掛け流しのお湯や、北海道の山海の幸が味わえるお料理まで魅力盛りだくさん!
目次
美留和の森のアットホームなペンション
今回ご紹介する「きらの宿すばる」が位置しているのは、屈斜路湖と摩周湖の間、国道391号線から少し脇に入ったところ。摩周湖の伏流水をたたえる豊かな樹林帯の中に佇んでいます。
エゾマツやミズナラ、ダケカンバなど緑鮮やかな生命力あふれる森は、冬になると一面純白に。まるで雪桜が咲き誇るような、美しい景色が広がります。
そんな厳しくも美しい自然の中に佇んでいる「きらの宿すばる」は、アットホームな温泉付きペンション。人情味あふれるオーナー夫妻と元気な看板犬・マカリーが迎えてくれます。
お宿の中は、木のぬくもり溢れるアットホームな空間。お部屋も何だか、実家に帰ってきたような安心感があります。
源泉掛け流しの温泉や北海道の幸を堪能
きらの宿すばるの魅力の一つは、「源泉掛け流しの貸切風呂に入り放題」ということ。内湯はこんこんと緑がかった単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)のお湯が流れる大きな湯船。少し熱めの湯温で、身体を芯から温めてくれます。
またハンドメイドの野趣に富んだ露天風呂も素晴らしいです。冬には一面雪景色を眺め、鳥のさえずりを聞きながらゆったりとお湯に浸かれます。運が良ければ、エゾリスが走る姿を見られることも。
そしてもう一つ、きらの宿すばるに泊まる大きな魅力が、「おしゃれで美味しい郷土料理」をいただけることです。オーナー夫妻が協力して、地元食材の詰まった家庭料理フルコースを振る舞ってくれます。
野菜を主体としながら、山海の幸が揃う豪華な内容に大満足間違いなし!中でも、自家製ななつぼしといただく、ほろほろとお肉がくずれる「道産牛の赤ワイン煮込」の美味しさが忘れられません。
朝食の時間に楽しむ野鳥との出会い
きらの宿すばるに泊まる醍醐味と言えるのが、ロビーから楽しめる野鳥鑑賞です。宿の周囲には、鳥の餌台が設置されており、オーナーさんが朝食の開始時間に合わせて餌をセットしてくれます。
するとウソやエナガなど様々な鳥の姿が。運が良いと、雪の妖精「シマエナガ」も見られます。厳しい寒さの中でも、鳥たちはとても元気です。室内から野鳥をこれほど鑑賞できるお宿は、珍しいのではないでしょうか。
また時折、鳥の餌を盗み食いしにくる動物の姿が見られることも。しんしんと雪が降る中で、一心不乱に餌を食べるエゾリスは可愛いですよ。
一期一会の冬の道東を満喫できる名宿
一期一会の自然を楽しめる冬の道東。「きらの宿すばる」は、そんな北海道の雄大な自然と極上のおもてなしを味わえる素晴らしいお宿です。
冬にはタンチョウが飛来する鶴居村にも近いので、ぜひ旅程に組み入れてみてはいかがでしょうか。きっと満足度が何倍も上がる旅になると思います。
きらの宿すばる
- 住所:北海道川上郡弟子屈町美留和原野286
- TEL : 015-482-2224
- 予算:1泊2食付き12,800円~15,800円
- 公式サイト:きらの宿すばる
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土庄雄平
- 1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。