「バウチャー」の意味は何? ホテルバウチャーの使い道も紹介

VOUCHER

ホテルを予約したとき、あるいは現地ツアーを手配したとき、Eメールでバウチャーが送られてくるはず。旅するうえで大切なそんなバウチャーについて、詳しく知っていますか?

この記事では、バウチャーの意味、バウチャーとチケットの違い、そしてホテルバウチャーの役目や使い方を解説。さらに、「ホテル宿泊時にバウチャーは実際必要?」、「必要なのにホテルバウチャーの印刷を忘れてきたら?」といった疑問にも答えます!

目次

<1. バウチャーの意味とは>

<2. バウチャーとチケットはどう違う?>

<3. ホテルバウチャーは何のためにある?>

<4. ホテルバウチャーの使い方>

<5. ホテル宿泊時にバウチャーは実際必要?>

<6. 必要なのにホテルバウチャーの印刷を忘れてきたら?>

<7. 航空会社が発行するホテルバウチャーもある?>

<8. ジェットスターの「フライトバウチャー」とは>

<9. バウチャー提示を求めてくる英語とその回答>

1. バウチャーの意味とは

そもそもバウチャーとは、どんな意味がある言葉なのでしょうか? 英語でVoucherは、引換券、割引券、金券、クーポン券といった複数の意味をもつ言葉。つまりバウチャーといっても、どの意味のバウチャーなのか、きちんと把握しておく必要があります。そこで、旅行でよく使われる2つのバウチャーの意味について解説します。

ホテルなどの予約確認書としてのバウチャー

旅行で最も馴染み深いのは、ホテルなどの予約確認書としてのバウチャーです。旅行代理店や宿泊予約サイトを通じてホテルを予約すると、Eメールで予約確認書が送られてきますよね。それがいわゆるホテルバウチャーです。

ホテルバウチャーには、ホテルの名称、住所、連絡先とともに、宿泊者の氏名、人数、予約した部屋のタイプ、宿泊する日程、特別リクエストの有無、そして宿泊料金を支払い済みか否かなどが記載されています。ホテルを予約した証明書として、これを当日フロントに提示することで、スムーズなチェックインが可能になるのです。

またホテルだけではなく、旅行代理店を通じて航空券を予約したときにバウチャーが発行されることもあります。この場合、空港のカウンターにバウチャーを提示し、航空券と引き換えてもらうようにしましょう。

このほか、現地ツアーやアクティビティ、観光施設を予約したときにバウチャーが発行されることもよくあります。現地でバウチャーを提示することでそのまま利用できるパターン、現地でバウチャーをチケットに交換してもらう必要があるパターンなど様々ですが、旅をスムーズに進めるためにもバウチャーを持参していくのがいいでしょう。

割引券・クーポンなどとしてのバウチャー

もうひとつ、旅行でよく使われるのが、割引券・クーポンなどとしてのバウチャーです。たとえば宿泊予約サイトなどが、宿泊料金が割引になるクーポンを配布していることがありますよね。そのクーポンが、バウチャーのひとつと言えるでしょう。

航空会社がクーポンコードの記載されたバウチャーを発行するケースのほか、ホテルが施設内のレストランやショップで使えるバウチャーを発行するケースなどもあります。いずれの場合も、有効期限が設けられていることが多いので、使うときは注意するようにしましょう。

2. バウチャーとチケットはどう違う?

チケット
<出典元:写真AC

ひとつ気をつけたいのは、バウチャーとチケットはまったく別の物であるということ。バウチャーとは予約を証明する確認書のこと、それに対してチケットは航空券や鉄道の乗車券、観光施設の入場券のように、それ自体が価値を持つ券のことです。

たとえば現地の観光施設を予約したとき、Eメールで送られてきたものが、バウチャーなのかチケットなのかをしっかりと確認するようにしましょう。どちらの場合も持参をおすすめしますが、とくにチケットの場合は持っていかないと観光施設に入場することができません。バウチャーとチケットの違いを理解して、どちらも大切に持参して旅に出るのがいいでしょう。

3. ホテルバウチャーは何のためにある?

旅先でホテルに泊まるとき、フロントに予約確認書を提示したことは、誰にでも経験があるはず。そんなホテルバウチャー、何のために存在しているのか知っていますか?

ホテルバウチャーとは、宿泊の予約が完了していることを証明する書類。宿泊料金を支払い済みの場合は、その支払いを証明する書類にもなります。つまりホテル側は、目の前にいる旅行者が、宿泊の予約をして支払いを済ませた本人であることを、このホテルバウチャーで確認するのです。

旅行者にとっては、ホテルバウチャーをフロントに提示することで、スムーズに、そして安心してホテルにチェックインすることができます。ホテルバウチャーには、予約した宿泊者の氏名や宿泊する日程などが記載されているため、それらを口頭で説明する必要もありません。またチェックアウトの際、支払い済みであるのに宿泊料金を請求されてしまった場合でも、ホテルバウチャーを提示することですでに支払い済みであることを証明できます。

ホテルにとっても、そして旅行者にとっても、お互いの安心を支えてくれるのがホテルバウチャー。たった1枚の予約確認書ですが、実は大事な役目を果たしてくれているのです。

4. ホテルバウチャーの使い方

さて、そんなホテルバウチャーですが、実際に旅に出るとき、どのように使ったらいいのでしょうか?

ホテルを予約して、Eメールでホテルバウチャーが送られてきたら、まずは記載事項に誤りがないかきちんと確認しましょう。海外旅行の場合、パスポートと合わせてチェックされるので、宿泊者の氏名のスペルに誤りがないかもよく確認。チェックインとチェックアウトの日付も間違いやすいので、確認するようにしましょう。

ホテルバウチャーは、出発前に自分で印刷したうえ持参していくのが安心。ホテルの連絡先や宿泊の詳細が変更になることもあるので、なるべく出発直前に印刷するのがいいでしょう。もし自宅にプリンターがない場合、コンビニのネットプリントサービスを利用するのが便利。スマホアプリを使えば、近くのコンビニで簡単に印刷することができます。

また、ホテルバウチャーはPDFファイルとして届くことが多いので、そのままスマホに保存しておくとさらに安心。万が一ホテルバウチャーの紙を紛失しても、スマホに保存したホテルバウチャーを使えるでしょう。

あとはホテルにチェックインするとき、印刷したホテルバウチャーをフロントに提出すれば大丈夫。海外の場合は、パスポートと一緒に提出しましょう。そのホテルバウチャーを確認しながら、チェックインの手続きを進めてくれるはずです。

5. ホテル宿泊時にバウチャーは実際必要?

ホテル フロント
<出典元:写真AC

ここまで読んで下さった方の中には、「最近はホテルバウチャーなんて持っていかなくても大丈夫じゃない?」と思っている方もいるかもしれません。確かに最近では、宿泊者の情報は電子的に管理されているため、スマホでバウチャー画面を提示するだけで問題ないケースや口頭で氏名を伝えるだけで済むケースも多くなっています。

ただ、安心して旅に出るという意味でも、バウチャーを持参していく方がいいでしょう。バウチャーは予約や支払いを証明する書類のため、トラブルが起きてしまったとき、大きな効力を発揮してくれるからです。とくに海外の場合、口頭で説明することが難しいこともあるので、手元にバウチャーがあるのは安心です。また、ホテル側の負担を減らすためにも、バウチャーを持参していく方がスマート。気持ちよく旅をするためにも、できるかぎりバウチャーは持っていくといいでしょう。

6. 必要なのにホテルバウチャーの印刷を忘れてきたら?

旅に出発してから、ホテルバウチャーの印刷を忘れたことに気づいたときはどうすればいいのでしょうか?

国内の場合は、コンビニのネットプリントサービスを利用するのがいいでしょう。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどで、スマホアプリを通じてバウチャーの書面を登録することで、簡単に印刷することができます。

海外の場合は、まずはホテルのフロントに相談してみましょう。フロントで直接印刷してくれたりホテルのパソコンを借りて印刷させてもらえたりすることがほとんどです。ホテルでの印刷が難しい場合、街のインターネットカフェを探しましょう。ヨーロッパなどでは、印刷やコピーの専門店を利用するのも便利です。

7. 航空会社が発行するホテルバウチャーもある?

飛行機
<出典元:写真AC

ここまで紹介してきたのは予約確認書としてのホテルバウチャーですが、実は航空会社が発行するホテルバウチャーもあります。

たとえば、航空機が遅延したことで旅行者が乗り継ぎ便に間に合わなかった場合、航空会社が特別にホテルを手配してくれることがありますよね。そのような航空機の乗り継ぎのトラブルや運休などで、ホテルに宿泊しなければならなくなった旅行者のために、航空会社が発行するホテル利用券のことを、ホテルバウチャーと呼ぶのです。利用する機会は多くないですが、思わぬハプニングのときなど、利用することはあるかもしれません。

8. ジェットスターの「フライトバウチャー」とは

ところで、人気のLCC・ジェットスターに「フライトバウチャー」というものがあることを知っていますか?

ジェットスターのフライトバウチャーとは、ジェットスターの航空券を購入するときに使えるクーポンとしてのバウチャーのこと。一部の運賃の航空券のキャンセルや欠航、運休などで払戻しを受ける際に、このフライトバウチャーを受け取ることができます。バウチャーに記載された本人のみ利用することが可能。利用方法は簡単で、新たに航空券を購入する際にバウチャー番号を入力するだけです。

フライトバウチャーで注意したい点は、1枚につき利用できるのは1度のみで、航空券の購入金額がフライトバウチャーの金額に満たない場合でも、差額の払戻しは行われないこと。また有効期限は発行日から183日間なので、およそ半年以内に使う必要があります。2022年から日本航空(JAL)のマイルをジェットスターのフライトバウチャーに交換できるサービスも始まり、より利便性が高まっています。

またジェットスターには、「ギフトバウチャー」と呼ばれる、航空券の支払いに利用できるギフト券もあります。贈り方は簡単で、名前やメールアドレスなどの必要事項を入力して、送信するだけ。有効期限は6ヶ月で、自分宛に送信することもできます。

9. バウチャー提示を求めてくる英語とその回答

海外のホテルでバウチャーの提示を求められるとき、どんな英語が使われるのでしょうか?

ホテルバウチャーは英語で「hotel voucher」。このほかにも予約確認書の意味として、「confirmation slip」、「confirmation letter」、「reservation slip」といった英語が使われることもあります。フロントでバウチャー提示を求められる場合は、次のように聞かれることが多いでしょう。

「May I have your voucher?(バウチャーを見せていただけますか?)」

そう聞かれたら、パスポートと一緒にバウチャーを提出しながら、次のように答えればスマートです。

「Here is the hotel voucher and my passport.(こちらがホテルバウチャーと私のパスポートです)」

もちろん、ただバウチャーとパスポートを提出するだけでも大丈夫ですが、ちょっとした英語を使うだけで、より気持ちよくチェックインすることができますよ。

旅行におけるバウチャーには、ホテルなどの予約確認書としての意味と、割引券・クーポンなどとしての意味があります。ホテルバウチャーは、スムーズにチェックインの手続きを進めるためにも、印刷したうえ持参していくのがいいでしょう。バウチャーについて覚えておくだけで、旅の安心感はより高まります。次の旅へ出るとき、ぜひ役立ててみてください。

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手塚 大貴

沢木耕太郎氏の『深夜特急』がきっかけで、アジアやヨーロッパ、南米など世界各地をひとり旅。オリンピックやサッカーワールドカップなど、スポーツ観戦の旅も好き。実は世界遺産検定マイスター。旅エッセイやコラムも得意としています。

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