【ペルー】アレキパ市内の名物観光名所 | 超巨大な修道院 サンタ・カタリナ修道院

サンタカタリナ修道院

ペルーの第2の大きな都市、アレキパにやってきました。ここは世界遺産にも登録されている、とても写真映えのするかわいいコロニアルタウンです。

白い街と呼ばれるアレキパには、街の中にある街とも呼ばれるほど、大きな修道院+修道院村とも言える施設があります。それが今回ご紹介するサンタ・カタリナ修道院です。サンタ・カタリナ修道院は、当時の面影を残しつつ、現在は美術館になり、一般に開放解放されています。

ペルーのアレキパを訪れたら、絶対に外せない観光スポットですよ!

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サンタ・カタリナ修道院 概要

サンタ・カタリナ修道院は、1579年に建てられ、ペルーのアレキパの歴史的中心部に位置しています。16世紀から18世紀にかけて、ドミニコ会修道女の修道院として使用され、現在も小さな宗教団体を擁しています。

2万平方メートルに及ぶこの建物は、火山性のシラー石で造られ、回廊、居住区、広場、ギャラリー、礼拝堂で構成されています。

環境汚染により、建物だけでなく、絵画や彫刻の劣化も進んでいます。シラー石は多孔質な石なので、大気汚染や塩分の影響により、屋根のひび割れ、壁の目地のモルタルの減少、石のズレなどが徐々に大きくなってきています。

サンタ・カタリナは火山地帯にあり、地震活動が活発です。

1958年、1960年の大地震の後、修道院は修復されましたが、2001年の地震では、18世紀の貴重な彫刻や絵画を含むいくつかの部分が深刻な被害を受けました。

場所

街の真ん中、アルマス広場(スペイン語: Plaza de Armas | ペルーでは街のメインの教会のある広場は、いつもこの名前が付いています)のすぐ近くにあり、周りにはカフェやレストランが並ぶ、にぎやかなエリアにあります。


入場料・時間

  • 入場料:外国人45ソル(約1,600円)、外国人7歳~21歳25ソル(約900円)
    ※チケットは予約不要で窓口にて購入可能。ガイドサービスは別料金
  • 営業時間:9:00~18:00(入場は17:00まで)
  • 公式サイト:サンタ・カタリナ修道院

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サンタ・カタリナ修道院の歴史

サンタ・カタリナ修道院

アレキパを訪問したフランシスコ・トレド総督は、1579年9月10日、市の中心部にある4つの土地に「サンタ・カタリナ・デ・シエナ修道会の私設修道院」を設立する命令を出しました。

ドニャ・マリア・デ・グスマン(ディエゴ・エルナンデス・デ・メンドーサ未亡人)が、修道院に入る前に全財産を寄付し、資金援助をしたことは大きなニュースになりました。

彼女は後に「サンタ・カタリナ修道院の最初の修道院長」と呼ばれるようになりました。初期の頃、修道院はクレオール人、メスティーソ、経済力のあるクラカの若い女性たちを受け入れていました。

その後、貧しい若い女性たちも受け入れるようになっていきました。

18世紀には、回廊に約300人の女性が暮らすようになります。その後、2世紀を経て、1970年に(民間企業の管理下で)修道院が一般に開放されるまで、その中での修道女たちの生活についてはほとんど知られていませんでした。

現在も修道院の北側に修道女が暮らしています。アレキパの街を歩いていると、修道女のような人々も見かけました。

サンタ・カタリナ修道院の建築物

サンタ・カタリナ修道院

サンタ・カタリナ修道院は、典型的なコロニアル建築です。

建築には、チャチャニ火山(白トネリコ)とミスティー火山(ピンクトネリコ)の火山石が使用されています。

ファサード(建築物正面部)は、アーチ型で構成されています。内部は、いくつかのファサード、回廊、独房、パティオで構成されており、そのうちのいくつかは、アーチ形天井とドーム型で、補強の目的とデザイン性も高く素晴らしい美術品としても楽しめますね。また、建物全体には、美しいヨーロッパ調の装飾と土着の装飾が施されています。

400年以上の歴史の中で、修道院の内部建築は変化し続け、キオストロ(修道院の中庭を正方形に囲む列柱廊)の数も増えてきました。

奇跡の人 シスター・アナ・デ・ロス・アンヘレス・モンテアグド

アナ・デ・ロス・アンヘレス・モンテアグド
<By Cicero Moraes - Own work, CC BY-SA 4.0, 画像引用元 wikipedia

サンタ・カタリナ修道院の聖堂の下には、貴族の家に生まれ、3歳の時から修道院に住んでいたシスター・アナ・デ・ロス・アンヘレス・モンテアグドの遺体が埋葬されています。

彼女は、病気や治療、そして死を予言するなど、いくつかの奇跡を起こしたとされています。

歴史によれば、68回もの予言があり、そのすべてが的中しているそうです。晩年は失明しましたが、勇気あるストイックな姿勢でそれを乗り越えました。

1686年1月10日に90歳で亡くなりましたが、後に彼女の遺体が掘り起こされたとき、腐敗していない、香りの良い状態だったそうです。神の香りがしたのでしょうか?不思議な話ですよね。

これらの伝説もあり、サンタ・カタリナ修道院の最も有名な修道女の一人です。

修道院の部屋と付属施設

修道院の、特徴のある場所を紹介していきます。

外とのつながりが持てる唯一の場所 面会所

修道院

修道院から出ることはできなかったため、家族などに会うためにも外には出られず、この狭い空間に座り2重の壁越しに話をしたそうです。

窓には木の格子がしてあり、もはや刑務所かと思うような場所でした。

沈黙の中庭

沈黙の中庭

さまざまなアーチや植物で飾られた中庭は、修道女たちが祈りを捧げたり、聖書を読むために集まる場所として使われていました。

その名前は、この囲いの中にいる間、沈黙が要求されたことに由来します。

メインのキオストロ | 修道院の中庭を正方形に囲む列柱廊

キオストロ

1715年から1723年にかけて建設された修道院最大のキオストロです。その壁には、修道女を教化するための絵画が描かれています。

このスペースには、イエスと聖母マリアの生涯を扱った絵画が最大32枚あります。また、5つの告解室があります。

キッチン

キッチン

写真は大きなメインの厨房ではなく、区画されたお家に設置されたキッチンです。

高いドームのある、煤けた壁の空間は、厨房として使用されていました。修道女たちは、薪や炭を使って伝統的な方法で調理をしていました。

ここに展示されている調理器具は、植民地時代、18世紀初頭、14世紀初頭のものです。かつては礼拝堂の役割も果たしていたと考えられています。

洗濯場

洗濯場

1770年に作られたこの古いスペースは、修道院に住んでいた修道女たちの洗濯場として使用されていました。

20個のティナハ(Tinaja)と呼ばれる大きな壷が並んでいて、水路から水が供給されていました。

展示されている道具は、植民地時代に使用されていたものです。

この巨大な壺で修道女の方々は一緒におしゃべりでもしながら洗濯をしていたと思うと、、、とても絵になりますね。

鐘楼

鐘楼

修道院の唯一の塔は、1748年頃に建てられました。頂上には、四方の通りを囲むように巨大な鐘楼があります(4つの鐘)。

アレキパは地震が絶えないため、地震が起こるたびに改修を余儀なくされました。地震の多い国特有の建築スタイルを見るのも、あちこちに工夫がしてあり面白いです。

まとめ

修道院

ペルーのアレキパにある、大きな修道院をご紹介しました。なかなか日本にはない、15世紀16世紀の歴史を感じられる面白い観光スポットでした。

町の中には他にも、教会や修道院がいくつかあり、それらを一つずつ回るのも面白い経験になるかと思います。

アレキパには、ツアーで簡単に行けるコルカキャニオンなど、他にも見所がたくさんあるので、ぜひゆっくりとアレキパ滞在を楽しんでください!

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Ai Nishino

メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。

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