夜も昼も見どころたくさん! 横須賀の猿島で芸術に触れてきました<※現在終了しています>

東郷平八郎像

みなさん、こんにちは。

今回、私は神奈川県横須賀市にある無人島の猿島で開催されている『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022』に行ってきました。スマホを封印して暗闇の中を目や耳、鼻と皮膚からの情報だけを頼りに島内の展示作品に対峙してきました。

そして、その前後で猿島航路の発着する今の季節の三笠公園界隈の風景をピックアップしてきましたので、最後までお付き合いください。

目次

猿島とは?

海

猿島は横須賀の三笠公園から船で10分で行ける東京湾に浮かぶ無人島です。釣り・海水浴・バーベキューなど、四季を通してアウトドア・アクティビティを楽しめ、レンガ積みのトンネルや砲台跡などの旧軍施設が残っていて、ちょっとした探検気分が味わえるところです。

島の名前の由来は、1253年に日蓮上人が安房国(現在の千葉県房総半島)から鎌倉へ渡る際、嵐に遭い方角を見失った時に1匹の白猿が島へ導びき難を逃れたとされる伝説から猿島と名づけられました。

ちなみに猿島に猿はいません。

>>猿島の公式サイトはこちら

月の輝く東京湾を猿島へ

乗船ターミナル

猿島へは三笠ターミナルから船に乗り込みます。乗船ターミナルの建物の窓には島内で展示されている写真が飾ってあり展示作品への期待が膨らみます。

船

クルーザーのような形をした格好いい船でした。

出航

いよいよ出航です!ライトアップされた戦艦三笠が小さくなってゆきました。

ムーンロード

この日は皆既月食の翌日で、穏やかな海面にムーンロード(水平線から昇る月に合わせて夜の海面に描かれる一筋の光の道のことを呼ぶ)が描かれていました。

猿島の姿が大きくなってきました。ちなみに猿島の面積は横浜スタジアムのグラウンド4面分程の大きさだそうです。

桟橋
<桟橋では Sense Island -感覚の島- の看板がお出迎え>

レセプションから展示作品の見学へ

レセプション

私が行った日は関係者内覧会ということでレセプションが開かれていました。横須賀市長さんや主催者の挨拶と出展したアーティストたちの挨拶などがありました。ちなみに現在の横須賀市長さんは俳優の上地雄輔さんのお父様で上地克明さんが務められています。

スマートフォン

レセプションが終わっていよいよ展覧会見学のはじまりです。島内20か所に設置された写真やオブジェなどの作品を見学しますが、コロナ感染予防のため少人数単位でスタートしてゆきます。見学中の注意事項の説明が終わると参加者に封筒が手渡されスマホをその中に入れて封印されます。

展覧会見学 筆者による実況

ここからは筆者のテキストでの実況です。

スタート地点からいきなり上り坂がはじまります。かなり急な坂でスキーゲレンデに例えると中級レベルくらいの上り坂を上ります。街灯がない島で、わずかな灯りを頼りに進みます。

やがて平らな場所に出ました。左右が崖になっていてどうやら切通になっています。月明かりの明るい晩でしたので空を見上げると切通の切れたわずかな部分がほのかに明るいので空だとわかりました。

トンネルの入り口で小さな携帯スピーカーを手渡されました。ここからは一人一人が間隔を空けて真っ暗なトンネルに入って歩いてゆきます。入り口には係員のスタッフがいて間隔を調整しています。私の前には誰もいなくて真っ暗で静寂なトンネルに足を踏み入れました。

トンネル出口のわずかな灯りを頼りに歩みを進めます。さっきまでシーンと静まり返っていたトンネルの壁に携帯スピーカーから流れる音が反響して雑踏の中を歩いている感覚に陥りました。そして、後ろから続いてくる人たちのスピーカーからの声が混ざり合って不思議な気分になりました。

砲台跡のザラザラとした壁に映し出される写真や、武器庫に使われたレンガ積みの部屋の壁に映し出された映像を鉄格子越しに見たり、途中から携帯ライトを手渡されましたのでうっそうと茂る常緑樹の森を照らしたり漆黒の海をバックに展示されているオブジェがライトの先に次々と現れました。

詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、大まかに他にどんな作品があったかお伝えしますね。他には猿島に生えている木の鼓動を表現したものなどがありました。猿島名物(かな?)の仮面ライダーの宿敵ショッカーのアジトの建物も作品の一部としてありました。

作品は島の中、もちろん屋外に展示されていますから、ある場所では波の音が聞こえてきたり、ある場所では虫の声が聞こえてきたり、森の香りや潮の香りに混ざって聞こえてくる電子音などが計算されたかのように見事に調和していました。

これにて筆者による実況を終了します。気になる方はぜひ現地で体験してくださいね。

海 船

そんなこんなで、帰りの船の時間が近づいてきましたので再び三笠ターミナルへ戻ることとなりました。作品を見学している時間は1時間半ほどでしたが、あという間に過ぎてしまいました。島から見える横須賀の街並みがとてもきれいでした。船上から見た街の景色がまるで香港の夜景のようでした。(少し盛ってます)

Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022 基本情報<※現在終了しています>

  • 会場:横須賀・猿島
  • 開催期間:2022年11月12日(土)~12月25日(日)17:00-21:30※会期中の金土日及び祝日(21日間)
  • 料金:大人(高校生以上)¥3,700/小・中学生 ¥1,200
    (猿島への往復乗船料、入島料、観覧料を含む)
  • 公式サイト:Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022
  • 公式SNS:Instagram,Twitter,Facebook

ということで、Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022 のレポートは終わりですが、写真が少なくて消化不良の方もいらっしゃると思いますので横須賀中心部の見どころをサクッとご紹介します。

2022年10月にリニューアルオープンしたばかりのよこすかポートマーケット

よこすかポートマーケット

Sense Island -感覚の島- は夜のイベントだったので、ちょうど10月にリニューアルオープンしたばかりのよこすかポートマーケットで腹ごしらえをしました。

店内

今回のリニューアルで従来の約2倍となった売り場面積の敷地には約16の飲食や土産、産直品のお店が並んでいました。

HONEY BEE
よこすかネイビーバーガーの老舗、HONEY BEE さんも出店していました。以前に一度食べましたが、食べた瞬間から口の中がもうアメリカです!

店内

窓の外は横須賀の海が一望できるステージや店内外にはテーブルや椅子が設置されていてその場でできたてのヨコスカネイビーバーガーを味わうことができます。

>>HONEY BEEの公式サイトはこちら

三浦半島みやげ

こちらには横須賀のある三浦半島のお土産が揃っていました。

まぐろの部位のお肉

三浦半島と言えば三崎のマグロ、しかもあまり普段はお目にかかれない部位の肉も売っていました。

けっこう時間を過ごせるな、と思ったスポットです。

いちご よこすかポートマーケット (愛称:よこすかポートマーケット)

軍港が目の前にあるJR横須賀駅周辺の風景

JR横須賀駅舎

海から少し離れた京急電車の横須賀中央駅から離れた場所にあるJR横須賀駅は、1914(大正3)年に建てられた2代目の駅舎の形をそのまま残し1940(昭和15)年に改築された駅舎で、船の錨とカモメをデザインした看板と横須賀海軍カレーのマスコットであるスカレー君がお出迎えしてくれます。

改札から見える景色

この写真を見て、「おやっ?」と思った方いますか?

改札からプラットホームまでが一直線で繋がっていますね。JR横須賀駅には階段がないんです!

その訳は、軍港である横須賀港に運ばれてきた物資を目の前の港にすぐに運べるようにという説や天皇陛下が行幸でいらしたときに階段の上から陛下を見下ろすことがないようにしたから、などなど諸説あります。クイズ番組の問題などでも取り上げられることがあったようですよ。

戦艦陸奥の主砲

JR横須賀駅を外に出るとヴェルニー公園があって、戦艦陸奥の主砲が鎮座しておりました。この砲は41cm砲で長さ約18.8mもあり見ごたえがありました。

軍港

さすが軍港ですね、子どものころに夢中で作ったプラモデルの軍艦がリアルに目の前にありました。

東郷平八郎像

こちらは三笠公園の東郷平八郎の銅像と戦艦三笠です。東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊が対馬沖でバルチック艦隊を迎撃し撃退した話は有名ですよね。

冬の夜の雰囲気も素敵な横須賀

クリスマスツリー

京急横須賀中央駅前には大きな木がイルミネーションの電飾で飾られていました。
ハロウィンも終わってクリスマスですねー。

土台
<土台の部分>

イルミネーション街道

京急横須賀中央駅前からイルミネーションで飾られた木が続いていました。

電話ボックス

携帯電話が普及してからお目にかからなくなった電話ボックスも港町横須賀っぽいです。

レトロなお店

アメリカの香りが漂うどぶ板通りに通じる大通りからの入り口にはレトロなお店がありました。

ジャズメンのブロンズ像

『ジャズの街ヨコスカ』を視覚的に伝えるアイコンとして、横須賀中央駅周辺各所に楽器を持ったジャズメンのブロンズ像が置かれていました。お疲れの姿でバスに乗り遅れてしまったのでしょうかね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

これまで何回か横須賀のレポートをしてきましたが、ドラえもんのポケットやビスケットが出てくるポケットのように色々な見どころがある横須賀、今度は何が見れるんだろうといつも訪れる度に思ってしまいます。

普段は昼間にやって来て食事をして観光してお土産を買って夕方には電車で帰ってしまうところだったのですが、けっこう遅い時間まで滞在しました。できたら泊まりたかったなぁと後ろ髪をひかれつつ、自宅に帰りました。

このレポートを読んで横須賀に行ってみたいと思う方が1人でも増えたらいいなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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