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ニューヨークのおすすめホットドッグ店。円安に負けるな!食費を削って安く旅しよう。
新型コロナウイルスのパンデミックによる長期休業や売上げの減少を取り戻すため、またパンデミックの間に大きく需要が高まったウーバーイーツやドアダッシュなどのフード宅配サービスに支払う費用を捻出するために、ほとんどのレストランがメニューの価格を大幅に引き上げています。
せっかくコロナの入国規制が緩和されてようやく海外旅行に行けるようになっても、円安とインフレが重なり、日本人にとっては経済的にちょっと厳しい旅行になることでしょう。チェーン展開するハンバーガー店でも、比較的良心的なマクドナルド以外では、ハンバーガー単品で10ドルぐらい又はそれ以上するので、日本円に換算すると結構な値段になってしまいます。そこで、強い味方なのがホットドッグ。
日本では、チェーン展開するコーヒー店や焼き立てのパンを売るベーカリーなどで、ホットドッグもどきのパンを見かけることはありますが、自分でマスタードやケチャップをかける本格的なホットドッグは、遊園地や映画館など、限られた場所でしか売っていない感がありますがどうでしょう?
アメリカでは遊園地や映画館はもちろんのこと、ホットドッグ専門店もあり、フードコート、街角のフードトラック、コンビニ、ガソリンスタンドなど、至るところでホットドッグを買うことができます。
今回は、ニューヨークの代表的なホットドッグ店を5店紹介します。少しでも滞在費用を浮かし、別のことにお金を使えるように、食費をカットしましょう。
目次
グレイズ・パパイヤ
<courtesy of Gray's Papaya>
ニューヨークで1番のホットドッグと言われているホットドッグ店。地下鉄1線の72丁目駅の真ん前の角にあります。
元々は、下で紹介するパパイヤ・キングのフランチャイズ支店としてオープンしましたが、フランチャイズがなくなった後も、名前を変えてそのまま営業を続けました。ニューヨークに「パパイヤ」と名のつくホットドッグのお店が多いのは、同様の理由からでしょう。
グレイズ・パパイヤは、その昔、ホットドッグを1本50セントで販売していて、その安さで人気を博しました。現在、ホットドッグ1本の値段は2.95ドル。ケチャップやマスタード、サワークラウト、タマネギ、リリッシュは無料。チリやチーズのトッピングは、それぞれ50セントです。値段は上がっても、他店と比べるとやはり安いです。
その名の通り、パパイヤの他、ココナッツ、バナナなどのトロピカルジュースも売っています。トロピカルジュースもMサイズが1.95ドルと、びっくりする安さ。ホットドッグとMサイズのトロピカルドリンクのセットは、4.50ドルで、ホットドッグ2本とドリンクのセットは6.95ドル。朝ご飯のセットは、卵、チーズ、ミート(ハム又はソーセージかベーコン)のサンドイッチにコーヒーがついて、なんと3ドル。クリームチーズを挟んだベーグルが1.50ドルなど、このご時世に驚くような価格設定です。
クリス・ロック主演の「天国から来たチャンピオン」や「ダイハード3」などの映画にも登場した、ニューヨークを代表するアイコン的ホットドッグ店です。
以前は支店もあり24時間営業でしたが、現在は本店のみになり、深夜は閉店しています。
Gray's Papaya
- 住所:2090 Broadway (W 72 St), New York
- 営業時間:8:00~22:00(木~土曜は23:00まで)
ネイサンズ・フェイマス
<©NYC&Company>
毎年7月4日の独立記念日に開かれる、ネイサンズ国際ホットドッグ早食い競争で有名なホットドッグ店。ポーランドからの移民、ネイサン・ハンドワーカーさんが始めた1916年創業の老舗です。
チェーン展開しているので、コニーアイランドの本店以外に、ブルックリン区だけでも11店舗あります。フードトラックやモールのフードコート、空港、駅、球場、遊園地、映画館、高速のサービスエリアなど、全米に支店がたくさんあり、緑色のロゴをどこでも見かけます。海外にも展開していて、カナダやイギリス、メキシコの他、フィリピンやウクライナ、アラブ首長国連邦、カザフスタン、パナマといった国にも店舗がある世界的なホットドッグチェーンです。
ホットドッグの味は、日本人の舌に合ってとても美味しいです。
ちなみに、ネイサンズのパック入りソーセージは全米のスーパーマーケットで販売しています。
Nathan's Famous
- 住所:1310 Surf Ave, Brooklyn, New York
- 営業時間:10:00~23:00(金・土曜は0:00まで)
パパイヤ・キング
86丁目と3番街の角にあるお店。1932年創業。元々は、新鮮な果物から作ったトロピカルジュースを売るお店でしたが、ホットドッグの販売を始め人気に。カーリーフライやオニオンリング、フライドピクルス、コーンドッグ、フライドオレオクッキーなども売っています。
クラッシックなホットドッグは、4.99ドルでサワークラウト、タマネギ、リリッシュは無料。チリとチェダーチーズを挟んだ"C&C(6.99ドル)"やコールスローとピクルスの薄切りを挟んだ"スロードッグ(6.99ドル)"、ハラペーニョ、パプリカ、パイナップル、炒めたタマネギを挟んだ"フラフラ(6.99ドル)"、ハチミツとベーコン、ハラペーニョと炒めたタマネギを挟んだ"スイート・ヒート(6.99ドル)"など、変わったホットドッグもあります。
支店を出して拡大を図った時期もありましたが、今では本店1店のみ。この本店も、取り壊されるというニュースが広まり、最後にパパイヤ・キングのホットドッグを食べようという客が押し寄せ、人気が高まっているそうです。閉店の日程は、まだ決まっていません。閉店する前に、歴史的ホットドッグ店に行ってみましょう。
Papaya King
- 住所:179 East 86th St, New York, NY
- 営業時間:8:00~0:00(日曜は9:00から)
クリフドッグス
イーストビレッジにあるお店。このお店は、先に紹介したオーソドックスなホットドッグ店とはちょっと違った、クリエイティブなホットドッグが楽しめます。
ソーセージとチリ、タマネギ、マスタードを挟んだ他店でもよく見かける"チリドッグ(6.50ドル)"の他、ベーコンを巻いたソーセージとレタス、マヨネーズを挟んだまるでサンドイッチのような"BLT(7.25ドル)"、ベーコンを巻いたソーセージとサワークリームやアボガドを挟んだメキシコ料理風の"チワワ(7.25ドル)"、ベーコン、目玉焼き、チーズを挟んだ、朝ご飯にぴったりな"グッドモーニング(7.75ドル)"などがあり、1番人気は、ベーコンを巻いたソーセージとチリ、コールスロー、ハラペーニョのピクルスを挟んだ"スパイシーレッドネック(8.95ドル)"。
トッピングは、ネギや赤唐辛子、ピクルスが35セントで、サワークラウトやトマト、クリームチーズなどが55セント、チーズやアボガドが1.15セント。ポテトとソフトドリンクがついたセット(プラス5.95ドル)、お酒とポテトがついたセット(プラス8.95ドル)はお得です。メニューには他にも、ベジタリアン向けのホットドッグや、ハンバーガーもあります。
午後4時から午後6時までのハッピーアワーには、クリフドッグとソフトドリンクが5.95ドル、ポテトとカクテルが9.95ドルとなり、お得に楽しめます。
Crif Dogs
- 住所:113 St. Marks Place, New York
- 営業時間:11:00~2:00
フランキーズ・ドッグズ・オン・ザ・ゴー
グランドセントラル駅の地下のフードコンコースにあるホットドッグの売店。プラットホーム(Track)110番の入口辺りにあって、会社帰りのサラリーマンが、車内や駅構内のテーブルで食べるのに買ったりします。
サワークラウトと煮詰めて焦がしたタマネギ、マスタードを挟んだ"ニューヨーカー(5.50ドル)"、レリッシュ、マスタード、ケチャップ、タマネギとジャンボソーセージを挟んだ"アメリカン(8.25ドル)"チェダーチーズソースとみじん切りのベーコンを挟んだ"メルト(6.25ドル)"、細かく刻んだチェダーチーズとモッツァレラチーズを挟んだ"チージー(5.75ドル)など、メニューも豊富。
ベジタリアン向けのソーセージやスパイシーなソーセージ、ポテトのパンやグルテンフリーのパン(Bun)もあり、アボガドやハラペーニョ、チリコンカンやベーコンなど、自分の好きなトッピングを選んで、カスタマイズする事もできます。ホットドッグと並んで、ニューヨーカーに人気のスナック、プレッツェルも売っています。
Frankies Dogs on the Go
- 住所:Grand Central Terminal 地下, 89 E 42nd St., New York
- 営業時間:10:00~22:00(木~土曜は0:00まで)
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ナツコ・H
- 世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。