毎月25日は縁日!学問の神様【北野天満宮】で掘り出し物と七不思議を探そう!

北野天満宮

北野天満宮は全国12,000社の天満宮の総大社で、学問の神様「藤原道真」が祀られていることで知られています。毎年受験や試験の合格祈願に多くの参拝者が訪れます。

北野天満宮では毎月25日に「天神さん」とよばれる縁日が開催され、多くの露店や蚤の市が立ち並びます。骨董品や浮世絵など、京都らしい貴重な日本の骨董が見つかります。

目次

毎月25日は縁日開催!北野天満宮の【天神市】

北野天満宮

北野天満宮では毎月25日を「天神さんの日」と称し、境内が縁日で賑わいます。北野天満宮のご祭神「菅原道真公」の誕生日である"2月25日"と逝去された"6月25日"に由来しています。京都では毎月21日に開催される東寺の「弘法さん」と並ぶ「二大骨董市」として有名です。

天神市

天神市では江戸末期から明治にかけての浮世絵や戦前までの絵葉書、地図、古着物、茶道具など、日本の骨董が数多く売られており、外国人観光客にも人気があります。骨董市はだいたい9時~15時がピークです。また北野天満宮の参道は食べ物屋台が軒を連ね、6時~21時頃まで出店しています。日没後はライトアップが行われ、北野天満宮の幻想的な雰囲気が楽しめます。

北野天満宮とは?

北野天満宮

北野天満宮は947年(平安時代)に菅原道真の御霊を鎮めるために創建されました。菅原道真は平安時代中期に活躍した貴族で、勤勉で至誠に溢れており、右大臣にまで上り詰めました。

しかし、左大臣・藤原時平による策略により大宰府に左遷され、九州で生涯を閉じます。道真公の死後、都では災害が相次いで起こりました。人々は道真公の祟りであると恐れ、怨霊を鎮めるために、道真公を祭神とした社殿が建てたのが、北野天満宮のはじまりです。

北野天満宮

北野の地は天満宮建立以前から「聖域」として拝められており。都の北西を守護する重要な地とされていました。夜になると、上空に北極星が輝き、天のエネルギーが満ちる聖地として古くから信仰されています。

  • 住所:京都府京都市上京区馬喰町
  • 電話番号:075-461-0005
  • 参拝時間:4~9月 5:00~18:00、10~3月 5:30~17:30
  • 拝観料金:境内自由
  • アクセス:京福電車「白梅町」より徒歩7分
  • 公式サイト:北野天満宮

北野天満宮のご利益

北野天満宮

北野天満宮は「学問の神さま」「芸能の神さま」として広く知られています。道真公が勤勉で武芸に長けていたことから「ご利益」があるとされ、毎年多くの受験生が合格祈願に訪れます。道真公は読み書き算盤や書道の達人であったことから、新春1月2日には書芸向上にちなみ、天神さんの神前で書初めを行う「天満書」や1月5日には算盤はじき初めなどが行われます。

梅

北野天満宮は京都随一の梅の名所としても有名です。道真公が梅の花を愛していたことから境内には50種1,500本の梅が植えられ、2月初旬~3月上旬が見頃です。梅花祭では野点大茶湯が行われ、上七軒の舞妓・芸子さんによるお点前をいただくことができます。

北野天満宮は年間を通して行事が多く、みどころが多い神社のひとつです。

北野天満宮の七不思議

北野天満宮

北野天満宮には古くから伝わる七不思議があります。何気なく通り過ぎてしまう参道や社殿を注意深く観察してみると、北野天満宮の参拝の楽しみが広がります。ご利益をより感じられる七不思議スポットをご紹介します。

1. 影向松(ようごうのまつ)

影向松

影向松は北野天満宮創建当時からある御神木で、大鳥居をくぐってすぐ右側にあります。道真公の死後、ある初雪の日に大宰府から仏舎利が松の枝にかかったそうです。それはお釈迦様が降臨したような光景で、影向松(ようごうのまつ)と呼ばれるようになりました。例年初雪の日には「道真公が歌を詠まれる」とされ、「初雪祭」が開催されます。

2. 筋違いの本殿

筋違いの本殿

北野天満宮の本殿は楼門とやや左にずれた場所に本殿があり、正面には地主社とよばれる摂社が建てられています。地主神社は北野天満宮が創建する以前より建てられ、社殿を建てる際に、地主社を避けたため、楼門の真正面に社殿が建てられませんでした。

3. 星欠けの三光門

星欠けの三光門

星欠けの三光門

本殿前の中門は北野天満宮のみどころのひとつです。太陽・月・星を表す「三光」に由来し、三光門といいます。中門の内側には、太陽と月の彫刻が施されていますが、星の彫刻が存在しません。平安時代の御所から北西を臨むと、ちょうど北野天満宮の真上に北極星が輝いていました。天上の北極星を日・月・星の「星」としたことから星を彫刻せず、星欠けの三光門とよばれています。

4. 大黒天の燈籠

大黒天の燈籠

大黒天の燈籠は「金運だめし」のご利益スポットです。北野天満宮の燈籠のなかに。大黒様が刻まれている石燈籠が1つあります。大黒様の口がへこんでおり、ここに小石をのせると金運試しができます。もし小石を載せることができたら、その小石を財布に入れ祈りましょう。「お金」に困らないといわれています。三光門の南側に東西にかかる参道にあるので探してみてください。

5. 唯一の立ち牛

唯一の立ち牛

北野天満宮の境内には数多くの神牛の像や彫刻があります。道真公が丑年であったことに由来しています。ほとんどの牛が坐った状態の臥牛(伏した牛)ですが、ひとつだけ立ち上がった牛が存在します。拝殿中央に刻まれた欄間(らんま)です。躍動感のある牛の彫刻はほかの牛とはまったく異なる印象で、道真公の芯の強さが感じられます。

6. 裏の社

裏の社

通常神社の拝殿は表のみですが、北野天満宮には裏側にも拝殿があります。裏側には「御后三柱(ごこうのみはしら」という三体の神様が祀られており、三柱は菅原道真公のご先祖様、おじい様、お父様です。北野天満宮を参拝する際は表の本殿だけでなく、裏の社にも礼拝しましょう。

7. 天狗山

天狗山

天狗山は北野天満宮の北西角にある小山です。北野天満宮は平安京の北西(乾の方角)の守護神とされてきました。その北野天満宮の北西角にある天狗山は、境内のなかでも神聖な場所とされ、崇められてきました。一願成就の神牛を祀る牛舎や絵馬があります。

北野天満宮周辺のおすすめグルメ

北野天満宮で「天神さん」や七不思議探しを十分楽しんだあとは、北野の地元グルメがおすすめです。地元に愛される人気店をご紹介します。

おでんと旬菜のお店 治郎吉

治郎吉

おでんと旬菜のお店 治郎吉は、沖縄出身の大将が営む和食料理店です。通常は夜間のみの営業ですが、土・日・月と天神さんの日はランチ営業をしています。鰻のひつまぶしや大海老天ぷら丼などの和食セットが楽しめ「天神さんの日」には観光客で賑わいます。夜は口コミでの評判がよく、常連さんの多い人気店です。

  • 住所:京都府京都市上京区真盛町714-5
  • 電話番号:075-461-7011
  • 営業時間:17:00〜23:00 ※ランチ 11:00~14:00(土・日・月限定)
  • 定休日:火曜日
  • アクセス:京福電車「北野白梅町」より徒歩10分
  • 公式サイト:次郎吉

食堂とカフェ Pinnata(ピナータ)

Pinnata

ボリュームのある洋食ランチが食べられる「Pinnata(ピナータ)」は地元の女性に人気の洋食店です。モーニングから営業しており、メニューも豊富。豪華な洋食セットがリーズナブルな価格で楽しめ、主婦層から絶大な人気を誇っています。

  • 住所:京都市上京区西町17-2 吉田マンション 2F
  • 電話番号:075-462-7039
  • 営業時間:8:00~20:00
  • 定休日:火曜日
  • アクセス:京福電車「北野白梅町」より徒歩20分
  • 公式SNS:Instagram

北野天満宮に行くなら25日がおすすめ!

天神市

北野天満宮は年間を通してイベントが多く、さまざまな楽しみ方ができます。京都の神社仏閣のなかでも、飽きのこない神社といえるでしょう。特に25日は天神さんの縁日で露店や骨董市が立ち並び、楽しさ倍増です。もし京都観光の予定が「25日」であれば、ぜひ北野天満宮に立ち寄ってみてください。

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みぃ

【京都在住】ひとり旅をこよなく愛する会社員。日々神社仏閣とクラフトビールを追いかけています。未体験の開拓とリラックスを求め、求める旅先は国内・海外問わず。満点の星空とほどよい気候のビーチでくつろぐのが好き。

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