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砂丘とは何なのか~鳥取砂丘以外にも日本に砂丘はある?~
「砂丘」という言葉には、どこか旅人の気持ちを掻き立てる力がありますよね。でも、そもそも砂丘って何なのでしょう? そして、日本には鳥取砂丘以外にどんな砂丘があるのでしょうか?
この記事では、砂丘と砂漠の違いはもちろん、鳥取砂丘が有名な理由、そして日本各地にある魅力的な砂丘、世界のちょっと面白い砂丘まで、砂丘について詳しく紹介します。旅に出てみたい砂丘を見つけられるかもしれませんよ。
目次
- 4.1 グレート・サンド・デューンズ国立公園&保護区の砂丘(アメリカ)
- 4.2 ホワイトサンズ国定公園(アメリカ)
- 4.3 レンソイス・マラニャンセス国立公園(ブラジル)
- 4.4 ピラ砂丘(フランス)
- 4.5 鳴沙山(中国)
- 4.6 メルズーガ大砂丘(モロッコ)
- 4.7 デューン45(ナミビア)
1. そもそも砂丘って何?
えっ、砂丘ってつまり、砂の丘のことでしょ? そう単純に思っている人も多いかもしれません。でも、それは半分正しくて、半分間違っています。
砂丘とは、風が運んできた砂で作り上げられた丘のこと。つまり、すべての砂の丘が砂丘なのではなく、砂が風で吹き上げられて降り積もった丘が砂丘なのです。一方、砂漠とは、生物の活動がほとんどできない乾燥した土地のこと。厳密には、年間降水量が250mm以下、あるいは降水量より蒸発量が多い地域で、砂だけでなく礫や岩石も多い土地を指します。
さて、そんな砂丘は、今も砂が移動し続けている移動砂丘と砂の移動が止まった固定砂丘に分類されます。さらに形成場所によって、砂漠砂丘、海岸砂丘、河畔砂丘、湖畔砂丘に分かれます。たとえば、サハラ砂漠にあるメルズーガ大砂丘(モロッコ)やナミブ砂漠にあるデューン45(ナミビア)は典型的な砂漠砂丘。一方で、日本には海岸に作り上げられた砂丘が多く、鳥取砂丘(鳥取県)や中田島砂丘(静岡県)は海岸砂丘として知られています。
ところで日本には、砂丘はたくさんありますが、砂漠はひとつもありません。東京都の伊豆大島に「砂漠」と名の付く場所はあるものの、三原山の噴火によって荒涼とした風景が広がっているために名付けられたもので、厳密には砂漠ではないのです。もちろん、有名な鳥取砂丘も砂漠とは別のもの。降水量が多い日本では、砂漠は形成されず、そのかわりに各地で見られるのが、風によって作られた砂丘なのです。
2. 鳥取砂丘が特に有名な理由
日本の砂丘で有名なのは、なんといっても鳥取砂丘! でも実は、日本一広い砂丘というわけではありません。では、鳥取砂丘はどうしてこんなにも多くの人に知られた存在なのでしょうか?
鳥取砂丘は、日本海に面した海岸砂丘。山陰海岸国立公園、また国の天然記念物にも指定され、市街地の近くにありながら、美しい砂丘が保全されています。なかでも高く評価されているのは、海岸砂丘として世界的に見ても大きな起伏を持つ点。実際に訪れてみると、まるで巨大な砂の山を登っているかのような気持ちになるほどの起伏です。
そもそも鳥取砂丘を形成しているのは、中国山地の岩石が風化してできた砂。その砂が川に流され日本海に出て、さらに波で海岸に打ち上げられた後、強い風で内陸へと運ばれて、現在の砂丘が作り上げられました。長い年月をかけて、様々な自然の作用によって形成されたのです。
そんな鳥取砂丘ですが、戦後は植林によって草原化が進行。その後、美しい景観を取り戻そうと、砂丘除草の取り組みが始まりました。現在でも行われているこうした保全活動を支えているのは、市民によるボランティアです。まさに鳥取砂丘は、市民に守られ、愛されている砂丘といえるでしょう。
鳥取砂丘が何度訪れても飽きないのは、季節や時間による変化が美しいから。淡いピンクのハマヒルガオが開く春、青紫のハマゴウに彩られる夏、赤紫のラッキョウの花が咲き誇る秋、真っ白な雪の砂丘が広がる冬と、季節によって「色」の異なる風景を楽しめるのが鳥取砂丘。また晩秋~春にかけて、丘の麓にオアシスも誕生します。
もうひとつ美しいのが、雨や風が砂丘に作り出す自然の模様。砂が斜面を滑り落ちてできるすだれ状の砂簾(されん)、砂の表面が突起物のようになる砂柱、風が砂に描き出すさざ波のような風紋......。なかでも人の少ない早朝に見る風紋は、まるで絵画の世界のような絶景です。このほか、砂丘を赤く染める夕陽、夜に輝く満天の星空と、どの時間帯に訪れてもそれぞれの美しさを味わえます。
そして鳥取砂丘を訪れたら、標高約47mの馬の背へ登ってみましょう。頂上からは日本海を一望でき、まさに海岸砂丘を実感する光景。登るのはちょっと疲れますが、それもまた良い思い出になるはず。
そう、鳥取砂丘が有名なのは、砂丘本来の風景が残り、今も自然の姿が保全されているから。日本で最も砂丘らしい風景を見られる場所、それが鳥取砂丘なのです。
3. 鳥取砂丘以外にどんな砂丘がある?
さて、では鳥取砂丘以外に、日本にはどんな砂丘があるのでしょうか? そう言われても、砂丘の名前がすぐに思い浮かぶ人は少ないかもしれません。でも実は、日本は砂丘が多い国なのです。
日本にある砂丘の多くは、海岸砂丘。総延長1,900km、日本の海岸の約7%にあたる地域に海岸砂丘が発達しています。なかでも日本三大砂丘と呼ばれるのは、鳥取砂丘と中田島砂丘(静岡県)、吹上浜(鹿児島県)。このほか、猿ヶ森砂丘(青森県)、庄内砂丘(山形県)、新潟砂丘(新潟県)、内灘砂丘(石川県)、浜岡砂丘(静岡県)などが比較的知られていて、いずれも海岸砂丘となっています。
これらはいったいどんな砂丘なのでしょうか? とくに知られている5つの砂丘について、詳しく説明していきます!
3.1 猿ヶ森砂丘(青森県)
まずは青森県にある猿ヶ森砂丘について見ていきましょう。
面積日本一! でも砂丘へ入ることはできない?
青森県東通村(ひがしどおりむら)にある猿ヶ森砂丘は、下北半島の太平洋沿岸に広がる砂丘。南北17km、東西最大2kmと、なんと日本最大級の面積を誇る砂丘です。そんな大砂丘であるにもかかわらず、観光地として有名ではないのは、砂丘の大部分が国の施設になっていて、一般の人は立ち入ることができないから。近くにありながらも、遠くに存在する砂丘といえるでしょう。
砂丘を一望できるスポット&ヒバの埋没林へ
猿ヶ森砂丘を歩くことはできませんが、北側にある尻労(しっかり)地区の高台から砂丘の全体を一望できます。砂の移動によって水の流れがせき止められてできた湖沼も見られるので、ぜひ足を延ばしてみましょう。また、砂丘に隣接してあるのは、ヒバの埋没林。かつて下北半島に広がっていたヒバ林が、1000年ほど前に立ち枯れたまま砂に埋もれ、再び川の浸食によって姿を現した神秘的な風景です。
尻屋崎へ寒立馬に会いに行こう
猿ヶ森砂丘まで来たら、本州最北東端の岬・尻屋崎へも行ってみましょう。レンガ造りとしては日本一の高さで、東北最古の洋式灯台として知られる尻屋崎灯台が立ちます。また寒立馬(かんだちめ)と呼ばれる馬が放牧された光景は、どこか日本離れしたもの。とくに冬、雪原の中で生き抜いている様子は胸に迫るものがあります。
- 住所:青森県下北郡 東通村
- ウェブサイト:猿ヶ森砂丘(下北ジオパーク公式ホームページ)
3.2 庄内砂丘(山形県)
山形県にある庄内砂丘は比較的知名度が高く、知っているという人も多いのではないでしょうか。ここでは、庄内砂丘の魅力をたっぷりとお伝えします。
有名な小説の舞台にもなった、情緒溢れる砂丘
庄内砂丘は、山形県北西部の日本海沿岸、鶴岡市から酒田市を経て遊佐町まで、約35kmにわたって続く砂丘。飛び砂が激しかったことから、クロマツの植林が行われ、今も広大な松原が広がっています。また、映画化もされた安部公房『砂の女』の舞台として知られ、情緒溢れる風景を見ることができます。
日本海に沈む夕陽&美味しいメロンを味わおう
庄内砂丘の魅力は、日本海に沈む美しい夕陽。南端にある湯野浜海岸は「日本の夕陽百選」にも選ばれ、大海原に沈みゆく夕陽をのんびり眺めるのにおすすめ! さらに、庄内砂丘の名物は、松林に守られた砂丘地で作られるメロン。昼と夜の温度差が生み出す絶妙な甘さが特徴で、夏に旬を迎えます。地元のスーパーや産地直売所で買えるので、お土産にぜひ。
湯野浜温泉に泊まって、加茂水族館へ
宿泊にぴったりなのは、鶴岡市にある湯野浜温泉。庄内砂丘に面し、1000年近くの歴史を誇る名湯として知られ、多くのホテルや旅館が並んでいます。さらに、温泉からバスで約10分の場所には、クラゲの水槽がSNS映えすると人気の加茂水族館も。クラゲの展示数は60種類以上と世界一です。
- 住所:山形県鶴岡市湯野浜浜泉
- ウェブサイト:庄内砂丘(鳥海山・飛島ジオパーク)
3.3 中田砂丘(静岡県)
<出典元:写真AC>
次は、首都圏からも訪れやすい静岡県にある中田島砂丘を見ていきましょう。
映画やPVのロケ地にも! 日本三大砂丘のひとつ
静岡県浜松市の南部にある中田島砂丘は、太平洋に面した遠州灘海岸に広がる砂丘。南北に約0.6km、東西に約4kmにわたって続き、日本三大砂丘のひとつに数えられます。東京から比較的近く、美しい砂丘の風景を撮影できることから、映画やドラマ、PVのロケ地としても人気。Mr.Children『足音 ~Be Strong』、スピッツ『愛のことば』のPVも、この中田島砂丘で撮影されました。
美しい風紋、そしてアカウミガメの産卵も
冬になると、「遠州のからっ風」と呼ばれる北西の季節風が吹く中田島砂丘。そうした風によって、砂丘には美しい風紋が描かれ、幻想的な風景が広がります。また夏になると、絶滅危惧種のアカウミガメが産卵のため上陸。卵は大切に保護され、孵化(ふか)した後に放流する活動が行われています。
浜名湖&名物のうなぎを味わおう
中田島砂丘と合わせて立ち寄りたいのは、なんといっても浜名湖。シンボルとなっている弁天島の大鳥居はもちろん、湖畔の舘山寺温泉で旅の汗を流すのも良いでしょう。そして忘れてはいけないのは、浜松名物のうなぎ! 100年以上の歴史を持つうなぎ養殖の発祥地として、市内には約80軒のうなぎ料理店があり、ふわふわの絶品うなぎを味わえます。
- 住所:静岡県浜松市南区中田島町1313
- ウェブサイト:中田砂丘(静岡県観光協会)
3.4 浜岡砂丘(静岡県)
<出典元:写真AC>
静岡県の海岸沿いにはもう1つ、ぜひとも訪れたい「浜岡砂丘」があります。
自然と人の手が融合して生まれた景観
浜岡砂丘があるのは、静岡県御前崎市。太平洋に面した遠州灘海岸に広がり、中田島砂丘とともに南遠大砂丘を形成しています。また、かつては飛び砂の被害が多かったため、人工的に斜めに砂丘を作り出し、砂風の方向を大きく変えることに成功。自然と人の手が融合して生まれた人工斜め砂丘は、浜岡砂丘独自の景観として親しまれています。
カワヅザクラにハマヒルガオ! 季節の移ろいが美しい
中田島砂丘と同じく、浜岡砂丘でも見られるのが、美しい風紋。砂に描かれたさざ波模様は不思議なアート作品のようで、とくに早朝には誰の足跡もないまっさらな風紋を見ることができます。また2月下旬~3月上旬には、砂丘入口の自転車道路沿いに咲く約230本のカワヅザクラが見頃に。5~6月になると、御前崎市の市の花でもあるハマヒルガオが砂丘に咲き誇ります。
大パノラマが楽しめる御前埼灯台に登ろう
浜岡砂丘から車で約10分、静岡県最南端の岬が御前崎です。白亜の洋式灯台である御前埼灯台は、日本に16基しかない登れる灯台のひとつ。らせん階段をぐるぐる登っていくと、大パノラマを楽しめる展望デッキに到着。一面に広がる太平洋に、南アルプス、そして富士山と、静岡県を一望できます。
- 住所:静岡県御前崎市池新田9124
- ウェブサイト:浜岡砂丘(御前崎市公式ホームページ)
3.5 吹上浜(鹿児島県)
<出典元:写真AC>
日本三大砂丘の一つである「吹上浜」は鹿児島県にあります。ここでは、吹上浜の見どころを詳しく紹介しましょう。
全長約47km! 長さ日本一の砂丘
鹿児島県の薩摩半島西岸、東シナ海に面して広がるのが吹上浜。いちき串木野市から日置市(ひおきし)を経て、南さつま市まで、全長約47kmと日本一長い砂丘として知られています。日本三大砂丘のひとつに数えられ、日本の渚百選にも選定。広大な松林が続くほか、干潟や北限のマングローブ林など、豊かに変化する風景を楽しめる砂丘です。
ユニークな砂像が展示される「吹上浜砂の祭典」
毎年5月、吹上浜近くの会場で開催されるのが、「吹上浜砂の祭典」。その年のテーマに沿ったユニークな砂像が展示され、夜にはライトアップされるなど、観光客に人気のイベントです。また砂丘では、春から秋にかけて潮干狩りが楽しめるほか、夏にはアカウミガメが産卵に、冬には絶滅危惧種の野鳥クロツラヘラサギが越冬に訪れます。沿岸で栽培されるらっきょうも名物なので、お土産に買って帰るのもおすすめです!
加世田麓の武家屋敷群を歩いてみよう
吹上浜を訪れたら、南さつま市にある加世田麓の武家屋敷群にも立ち寄ってみて。薩摩藩の外城として栄え、築50年以上の建築が今も約100棟残る町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。加世田麓は、明治維新後の文化遺産が多く残されているのが特徴。石垣や武家門が残る町並みを歩けば、タイムスリップしたような気持ちに包まれます。
- 住所:鹿児島県南さつま市
- ウェブサイト:吹上浜(南さつま市観光協会)
4. 世界にはこんな砂丘も!
ここまで日本各地の砂丘を紹介してきましたが、世界に目を向けると、さらに面白い砂丘がたくさんあります。それではアメリカからアフリカまで、世界各地の砂丘を見ていきましょう!
4.1 グレート・サンド・デューンズ国立公園&保護区(アメリカ)
ロッキー山脈の麓、コロラド州南部に位置する国立公園。標高約2500mと、北米で最も標高が高い砂丘地帯として知られています。見渡す限り広がる砂丘は絶景で、砂のゲレンデではサンドボードや砂ソリで遊ぶこともできます。
4.2 ホワイトサンズ国定公園(アメリカ)
<出典元:写真AC>
世にも不思議な純白の砂丘が広がるのが、ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ国定公園。その白砂の正体は、雪花石膏(せっかせっこう)。この地域には川がないため、雨や雪解け水によって溶かし出された石膏が溜まり、それらが浸食されて白砂となったことで、今見られる純白の砂丘が作り上げられたのです。
4.3 レンソイス・マラニャンセス国立公園(ブラジル)
<出典元:写真AC>
同じく真っ白な大砂丘が広がる、ブラジル北東部の国立公園。白砂の成分はほぼ100%石英で、それが太陽光に反射して真っ白に輝くのが美しさの秘密。さらに雨季の終わり頃、地下水が湧き出ることでエメラルドグリーンの湖が無数に出現し、幻想的な光景を楽しめます。
4.4 ピラ砂丘(フランス)
<出典元:写真AC>
フランス・ボルドーのほど近く、大西洋に面して広がる砂丘。4000年もの長い歴史を持つ、ヨーロッパ最大の砂丘として知られています。頂上からは大西洋を一望し、海と砂丘が織り成すコントラストは、どこかヨーロッパ離れした光景です。
4.5 鳴沙山(中国)
<出典元:写真AC>
甘粛省・敦煌にある、「シルクロードで最も美しい」と称えられる砂丘。その名のとおり、風が吹くと砂が鳴くような音を出すことで有名。砂丘の麓には三日月形のオアシス・月牙泉(げつがせん)があり、敦煌を象徴する風景として古くから親しまれています。
4.6 メルズーガ大砂丘(モロッコ)
<出典元:写真AC>
世界最大の砂漠であるサハラ砂漠の入口に広がるのが、メルズーガ大砂丘。砂漠ツアーに参加すれば、ラクダに乗って砂丘を移動でき、旅のロマンに溢れた時間を過ごせます。砂丘がオレンジ色に染まる夕暮れ、満天の星空が広がる夜と、刻一刻と変わっていく風景は神秘的です。
4.7 デューン45(ナミビア)
<出典元:写真AC>
ユネスコの世界遺産にも登録された、世界最古のナミブ砂漠。その赤い砂丘群の中でもとくに美しい形をしているのが、デューン45と呼ばれる砂丘。登頂が許されている数少ない砂丘のひとつで、とくに朝、頂上から眺める朝陽に染まった砂丘群は絶景です。
ナミブ砂漠について、詳しくは『【ナミビア】ナミブ砂漠に登ってきた!他に外せない観光スポットもご紹介!南アフリカのジャカランダも見頃でした♪』の記事もご覧ください。
日本には、そして世界には、魅力に溢れた砂丘がたくさんあります。文明が発達した現代において、何もない砂丘へ旅に出ることは、悠久の歴史に触れることなのかもしれません。砂丘への旅は、日頃の疲れを解消して、元気な自分を取り戻すきっかけを与えてくれるはず。ぜひ今度の休みは、まっさらな砂のゲレンデへ、風とともに旅に出てみてください!
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手塚 大貴
- 沢木耕太郎氏の『深夜特急』がきっかけで、アジアやヨーロッパ、南米など世界各地をひとり旅。オリンピックやサッカーワールドカップなど、スポーツ観戦の旅も好き。実は世界遺産検定マイスター。旅エッセイやコラムも得意としています。