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【イギリス】ロンドン旅行にキャッシュは必要? 支払いケース別まとめ
海外旅行に出かける際、現地で使用する通貨の準備もしておかなければ!と考えてしまいますよね。ただ、ロンドンに関して言えば、コロナの流行が始まる以前からキャッシュレス化が進んでいたこともあり、今やほとんどの場面で現金を使うことなく支払いを済ませることが可能です。今回は、さまざまな場面において、ロンドンではどのように支払いがなされているのかをご紹介していきます。
目次
飲食:レストラン、カフェ、パブなど
大きく分けて、3つのパターンが考えられます。
- セルフサービス(店内で好みの品を自分で取ってレジに持って行き、支払いをする)
- カウンターで注文(カフェ、パブなど。注文時に支払いもカンターで済ませる)
- テーブルサービス(注文・支払いともに店員がテーブルで対応する)
いずれの場合でも、支払いはカード(クレジットカード、デビットカード)で行えます。新型コロナウイルスの影響が引き続いている昨今、現金は受け取らないというお店も多くありますので、入店前に確認が必要です。現金不可の場合は、シンプルに「NO CASH」といった表示が店頭にあるはずですので、確認してみてください。
チップについて
飲食店ではチップが気になるところですが、上の1、2のケースでは、チップの心配は必要ありません。多くの場合、レジ付近にチップ用の募金箱やカップなどが置いてあるので、小銭の持ち合わせがあり、チップをあげたい!と思った場合には、そちらにチップを入れていくとよいでしょう。
テーブルサービスでは、提示されたお勘定に既にチップ(12.5%程)が上乗せされていることが多いので、要チェックです。チップが上乗せされていない場合でチップを渡すには、現金で渡すか、または、請求金額にチップ分を上乗せした金額をスタッフに伝えてカードで払うのでもOKです。
ショップでの買い物
スーパーマーケットやコンビニ(のような感じのショップ)、デパート、繁華街の小売店など、ほとんどのお店でカードでの支払いが主流です。最近では、カード・現金での支払いが可能なセルフレジを備えたショップも多くあります。
小さめの個人経営店などでは、現金のみ、またはカード使用時の最低料金が設定されている店舗もまだありますが、ロンドンの中心部でそうしたお店は稀です(チャイナタウンなどの例外もありますが)。スピタルフィールズやカムデンなど、有名なマーケットのストール(屋台・露店)でも、現金は不可というお店が多くありますので、注意が必要です。
観光施設・アトラクション
新型コロナウイルスの影響が続いていることもあり、有料施設ついては、事前にオンラインでの予約や入場券購入が必須というところも多いです。当日現地での支払いが可能な施設でも、カードが主流といってよいでしょう。
<チョコレートバーひとつだけなど、購入金額が低い場合でもカードの利用はOK!>
交通機関、医療関連を含むサービス利用時
ロンドンの交通機関では、すべて非接触型ICカードの利用が可能です。地下鉄、鉄道、バス、トラムなど、各交通機関の入口付近に設置されている黄色いカードリーダーに、カードのチップ部をかざすだけでOK。
ロンドン市交通局のプリペイドカード、オイスターカード(Oyster)も、ロンドンの交通機関全般で利用することができます。バスやトラムの利用には、現金の使用はできないので、非接触型ICカードがない場合には、オイスターカードを入手しておくのが良いでしょう。オイスターカードは地下鉄駅で購入できるほか、ビジター用オイスターカードなら日本で事前購入も可能です。
駅構内にある切符販売機はすべてカードが使えますが、現金が使える機械もあります。オイスターのチャージも券売機で行えます。ちなみにオイスターカードは日本の交通系ICカードとは異なり、電子マネーとしてその他の支払いに使用することはできません。
ロンドン市内の正規タクシーでもカード精算が可能ですが、乗車前に確認しておくことをおすすめします。
プライベートのクリニックや歯医者といった、有料の医療関連機関を利用しなければならなくなった場合でも、カードでの支払いが可能なところがほとんどです。薬局、郵便局などでもカードが使えます。
<ファーマシー(薬局)はもちろん、クリニックや歯医者などでもカードが利用できる>
<カードの利用が可能な抗菌グッズの自販機。飲み物やスナックの自販機でもカードOKなものが増えている>
現金が必要な場合
ここまで見てきて、ロンドンでは現金を持たなくてもほぼOKであることがご理解いただけたと思います。
では、逆に現金が必要な場合というと、小銭が無くて困ったなというケースはたまにあります。たとえば、ホテル内にあるプールの更衣室のロッカーや、スーパーマーケットのカート使用時など、古いタイプの設備を利用する時です。小銭の持ち合わせがない場合には、気軽にスタッフの方に声をかけてサポートをお願いしてみましょう。
とはいえ、まったく現金を持たないのは不安、という場合には、現地のキャッシュマシーン(ATM)で現金を引き出すのもありです。こちらでは、高額紙幣は嫌がられることが多いので、10ポンド札を持っておくと便利でしょう。5ポンド札から引き出し可能なATMもあります。20ポンド札ですら、高額紙幣と考えられてしまうので、1~2ポンドの買い物で20ポンド札を出した場合には、嫌な顔をされることを覚悟しておきましょう(苦笑)。
<イギリスの cash machine(または cashpoint)の一例。ATMはアメリカ英語>
公衆電話(payphone)も、空港や駅などをはじめ、まだ少量ですが残っています。有名な赤い公衆電話ボックスも街の中で見かけられます。基本はコイン使用ですが、カードの利用が可能なものもあります。詳細は各設備の説明書きを参照してください。
カードのスロットがないものについては、受話器を上げて発信音のするものであれば、実はお金をまったく入れなくても、一般の電話や携帯電話の番号になら、通話が可能な公衆電話もあるそうです。急を要する場合には、試してみる価値あり、なのではないでしょうか。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。