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【インド】ヒマラヤ天空都市・ダラムサラの絶品グルメ6選 寒さがメシをうまくする!
ヒマラヤの天空都市、ダラムサラ。この街はヒマラヤ食文化の中心地と言っても過言ではないくらい、グルメ好きにはたまらない場所なのです。
インドのマサラ料理に疲れてしまった人でも大丈夫。ダラムサラの食文化は、通常のインド料理とは共通点がありつつも、まったく違うものだからです。
特に肉&麺類大好きな方は必見のダラムサラグルメを、どうぞご覧ください!
目次
- ダラムサラってどこ?料理をさらに美味しくするヒマラヤの気候
- その1:チベット料理の基本かつ至高!ニラマトンモモ
- その2:観光客人気No.1レストランの看板メニュー!チベットターリー
- その3:もちもちのきしめん的な麺料理 テントゥク
- その4:干し肉の旨味とチンゲンサイがビールに抜群 シャプタ
- その5:この気候と自然がインスタントヌードルさえ美味しくする 国民食マギー
- その6:ダラムサラで楽しむ、日本の味 レストラン「ルンタ」の日本食
- まとめ:「ヒマラヤグルメを楽しむ」をバケットリストに入れるべき!
ダラムサラってどこ?料理をさらに美味しくするヒマラヤの気候
ダラムサラは北インド、ヒマラヤ山脈のすぐふもとの街です。標高が高く、寒さが厳しいこの街は、4月になるとようやく雪が溶けてくるほど。5〜6月の短い夏の期間でも、夜は羽織るものが欲しくなります。
この街にはチベット亡命政府があり、ダライ・ラマ法王も住んでいます。チベットの首都の名前にちなんで「リトル・ラサ」とも呼ばれることがあり、チベット文化を色濃く感じられる特別な街です。
インドのおいしいものを5年の在住生活で食べ尽くしてきた私ですが、ついにスパイスと油に飽きがきてしまい、この1年はインド料理を心から楽しめていませんでした。
そのため、ここのところは洋食続きです。最近食べて特においしかったのが、6月が旬のマンゴークレープ。
ダラムサラでは、インド料理が苦手な私さえうなりました。ダラムサラ料理がすばらしく絶品なのです!ダラムサラ料理は、他のインド料理と違います。もちろん共通点もあるのですが、ダラムサラグルメはもう少し中華寄りで、独特で、とにかく衝撃的でした。寒い気候にばっちり合った、温まるスープ料理が多いのも特徴的です。
それでは早速、天空の都市・ヒマラヤの絶品グルメを紹介します!
その1:チベット料理の定番かつ至高!ニラマトンモモ
ダラムサラの中でもっとも大きなチベット人居住区のマクロード・ガンジー通り。マクロード・ガンジーの「Welcome Cafe」で食べられるニラマトンモモは、中からスープが吹き出す、世界随一と言ってもいいレベルのものなのです。ダラムサラ料理の代表格で、いつも地元の人でいっぱいです。
モモは蒸し餃子のような食べ物で、辛いソースをつけて食べるのが一般的です。ですが、Welcome Cafeのニラマトンモモは、ソースをつけるのさえもったいない!小籠包のように中にスープが入っていて、かじるとマトンとニラの熱々の旨味が溢れてきます。
インドの一般的なモモや日本の餃を想像していたので、このニラマトンモモは衝撃的でした。これを食べるためだけにダラムサラを訪ねても後悔しない、圧倒的絶品グルメです!
Welcome Cafe
- 住所:68PH+52C, Khara Danda Rd, McLeod Ganj, Dharamshala, Himachal Pradesh
- 営業時間:7:30〜21:30
- 定休日:不定休
その2:観光客人気No.1レストランの看板メニュー!チベットターリー
ターリー(Thali)はインドの定食と言われたりもする、ワンプレートご飯です。2種類以上のカレーにチャパティ、米、サラダなどの野菜、場合によってはデザートなどが小皿にのって出されます。
外国人の観光客に一番人気なのが、マクロードガンジーにある「Tibet Kichen」だと聞き、この店でしか見かけなかった「チベットターリー」を頼んでみました。
チベットターリーはとても豪華で、モモやチョウメン(やきそば)、ティンモ(肉まんの外側のような蒸しパン)が入っているチベット料理全部のせでした。そして、一番上のクリーミーなグレイビーがたまりません!カレーでもなければシチューでもない、今まで食べたことのないようなコクがありました。
お腹いっぱい食べたい時におすすめです!
Tibet Kitchen
- 住所:Jogiwara Road, House #1 Main Square, McLeod Ganj, Dharamshala, Himachal Pradesh
- 営業時間:12:00〜21:00
- 定休日:不定休
その3:もちもちのきしめん的な麺料理 テントゥク
チベット料理は麺がおいしい!
中でも私が特に気に入ったのは、きしめんのように太い麺を濃いスープで楽しむテントゥクです。麺は歯ごたえがあってナンボ、と思っている私はもちもちのテントゥクの食感のとりこになりました。どのお店でも鶏、羊、牛、豚など数種類からメインの肉を選べるのが一般的です。
チベット料理には、おいしいダシ&野菜モリモリのトゥクパという麺類もあります。こちらは細麺でまさに味噌ラーメンのような感じです。ただ、麺にコシがないんですよね...。日本のコシのある麺、特に二郎系ラーメンなどの太麺が好きな自分にとっては少し物足りなさを感じてしまいます。ですが、正直そんな贅沢を言えないほどラーメンに飢えている自分にとっては、トゥクパもまさに楽園のグルメです!
その4:干し肉の旨味とチンゲンサイがビールに抜群 シャプタ
チベット料理は中華料理の要素も含んでいるので、油でさっと炒めるグルメもたまりません。干し肉を使った炒め物「シャプタ」は溢れ出る旨味と辛めの味付けで、ビールが進みます!
チベットは高原のため野菜が育ちにくく、肉をよく食べるそうです。だからでしょうか、「チベット人シェフ、肉の旨味の出し方を知ってるなあ」という印象を受けました。
肉汁の溢れるジャーキーのような、日本では味わえないような牛肉の使い方が特徴的で、チンゲンサイの爽やかさが油の重さを和らげてくれています。ダラムサラでは、チンゲンサイが色々な料理に使われているのをよく見かけました。
その5:寒さと大自然がインスタントヌードルさえ美味しくする!国民食のマギー
1パック13ルピー(約22円)程度で、インド全土のどこでも買えるインスタントヌードル「マギー(maggi)」。カレー風味の麺を、煮汁が飛んでしまうまで、クタクタになるまで煮込むのがインド流です。これが、小腹が空いた時にちょうどよいのです。
そんなB級グルメさえ、ごちそうにしてしまうのがヒマラヤの気候。標高の高い寒い場所だと、カレー味の効いたマギーがとんでもなくおいしくなります!
特に、朝6時、まだ日が昇っていないうちに食べたマギーと、ヒマラヤから流れる滝のそばで食べたマギーの味は忘れられません。
突き刺さるような氷水の川に足を入れ、体が芯から冷えたあとのマギーは感動的でした。
その6:ダラムサラで楽しむ、日本の味 レストラン「ルンタ」の日本食
ダラムサラグルメを語る上で避けて通れないのが、レストラン「ルンタ」。風の馬を意味する「ルンタ」、なんとベジタリアン料理の日本食を食べられるのです!
インド人友達に「ダラムサラ行くならあの店は絶対行った方がいい」と聞いて伺いました。そして、自分がインドにいることを忘れるくらい、家庭料理のようなあたたかさのある日本料理を食べられました。(しかも、抜群にリーズナブルな価格設定!)
日替わり定食(巻き寿司、小鉢、味噌汁)にクリームコロッケ、カレーを頼んだのですが、どれも肉・魚を使っていないのが信じられません。
もちろん日本食レストランはインドにもたくさんあるのですが、なんというか大味で、たまに食べるとおいしいけど毎日は食べられない、という印象をよく受けます。
ですが、ルンタの料理は優しい味で、毎日・毎食でもおいしく食べられるんだろうなと感じました。ダラムサラ在住の方がうらやましい...。
ルンタは、日本人の中原一博さんが主催するNGOによって運営されているそうです。おいしく食事することで誰かを応援できるなんて、こんな嬉しいことないですよね。Facebookのさまざまな活動報告を見て、心を打たれました。
Lung Ta Japnaese Restaurant
- 住所:68PG+7JW, McLeod Ganj, Dharamshala, Himachal Pradesh
- 営業時間:11:00〜18:30
- 定休日:不定休
まとめ:「ヒマラヤグルメを楽しむ」をバケットリストに入れるべき!
日本でも北海道のグルメがおいしいように、寒さは料理をおいしくさせるのでしょうか?
インドではありふれたミルクティーも、この街で飲むとやたらと体に沁みるのを感じます。
ヒマラヤの気候の中でしか味わえないダラムサラ料理は、一度は食べてみる価値があります。ご自身のバケットリスト、いわゆる「人生でやりとげたい100のこと」の1つにぜひ「ヒマラヤグルメを楽しむ」を入れてもらいたいほど!インド訪問の際には、ぜひダラムサラに立ち寄り、お腹いっぱいになるまでグルメを味わってみてください。
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やまもと
- インドのバンガロール・ムンバイの2拠点で活動している翻訳者・ライターです。インドの野良犬とヨガが大好きです!