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【ペルー】ミラフローレス区のホットスポット"メルカド・サン・ラモン"でペルーグルメを楽しもう!
リマ新市街における観光とグルメの中心地、ミラフローレス区。ここなら美味しい食事にありつけるだろうと出かけてみたものの、魅力的な店があまりに多くて、結局どこがいいのかよく分からない・・・。
そんな時はぜひ「Mercado San Ramón(メルカド・サン・ラモン/サン・ラモン市場)」へ行ってみましょう!メルカド・サン・ラモンはリマで人気のレストランが集結したオシャレなフードホール。2021年の暮れにオープンしたばかりの、今ミラフローレスで一番の人気スポットです。
目次
生まれ変わったピザストリート、それがサン・ラモン通り
ミラフローレス区のメインストリートのひとつ、Avenida Diagonal(ディアゴナル通り)。この通りとParque Kennedy(ケネディ公園)が交差するあたりの東側に目を向ければ、天井から色とりどりの美しいロープや風船飾りがぶら下がるおしゃれな小道が見えるはず。
それがPasaje San Ramón(サン・ラモン通り)です。
長さわずか200m弱という短い通りながら道幅は広く、両側には旅行者に人気のChoco Museo(チョコレートミュージアム)を始めとするカフェやレストランが並んでいます。
サン・ラモン通りは、かつてCalle de las Pizzas(ピザストリート)として知られていました。1930~1940年代ごろにイタリアンレストランが軒を並べ始め、70~80年代には"ピザストリート"の呼び名がすっかり定着していたそうです。
しかし、当時のグルメスポットとして人気を集めるかたわら各レストランが店舗を無許可で拡張するなど、いくつか問題も発生していました。公道の占拠で道幅が極端に狭くなり、夜は猥雑な雰囲気に。にぎやかな音楽と騒々しい呼び声が競い合うなか深夜まで続く享楽の世界は犯罪の温床にもなりやすく、ミラフローレス区も自治体としてこの通りの在り方を長い間問題視していました。
2019年1月、さまざまなハードルをクリアした同区はついにすべての店舗を撤去。悪名高きピザストリートではなく、サン・ラモン通りを安全で快適なグルメストリートに蘇らせるためのプロジェクトが始まりました。そうして完成したのが今のサン・ラモン通りであり、その象徴として造られたのがメルカド・サン・ラモンというわけです。
パチャ・ベンディータが見守るおしゃれなフードホール
メルカド・サン・ラモンはサン・ラモン通りの一番奥、ディアゴナル通りと並行するCalle Bellavista(ベジャビスタ通り)側にあります。通りに面した1階のエリアには、コーヒーやアイスクリーム、ささっと食べられるピザの店が並んでいるので、これなら「カフェに入ってゆっくりするほどの時間はないけれど、コーヒーくらいは飲みたい」という人も利用しやすいのではないでしょうか。
1階は、建物の中央に設置されたテーブル席を囲むように各店舗が配置されています。フードホールの魅力は何といってもその日、その場の気分で本格的な料理を自由にチョイスできること。友人知人とシェアしやすいのもいいですよね。
メルカド・サン・ラモンにはセビーチェなどのクリオージャ料理を始め、アマゾン料理やニッケイ料理、肉汁したたるハンバーガーやフライドチキン、ピザやエンパナーダ、チーファ(ペルー風中華料理)、スペイン料理、インディアンフュージョンといった幅広いジャンルの店がずらり。もちろんドリンク類も充実しています。
次は2階へ上がってみましょう。2階にはカクテルが自慢のお店やクラフトビールが楽しめるバーがあるので、ツアー帰りにちょっと一杯という人にもおすすめ。天井が高いので、フードコートにありがちなせせこましさや圧迫感がありません。
ふと見上げると、そこにはドーム型の天井いっぱいに描かれた女性の絵と、「Pacha Bendita(パチャ・ベンディータ)」という文字がありました。パチャはケチュア語で"母なる大地(または神聖なもの)"、ベンディータはスペイン語で"祝福された"という意味なので、この女性はさながら"ここを訪れた食いしん坊たちに祝福を授けるメルカド・サン・ラモンの女神"といったところでしょうか。
メルカド・サン・ラモンではダンスショーやライブなどのイベントを定期的に開催しています。Facebookに今月のイベントスケジュールが出ているので、お出かけ前にチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
どれにしようかと悩むのもフードホールならではの醍醐味
いろんなジャンルの店があるので随分迷ってしまいましたが、この日は大好きなSelectos ibéricosというスペイン料理屋さんをチョイス。ボカッタ(生ハムを挟んだサンドイッチ)とパエリア、ドリンクを注文しました。
ボリューム満点のパエリア・デル・モンテ(豚肉やチョリソが入ったパエリア)。20分ほど待ちますが、出来立てアツアツを頂けるので待つ価値は十分あります。
ペルーでは、レストランなどの閉鎖空間に入る際にワクチン接種証明の携帯が義務付けられています。メルカド・サン・ラモンでも提示を求められるので、忘れずに持って行ってくださいね。
迷った時にはとりあえずサン・ラモン通りへGO!色んなペルーグルメを体験してみましょう。
Mercado San Ramón(メルカド・サン・ラモン/サン・ラモン市場)
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原田慶子
- ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。