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まるで桃源郷!京都の知る人ぞ知る桜の名所「原谷苑」
京都市北西部には、「きぬかけの路」沿いに、金閣寺(鹿苑寺)、龍安寺、御室仁和寺と世界遺産が集まっていますが、その近くには桜を中心に多種多様な花々が咲き乱れる、まるで桃源郷のような場所「原谷苑」があります。
梅と紅葉のシーズンも一般公開されますが、やはりイチオシは桜のシーズン(3月下旬〜4月下旬)です。京都には桜の名所と呼ばれる場所が多数ありますが、定番どころを巡り終えたなら、ぜひ原谷苑へ足を運んでみませんか。
目次
まるで桃源郷!桜はじめ花々が咲き乱れる原谷苑
北山杉などの木材を取り扱う村岩農園所有の桜苑。桜のシーズンの入苑料は1,500円ですが、開花状況により2,000円になることもある変動制になっています。チケットには「夢の天国〜」と記されており、少し大げさなと感じられるかもしれません。しかし苑の中に一歩足を踏み入れれば、そのタイトル通り、天国のような桃源郷のような世界が広がっています。
3月下旬〜4月下旬にかけて、彼岸桜、一重紅しだれ桜、八重紅しだれ桜、ソメイヨシノ、陽光はじめ20数種もの桜に加え、椿・雪柳、連翹(レンギョウ)、日向みずき、馬酔木(アケビ)、木瓜(ボケ)、吉野つづじ、石楠花(シャクナゲ)など、いろいろな花が咲き乱れ、どこをかしこも美しい。多種多様な花が咲き誇っているからこそ、白・ピンク・赤・黄と苑内は色で溢れ、まるで別世界のよう。
京都市内の桜が満開の頃には、早咲きのしだれ桜が満開となり、また遅咲きで有名な御室桜が終わった頃でも、まだ原谷苑では散りはじめの八重紅しだれ桜とともに、遅咲きの黄桜、緑桜、牡丹桜、普賢象、菊桜など名残の花見が楽しめるとのこと。心を込めて手入れされた桜がこんなにも美しいとは。
苑内は広いですが、あちこちにベンチや東屋も用意されているので、歩き疲れたら花に囲まれながら休憩できます。肩の高さぐらいまである雪柳や連翹も多いので、ベンチがある場所によっては、周りの目を気にせずにゆっくり過ごせます。
また全ての飲食物は持ち込み禁止ですが、苑内にはドリンクや草もちなどが販売されている売店があり、売店には苑内で咲く花々の紹介があるので、散策の際の参考にもなります。なお花見弁当の予約も受付されています(2日前までに要予約)。
無料の送迎シャトルバスの利用が便利
御室仁和寺から歩くと50分ほどかかる原谷苑。タクシーで向かう他、桜のシーズンは「わら天神」(西大路通り)〜「原谷苑」の間を無料の送迎シャトルバスが走っているので、このシャトルバスを利用すると便利です。
バスの定員は27名で、予約不要。万が一定員オーバーでそのバスに乗れなくても、ピストン運行されているので、15分ほど待てば次のバスに乗れます。所要時間は5分ほどですが、原谷苑は山の上にあるので助かります。
原谷苑
- 住所:京都市北区大北山原谷乾町36
- 一般公開:梅、桜、紅葉のシーズン
- 開苑時間:9:00~17:00(入苑受付は16:30)
- 入苑料:桜のシーズンは1,500円(開花状況により変動の可能性あり)、梅・紅葉のシーズンは無料
- 駐車場:2022年度は臨時駐車場を予約のみで受付
- 注意事項:管理の都合上、弁当・酒類・敷物など、及び三脚類の持ち込みが禁止されています。ペットの入苑もできません
- 公式サイト:原谷苑
原谷苑の目の前にある原谷弁財天
帰りのシャトルバスを待っていると、原谷苑(西門)の目の前に桜の木と赤い鳥居があることに気づき、立ち寄ってみることに。
「原谷弁財天」の境内はこじんまりとしているけれど、静粛な空気に包まれており、まだ新しい弁財天さんがいらっしゃいました。
住宅街にある神社で、地域の方々の協力・活動によって支えられているとのことですが、御手水には綺麗に花が生けられていました。ふと思い立っての立ち寄りでしたが、気持ちのいい空間で、ちょっと得した気分を味わえました。
原谷弁財天
- 住所:京都市北区大北山原谷乾町40-2
合わせて立ち寄りたい平野神社
シャトルバスで「わら天神」まで戻ってきた場合、歩いて7分ほどの場所に桜の名所「平野神社」がありますので、お時間があれば立ち寄られるのがおすすめです。
平野神社発祥の早咲きの桜「魁桜(さきがけ桜)」で知られており、この桜が咲き出すと京都の花見がはじまると言われています。
紅白幕の外側からでもかなり見応えがありますが、紅白幕に囲まれた「さくら苑」(入苑料500円)では菜の花と桜の美しいコントラストを楽しめます。
平野神社
- 住所:京都市北区平野宮本町1
- 開苑時間:6:00~17:00
- 入苑料:500円
- 公式サイト:平野神社
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Mami
- 世界遺産巡りの旅が大好き。ふらっと海外ノマドに出かけ、気に入った異国の街で、暮らすように旅することも。古代遺跡・異文化交流・お茶・博物館があれば、わくわく。旅ブログ(soreseka.com)も運営中。