鎌倉の「鶴岡八幡宮」徹底ガイド! 大河ドラマ館も含めた見どころ紹介

鎌倉の「鶴岡八幡宮」徹底ガイド! 大河ドラマ館も含めた見どころ紹介

鎌倉と聞いてまず思いつくスポットといえば、「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」。鶴岡八幡宮は古都鎌倉のシンボルの一つであり、800余年の鎌倉の歴史に欠かせない存在の神社です。

2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台にもなり、2022年3月には「大河ドラマ館」がオープンするなど、最近になって益々注目が集まっています。

本記事では、鶴岡八幡宮の歴史についても交えながら、境内の見どころ、大河ドラマ館の概要などを徹底ガイドしていきます。

目次

<1. 鎌倉観光で外せないスポット「鶴岡八幡宮」とは>

<2. 「八幡宮」と神の使いのハト>

<3. 重要文化財を含む壮麗な御社殿群>

<4. 鶴岡八幡宮の太鼓橋(赤橋)>

<5. どちらが源氏池でどちらが平家池?>

<6. NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の大河ドラマ館>

<7. どちらで休憩する? 参拝後のお楽しみ境内グルメ

<8. 鶴岡八幡宮の宝物殿>

<9. 鶴岡八幡宮のお守りでご利益にあやかる!>

<10. 鶴岡八幡宮の外せないパワースポット>

<11. 鶴岡八幡宮へのアクセス

<12. 鶴岡八幡宮の基本情報>

1. 鎌倉観光で外せないスポット「鶴岡八幡宮」とは

鶴岡八幡宮 舞殿 本宮

「1192(イイクニ)つくろう鎌倉幕府」。

今やその定説は時代遅れで、現在は「1185(イイハコ)つくろう鎌倉幕府」、つまり実質的な武家政権が誕生した1185年が鎌倉幕府成立の年として有力視されているそうです。

鶴岡八幡宮は、そんな鎌倉幕府と深いつながりがあります。

鎌倉幕府成立よりも前の1063年、源頼義によって、京都・石清水八幡宮を勧請(かんじょう)して由比ヶ浜辺に鶴岡宮(つるがおかぐう、現 由比若宮)を祀ったのが鶴岡八幡宮のはじまりです。そして1180年には、源頼朝が鎌倉を本拠地としたのに合わせ、現在の鶴岡八幡宮の地に遷されています。八幡神は源氏の氏神(守護神)であり、鶴岡八幡宮では鎌倉幕府の重要な祭事が行われるようになりました。

鶴岡八幡宮 若宮大路

鶴岡八幡宮は、「武士の都・鎌倉の文化の起点」にもなりました。

鎌倉の街は、由比ヶ浜海岸から鶴岡八幡宮まで約2kmもの距離を直線で結んでいる参道・若宮大路を中心に発展してきたと言われます。今なお門前町としてその賑わいは引き継がれ、鶴岡八幡宮は鎌倉観光の拠点ともなっています。

2. 「八幡宮」と神の使いのハト

鶴岡八幡宮 本宮楼門
<画像提供:鶴岡八幡宮>

鶴岡八幡宮は全国に4万社以上あるとされる「八幡神(はちまんしん、やわたのかみ)」を祀る神社の一つ。その総本社は大分の宇佐神宮(宇佐八幡)であり、京都の石清水八幡宮や福岡の筥崎宮(はこざきぐう)に並ぶ格式ある八幡宮です。

御祭神の「八幡神」(通称「八幡さま」)は「武運の神」「弓の神」「戦勝の神」として知られ、源氏の氏神、武家の守護神として篤く崇敬されてきました。

鶴岡八幡宮の御祭神は、主神を「応神天皇」、「比売神(ひめがみ)」、そして応神天皇の母「神功皇后(じんごうこうごう)」と合わせて八幡三神としてお祀りしています。

鶴岡八幡宮 本宮楼門の扁額
<画像提供:鶴岡八幡宮>

大石段の上の本宮楼門に掲げられている扁額「八幡宮」の「八」の文字、よく見るとハトが向かい合わせのデザインとなっているのにお気づきですか?これは、八幡様の神の使いであるハトに由来しています。

鶴岡八幡宮の名称に「鶴」の文字が入っているので、鶴にちなんだ神社と思われる方も少なくないでしょう。実際、神紋は鶴ですが、その名の由来は、前述の源頼義が石清水八幡宮を勧請した鶴岡宮(現在の由比若宮)を祀った場所、鎌倉の由比郷鶴岡(現 材木座1丁目)とされています。そのことから由比若宮は古くは、鶴岡宮とも呼ばれていました。

鶴岡八幡宮 群がる鳩

境内の至るところにいるハト。普段は公園や駅前などで当たり前に見かけるハトたちも、境内で見ると何だか特別なものに感じてしまうからふしぎです。

鶴岡八幡宮 鎌倉の定番銘菓「鳩サブレー」

余談ですが、鎌倉の定番銘菓「鳩サブレー」。これは、生みの親である「豊島屋」初代が、ハトをモチーフとした楼門扁額の文字と子どもに親しまれていた境内のハトから着想を得て考案したのだそう。

若宮大路沿いの本店や鎌倉駅前、境内売店などでも購入可能なので、神の使いのハトを眺めながら鳩サブレー片手に古都鎌倉に思いを馳せる......なんて食べ方もいかがでしょうか?

3. 重要文化財を含む壮麗な御社殿群

戦禍や震災などで幾度となく焼失と再建を繰り返した鶴岡八幡宮。そうした歴史を経て今に残る、国指定重要文化財などの御社殿をご紹介します。

本宮(上宮)

鶴岡八幡宮 本宮
<画像提供:鶴岡八幡宮>

鶴岡八幡宮は、山の中腹を切り拓いて建てた大石段上の社殿を「本宮(ほんぐう)(上宮(じょうぐう))」、大石段下のもともと社殿があったところに建てた社殿を「若宮(わかみや)(下宮(げぐう))」と呼んで上下両宮の形態をとっているのが特徴です。

楼門の先には、流権現造(ながれごんげんづくり)の壮麗な本宮(上宮)が鎮座しています。これは文政11年(1828年)に徳川家斉が再建したもので、国の重要文化財に指定されています。

鶴岡八幡宮 上宮へ続く大石段

上宮へと続く「大石段」。この大石段を登って振り返れば、由比ヶ浜海岸まで続く若宮大路を見渡すことができます。町並みは多少変わっても、時代を超えて、かつて頼朝公らが見たと同じ情景を眺めていると思うと何だかジワジワきますね。

ちなみに、御本殿内や宝物殿では撮影禁止となっています。ご注意ください。

若宮(下宮)

鶴岡八幡宮 若宮(下宮)

大石段下の東側に鎮座するのが若宮(下宮)です。

若宮の御祭神は主神・応神天皇の御子である仁徳天皇ほか三神(履中天皇 りちゅうてんのう、仲媛命 なかのひめのみこと、磐之媛命 いわのひめのみこと)で、建久2年(1191年)に焼失・再建するにあたり、今後町の大火による延焼を防ぐため山の中腹を切り拓き、改めて石清水八幡宮を勧請して、上段に本宮(上宮)、地上に若宮(下宮)を置くことになりました。

現在の社殿は江戸時代初期の寛永元年(1624年)に再建されたもので、本宮とともに国の重要文化財に指定されています。

丸山稲荷社

鶴岡八幡宮 丸山稲荷社
<画像提供:鶴岡八幡宮>

本宮西側にそびえる赤い鳥居の連なるお稲荷さんが「丸山稲荷社」。

本宮鎮座前からこの地に祀られ、境内でもっとも古い室町期の建築とされています。一間社流(いっけんしゃながれ)見世棚造の構造をし、中世の神社建築の貴重な事例として、国の重要文化財に指定されています。

商売繁盛にご利益があるとされ、毎年11月8日に執り行われる火焚祭(ひたきさい)では、鎌倉神楽が奉納されます。

舞殿

鶴岡八幡宮 舞殿
<画像提供:鶴岡八幡宮>

参道中央に位置し、本宮の手前に建つ社殿が「舞殿」。神社における祭りや行事のほか、現在では結婚式も行われています。

そんな舞殿は、源義経の愛妾として知られる京一の白拍子・静御前が、兄・頼朝から追われる義経を慕い、その想いを今様(いまよう、歌)にのせて舞った場所(かつての若宮回廊、現在の舞殿で下拝殿ともいう)として有名です。

ちなみに、静御前の「静の舞」は鎌倉の春の恒例行事である「鎌倉まつり」で披露されます。

※2022年の「第63回鎌倉まつり」は、新型コロナウイルス感染防止のため、規模を縮小して開催予定。詳しくは、鎌倉市観光協会のサイトをご参照ください。

4. 鶴岡八幡宮の太鼓橋(赤橋)

鶴岡八幡宮 三ノ鳥居

若宮大路・段葛を経て、鶴岡八幡宮の入口を飾るのは三ノ鳥居。その向こうに弧を描いて架かかるのが「太鼓橋」です。

鶴岡八幡宮 太鼓橋

全長約10m、30度もの勾配を付けたアーチ状の橋は、かつては木造の橋でした。将軍家がこの橋の手前で輿を降りて参拝したとされています。

鶴岡八幡宮創建当初から存在した太鼓橋は関東大震災で全壊、昭和2年(1927年)に鉄筋コンクリートや石を組み合わせて再建されました。なお、この太鼓橋は「かながわの橋100選」に選ばれています。

鶴岡八幡宮 横から見た太鼓橋

かつては一般の人も渡ることができ、鶴岡八幡宮のシンボルとして人気のフォトスポットでしたが、現在は立入禁止になっています。

入場の際は左右両脇の橋を利用しましょう。

5. どちらが源氏池でどちらが平家池?

源平合戦にちなみ、鶴岡八幡宮には「源氏池」と「平家池」の2つの池、合わせて「源平池」が存在します。

東西に配置された源平池

鶴岡八幡宮 源氏池の橋

太鼓橋から境内に向かって東側に広がるのが「源氏池」。池には3つの島があり、中の島には旗上弁財天社(はたあげべんざいてんしゃ)が鎮座し、それを取り囲むように、崇敬者から奉納された源氏のシンボル・二引の白旗が掲げられています。

鶴岡八幡宮 平家池の橋

一方、太鼓橋から境内に向かって西側にあるのが「平家池」です。平家池には4つの島が築かれています。

源氏池、平家池に浮かぶ島の数は、源氏の繁栄を願う意味で源氏池には「産(3)」を、平家滅亡を願って平家池には「死(4)」を選んだと伝えられています。

また、かつて源氏池には源氏の白旗の意味で白蓮が、平家池には赤旗の意味で紅蓮が植えられていたとも伝わっていますが、現在はどちらの池にも見事な紅白の蓮が咲き誇っています。

源氏池の見どころ「旗上弁財天社」

鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

源氏池の中の島に築かれた「旗上弁財天社」は、頼朝が平家打倒の旗上げを行った際、守護神として弁財天が現れその霊験にあやかったとのことから、頼朝が報賽(ほうさい)の念(御礼)を込め造営したと伝えられています。

しかし、弁財天は仏教の守護神であったことから、明治の廃仏毀釈で取り壊しに遭い、現在の社殿は、鶴岡八幡宮創建800年記念により、昭和55年(1980年)に復元されたものとなっています。

弁財天は芸能・開運の神様でもあり、芸能成就や良縁、安産などにご利益があり、鎌倉・江ノ島七福神の一つとして知られています。

源氏池のほとりで休憩はいかが?

鶴岡八幡宮 源氏池の畔にある休憩所

源氏池の畔にある鶴岡幼稚園に隣接した広場には、藤棚とベンチの休憩所が設けられています。

池の畔で優雅に戯れるカモや鯉、食べ物のおこぼれに期待して群がるハトを相手に、のんびり足休めはいかがですか?春には満開の藤が天井から降り注ぎます。

ちなみに、お隣には源氏池休憩所が設置されていますが、2022年3月現在は休業中になっています(再開未定、鯉の餌は無人販売中)。

6. NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の大河ドラマ館

2022年から放送されているNHK大河ドラマ、三谷幸喜脚本・小栗旬主演による『鎌倉殿の13人』。そのドラマの舞台ともなっている鎌倉市の鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム2Fでは、2022年3月1日より「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」がオープンしています。

鶴岡八幡宮 「鎌倉殿の13人」の大河ドラマ館

『鎌倉殿の13人』の放送を契機に、鎌倉市ならびに関連地域のまちの魅力を全国に発信し、観光振興および地域活性化につなげようと官民一体で立ち上がった、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会。

その施策の目玉として完成したのが、2022年3月1日にオープンした「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」です。場所は、平家池のほとりに建つ鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムの2Fです。

鶴岡八幡宮 大河ドラマ館入口

入口はこちら。この大きなポスターが目印です。

鶴岡八幡宮 大河ドラマ館 「鎌倉殿の13人」ポスター

入場は日時指定制・定員制となっています。事前に日時指定の入場券を購入した場合は、指定した時間内に2階入口で受付を済ませましょう。なお、当日券でも入場できます。(入場券の購入詳細については、公式サイトをご参照ください)。

入口前に展示された、このかっこいい巨大ポスター。ここは撮影可なので記念撮影を忘れずに。

鶴岡八幡宮 大河ドラマ館 「鎌倉殿の13人」の衣装展示

館内では、『鎌倉殿の13人』に関する作品紹介から脚本家インタビュー、登場人物の紹介、劇中の衣装や小道具などの実物展示、作品舞台裏の秘蔵映像、豪華俳優陣による直筆サイン展示や登場人物相関図などドラマの世界観に浸れる魅力的なコンテンツが用意されています。

館内での撮影スポットは限定的ですが、衣装・小道具展示コーナーは撮影OK。登場人物の等身大パネルとともにぜひ記念の一枚を。

鶴岡八幡宮 大河ドラマ館 大型スクリーンの体感型コンテンツ

展示の目玉の一つは、最新の映像技術を取り入れた大型スクリーンによる体感型コンテンツ。大型スクリーンに投影された背景映像は実際にドラマで使用されたもので、全部で5パターンあり、手をかざして行うインタラクティブ操作により画面を遷移させます。さらにタイトルにちなんで13人が揃って満場一致で操作すると特別映像が流れるそうです。ぜひお試しあれ。

なお、ドラマ撮影の進行ととともに展示内容も随時入れ替えていくとのこと。ストーリーの展開とともに役者陣もますます豪華になっていくので、本ドラマファンの方はぜひお見逃しなく。

鶴岡八幡宮 大河ドラマ館 「墨絵武人画 北条義時Tシャツ」

ミュージアム1階では特設会場として「鎌倉殿ミュージアムショップ」がオープンしています。『鎌倉殿の13人』にゆかりのある地域の銘菓やメーカーがドラマとコラボした新商品、文房具や玩具、そのほかここでしか購入できない限定オリジナルグッズなどが目白押しです。

上記Tシャツは、武人画師として活躍するこうじょう雅之氏がこのために描き下ろした「墨絵武人画 北条義時Tシャツ(3,850円税込)」。こんなクールなTシャツを身に着けたら注目されること間違いなしですね。

なお、1階ミュージアムショップは入場券なしでも入場可です。鶴岡八幡宮参拝の折りにぜひ立ち寄ってみては?

鶴岡八幡宮 大河ドラマ館 ARの「しゃべる肖像画ポスター」

そして、鎌倉市内各所に掲示された大河ドラマ館の宣伝ポスター。実はこれにもユニークな仕掛けが施されています。

肖像画ポスター右下にあるQRコードを読み込み、表示された「カメラを起動して楽しむ」ボタンを押してカメラをポスターにかざすと、なんと、肖像画の北条さんが突然軽妙にしゃべりだすのです。

このARが組み込まれた「しゃべる肖像画ポスター」、話のネタにぜひお試しあれ。

>>>「しゃべる肖像画ポスター」に関する詳細は公式サイトをご参照ください。

<『鎌倉殿の13人 大河ドラマ館』の基本情報>

  • 会期:2022年3月1日(火)~2023年1月9日(月・祝)
  • 開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
  • 場所:鎌倉市雪ノ下2-1-53 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(鶴岡八幡宮境内)
  • 休館日:無休(展示替え休館日除く)
  • 入場料金:大人(高校生以上)1,000円、小人(小・中学生)500円、未就学児無料
    ※大河ドラマ館観覧者は、入館時に提供するパンフレットの提示により、鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館(平常展各大人300円 小人100円 ※2022年3月1日時点)へ各1回無料で入場可能(ただし、2023年3月31日まで)
  • 日時指定入場制:9:30~17:00の間で30分間隔
    ※日時指定入場券の購入可能場所は、オンライン予約、大河ドラマ館チケットカウンター(1階)、館外チケット販売所(鎌倉商工会議所、鎌倉市観光協会)や旅行会社等
    ※当日来館の場合、空き状況次第で大河ドラマ館チケットカウンターにて当日時間枠の購入も可能です。

>>>『鎌倉殿の13人 大河ドラマ館』に関する詳細は公式サイトをご参照ください。

7. どちらで休憩する? 参拝後のお楽しみ境内グルメ

参拝を済ませて境内散策を楽しんだら、境内にあるカフェでホッと一息ティータイムはいかがですか?

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ

鶴岡八幡宮 「鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」外観

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム前に併設された鶴岡八幡宮直轄のカフェ「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」。

鎮守の杜に溶け込むように、神社の社をかたどったような洗練されたデザインの木造建築に、全面ガラス張りの窓から陽光がやさしく包み込む、居心地良い空間になっています。

鶴岡八幡宮 「鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」大銀杏の展示

見どころは何といっても、平成22年(2010年)3月、強風により倒伏した樹齢1,000年の御神木「大銀杏」。樹高約30m、幹周り約7mもあった巨大な大銀杏は根元から倒伏し、残った樹幹の中間部分が展示されています。このような姿になってなお、ただならぬパワーと威容は健在です。

なお、大銀杏を中で鑑賞・撮影できるのは原則カフェ利用者のみ。利用者以外は屋外からの鑑賞になりますのでご注意ください。

鶴岡八幡宮 「鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」ホットサンドとクランベリーティー

おすすめメニューは「ホットサンド~プロシュートコット&チーズ(750円税込)」とクランベリーティー(650円税込)。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップで提供されるパンは、国産小麦と麹由来酵母、100%不純物を取り除いた自家浄水純水を使ったこだわりの製法で、併設の工房にて毎日一つ一つ手作りされています。そんなこだわりのパンは、噛めば噛むほど小麦が甘く、またドリンクも、茶葉やコーヒー本来の味や個性を引き立たせるためこだわりの純水で仕上げられ、喉にスッとなじむマイルドな美味しさでした。

鶴岡八幡宮 「鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」お宮の角食

通に人気のこちらの「お宮の角食(600円)」。カフェメニューのホットサンドと同じもので、表面には鶴岡八幡宮のあのハトのマークの焼印が施されています。

お宮の角食が店頭に並ぶのは、昼過ぎが目安とのこと。製造個数は日によって変更されますが、基本的に少量生産であり、確実に手に入れたい方のために電話予約も受け付けているそうですよ。

<鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップの基本情報>

  • 運営時間:10:00~17:00(最終受付16:30)
  • 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
  • 席数:店内36席、テラス21席

※タッチパネル式のセルフレジ、セルフサービス方式
※入店の際は、まず席を確保してからレジにお進みください

>>>「鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」の詳細は公式サイトにてご確認ください。

茶寮 風の杜

鶴岡八幡宮 「茶寮 風の杜」

こちらは、境内入口、平家池の畔にたたずむ「茶寮 風の杜」。創業300余年の葉山の老舗料亭「日影茶屋」がプロデュースする、こだわりの甘味や料亭仕込みの門前うどんが楽しめる茶寮になっています。

鶴岡八幡宮 「茶寮 風の杜」店内

和モダンで落ち着いた雰囲気のインテリアと、大窓による額縁効果で四季折々の絵画的な風景を楽しめ、実に贅沢で優雅なひとときが過ごせます。

鶴岡八幡宮 「茶寮 風の杜」いちごパフェ

今回は季節のおすすめメニューとして、旬のいちごをふんだんに使用したこだわりの「いちごパフェ(1,500円税込)」を実食。

フレッシュな大粒いちごが贅沢にトッピングされ、ほどよい甘酸っぱさと上品な味わいで思わず笑顔がほころびます。

なお、季節に応じた旬のメニューは定期的に変更されるため、2022年3月10日からは桜を使ったうどんや甘味が登場、そして4月12日からは抹茶のパフェ、プリンメニューに順次切り替わります。乞うご期待!

<茶寮 風の杜の基本情報>

  • 営業時間:10:30~17:00
  • 年中無休
  • 席数:54席(3~6名用テーブル個室あり)

>>>「茶寮 風の杜」の詳細は公式サイトにてご確認ください。

8. 鶴岡八幡宮の宝物殿

鶴岡八幡宮 宝物殿
<画像提供:鶴岡八幡宮>

楼門をくぐって西側の本殿回廊に開設された宝物殿。八幡宮に伝わる国宝級の社宝や古神宝類が展示されています。

入場の際は、まず本殿横に設置された自動券売機にて拝観券を購入し、入口受付で提示します。なお、展示数は少なめなので所要時間は大体15分~30分程度です。

2022年3月取材時の展示内容は、破魔矢の起源となった古神宝「黒漆矢(くろうるしのや)」(鎌倉時代、国宝)、御神服「袿白小葵地鳳凰文二重織(うちき しろこあおいじ ほうおうもん ふたえおり)」(鎌倉時代、国宝)、鶴岡八幡宮の改築・修理を行うために作られた指示書「鶴岡八幡宮指図」(桃山時代、国指定重要文化財)、「源頼朝寄進状」(鎌倉時代、重要文化財)のほか、各種文書に絵画、彫刻、調度品など。そのほか、国宝級の鎌倉時代の太刀や菩薩面、舞楽面などの彫刻、弁財天坐像、各種書簡なども所蔵されているそうです。

<宝物殿の基本情報>

  • 開館時間:9:00~16:00
  • 無休(ただし、展示替え等により臨時休館あり)
  • 拝観料:大人200円、小人(小学生)100円、未就学児無料

9. 鶴岡八幡宮のお守りでご利益にあやかる!

「武運の神」である八幡神や流人の身から将軍にまで登り詰めた頼朝公の御威光にちなみ、「勝負運」「仕事運」「学業運」を中心として、家内安全、商売繁盛、身体健全、健康長寿、開運招福、厄除け、縁結びなど幅広いご利益を授かれます。

御守

鶴岡八幡宮 仕事守
<画像提供:鶴岡八幡宮>

鶴岡八幡宮の御守で人気の高い御守の一つが「仕事守」(各1,000円)。御守に描かれる八幡宮の御神事「流鏑馬(やぶさめ)」は、流鏑馬で的を射るが如く、良い仕事、良いご縁に当たる=恵まれるよう祈願された御守です。

鶴岡八幡宮 折鶴叶守
<画像提供:鶴岡八幡宮>

こちらも人気の「折鶴叶守」(各1,000円)。鶴岡八幡宮の名前にちなんだ鶴を折り鶴のかたちにして八幡さまのパワーを折り込めた御守。願いごとが叶いますようにと作られた御守となっています。

鶴岡八幡宮 大いちょう絵馬
<画像提供:鶴岡八幡宮>

こちらも人気の「大いちょう絵馬」(1,000円)。銀杏のかたちをしたかわいらしい絵馬は、新緑の銀杏を描いた「祈」と黄葉に染まる銀杏の「願」の2種類があります。銀杏は長寿のシンボルであり、また一度倒伏した大銀杏からひこばえ(若芽)が芽吹き、健やかにたくましく生長を遂げていることからも、ぜひその生命パワーにあやかりましょう。

御朱印

鶴岡八幡宮 御朱印
<画像提供:鶴岡八幡宮>

鶴岡八幡宮の御朱印(初穂料500円)は、若宮(下宮)隣のご祈祷受付にて授与しています。ただし、当面の間は書き置きでの対応になっています。

ちなみに七福神の御朱印は、源氏池の旗上弁財天社にて授与されています。

10. 鶴岡八幡宮の外せないパワースポット

鶴岡八幡宮の境内各所には、さまざまなパワースポットが潜んでいます。せっかくですから、ぜひそのパワーにあやかりましょう。

大銀杏

鶴岡八幡宮 大銀杏

言わずとしれた、大石段横の御神木・大銀杏。推定樹齢1,000年とされ、鎌倉幕府が誕生する以前からこの地の歴史を見守っています。

平成22年(2010年)に倒伏して以降、再生を祈願して移植や保護活動が行われ、人々の念願叶ってひこばえ(若芽)が芽吹き、現在もたくましく成長を続けています。

手前の太い幹が「親イチョウ」、奥のひこばえを「子イチョウ」として、力強く芽吹いたその生命力や再生のシンボル、親子の絆や復縁にご利益のある新たなパワースポットにもなっています。

政子石

鶴岡八幡宮 政子石

旗上弁財天社の裏手にひっそりたたずむのが「政子石」。別名、「姫石」とも称され、頼朝が妻・政子の安産を祈願した石として、安産祈願、子宝授け、夫婦円満、縁結びにご利益があるとされています。ひそかな恋愛のパワースポットです。

鶴亀石

鶴岡八幡宮 鶴亀石

若宮(下宮)横の柳原神池(やなぎはらしんち)に架かる橋の先にひっそりたたずむのが「鶴亀石」。

水で表面を洗うと鶴と亀の模様があらわれるという大変縁起の良い石とされています。その姿はあいにく確認できませんでしたが、いずれにしても、鶴亀といえば健康長寿のシンボル、願いを込めてなでるだけでも健康パワーを授かれるかもしれません。

さざれ石

鶴岡八幡宮 さざれ石

国歌「君が代」に登場する「さざれ石」。漢字では「細石」と書き、文字通り、小さな石や砂礫が一つの塊に凝縮した石のことです。

気の遠くなるような年月をかけて、一つ一つの小さなパワーが凝縮したこの石にも大地のエネルギーが宿っているようです。

柳原神池

鶴岡八幡宮 柳原神池

若宮(下宮)の隣に広がる柳原神池。ひょうたんのかたちをしていることから、別名「ひょうたん池」とも呼ばれています。

小さな池なので普段はあまり目立たないですが、6月上旬の「蛍放生祭」と9月の「鈴虫放生祭」の祭事の舞台となります。

「放生(ほうじょう)」とは仏教の教えの一つで、捕らえた生き物を野に放ち、生命の尊さを学ぶこと。また、季節に対する感性を大切にする意味でも、柳原神池で育った蛍や鈴虫を神前にお供えしたのちに池に放ちます。

気持ちが浄化されるような、静けさをたたえた御神域の池です。

一ノ鳥居と旧浜の大鳥居

鶴岡八幡宮 一ノ鳥居

鎌倉駅方面から向かって鶴岡八幡宮を参拝する方は気づきにくいですが、若宮大路・段葛の入口に立つ鳥居は「二ノ鳥居」、境内入口に立つ鳥居は「三ノ鳥居」です。

では、「一ノ鳥居」は、というと、若宮大路を由比ヶ浜方面へさらに下った先、境内からはおよそ1.3km離れたところに「大鳥居(一ノ鳥居、浜の大鳥居ともいう)」が存在します。

花崗岩からできた現在の大鳥居は寛文8年(1668年)のもので、関東大震災で倒壊したのち修理再建されました。本来、この地から御神域がはじまっているのですね。

鶴岡八幡宮 浜の大鳥居跡

ちなみに、浜の大鳥居から北へ約180mのところに戦国期に建てられたと推定される「浜の大鳥居跡」が発掘されています。現在の場所からさらに内陸寄りに建てられていたという証ですが、つまり創建当初の由比ヶ浜はもっと内陸まで広がっていたのかもしれないですね。

猪目の隠れハート

鶴岡八幡宮 ハート型の猪目

神社仏閣で魔除けの意味で取り入れられている、ハート型をした「猪目」と呼ばれる文様。

鶴岡八幡宮でも、数は少なめでしたが要所の部材に猪目が採用されていました。ぜひ、隠れハートを探してみてくださいね。

11. 鶴岡八幡宮へのアクセス

それでは、最後に鶴岡八幡宮へのアクセスをご紹介します。

JR鎌倉駅から

鶴岡八幡宮へのアクセス JR鎌倉駅

もっとも分かりやすく一般的なアプローチは、JR横須賀線・江ノ電 鎌倉駅からスタートすること。東口を出て左手、北の方角へ進みます。

鶴岡八幡宮へのアクセス 小町通りの鳥居

「八幡宮近道」と書かれた赤の鳥居が目印。この小町通りを利用すれば、ウィンドーショッピングを楽しみながら参拝できるのでおすすめです。

鶴岡八幡宮へのアクセス 段葛の参道

もし、北条政子ゆかりの段葛の参道を通って歩きたい場合は、小町通りから1ブロック東側を走る若宮大路へ出る必要があります。

いずれにしても、鎌倉駅から徒歩10分程度です。

JR北鎌倉駅から

鶴岡八幡宮へのアクセス JR北鎌倉駅

古都鎌倉をじっくり味わいながら訪れたいという方には、JR北鎌倉駅スタートがおすすめ。

鶴岡八幡宮まではおよそ2kmと少々距離がありますが、道すがら鎌倉の観光名所を訪ね歩くことができます。

鶴岡八幡宮へのアクセス 円覚寺

たとえば、北鎌倉駅前の円覚寺(えんがくじ)。臨済宗円覚寺派の大本山であり鎌倉五山の第二位に列せられています。

境内には国宝建造物の舎利殿、梵鐘、多数の重要文化財の仏教彫刻、美しい庭園など見どころ満載です。

鶴岡八幡宮へのアクセス 明月院

北鎌倉駅から徒歩10分のところには、「あじさい寺」で有名な明月院(めいげついん)もあります。

初夏には数千本のあじさいが参道を埋め尽くしますが、上の写真(「明月院の花便り」)からもわかるとおり、四季折々の表情が楽しめます。

このほか、鎌倉五山第一位の「建長寺」をはじめ、魅力的な神社仏閣が多数ひしめいているエリアなので、時間に余裕のある方にはおすすめですね。

>>>鶴岡八幡宮への詳しいアクセスは公式サイトをご参照ください。

12. 鶴岡八幡宮の基本情報

『鎌倉殿の13人』放送効果で、大河ドラマの聖地として、ますます注目度が高まる古都鎌倉。

大河ドラマの世界にどっぷり浸かりながら、鶴岡八幡宮はじめその歴史や文化、自然を訪ね歩いて、鎌倉や江ノ島のまちの魅力を心ゆくまで満喫してくださいね。

それでは、「鶴岡八幡宮」に関する基本情報です。

  • 住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31

  • 開閉門時間:10月~3月 6:00~21:00、4月~9月 5:00~21:00

  • 電話:0467-22-0315

  • 駐車場:
    普通車40台(9:00~19:30、1時間まで600円、以降30分毎300円)
    大型車10台(9:00~17:00、1時間まで2,000円、以降30分毎1,000円)
    ※大型バスの利用に限り、公式サイトにて予約受付可能(当月~3ヶ月先まで有効)

  • アクセス:
    <鉄道利用の場合>
    ・JR横須賀線・JR湘南新宿ライン「鎌倉駅」東口から徒歩約10分
    ・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩約11分

    <車利用の場合>
    ・横浜横須賀道路 朝比奈IC出口から県道204号を鎌倉方面へ約5km

    <バス利用の場合>
    ・JR鎌倉駅東口から江ノ電バスで「鎌倉八幡宮前」下車、所要時間約4分、180円
    ・JR大船駅東口交通広場から江ノ電バスで「鎌倉八幡宮」下車、所要時間約16分、240円

  • 公式サイト:鶴岡八幡宮

※この記事は2022年3月に取材したものです。期間限定の情報もありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください

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かわいまゆみ

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