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何度訪れても楽しい!魅力満載の九份
台湾の人気観光スポット九份(きゅうふん)。ライトアップされた夜の雰囲気はとても幻想的ですが、昼に歩く街も魅力がぎゅっと詰まっています。
長くて急な階段があり、大勢の人が訪れる九份は少々歩きにくく感じるのが本音。小さなお子様連れのご家族や、孫旅を楽しむ人々にとっては、明るい時間に訪れた方が足元をしっかり見ながら歩けるのでは?と思います。
今回は、台北市内からバスを使って九份へ行く方法と、老街の様子やおすすめスイーツなどをご紹介。様々な状況が落ち着いたその時は、ノスタルジックなこの街をぜひ訪れてみてください。
目次
九份とはどの様な街?
九份は台北北部の山の上にある小さな街。日本統治時代だった19世紀後半に金鉱が発見されゴールドラッシュを迎えましたが、1971年に閉山し街は衰退。その後1989年に台湾映画「悲情城市」が制作され、舞台となったこの街は再び活気を取り戻しました。
また「千と千尋の神隠し」のモデルになったと噂され、瞬く間に知名度が上がった九份。多くの人を魅了する素晴らしい景色は、「阿妹茶樓」が佇む階段から眺めることができます。
明るい時間は古い建物や遠くに望む海を、夜は提灯の明かりが輝く情緒的な雰囲気を楽しむことができる街、それが九份です。
MRT北門駅からバスで九份へ
台北から九份へ向かうには、バス、電車、タクシーを使う...といった3つの方法がありますが、今回はMRT北門駅から乗り換え無しで行ける「965番」高速バスをご紹介。
バス停は北門駅2番出口を出たすぐ隣、台北駅周辺で宿泊する人々にとって、歩いて向かえる便利な場所にあります。運賃は片道90元、悠遊卡等のICカードを使って乗車します。北門駅から九份までの乗車時間は約1時間半。バスは黄金博物館がある「金瓜石」が終点となっています。
高速バス情報
- 運行時間:平日06:00~21:00、週末・祝日:07:00~21:00
※30分~40分に1便運行(オフピーク時の平日は40分~60分に1便となります)
※MRT板橋、西門駅からも乗車可能です。
※高速道路や快速道路を走行する際、シートベルトを着用してください。(4歳以上の方) - 台北客運965路線図
- 台北客運965現在位置情報
美味しい!素敵!を探しながら老街散策
九份老街バス停で下車し、緩やかな坂を上がれば、お土産店やローカル食堂が立ち並ぶ老街(基山街)入口に到着。新型コロナウイルスの影響で随分店が減った印象を受けましたが、それでも風情ある雰囲気を楽しむことができます。
まずは50mほど歩いた右手にある「老友號芋圓」で休憩タイム。九份名物の芋団子をいただきます。スイーツメニューは6種(全50元)。おすすめは3種のトッピングが選べる「刨冰+老友芋圓」、指差し注文ができるので、言葉のストレスはそこまで感じません。先に支払いを済ませたらテラス席へ向かってください。
キラキラっと光るタロ芋とかぼちゃの団子の下には、ざくっとした氷がたっぷり入っています。団子がほんのり温かい場合は、器の中身をかき混ぜながら味わえばOK。もちもちっとした団子は素朴で優しい甘さ、タロ芋そのものの香りが口の中でふわっと広がります。しっかりエネルギーチャージした後、ゆっくり老街を散策するのがベスト。九份にはこちらの店以外に数軒の芋圓専門店があるので、お腹と相談しながら食べ比べするのも楽しいかもしれません。
店を出てしばらく歩くと書道筆専門店が。字を練習する姿が非常に真剣で、息が止まりそうになります。すぐ近くの雑貨店ではレトロな商品がずらり、台湾テイスト溢れる商品が多くお土産探しにぴったりです。
九份は路地裏に様々な「楽しい」が隠れています。ふと気になった路地は軽くチェックしてみてください。その先に趣のある景色があるかもしれません。
老友號芋圓
- 住所:新北市瑞芳區基山街4-4號
- 営業時間:08:30~20:30
- Facebookページ
カメラに納めたいフォトスポット
老街(基山街)を真っ直ぐ進み、突き当たりの広場に向かえば、緑とブルーの壮観な風景が楽しめる、九份の絶景スポットに到着。記念撮影を終えたら、次は赤提灯で有名な階段(豎埼路)がある十字路に戻ります。
とても急な階段は一度降りてしまうと、再び上がるのは面倒。なので降りながら何枚か撮影しておくのがベストです。
階段の途中にある「昇平戲院」は、日本統治時代に建てられた映画館、建物は1962年に改築されたもので、現在は博物館として公開されています。映画好き、建築好きな方はぜひ立ち寄ってみてください。
昇平戲院
- 住所:新北市瑞芳區輕便路137號
- 営業時間:月~木 09:30~17:30、土・日 09:30~18:00
- 休業日:第一月曜日
- HP:昇平戲院
約1時間半もあれば、ぐるっと廻れるコンパクトな街ですが、ここでの時間をもう少し満喫したいなら茶芸館でティータイム、あるいは先ほどの「965番」バスに乗って金瓜石へ向かうのも有りかもしれません。
この他たくさんの見どころが詰まった九份。次の台湾旅行の際にここを訪れ、魅力を存分に味わってみてください。
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ちょびこ
- 台北在住。旅と可愛い雑貨とビールが大好き。語学勉強が趣味です。台北や台北近郊を散歩しながら見つけた、この土地の魅力をお伝えさせていただきます♪