近鉄観光特急 青の交響曲(シンフォニー)に乗って冬の吉野日帰り旅行

近鉄観光特急 青の交響曲(シンフォニー)

今回は近鉄特急 青の交響曲(シンフォニー)に乗って奈良の吉野へ行ってきました。

青の交響曲(シンフォニー)については後述しますので、まず吉野について簡単にご説明を...。

吉野といえば、桜の名所としてご存知の方も多いのではないでしょうか。かつて、あの豊臣秀吉も花見に来たこともあるそうです。そんな吉野、冬にはもちろん桜はありませんが、南北朝時代南朝の中心地であった金峯山寺を筆頭に寺院が点在しており、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されていて、魅力もたくさんあります。そんな吉野を今回はご紹介します。

>>奈良県 吉野山観光協会【公式サイト】はこちら

目次

青の交響曲(シンフォニー)とは

青の交響曲(シンフォニー)とは大阪阿部野橋駅(天王寺駅)と吉野駅間を約1時間20分で結ぶ、近鉄が2016年より運行している観光特急列車です。劇場版名探偵コナンのタイトルかよてツッコミを入れたくなるような列車の名称ですが、様々な観光資源と調和し、響き合いながら走る場面をイメージして「青の交響曲(シンフォニー)」と命名されたそうです。また「ゆったりとした時間を楽しむ、上質な大人旅」をコンセプトに開発されたそうで、そのコンセプト通り車内はとても豪華な仕様になっています。3両編成と短い編成に関わらず、2両目は丸々ラウンジ車両として運行しています。

>>青の交響曲(シンフォニー)の詳細はこちら

そんな豪華な特急ですが、特急料金は730円(大阪阿部野橋駅~吉野駅間)とリーズナブルな価格設定です。別途片道普通運賃990円が必要になるのですが、そちらは今回「近鉄新春おでかけきっぷ」という切符を利用し、運賃の出費を抑えました。詳しいことは次回記載します。

また3両編成で座席数も少なく、席もすぐ埋まるため予約必須です!今回筆者はインターネットを通して指定席を予約しました。インターネットで予約すると当日に発券する必要もないので、おすすめです。

>>近鉄特急「インターネット予約・発売サービス」はこちら

青の交響曲(シンフォニー)にて吉野へ

青のシンフォニー 前面

列車の出発10分程前にホームに到着しましたが、既に電車は入線していました。

電光掲示板

電光掲示板にもしっかりと青の交響曲(シンフォニー)と記載されています。

青のシンフォニー 側面

こちらは今回乗る3両目の外観ですが、まるで鏡のように反射するくらいにピカピカで、格好良いロゴマークも描かれています。

青のシンフォニー 内装

青のシンフォニー ベンチ

外から車内を覗くだけでも当列車の豪華さを確認できます。手すりやゴミ箱ですら品がありますね。2両目の扉横にはベンチも置いてあります。

青のシンフォニー 座席

車内はこのように全席フカフカのモケットが採用されています。

青のシンフォニー ボッチ席

2人席・4人席等、さまざまな座席タイプがありますが、今回座る席はこちら。1・3両目に1席ずつのみ存在する通称ボッチ席です。この席はリクライニングシートこそないものの、机にはお洒落な電灯もあり、かつ1番運転席側に近い端の席ということでプライベート感をより味わえます。1人で乗車する際におすすめの席です!

1号車1Aと3号車10Cの2席がその席に当たりますが、吉野行の場合は3号車10C席が進行方向前になります。またこの席は方向転換ができず、1号車1A席は後ろ向きに進んでしまうため、元々販売されていません。もちろん、大阪阿部野橋行の場合は逆で、1号車1Aが前になり3号車10Cが販売されません。そこを注意した上でぜひご予約ください。

ラウンジ車両

こちらは2号車ラウンジ車両です。前述した通り、2両目は全てラウンジスペースという贅沢な造りです。写真奥に見えるカウンターで食事・飲み物・グッズ等を買うことができます。

柿の葉寿司

ここでは吉野の地酒等お酒も買うことができますが、今回こちらの中谷本舗の柿の葉寿司を購入しました。柿の葉寿司は吉野の名物です。奈良県は内陸県で海から遠いため、和歌山で獲れた魚を長持ちするように塩漬けにして輸送し、そして食べる際に塩気を和らげるために、ご飯と一緒に食べられたで始まったのが柿の葉寿司とされております。

>>柿の葉寿司 中谷本舗はこちら

柿の葉寿司

今回の寿司は右から鯖・鮭・鯛となっています。どのネタもちょうど良い塩加減で、とても美味しかったです。

記念乗車証

またカウンターには記念乗車証が置いてあり、無料で貰えますので、ご乗車の際はぜひお土産にお持ち帰りください。

吉野駅

優雅な旅というのは時間が短く感じますね...大阪阿部野橋駅から電車で揺られること約1時間20分。あっという間に吉野山の麓の吉野駅に到着してしまいました。

またYouTubeの近鉄公式アカウントが青の交響曲(シンフォニー)について詳しく語っていますので、気になる方はぜひご覧ください!

吉野散策

ロープウェイ

吉野駅から少し歩くとロープウェイの駅があります。もちろん歩いて登ることもできますが、今回はロープウェイに乗って移動しました。車体はそこまで大きくなく、吉野らしく桜模様のラッピングがされています。

>>吉野ロープウェイの詳細はこちら

ロープウェイ

またこの写真は先程の写真をアップにしたものですが、このロープウェイの支柱には昭和3年5月と書かれており、それだけでこのロープウェイが古く長く続いているのがよくわかります。

金峯山寺 黒門

ロープウェイで上の吉野山駅に到着後、道なりに進むとまず金峯山寺の入口に当たる黒門が見えます。

銅鳥居

そして上り坂の参道を進むと、途中に銅鳥居(かねのとりい)があります。この銅鳥居は東大寺大仏を鋳造した際の余りの銅で造ったという伝承もありますが、現存するものは室町時代に再興されたものになっています。

仁王門

そしてもう少し進むと金峯山寺仁王門に着きます。この仁王門は国宝にも指定されていて、仁王門は北が正面で京阪神をはじめ、北側から吉野に来る人々を迎える門になっています。しかし、現在仁王門は工事中で、この工事は2028年までと長期期間のため、工事前の本来の姿・金峯山寺の詳細は公式HPでご覧ください。

>>金峯山寺の詳細はこちら

本堂

本堂 俯瞰

同じく本堂の蔵王堂も工事中になっています。現在の蔵王堂は1592年に再建されたものです。また中には普段は見ることができない3体の本尊の秘仏があり、中尊は7mを超える巨像だそうです。

蔵王堂

工事中でも中に入れますが、奥の方は別途拝観料がかかります。

金峯山寺 餅

また訪れたのが鏡開きの時期でしたので、餅の入った袋が無料で配られていました。筆者も1袋持って帰り食べました。美味しかったです。

金峯山寺の基本情報

  • 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
  • 拝観時間:8:30~16:00
  • 蔵王堂拝観料:大人800円、中高生600円、小学生400円
  • HP:金峯山寺

吉水神社 鳥居

そして金峯山寺を抜け、進むと吉水神社の鳥居が見えてきます。こちらも金峯山寺と同じく世界遺産に指定されています。

>>吉水神社の詳細はこちら

吉水神社

吉水神社

ここには日本最古の書院があり、初期書院造りの傑作といわれる書院建築になっています。また、源義経が身を潜めた場所、後醍醐天皇が居住した場所、豊臣秀吉も花見の本陣を敷いた等、歴史的有名人の縁の深い場所になっています。

吉水神社

またこちらの神社は、二礼十七拍手一礼という全国的に見ても珍しい参拝方法が採用されています。

吉水神社の基本情報

  • 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山579
  • 拝観時間:9:00~17:00
  • 書院拝観料:大人600円、中高生400円、小学生300円
  • HP:吉水神社

そして昼ごはんは金峯山寺と吉水神社の間にある、豆富茶屋 林(中店)でいただきました。

豆腐御膳

頼んだメニューは豆腐づくし膳です。写真の左上が丸々ざる豆腐です。最初は豆腐だけでお腹が膨れるのかと思ってしまいましたが、いざ食べると豆腐が大変ボリューミーでお腹いっぱいになりました。また大豆の風味を感じることができ、とても美味しかったです。しかし冬にざる豆腐を食べるのは体も冷えるので注意が必要かもしれません。

豆富茶屋 林(中店)の基本情報

住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山551
営業時間:9:00~17:00
定休日:火・水曜日
TEL:0746-32-5681
HP:豆富茶屋 林

ロープウェイ

吉野駅

そして来た道を戻り、山をまたロープウェイで下り、吉野を後にしました。そして吉野から各駅停車で橿原神宮へ向かったのですが、続きはまた次回...。

>>続き『近鉄名阪特急「ひのとり」プレミアムシート最前列にて前面展望満喫+橿原神宮参拝』はこちらからご覧ください。

あとがき

今回は吉野へ行きましたが、青の交響曲(シンフォニー)は本当に快適でした。特急料金も安いですし、値段以上の乗車体験ができます。

また吉野は、桜がなく金峯山寺が工事中でも、今回紹介した吉水神社や美味しいグルメがありますので、青の交響曲(シンフォニー)に乗ってぜひ訪れてください。今回は、徒歩で行ける範囲の金峯山寺・吉水神社しか訪れませんでしたが、次は吉野水分神社やもっと奥の吉野にも訪れてみたいです

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2017年に世界一周済み。現在は大阪在住、旅行会社勤務のアラサー。日本47都道府県も全て1回は来訪済み。少しでもお得に旅が出来る情報を始め、役に立つ記事を中心にお届けしていきます。

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