添乗員への道

添乗員いなるためには

こんにちは、たびこふれライター兼現役添乗員の山上やすおです!

いや~~~~またまた出ましたね、ウーーーーーッまん防!です。※大阪府在住の筆者です。

各県の県民割や、まさかのGoToトラベル!?なーんて勢いのある話題が飛び交っていたので、

「もしかするとこの冬は添乗の仕事が戻るかも...?」

なーんて期待していたので、突如発令されたまん防にもう呆然自失...。添乗員の春はいつ来るのか...。

そんな私は今は耐える時期...耐える時期...と思いながらせっせとYouTubeの撮影に励んでおりまぁす!(YouTuber添乗員なんです♪)

さて、そんな中YouTubeの視聴者からこんなメッセージをいただきました。

「添乗員さんに憧れます。どうやったら添乗員になれるのでしょうか?」という書き込み。

嬉しいじゃあないですか・・・憧れていただけるだなんて★

ということで、今回は「添乗員への道」と題して、添乗員になるためのプロセスをご紹介させていただきます!

目次

添乗員ってどんなイメージですか?

添乗員のイメージ

そもそも皆さんは「添乗員」ってどんなイメージがありますか?

私も添乗中にお客様とお話をさせていただく中で「添乗員さんってさ~」っていう主語から始まる会話になることがあるんですね。

そしてそれの後に続く言葉はそれぞれ違うんですが、ちょっと代表的なものを集めてみました!

まず、ポジティブな意味では・・・

  • 仕事でいろんなとこに行けていいね!
  • 英語話せるなんて素敵!
  • 人が好きだからできるんだね!
  • お給料いいんでしょ?(だいたい関西の方)

ってよく言われますね。

ネガティブな意味では・・・

  • 人のお世話ばっかり私にはできへんわ!
  • 若くないとでけへんね~
  • 派遣...なんやんね?(ドヤ顔)

とか、とりあえずいろんなイメージを持たれると思うんです。

でも、そもそもみなさま、添乗員ってどんな仕事か知っていますか?

そもそも添乗員とはどんなお仕事?

添乗員の仕事

「私、添乗員をしているんです」っていうと、よく、「右手に見えますのは~ってやる人のこと?」って言われるんです。

確かに「右手に見えますのは~...」もするんですが、それは添乗員の本来の業務ではないんですね。

添乗員の本来、基本業務「旅程管理と安全確保」なんです。

旅行会社の旅行はお客様に渡るパンフレットや行程表が契約書面になっているんですが、そこに書かれていることをきちんと遂行して、安全にお客様を解散地までお届けするっていうのが私たちの仕事なんです。

でも状況によっては「右手に見えますのは~」もするし、なんなら通訳だって、レストランのウェイターだって、排水管を治したりもします。まあ、付随業務が多い仕事だと思いますね。
でも平たく言うと、お客様の旅行にくっついて行って旅行を円滑に進める人、みたいな位置づけなんです。

では、このあたりから添乗員への道をご紹介しますね。

二通りの添乗員

添乗員は二通り

さて、では添乗員になるための方法ですが、大きく分けると2つあると思います。

1つは旅行会社の社員さんになることもう1つは添乗員の派遣会社に登録すること。ですね。

1つ目の旅行会社の社員さんはそのまんま、旅行会社に勤めて旅行を作って販売して添乗をする、わかりやすいですね。

でもう一つの、「添乗員の派遣会社」っていうのが初めて耳にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、旅行会社の社員さんは沢山の商品を作って販売することで利益を得ますから、そのすべてを自分が添乗に出ることはできませんよね?

なので、その時には「旅程管理主任者」っていう資格を持った派遣型添乗員がそれぞれの旅行に派遣されることになります。

そして、そういった添乗員を抱える会社のことを添乗員派遣会社と言うんですね。

だから、旅行会社の添乗員さんは、普段の日常業務があって、たまに添乗にも出るっていう働き方、派遣型添乗員はひたすら添乗だけを繰り返す働きバチみたいな働き方になります。(もちろん頻繁に添乗に出られる旅行会社の社員さんもいます。あくまでも傾向です。)

え、ちなみに私はどっちかって?

もちろん私は・・・働きバチです!!

それぞれの就職方法について

添乗員にはどうやってなるの?

さて、それぞれの就職方法なんですが、旅行会社の社員さんとして添乗する方は一般のサラリーマンとして就職するのと同じなので割愛。

謎なのはこの派遣型添乗員ですよね。こっちのお話なんですが...。

派遣型添乗員はまず添乗員派遣会社に登録に行きます。そしたら面接があって、まあいわゆる面接なんですが...

正直なところをいうと、いわゆる「落ちる」っていうことはあんまりないと思います。まあ「条件面で合わなくて今回は...」とかっていうのはあると思いますが、基本的に派遣添乗員はなんといっても派遣社員なので、基本給があるわけではないんです。だから、添乗員派遣会社として人材を抱えておくこと自体にはあまりマイナスはないんですよね。なので、「とりあえず登録はしときましょうか」となることが多いと思います。

ちなみに入ってこられるかたの年齢層も結構バラバラで、私の所属する会社では「60歳を回ってから第二の人生を好きな旅行に・・・!!」って言って入ってこられる方もたくさんいらっしゃいます。
いつでも始められる!というのも添乗員の特徴かもしれませんね。

添乗員になるための資格の取得

資格の勉強

そして登録が終わったら、さっそく添乗!

・・・といきたいんですが、その前にまずは少しお話に出た「旅程管理主任者」っていう資格の取得必要です。

この「旅程管理主任者」には国内と総合があって、国内は国内、総合は要するに海外添乗をするために必要な資格なんです。

なので添乗を始める場合はまず国内添乗からになると思うので、まずは国内旅程管理主任者の資格を目指すことになります。

つまり「資格を取ってから就活する」というより、「まずは派遣会社に登録をして、そこから研修を受けて資格取得を目指す」って感じですね。もちろん個人で取得することもできますけどね。

研修の内容は旅行業法っていう法令や約款、あとは添乗業務についてなんですが、こうやって聞くと・・・
法令・・・約款・・・難しそうやな・・・と思われると思うんですが、決してそんなことはなくて、研修期間は2日前後くらい?で、試験になります。

そして合格率は...驚異の9割越え、だそうです!

ということで頑張ったら大体の人は取得できそうですね!

添乗員になるための実地研修

頼りになる添乗員

そして資格の取得の後には、実地研修が必要になります。一例ですが、派遣会社が主催するバスを使っての研修に乗ってみたり、先輩添乗員の添乗に同乗してつまり添乗に添乗するんですね。それを実地研修とします。

そして、添乗には実際の添乗日以外に、添乗の準備をする打合せと、添乗に行った後の報告である精算という業務がありますんで、そのすべてを先輩にご一緒させていただいて、先輩の仕事を見て学び・・・

それから晴れて一人立ち、デビューを果たします!!!

ひとり立ちデビュー イラスト

「え、デビュー早くない?」って思われるかもしれませんが、うーーーん、こんなスピード感なんです。まあ大体は最初の添乗は行程自体も易しくて、台数口っていう、まあ同じツアーが何台も出ることがあるんですが、その先輩たちに紛れてのデビューだったり、派遣会社が考えてくれると思います。

んで、最初は日帰り旅行から始めて、経験を積んで宿泊の旅行へ。その後は新幹線に乗ったり、飛行機に乗ったりして、いつの日にか日本全国を飛び回る添乗員という存在になっていくんですね。

そして、それからどんどん経験を積んで・・・海外添乗員のお話に行きましょう!

海外添乗員になるためには

世界が僕の職場 イラスト

国内添乗である程度いろんな旅行をこなすことができるようになったら、「次のステップは海外添乗を」という方も多いと思います。

ただ、人によっては「私は国内を極める!」とか、「おうちの都合で長く家は空けられない」っていう方もいらっしゃいますんで、そのあたりはその添乗員さんの考え方によりますね。

そして、そのステップアップの方法もその派遣会社によって差異はあると思うので、一例として参考にしてくださいね。

まずそれぞれの派遣会社で国内添乗の経験を積みます。そしたらその会社が設ける海外添乗員にチャレンジできる基準みたいなものがあると思うんですが、そこに達した時に本人の意志とかスキルとかを確認して、海外添乗員としての研修を受けることになると思います。

勉強中 イラスト

まず、海外添乗員になるには総合旅程管理主任者っていう資格が必要になりますんで、まずはここからですね。

恐らく、この資格も所属する派遣会社が研修をされて取得を目指すのが一般的と思うんですが、研修は大体4日前後くらいだと思います。

研修の内容は国内と同じ旅行業法や約款など、海外旅行におけるそれぞれのものを勉強していきます。そして海外添乗ならではの英語の試験も含まれます。一般英語もあるんですが、リスニングや英文で書かれた行程表の読み取りとか、まあ添乗員っぽいものも出題されますね。

そんな試験の合格率は70~80%だと言われているようです。英語とかもあるし合格率低そう・・・てよく言われるんですが、思ったほどに低くはないんじゃないでしょうか?


こうしてまずは試験に合格して、そしてそのあとは海外にも実地研修が必要ですので、これも会社によって違うと思うんですが、その会社さんが主催する海外実地研修に参加したり、先輩添乗員の同乗研修をしてみたり、実際の海外の研修を経て・・・

そして海外デビュー!!!

海外デビュー イラスト

という感じですね。。

最後に・・・

うーーーーん・・・なんか、私とっても頑張って海外添乗員になったつもりなんですが、こうプロセスだけ書いたらめっちゃあっという間になれるみたいに聞こえますね。

でもね・・・

こうやってスムーズに流れだけを書いてみた裏側には、人知れない苦労や涙があったりするんですよね♪

そんなお話もしていきたいと思っていますんで、よかったらどうぞまた「たびこふれ」を覗きに来てくださいね^^あと、私は旅行系YouTuberとしての動画投稿もしています!

ユーチューブ こやぎ先生の中の人ちゃんねる

>>YouTube「こやぎ先生の中の人ちゃんねるは」こちらから

今回の記事に収まりきらなかったお話や、その他旅行に役立つ情報を諸々発信しておりますので、良かったらご覧になってくださいね♪

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山上やすお

国内外の添乗員として1年の半分ほどを現地で過ごすかたわら、日本にいるときには各地で美術のカルチャー講師をしています。博物館学芸員資格保有。「旅に美術は欠かせない!」の信念のもと、美術の見方、楽しみ方を記事にしていきます。

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