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【茨城県】街全体がまるで美術館!アートがあふれる取手市散策
茨城県取手市。2020年に市制50周年を迎えた取手市は、利根川を挟んだ千葉県我孫子市や茨城県竜ケ崎市、つくばみらい市などと隣接する人口約10万人のベットタウンです。江戸時代には、水戸街道に宿場町として栄えました。
また、昭和世代には懐かしい1984(昭和59)年に行われた第66回全国夏の甲子園。当時最強とまでいわれた、あのPL学園と決勝戦で対戦。見事8-4で破った茨城県勢初の優勝校「取手二高」の活躍。その記憶はいまだ色あせてはいないのではないでしょうか。
その取手市、実は街なかにアートがあふれる都市なのをご存じですか?
目次
アートと暮らす団地
取手市西部にある戸頭。取手から下館まで走る関東鉄道の戸頭駅が最寄りとなります。そこからわずか数分の場所にある戸頭団地。一見ごく普通の共同住宅のように見えますが、こちらの壁面がとんでもなくアートなのです。
住宅には、壁面をうまく利用したちょっとユーモアのあるアートな壁画がいくつもあります。エアコンに挟まったサッカーボールとその下に目を移すと...。
ちゃんとストーリーが見え隠れ。さらに間取りを描いたもの。それぞれの階を横目に見たもの。なんともこの発想が素晴らしいではありませんか。
どうやって描いたか。非常に気になるところですが、日常生活をアートと一緒に暮らす発想がちょっと粋ですね。何事もなかったかのように普通に暮らしている住民がいて、そこにアートが共存する試み、取り組みはとても素晴らしいと思います。
戸頭団地
住所:茨城県取手市戸頭4 など
壁面アートがあふれる街
取手駅周辺にもアートがありました。取手駅は、JR東日本の常磐線と関東鉄道常総線が乗り入れており、茨城県の最南端にある駅です。並行して国道6号(水戸街道)が市を貫くように通っています。
駅の線路際を覆う壁にもほほえましいアートがあります。取手市は、市の取り組みとして2000(平成12)年から壁画による街づくりを行っており、市内には17点の壁画があるそうです。(取手市HPより)
とても大きな壁画は、歩いて鑑賞するだけで明るい気持ちになります。市による「壁画のお陰で落書きや張り紙がなくなった」ということは、確かに大きくうなずけます。のびのびとしたタッチがとても爽やかな気分にさせてくれます。
どのくらい塗料を使ったか。どのくらいの日数をかけたかな?などと考えつつ散策してしまうほどの規模感。
取手駅
- 住所:茨城県取手市中央町2
さて、取手駅から少し離れた場所の壁面アートを見てみましょう。JR常磐線の藤代駅から程近く、線路を跨ぐ陸橋の橋脚にもありました。とても色づかいがよく、なんでもなかった橋脚がアートによって特別なスポットになっているようです。
その形を最大限活かして、まるで今にも動き出しそうな躍動感というか存在感に感心してしまいます。他にも国道6号線やJR常磐線の高架下などの橋脚に描かれているもの、トンネルや駅の壁面などを使ったものなど様々。そんなアートを探してドライブしてみるものおすすめですよ。
藤代駅周辺のアート
- 住所:茨城県取手市片町344付近
かわいい豚の群れ
さて、最後はかわいい豚の群れ。取手市埋蔵文化センターをご紹介。取手市のホームページによると、市には旧石器時代から近世に至るまで約90ヶ所の遺跡があるそうです。その調査、保護、保存の役割を担うために作られたものが埋蔵文化センターです。
施設内には展示室があります。規模は小さいながら、展示されている出土品の数々は興味深いものが多く勉強になります。この埋蔵センターの入口には小さなブロンズでできた豚の群れが。なんとも埋蔵文化センターとはギャップのある、それでいて絶妙な豚さんたちの列の配置。アートの街の神髄を垣間見たような気がしてきます。
気軽に街なかでアートが楽しめる取手市。美術の好きなお子さんと一緒にドライブしてみるのもいいですよ。
取手市埋蔵文化センター
- 住所:茨城県取手市吉田383
- 電話:0297-73-2010
- 時間:9:00~17:00
- HP:埋蔵文化センター(取手市)
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BOZU
- 横浜市出身。新卒から旅関連の事業に携わっており、日本国内は離島以外すべて訪問。海外も10か国30都市以上渡航しています。タイのバラマンディー釣りと手長えび釣り屋さんで釣って食べた手長えびの入りトムヤムクンとビールの体験と味。奄美大島の鶏飯と黒糖焼酎の味が忘れられません。焼酎・歴史・釣り・キャンプ・高校野球そしてシウマイ弁当を愛する元野球部。