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【大分・国東半島・両子寺】森林浴の森 日本100選!深い森の中にある山岳仏教信仰の寺

お寺といえば、緑深い山の中にあるお寺がいかにもお寺らしい(そうあってほしい)というイメージではないでしょうか。
大分県は国東半島(くにさきはんとう)の真ん中に両子山(ふたごさん/標高721m)という山があります。その両子山の中腹に約1300年の歴史を持つ寺があります。「森林浴の森 日本100選」に選ばれた山深い森の中にあるそのお寺の名は「両子寺(ふたごじ)」。このお寺の地に佇めば、荘厳で深淵な山岳信仰の世界に触れることができると感じました。1300年にわたり脈々と受け継がれる山岳仏教の世界と空間をご覧ください。
目次
六郷満山とは
奈良時代から平安時代にかけての頃、両子山を頂点にして放射状に谷が広がり、そこに6つの里(六郷)ができました。その山稜地帯に開かれた天台宗のお寺を総称して六郷満山(ろくごうまんざん)と呼びます。満山とは、山岳仏教寺院が使う言葉で寺院の集合体を言い表す言葉です。718年、宇佐神宮の化身と言われる仁聞(にんもん)菩薩により開かれたと言われています。
国東の霊場は31の寺から構成されています。
両子寺とは
両子寺は両子山の中腹にあり、江戸時代頃から六郷満山の総持院として全体を統括してきました。
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石段の両脇には国東半島でもっとも威容を誇るとされる仁王像が建っています(1814年作)。
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古刹(こさつ)という言葉が似合う石段を登り、門をくぐります。紅葉と新緑の時期は特に多くの人々が参拝に訪れるそうです。
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門の先にはさらに石の参道が続きます。
両子寺は、山岳修行の根本道場として本尊不動尊をはじめ諸仏を祀っています。
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小僧さんも感染予防対策をしておられます。両子寺は子授け、安産、厄除けなどの信仰があります。
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本堂からさらに森の中を進み、急勾配の石段を登ります。
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石段を登り切ったところ、切り立った岩壁を背に奥の院が立っています。もともとは鎌倉時代に造られ、江戸時代に現在の形になったそうです。奥の院の左には洞窟へ回る通路があります。
洞窟内には不老長寿の霊水が湧き出しています。湧き水にはケイ素が含まれ、それが健康長寿を促進する効果があるのではないかとのことでした。手にとって飲んでみると、微かに苔のような味がしました。その霊水をすくった手はすぐスベスベになったのがわかりました。同行していた人たちが口をそろえて言っていましたので、なんとなくそんな感じがした、ということではないでしょう。まるで天然の化粧水のようでした。
両子寺 まとめ
住職が仰っていました。「国東の信仰は神仏習合と言われますが、神、仏に加え"自然"なのです」と。1300年も続く、山岳信仰・修行の場。緑深い森の中で厳しい自然にさらされ、両子寺は何を見つめてきたのでしょうか。
六郷満山は峯入りという山岳修行の地であり、その一部はトレッキングコースとして歩くことができるそうです。
六郷満山 総持院 両子寺
- 住所:大分県国東市安岐町両子1548
- TEL:0978-65-0253
- 拝観時間:8:30~16:30
- 拝観料:300円(障害者手帳提示にて半額)
- 公式HP:両子寺
門前そば屋 両子河原座
両子寺の門前におそば屋さんがあります。
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店内は清潔で品のあるおしゃれなおそば屋さんでした。お土産などを買うこともできます。
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とり天ざる(1,400円)をいただきました。大分といえば「とり天」ですよね。とり天はそれほど多く見えないかも知れませんが、なんと5個もあり、食べ応え十分です。衣が軽くさっぱりサクサクで美味です。おそば、おつゆもさっぱり軽めで、品のよい洗練された都会的な味でした。
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「とり天むす」も名物だそうです。
両子寺は「山岳信仰の凛とした厳しさ」を感じながらも、森林浴の森 日本100選に選ばれた「緑に溢れた空間」で、実も心も清々しくなっていくのがわかりました。
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























