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【スコットランド】欧州屈指のリゾート地、港町オーバン
スコットランドの西岸に位置する風光明媚な港町、オーバン(Oban)は、イギリス国内でも特に人気のある観光地。人口8,500人ほどの小さな町ながら、スコットランド随一のシーフードの都としても知られるオーバンは、欧州各国からの旅行者たちを魅了してやみません。
目次
オーバンの基本情報
オーバンは、スコットランド西部、アーガイル・アンド・ビュート(Argyll and Bute)という行政区画に属する町。オーバンとは、スコットランドの言語、ゲール語で「小さな湾(Little Bay)」という意味です。スコットランドで最大の人口をもつ大都市グラスゴーから、電車で北西に3時間ほどの距離に位置しています。主な産業は、観光業。町にはホテルやB&B、ゲストルームなどの宿泊施設がふんだんにありますが、夏のハイシーズンには、それでも予約が取りにくくなるほどです。
町の観光名所として人気があるのは、高台から町や港を一望できるマッケイグス・タワー(McCaig's Tower、写真上・上部)、ウィスキーの蒸留所であるオーバン製造所(Oban distillery)などです。
ヘブリディーズ諸島への玄関口
オーバンはまた、Gateway to the Isles、つまり、スコットランド西岸沖に市する島々への玄関口としても有名です。へブリディーズ諸島(Hebrides)と本土を結ぶフェリー運航会社、カレドニアン・マクブレイン(Caledonian MacBrayne)のハブ港となっており、フェリーターミナルには、特徴的な赤いライオンの紋章のついた「カルマック」のフェリーがひっきりなしに出入りしています。
ちなみに、「へブリディーズ諸島」なんて耳慣れない名前と思うかもしれませんが、ウイスキー好きの方にとっては、スコットランド本土に近いインナー・ヘブリディーズに属する島の名前で、「アイラ島」、「スカイ島」などは、なじみ深いのではないでしょうか。
新鮮なシーフードを楽しもう!
港町のオーバンで、シーフードを試さないわけにはいきません。中でも、フェリーターミナルのピア沿いにあるThe Green Shackは大人気!屋外で潮の香りを感じながら、その場でボイルされたばかりのシーフードが楽しめます。
こちらは2人前シーフード・プラッター、34.95ポンド。とても二人で食べきれる量ではありません。
おすすめのアトラクション、海釣り体験ツアー!
港町なだけに、ぜひ楽しんでいただきたいのが、さまざまな日帰りボートツアーです。特におすすめなのが、3時間の海釣り体験ツアー!ノース・ピアから出発し、小型の釣り船に10~15人ほど乗り込んで、沖へ出かけていきます。
魚の群れの居場所を確認しながら、船はポイントからポイントへと適時移動していきます。親切なスタッフの方のヘルプを受けながら、初心者でも簡単に釣りが楽しめます。
ルアーフィッシングで、主に釣れるのはサバ(mackerel)。あまりに簡単に釣れるので、びっくりしてしまいました。
小さな船上で、慣れた手つきで魚のさばき方を教えてくれるおばさんがいたり、ヨーロッパからの観光客がいたり、しばし他のツアー参加者たちとの会話が楽しめるのも、こうしたアトラクションならではです。
ツアーは3時間、大人35ポンドで参加できます(2021年10月現在)。その他、同じ場所から、アザラシに会いにいくツアーや、歴史・自然探訪ツアーなども体験可能です。
その他のお役立ち情報
オーバンのこぢんまりとしたタウンセンターには、数多くの飲食店が立ち並び、観光客には歩きやすい街になっています。
ただし、ハイシーズンの週末はとにかく観光客の数が多く、夕食時には事前に予約を入れていないと、どこのレストランにも入れない、なんていう状況が生じてしまうため、注意が必要です。とはいえ、中心街にはフィッシュ・アンド・チップスの持ち帰り店なども多く存在しているので、テイクアウェイで乗り切る方法もあります。
港町で味わうフィッシュ・アンド・チップス自体、おすすめには変わりありません。
こちらは「Burger」と頼んだら出てきた、揚げビーフバーガー!さすがチョコレートバーのMarsを揚げたものが売られていることで有名?なスコットランド、強者です。
また、覚えておきたいのが、夏の一番暑い盛りに訪れたとしても、オーバンでは朝晩の気温がかなり冷えることがあるので、何かしらの防寒着を準備していくのが賢明です。特にボートツアーに参加する場合には、船上での防寒対策はお忘れなく!
余談ですが、オーバンから車で南西に27kmほど下ったところには、イーズデイル島という小さな島があります。人口約60人の小さな島なのですが、こちらは世界水切り選手権(World Stone Skimming Championships)の開催地として、知る人ぞ知る島なのです。もし何かの縁でこの地を訪れることがあれば、世界選手権の会場で、ぜひ水切りチャレンジをしてみてください。
<イーズデールの世界水切り選手権会場。写真左下の平らなプラットフォーム上から石を投げ、飛び跳ねさせた数を競う>
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。