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ラピュタだけではない、3時間で回れる友ヶ島の魅力を徹底解説します

記事投稿日:2021/07/25最終更新日:2021/07/25

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和歌山県にある友ヶ島。

「ジブリ映画の天空の城ラピュタに出てくる場所がある」とたいへん人気の観光地です。しかし友ヶ島の魅力はそれだけではありません。加太港(かだこう)から片道20分の船旅で向う無人島。天然のテーマパークとも称することができる友ヶ島の魅力・見どころを紹介します。

目次

友ヶ島の魅力1:上陸までの、船上で味わえる絶景

定期船 友ヶ島

和歌山県にある友ヶ島は、実はひとつの島ではありません。本州と淡路島の間にある紀淡海峡に浮かぶ4つの島の総称で、和歌山市加太に属しています。この中で観光客が通常立ち寄ることができるのは、沖ノ島と虎島だけです。

他の島には定期航路が無く上陸できないからですが、加太港から出発する沖ノ島行きの定期船に乗れば、これらの島々をすべて見ることができます。

加太港を出発した定期船は、勢いよく波しぶきをあげながら一気に沖合に。最初に地ノ島の東側に出てきます。そのまま進路を変えて、地ノ島を沖合から眺めることができます。ちなみに地ノ島は国有の島とのこと。

沖ノ島

地ノ島の絶景を堪能すると、いよいよ沖ノ島です。しかしその手前に小さな島がつながっているように見えます。これが虎島。沖ノ島から上陸可能ですが、船が到着する野奈浦桟橋から歩いて片道2時間、それも干潮時に地続きとなったタイミングだけなので、かなり難易度が高いと言えます。

その虎島を過ぎて、野奈浦桟橋に向かう最中に見える沖合にある小さな島が神島。神島を過ぎると、いよいよ船は野奈浦桟橋に到着します。

友ヶ島の魅力2:上陸してから続く自然と人工物のコラボレーション

沖ノ島

沖ノ島を含めて友ヶ島4島は無人島。しかし、桟橋近くには食堂や売店があり、ゆったり休憩できます。島観光の所要時間は、一般的には3時間程度。観光客が迷わず効率よく島内観光ができるように、あらかじめコースが定められているので、それに従えば十分回れます。

ラピュタの舞台とされる第三砲台跡には、桟橋から直接行けますが、せっかくなので先に西側の見どころを回ってみましょう。海岸線沿いの細い道を歩いていくだけで、本当に本州から20分の所なのか疑問に思えるような自然の光景が続きます。中にはフォトジェニックなスポットもいくつか。

第五砲台跡

まずはじめに、多くの観光客が見落としがちな第五砲台跡に行ってみましょう。坂を上ると自然の中に忽然と現れるレンガ造りの第五砲台。その廃墟感も手伝って、異空間の不思議体験が始まります。

友ヶ島の魅力3:灯台と第一砲台から見える不思議な離島感

砲台跡

第五砲台跡から来た道を戻り、再び海岸線沿いを進みます。やがて第二砲台跡が現れ、次に続くのが第一砲台跡。

ここで友ヶ島の砲台の歴史に簡単に触れると、時代は黒船来航のときにさかのぼります。この地を支配していた紀州藩は、幕府からの命令により友ヶ島奉行を設置。大阪湾を外敵から守る拠点としました。

友ヶ島灯台

明治以降旧陸軍に引き継がれ、淡路島の由良要塞の要所となります。多い時には600人が駐屯したとも。そして戦後、ようやく一般人の立ち入りが許されました。

第一砲台跡のすぐ近くにある開けた場所。海を隔てて淡路島の山々が見える場所にあるのが友ヶ島灯台です。海峡を航行する船舶を守る存在として、凛として佇んでいます。1868年にイギリス人技師により建てられた、フォトジェニックな白亜の灯台。現在国の登録有形文化財です。

友ヶ島の魅力4:伝説や穴場スポットも効率よく探検気分

孝助松

友ヶ島灯台から少し内陸に入ると、蛇ヶ池という人食い蛇伝説の残る小さな池があります。その南側は、池尻広場と呼ばれる開放的な空間。

その広場にひときわ大きな松が見えます。これは孝助松と呼ばれ、船が難破した際、親孝行の男だけが松に引っかかって助かったという由来によるもの。その大きな松の先には孝助松海岸という景勝地が広がります。はるか遠くの無人島に来たような静かな風景がそこに。

旧海軍聴音所跡地

ここからいよいよ大展望台方面へ。緩やかな上り坂が続いていきます。もし時間に余裕があれば、途中寄り道・プチ探検をしましょう。観光コースから外れたそこには、穴場スポットの旧海軍聴音所跡地があります。見た目は廃墟そのもの。

明るい時間なのにまるで心霊スポットのような独特の空気が漂っています。

友ヶ島の魅力5:ラピュタの世界は幻想的な異空間

タカノス山展望台

海岸線沿いを西に、そこから東方向に登っていくと、小展望台それからタカノス山展望台と続きます。ここからは淡路島や加太、そして先ほど立ち寄った友ヶ島砲台といった絶景が見渡せるスポット。ここまでけっこう坂道を上ったはずなのに、海抜が119mしかないのも驚きです。

タカノス山展望台のすぐ近くにあるのが、もっとも有名なラピュタの舞台、第三砲台跡。自然と人工物がコラボしている友ヶ島の中でも、ここは別格の異空間です。

中庭

持参した懐中電灯を手に階段を下りれば、不思議な迷宮に迷い込んだような暗闇が続きます。ただ整備はされているので、それほど心配せずに歩きまわれるでしょう。

その先にあるのは友ヶ島観光で必ず紹介される有名スポットの中庭。取材した日は前日の雨で目の前の踊り場に水が溜まっていました。それがさらに異空間に異次元の深みを出しているかのようです。

友ヶ島には食堂や宿泊施設があるのか

らぴゅカフェ

友ヶ島は無人島です。そのため食べ物やお土産とは無縁のように感じるかもしれません。しかし心配は御無用。出発地点の加太港でも、船が運行される日は売店が出ていて、乾きものやスナック類、カップ麺、観光に必要な懐中電灯やティッシュなどを販売しています。

そして友ヶ島の野奈浦桟橋にあるのが、らぴゅカフェ。ここではドリンクやスィーツを始め、カレーライスなどの軽食が味わえます。そのため、お弁当などの食べ物をあらかじめ用意せずとも観光が可能です。

らぴゅカフェ

このカフェではお土産も販売していますが、種類の多い加太で買う方がおすすめ。またらぴゅカフェを含め、沖ノ島には旅館やキャンプ場があるので島で宿泊もできます。

友ヶ島上陸について注意点、意識しておきたいこと

加太港

友ヶ島上陸で注意したいことは、船の運航時刻です。定期航路の時間はあらかじめ決まっていますが、海の状況で運休や時間が変更になることも少なくありません。取材日は最終16時30分発が波が荒くなるという理由で、2時間繰り上げられていました。

また、船の定員は100名で、混雑時は次の便まで待たされることがあります。土日などに行くときには、早い時間に加太港に行くようにしましょう。

第三砲台

もうひとつは、ラピュタスポットの第三砲台の内部は暗いので、懐中電灯を用意しましょう。加太の港で販売もしています。

友ヶ島へのアクセス・料金

フェリー

友ヶ島へは、加太港から定期航路の汽船のみでアクセス可能です。水曜日は運休。加太港までは南海加太線の加太駅から徒歩15分。道中行き先を示す表示板があるので迷うことはないでしょう。

また加太港の前には駐車場があり、駐車料金は普通車700円、2輪車200円です。汽船の料金は片道1,100円で往復2,200円。15名以上は団体割引と障がい者割引があります。

船でのみ往復できる友ヶ島は自然いっぱいのテーマパーク

沖ノ島

友ヶ島の沖ノ島は、ラピュタの舞台となったスポットに加え、3時間ほどあればほとんどの見どころが堪能できます。さらに時間と体力があれば、島の北側をトレッキングするのもよいでしょう。島の先端とつながる虎島も絶景です。

取材した日は天候の都合で14時30分が最終便で、島にいた全員がそれに乗って帰りました。もちろんカフェのスタッフも同乗して。帰りの船から見える島々を眺めていると、早くも天然テーマパークにリピートしたくなる気持ちになりました。

友ヶ島(沖ノ島)

  • 住所:和歌山県和歌山市深山
  • 営業時間:9:00~16:30(最終の汽船の時刻、海の状況により変更あり)
  • 定休日:水曜日(汽船の運行定休日)
  • 入場料:大人2,200円 子ども1,100円(往復の汽船料金・島内は無料)
  • URL:https://www.wakayamakanko.com/sightseeing/nature2.html

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