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メキシコらしい摩訶不思議なフォークアート・民芸品の特徴とは?
アートやクラフトが好き!カラフルなお土産屋さんを見ると、なんだかワクワクする!
このような方々は、メキシコのフォークアートの世界は好きになるはずです。
メキシコのフォークアートは、他の国は違ったユニークさもあり、メキシコならではの文化を感じられるメキシカンな民芸品はたくさんあります。
ちょっと不思議でカラフルな、メキシコのフォークアートの特徴や、種類をそれぞれ紹介していきましょう!
目次
- 1. サボテンのモチーフ
- 2. トウモロコシのモチーフ
- 3. メキシコのフォークアートはカラフルで色に溢れている
- 4. 死者の日もあるくらい、ガイコツが多い
- 5. 巨匠フリーダ・カーロはやっぱり人気
- 6. メキシコで有名な民芸品の種類は?
- (6.1) アレブリヘ
- (6.2) タペテ
- (6.3) 陶器
- (6.4) ウィピル
- (6.5) タラベラ焼き
- 7. メキシコのフォークアートが学べるおすすめの博物館
- (7.1) カサ・デ・ロス・ベナードス/ Casa de los Venados, Valladolid, Yucatán
- (7.2) Manuel Jimenez El Tallador De Sueños, Oaxaca City, Oaxaca
- 8. 最後に
1. サボテンのモチーフ
メキシコといえば、サボテンが有名ですね。
こちらの人は平べったいサボテン(食用専用のサボテンがあるのです!)を取ってきて、トゲを丁寧に切り取ってから、小さく細切れにしてタコスの上に乗せたり、他のフルーツと一緒にミキサーにかけてジュースにしたりして、食料品としても用いられます。
<By Popo le Chien, CC BY-SA 3.0>
そんなメキシコの生活に欠かせないサボテンは、お土産屋さんでも、ありとあらゆるもので散見されます。
2. トウモロコシのモチーフ
<メリダの現代美術館で見つけた、トウモロコシの中に裸の男女が抱き合っているアート作品。何とも言えない感じが好き。/Twitterアイ: メキシコにてノマド旅中 (@aiindigo2) March 26, 2021より>
サボテンの次はとうもろこし!ユカタン州の州都であるメリダにある、現代美術館でこんな可愛い作品を発見しました。
トルティーヤや、ポソレといった、ありとあらゆるメキシカン料理には欠かせないのがトウモロコシ!
「日本にトルティーヤ屋さんがない」と言うと、メキシコ人は必ず驚きます。何を食べているの?というぐらいの勢いで、びっくりされます。
古くからトウモロコシは、マヤの人々やアステカの人々の主食としても愛されてきて、遺跡にはトウモロコシの神様もいるんですよ。
<By unknown Maya artist - Francis Robicsek: The Maya Book of the Dead. The Ceramic Codex, University of Virginia Art Museum (1981)., Public Domain, Link>
沢山のフォークアートやお土産物にトウモロコシのモチーフが描かれるのも、納得です。
3. メキシコのフォークアートはカラフルで色に溢れている
メキシコのフォークアートで使われる色は、極才色が多いのが特徴です。
灼熱の太陽は真っ黄色に描かれて、人々はカラフルな衣装をまとい、自然もとてもカラフルでパワーを感じます。
メキシコの中でもとても大きなイベントである"ゲラゲッツァ"に参加すると、カラフルなドレスや飾りを身にまとった地元の人々が、バンドを従えて1ヶ月間の間パレードやイベントを繰り返します。
4. 死者の日もあるくらい、ガイコツが多い
サボテンやトウモロコシのモチーフもたくさん見ますが、骸骨のモチーフもあちこちで見ることができます。
今回訪れた、ユカタン半島にあるバジャドリードのカサ・デ・ロス・ベナードス(Casa de los Venados)には、画像の様にこんな可愛らしい骸骨の装飾が付いた、椅子とテーブルがセットになっていて、ディテールもものすご~く凝っています。
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5. 巨匠フリーダ・カーロはやっぱり人気
"フリーダカーロ"と言う美術界の巨匠はご存知でしょうか?
メキシコ人だけではなく、世界的にとても有名な画家の一人です。
眉毛が繋がっていて、とても毛深かった彼女はとてもアイコニック!と言うか、一度見たら忘れられない肖像画を残していて、不思議なユニークさを持っています。
その見た目や、彼女自身の人生に共感する人が多いせいか、肖像画のグッズもお土産になったりしていますよ。
6. メキシコで有名な民芸品の種類は?
ここまでメキシカンフォークアートの特徴について語ってまいりましたが、ここからはどんな種類のメキシカンフォークアートがあるのか、ほんの一部ですが紹介していきます。
6.1 アレブリヘ
メキシコシティやオアハカ地方で特に愛されているのが、この"アレブリヘ"と言う不思議な動物の木の彫り物。摩訶不思議な謎の生物から芸術性の高いものまでいろいろなアレブリヘがあります。
映画リメンバーミーでも、アレブリヘが美しく描かれていて、アレブリヘの存在を知っていると映画がより面白く観る事ができます。
一番初めに作られたオリジナルのアレブリヘは、紙を貼り合わせたのハリボテで作られたものでしたが、今では木を掘って、丹念にヤスリをかけて細かな柄を極彩色で塗っていく物がアレブリヘとして有名になりました。
アレブリヘについて書いた記事もありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
>>>ただのお土産品じゃない!メキシコの可愛いが詰まったアレブリヘとは?
6.2 タペテ
以前にも一度、"タペテ"についての記事を書きました。羊毛のカーペットなどが有名です。
村全体が織物の町になっていて、数か月暮らしたのですが、朝になるとパタンパタンと織り機を踏んでいる音が聞こえてきて、タイムスリップしたような不思議な気分になれますよ!
>>>【メキシコ伝統産業体験】サポテコ織物の村が蘇らせた天然染料を使ったタペテ作り
6.3 陶器
あちこちで見られるのが様々な種類の陶器です。
ある村では緑に塗られた"バベルデ"と呼ばれる、それこそ真緑に光る陶器がとても有名だったり、黒い陶器のバロ・ネグロなどもあります。
生活用品の一部としても使われますが、メキシカンフォークアートとしても特筆すべきものです。
6.4 ウィピル
<By Comvaser - Own work, CC BY-SA 3.0>
中南米の女性たちに愛される、ウィピル。国や地域によって呼び方は変わります。メキシコのチアパス州のウィピルの刺繍は特に凝っていて、目を見張るものがあります。
このような模様が、胸元や袖に刺繍されたりして、大変美しい手仕事です。
6.5 タラベラ焼き
こちらも陶器の一部といえばそうなんですが、"タラベラ焼き"はカラフルな模様や柄が描かれたタイルやお皿です。
特にタラベラ焼きで有名なのは、メキシコシティの南にあるプエブラという町です。
画像の様に、プエブラの古い教会には、タラベラ焼きのタイルで壁面が飾られています。町中にこのような建物があり、一々足を止めて見入ってしまいますよ。
7. メキシコのフォークアートが学べるおすすめの博物館
7.1 カサ・デ・ロス・ベナードス/ Casa de los Venados, Valladolid, Yucatán
バジャドリードのダウンタウンの中にあり、アメリカ人のご夫婦が若い頃から少しずつコレクションを始めて、数年前にこちらの古い家を購入し改装したお家が美術館になっています。
オーナーのお二人は、今ではこちらに住んでいらっしゃるそうです。沢山の部屋があり、一つ一つにテーマが設けられおり、そのテーマに沿ってコレクションが所狭しと飾られています。
入場料は寄付制となっており100ペソが基本料金。全額は学校などの施設に寄付されているそうで、寄付した金額も公表されていて、相当な金額でした。
>>>バジャドリードの魅力溢れる主要観光スポット7選【カンクンから2時間】
7.2 Manuel Jimenez El Tallador De Sueños, Oaxaca City, Oaxaca
オアハカでアレブリヘを始めた、マヌエルヒメネスさんのお宅を博物館にした、小さな小さなアレブリヘの美術館、兼アトリエ、兼ご自宅。
今では息子さんが後を継いでアレブリヘ職人として働いていらっしゃいます。
アレブリヘは大阪万博にも展示されていて、実は彼らの作品もそこにあるというのだから驚き。
8. 最後に
メキシコのフォークアートの世界はいかがでしたでしょうか。中にはスクっと笑える、ユーモア溢れるものもたくさんあり、見ているだけでワクワクしませんか?
日本とはまた全然違ったメキシコらしい文化を感じられるものばかりで、民芸品の歴史について学ぶのも楽しいものですよね。
お気に入りのメキシカンフォークアートが見つかりますように!
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Ai Nishino
- メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。